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バイオ燃料・エタノール・新エネルギースレ

316荷主研究者:2011/07/18(月) 22:04:37

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/07/20110713t15001.htm
2011年07月13日水曜日 河北新報
シリコンで超格子構造 次世代太陽電池に応用

 東北大流体科学研究所の寒川誠二教授(知的ナノプロセス工学)は、次世代太陽電池の開発につながる微細な半導体「量子ドット」作製で、シリコンを円盤形にして重ね合わせ、高密度配置の超格子構造にすることに成功した。実用化されればシリコンを薄くした従来の太陽電池に比べ、太陽光エネルギーの吸収率が1.5〜2倍に高まる。

 作製した量子ドットは直径10ナノメートル(ナノは10億分の1)、厚さ2〜8ナノメートル。これを厚さをそろえて1センチ四方に10の12乗個ずつ詰め込み、超格子構造を実現。さらに厚さの異なるもの同士を重ね、幅広い波長の太陽光を吸収できるようにした。

 従来のガリウムヒ素などを材料に同様の構造にした場合に比べ、密度は約100倍に高まり、コストは10分の1程度にまで抑えられた。

 均一なシリコン成型には、同じ形を複製できるタンパク質の特製を活用。シリコンをタンパク質で覆うことで、円盤形に加工できる技術なども確立した。

 従来のシリコンを使った太陽電池は、薄膜状のシリコン基板で太陽光を吸収する仕組みで、変換効率は太陽光エネルギーの20〜30%程度にとどまっていた。これに対して量子ドットは45〜60%程度に上がるという。

 寒川教授は「実用化には、量子ドットを収めるパッケージや電極部分の開発など課題も多い。今後はデバイスメーカーとの試作などさらに研究を進め、2020年ごろの実用化を目指したい」と話している。


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