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バイオ燃料・エタノール・新エネルギースレ

2827とはずがたり:2017/02/04(土) 19:42:28


 この結果、全発電容量に対する再生可能エネルギーの比率が20%を超える国々も現れ始めた(図9)。2010年時点でほとんど導入が進んでいなかった国々にも再生可能エネルギーが広がっている。

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図9 風力と太陽光の全発電容量に占める比率 2010年の非常に低い水準からホンジュラスは24.0%、ウルグアイは22.7%まで成長した。中国やインドは全体の規模が大きいため、10%程度にとどまっている 出典:Climatescope 2016

 今回の報告書で特筆すべきなのは、ラテンアメリカ域内の勢力地図が書き換わったことだ。常に域内の首位を占めていたブラジルが2位に転落したのだ。ブラジルのクリーンエネルギー指数は昨年版よりも高くなっている。しかし他のラテンアメリカ諸国の方が上昇ペースは速かった。首位を占めたのはチリ。同国に対する投資額は2014年の13億ドルから2015年には32億ドルに急増した。なお、ラテンアメリカ3位は、ウルグアイが占めた。


4種類の主要パラメータを用いて評価

 ここまで説明なくクリーンエネルギー指数を紹介してきた。同指数はClimatescopeが算出した数値だ。4つの評価分野、47の指標から1つの値を求めた。最後にクリーンエネルギー指数に基づいて各国の状況を紹介する。

 指数の評価分野は順に、(1)再生可能エネルギー導入に必要な枠組み(合計22指標、クリーンエネルギー指数を算出する際の重み付け40%)、(2)再生可能エネルギー開発に必要な金融と投資(9指標、30%)、(3)再生可能ネルギーを利用した発電設備を作り上げる際のバリューチェーンの状況(3指標、15%)、(4)温室効果ガスに対する管理活動(13指標、15%)である。枠組みと投資の2分野で70%の重み付けがある形だ。

 47の指標は全て、0.0から5.0までの数値で表す。重み付け平均値を計算することで、各国の総合的な指数が求まる。

 58カ国全てをまとめると、総合的な指数の平均値は2015年版の1.14から、今回1.35に上昇。状況が改善されている。総合指数が2.0以上の国は、前回2カ国(中国、ブラジル)だけだったが、今回は10に急増した。10カ国の位置は冒頭の図1に示してある。中国やチリ、ホンジュラス、ケニア、メキシコ、ウルグアイに特に勢いがある。

導入枠組みで優れるウルグアイ

 Climatescopeが最も高く評価する分野が、再生可能エネルギー導入に必要な枠組みだ。再生可能エネルギーに対する国の政策や電力部門の構造、市場占有率、導入のコスト優位性、市場の将来規模見通しを評価するものである。

 この指標で2.0以上を得た国は、南米のウルグアイ(2.55)、アフリカのルワンダ、中米のパナマ、中東のヨルダン、南米のブラジル、中米のグアテマラだった。最も数値が低かったのは南米のベネズエラ(0.44)。

 各国の状況をうまく反映した数値の1つが、大規模太陽光や風力の競争入札における最低価格だろう(図10)。太陽光ではチリの1メガワット時当たり29.1ドル、風力ではモロッコの同30ドルという数字を読み取ることができる。

http://tohazugatali.dousetsu.com/yh20161226CS_auctions_590px.png
図10 大規模太陽光や風力の競争入札の状況 太陽光や風力について競争入札制度などを導入している国を緑色で示した(58カ国以外を含む)。最低価格を風力については空色(青色)で示し、太陽光を黄色で示した 出典:Climatescope 2016


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