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バイオ燃料・エタノール・新エネルギースレ

859とはずがたり:2014/04/06(日) 16:19:42
>>858-859
 九州電力は宮崎県内で別の流域のダムにも維持流量発電を展開している。上椎葉に続いて2013年10月に「一ツ瀬(ひとつせ)維持流量発電所」の運転を開始した(図3)。仕組みは上椎葉と同様で、従来からある水力発電所とは別に、ダムの近くに小規模の発電設備を設置する方式だ。発電能力は上椎葉と同じ330kWながら、年間の発電量はやや少ない220万kWhを想定している。

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図3 「一ツ瀬維持流量発電所」の概要。出典:九州電力
 電力会社だけではなく、自治体が運営するダムでも維持流量発電の取り組みは始まっている。宮崎県の企業局が県の北部を流れる祝子川(ほうりがわ)に、従来からある発電所とは別に「祝子第二発電所」を2012年4月に稼働させた(図4)。発電能力は35kWと小さいが、県が実施した初めての維持流量発電で、今後は他のダムに展開することも期待できる。

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図4 「祝子第二発電所」の設置状況。出典:宮崎県企業局

 宮崎県では小水力発電の導入量を増やしながら、今後は太陽光や風力をどこまで伸ばせるかが課題になる。これまでのところ小水力のほかに太陽熱やバイオマス発電の導入量が相対的に多いものの、全体の導入量は全国で31位にとどまっている(図5)。

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図5 宮崎県の再生可能エネルギー供給量。出典:千葉大学倉阪研究室、環境エネルギー政策研究所

 ようやくメガソーラーの開発プロジェクトも進み始めた。温暖な日向灘に面した都農町(つのちょう)に、8.3MWのメガソーラーを建設する計画が動き出している。2015年の初めに運転を開始する予定で、年間の発電量は1000万kWhを見込む。一般家庭で2800世帯分の使用量に相当する。このプロジェクトをきっかけにして、沿岸部を中心にメガソーラーが拡大していく期待は大きい。

 風力発電では大規模な開発プロジェクトが県の南部で始まっている。九州電力グループが串間市に60MW級の風力発電所を建設する予定だ。2019年の運転開始を目指していて、現在は建設を前にした環境影響評価の段階にある。

 宮崎県は2013年3月に「新エネルギービジョン」を策定して、再生可能エネルギーを推進する姿勢を明確にした。太陽光から地熱まで5種類の発電設備を合わせて、2022年度に800MWを超える規模に拡大させる計画だ(図6)。この目標を達成できると、県全体で使用する電力のうち約15%を再生可能エネルギー(水力発電を除く)でカバーできるようになる。

 従来の水力発電で25%程度の電力を供給できることから、両方を合わせれば自然のエネルギーを利用した電力の自給率は40%まで高まる。火力や原子力に依存しない電力供給体制を構築できる点では、全国でもトップクラスに入る。


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