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バイオ燃料・エタノール・新エネルギースレ

831とはずがたり:2014/04/04(金) 19:42:37
>>830-831
 それでも賦課金問題は政権に重くのしかかる。

 メルケル政権は2012年に買い取り価格を引き下げ、太陽光発電の出力が計5200万キロワットを超えた場合、制度を適用しないことを発表した。

 ドイツ政府の諮問機関である研究・イノベーション専門家委員会は今年2月、こんな報告書を提出した。

 「再生可能エネルギー開発促進法は電気料金を高くし、気候変動対策にも、技術革新にも役立たず、継続の妥当性は見出せない…」

 スペインも太陽光発電の“先進国”である。

 ただ、ドイツと違って再生可能エネルギーの負担を国民に押しつけず、電力会社に押しつけた。

 94年に固定価格買い取り制度を始めたスペイン政府は、買い取り価格を段階的に引き上げた。2007年には、前年の2倍となる1キロワット時あたり44.6ユーロセント(71.36円)に設定した。

 この価格設定によってスペインの太陽光は爆発的に普及した。2011年の風力や水力を含めた再生可能エネルギーの発電量は、総発電量の3割を占める。

 だが、政府は電力会社に対し、買い取り額の電気料金上乗せを認めなかった。

 これにより、スペインの5大電力会社は260億ユーロ(3兆6千億円、2013年5月現在)の累積赤字を抱える状況に陥った。

 スペイン政府は緊急措置として2012年から買い取り制度を中断したが、累積赤字解消の目処はなお立っていない。

 太陽光発電に夢を追ったドイツ、スペイン両国のエネルギー政策は完全に暗礁に乗り上げているわけだ。

 しかもドイツやスペインは大陸国家なので、島国の日本よりも条件がよい。電力が足りなければ他国から買えばよいし、余れば売ればよいからだ。

 それでも不安定な太陽光発電や風力発電を増やしたばかりに、発電量の75%を原発で生み出す原発大国・フランスから大量の電力を買い取る羽目に陥った。

 国際エネルギー機関(IEA)のデータ(2010年)によると、ドイツはフランスから年151億3200万キロワット時の電力を、スペインも35億100万キロワット時の電力を輸入している。ちなみにドイツがフランスに輸出した電力はわずか19分の1にすぎない。

(敬称略)


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