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バイオ燃料・エタノール・新エネルギースレ

4112とはずがたり:2020/05/08(金) 23:08:21
寿命は鉛電池の100倍以上、充放電の課題を解決した新しい亜鉛電池を開発
日本触媒が新しい亜鉛電池の開発に成功。水・炭・亜鉛と資源的に豊富かつ毒性のない材料で、低コストに作れることが特徴で、燃えるリスクなどもないという。亜鉛蓄電池の普及課題とされてきた寿命についても、1万サイクル以上の長寿命性能を実現した。
2020年02月20日 07時00分 公開
[スマートジャパン]
https://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/2002/20/news045.html

 日本触媒は2020年2月18日、自社開発の亜鉛電池用セパレータと亜鉛負極に、活性炭を組み合わせた「カーボン-亜鉛ハイブリッド畜電池」を開発したと発表した。主な構成要素が水・炭・亜鉛と資源的に豊富でかつ毒性のない材料で作れることが特徴で、燃えるリスクなどもないという。亜鉛蓄電池で課題とされてきた寿命についても、1万サイクル以上の長寿命性能を実現したとしている。

 亜鉛蓄電池は負極に亜鉛を用いた充放電可能な電池。リチウムイオン電池などと異なり、電解液に有機溶媒を使わないため、高い安全性が高い。さらに、鉛などの有毒材料やレアメタルを用いないため、資源・環境的にも優れるというメリットがある。しかし電池寿命に課題があり、乾電池としては利用できるが、充放電可能な蓄電池としての活用は難しいとされていた。これは、亜鉛蓄電池の充放電を繰り返すと、亜鉛電極からデンドライトと呼ばれる亜鉛の針状の結晶が対極へ向かって成長することにより、正極と負極が短絡しやすいことが大きな原因だという。

 そこで日本触媒は、樹脂製セパレータとは異なる、鉱物粉末をシート化した独自構造のセパレータを開発。デンドライトによる短絡を抑制し、充放電サイクル劣化を抑える独自の亜鉛負極材料の開発にも成功した。これらの要素技術を組み合わせて開発したカーボン-亜鉛ハイブリッド蓄電池は、正極に活性炭を用い、物理容量である電気二重層容量を利用している。一方の負極は、亜鉛の電気化学反応を行うため、物理容量と化学容量のハイブリッド電池とした。そのため、電気二重層キャパシタ(EDLC)の長所である高出力特性・長寿命特性を持ちながら、弱点である容量性能を、電池材料を用いることで克服しているという。


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