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蟲づくし・禽づくし・獣づくし・魚づくし

107チバQ:2011/01/27(木) 23:30:22
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20110126-OYT8T00913.htm
殺処分過酷な現場
口蹄疫でも担当県職員苦悩


 鳥インフルエンザで、早期の封じ込めを図ろうと、県内2例目の発生地となった新富町の養鶏場で懸命の殺処分が続いている。対象41万羽の殺処分を27日に完了させることを目指しているが、昨年の口蹄疫(こうていえき)に続き、生き物の命を絶つという行為が作業に当たる人たちの心に重くのしかかっている。殺処分に参加した男性が読売新聞に過酷な体験を語った。(帆足英夫)

 23日夕方。宮崎市の発生に続き、新富町で2例目が発生したことを休みで自宅にいた県総務部の男性職員(39)はテレビニュースで知った。間もなく上司から電話があり、翌日の防疫作業を頼まれた。

 「また殺処分をしなければならないのか」――。男性は昨年の口蹄疫で約10回にわたり牛の殺処分などの防疫に携わったことを思い出した。

 24日午前9時頃、防疫作業の県職員を乗せた専用バスで新富町の養鶏場につき、防護服、マスク、ゴーグル、帽子、長靴、手袋を身に着けた。仲間と入った鶏舎の中は奥行き十数メートル。幅約1メートルの通路を挟んで三段重ねのケージ(小型の金網)が両側に無数に並ぶ。ケージの中で鶏がごそごそと動き、鳴き声と羽ばたきの音が鶏舎内に響いていた。

 男性はまず、ケージから鶏を出す「捕鳥」という作業を割り当てられた。ケージにそっと手を突っ込み、鶏の足をぎゅっと握る。引きずり出したとき、鶏の頭がケージに当たり、「コケッー」と鋭い声を上げた。「叫び声に聞こえた」。

 仲間が持ってきたプラスチック製の大型バケツに鶏を入れた。10羽入ったところで、さらに別の仲間が炭酸ガスをバケツに注入し、ふたをすると、鶏は窒息死した。

 午後はバケツで鶏を回収する作業を担当した。毎回、炭酸ガスが注入されると約10秒間は鶏は一時おとなしくなる。その直後、バケツは突然、約5秒間にわたって振動する。バタバタと中で羽ばたきの音が聞こえる。「鶏が断末魔で動いているのだろうか」。鶏を殺処分しているんだという事実をそのたびに突き付けられた。

 バケツを傾け、死んだ鶏を袋に移し替えた。2重になった手袋越しに死骸の温かさが伝わってきた。

 その後、捕鳥、バケツ運びの作業を1時間ずつ繰り返した。休憩を除く実作業は4時間。「最初は鶏をかわいそうに思ったが、そのうち感情がまひしてきた」。

 ぼうぜんとした気持ちは作業終了後も続き、専用バスで県庁に戻る途中、車内の誰もが黙り込んだ。

 口蹄疫で牛の殺処分に参加した際は、現場の指導者が誰なのかが分からず、何をすべきか戸惑った。今回は明確な指示があり、「機械的に従事することができた」が、割り切れない気持ちは残ったままだ。

 口蹄疫に続き、鳥インフルエンザでも体験した殺処分作業。「食用という、本来あるべき形とは違う仕方で命を絶つことが残念でならない」と心底思う。

 体験を妻に話した。失われた命に思いをはせ、「食べ物を大切にしよう」と語り合った。

 男性は「一日も早く終息し、殺処分でこれ以上の命が絶たれることがないようになれば」と願っている。

(2011年1月27日 読売新聞)


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