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バイオ燃料・エタノール・新エネルギースレ

821とはずがたり:2014/03/23(日) 09:58:27

間伐材燃料、事業化を検討…千葉
http://www.yomiuri.co.jp/job/news/20140320-OYT8T00519.htm

丸太燃料のボイラーを披露する宮下さん。目標は重油の半額で運用できるシステム作りだ(千葉県長南町本台で)

炭焼き窯の前で非常時の燃料に木炭が有効と話す小倉さん(千葉県大多喜町葛藤で)

 千葉県の外房地域で間伐材を燃料としたり木炭を活用したりして事業化しようとする取り組みが進んでいる。

 生産コストや日常的な販路など課題は多いが、都市近郊の荒廃した里山を整備しながら、高騰が続く重油などに代わるエネルギーとする一石二鳥の策として注目されている。

 千葉大大学院工学研究科の中込秀樹教授の研究室では、間伐材の丸太を燃料として使用するシステムの研究をしている。

 韓国でオンドル(床暖房)に使用されている丸太燃料のボイラーに、国内メーカーが改良を加えた製品を採用。手間を省くため、まきほど小さくせず、70センチ〜1メートルに切った丸太を燃やすが、ネックとなっていた燃焼コントロールがこのボイラーの使用で可能となった。

 研究には、里山再生に取り組むNPOなどのメンバーが参加。山武、長生地域の山林で雑木を切り出し、運搬するところから始め、ビニールハウスのヒーターなどとして使用できないか実験中だ。山武市の花き園芸ハウスで行った実験では、燃焼時間や設定温度について目標をクリアする結果を得た。

 課題はコスト。県森林組合によると、一般的に、まきとして使用する間伐材10立方メートルを近くの林道まで搬出した場合、作業員3〜4人で、約40万〜50万円かかるという。民間所有の土地でもこの費用がかかるため、間伐が進まず、里山整備の課題となっている。

 同研究室では、2014年度にコストを下げる方法を研究し、15年度には事業化に向けた検討を行う計画。同研究室の特任研究員宮下敏男さん(64)は「熱量換算で重油の半分程度で丸太燃料を供給できる仕組みを作りたい」と話している。

 一方、大多喜町では養老渓谷木炭生産組合(小倉慶二郎組合長)が、木炭の生産に取り組んでいる。同町老川地区では40年ほど前まで、農家は炭焼き窯を持ち、稲刈り後に木炭を生産していた。しかし、木炭は次第に使われなくなり、今では炭焼きを行う農家は1軒しかないという。

 小倉さん(65)らは、地域の伝統を残そうと12年11月、仲間とともに同組合を設立、手づくりで炭焼き窯を作り、木炭生産を始めた。秋から春にかけての時期を中心に毎年2トンの木炭を生産し、地域の直売所で販売するなどしている。松戸市のやきとり店が使ったほか、こたつなど、地域住民の自家用で毎年完売するほど人気を得ている。2月の大雪時、同町では停電が発生したが、「炭で明かりや暖を取ることが出来た」などの反応もあったという。小倉さんは「木炭は、災害時などに大きめの空き缶があれば暖房や料理に活用できる。材料はいくらでもあるので事業化できないか、日常的な販路について検討したい」と話している。(黒田高史)

(2014年3月23日 読売新聞)


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