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バイオ燃料・エタノール・新エネルギースレ

1とはずがたり:2008/11/20(木) 23:44:28
関連スレ

農業スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1060165378/l40
エネルギー綜合スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042778728/l40
環境スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1053827266/l40
電力スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1081280165/l40
メモ
http://members.at.infoseek.co.jp/tohazugatali/energy/index.html

4541とはずがたり:2021/09/06(月) 10:39:40
>>3314
>寧ろこいつら(>>1718>>1721>>1812とかで既出)はどうやって塩素とカリウムの問題を回避出来たんだ?!

熊本のバンブーエナジー社では以下の様に解決。
>バーク(杉の木の皮)を混ぜ合わせることで「クリンカ」の発生を抑えることに成功。小型テストプラントでの燃焼試験では、竹8:バーク2の混合割合でもクリンカが発生しないことを確認しました。

>ORC熱電併給方式(※1)を採用しました。また、竹に含まれる腐食成分の影響を受けにくいという点もORC熱電併給方式採用の決め手となりました。
>(※1)蒸気タービンと違い、水でなくシリコンオイル等を熱媒体として利用する。取扱圧力が低く、機械的ストレスが低いなどの特徴がある。

電気の施設訪問レポート vol.25
竹のバイオマス熱電併給事業施設を訪問しました
https://www.power-academy.jp/electronics/report/rep02700.html
2019年9月30日掲載

2019年6月、パワーアカデミー事務局は、熊本県南関町(なんかんまち)にあるバンブーエナジー株式会社のバイオマス熱電併給事業施設を訪問しました。同施設は、竹をバイオマス原料として活用するという困難なテーマに挑み、現在実証事業を実施しています。製造された熱及び電気は併設された竹加工工場で利用されているほか、燃焼時に発生する燃焼灰の有効活用も検討中です。…

竹が燃焼すると灰の中に小さな塊ができます。これはいわば"クリンカの卵"。これがもっと大きくなってクリンカとなり、炉の内壁に付着することで耐火物を傷め劣化を速めたり、ボイラーに付着することで熱伝導率を低下させる等の問題が発生します。
動植物などの生物資源を原料とするバイオマス発電。竹(孟宗竹)は、全国で群生しているので入手しやすいこと、3年で生育するという高循環性があることなどから、バイオマス原料として有望視されてきました。一方で含水率が高い、中空のため木材に比べて資源にできる割合が少なく、品質が不安定などの問題もあり、中でも「クリンカ」の発生は大きな壁でした。「クリンカ」とは燃焼灰が低温で溶けて生成される塊で、これがバイオマス燃焼炉を傷めることから、燃焼が困難となります。

バンブーエナジー社ではこの難題の克服に立ち向かい、バーク(杉の木の皮)を混ぜ合わせることで「クリンカ」の発生を抑えることに成功。小型テストプラントでの燃焼試験では、竹8:バーク2の混合割合でもクリンカが発生しないことを確認しました。

今後、本実証プラントにて竹とバークの混合割合を変動させた運転データを蓄積し検証していきます。

エネルギーの"地産地消"に成功
バイオマス発電で多くの場合に課題となるのが、原料の調達です。特に木質ペレットは輸入に頼らざるを得ないのが現状です。その点、バンブーエナジー社では国内での原料調達モデルを確立しています。

竹については同社を中心に半径30Km圏内で収集。小規模な土地に竹林が点在することが特徴であるため、多くの地権者と交渉を続けて継続的・安定的に収集する体制を整えました。これは、放置されて荒廃が進んだ竹林が増えているという「放置竹林問題」解決の一助にもつながっています。

また、バークについても、地元の林業団体から協力を得て調達を行っています。 一方、地産地消の"消"については、隣接する竹加工工場に995KWの電力と6,795kWの熱を供給しています(2019年6月現在)。

4542とはずがたり:2021/09/06(月) 10:39:54
>>4541-4542
この熱電併給設備については大量の熱量を確保でき、隣接する竹加工工場における乾燥需要を満足できることなどの有効性を考慮し、ORC熱電併給方式(※1)を採用しました。また、竹に含まれる腐食成分の影響を受けにくいという点もORC熱電併給方式採用の決め手となりました。

また、このORC熱電併給設備は発電の際に約80℃の温水が供給可能であることから、この温水も有効活用することで全体としてのエネルギー効率が高い設備になります。 バンブーエナジー社ではこの発電機をイタリアのメーカーから輸入しました。オーストリア製の炉とあわせ、バイオマス発電の先進地域であるヨーロッパのメーカーの知見に学ぼうという姿勢も感じられます。

(※1)蒸気タービンと違い、水でなくシリコンオイル等を熱媒体として利用する。取扱圧力が低く、機械的ストレスが低いなどの特徴がある。

竹のサプライチェーン構築に加え、灰の活用も
このバンブーフロンティア事業は地元行政・企業・専門家等により2005年から竹の有効利活用方法に取り組んでおり、2018年までに様々な課題を克服。2015年からFSを実施し、バイオマスによるエネルギー供給の事業可能性を着実に高めてきました。まさにこの分野のパイオニアとして歩みを刻んでおり、国内初の竹を有効利用したORC熱電併給設備を備えたバイオマスプラントとなりました。

バンブーエナジー社は竹の事業化を共通のテーマとするグループ3社のうちの1社で、同じグループのバンブーフロンティア株式会社は竹林整備を担い、もう1社のバンブーマテリアル株式会社は竹を使った新建材の開発・販売に取り組んでいます。このグループ3社が連携することで、新たな"竹産業"の創出につながるサプライチェーンが構築されているのです。

前述のように電力だけでなく熱エネルギーを竹加工工場での乾燥に活用するなどカスケード利用(※2)も行っているほか、最近では燃焼灰の有効利用も検討。竹の燃焼灰を用いた鳥インフルエンザウィルスへの効果試験を行ったところ、ウィルスの不活性化が確認できました。さらにはカンピロバクター、サルモネラ、大腸菌、黄色ブドウ球菌などに対しても有効であることから、今後は鳥インフルエンザウィルスの防疫剤や抗菌消臭効果を活かした機能性素材への利用法を検討していきます。

電気という領域を超えた大きな可能性を秘めた取り組みであり、今後の事業展開が楽しみです。

(※2)資源を一回だけの使い切りでなく、レベルを変えて多段階に渡って活用すること。


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