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バイオ燃料・エタノール・新エネルギースレ

2826とはずがたり:2017/02/04(土) 19:42:03

 中国とインドには課題もある。両国では特定の再生可能エネルギープロジェクトの容量の縮小と、再生可能なプロジェクト所有者に対する支払いの延期が続いている。中国は電力部門の大幅な改革と再生可能エネルギーの系統連系の問題が拡大しつつある。

再生可能エネルギーに魅力を感じるアフリカ諸国

 クリーンエネルギー政策は、サハラ以南のアフリカにも広く浸透している。同地域の19カ国のうち14カ国が再生可能エネルギーの導入目標を導入、2014年から2015年にかけてクリーンエネルギーへの投資が約2倍に成長し、52億ドルに達した。アフリカ19カ国は気候変動を抑制する政策をCOP21に向けて更新している。19カ国全てが対策を提出し、そのうち14件は排出削減の数値目標を含んでいた。

 アフリカ10カ国の中で優等生は、南アフリカ共和国だ。記録的な投資を呼び込んだことによって、世界ランキングでも5位を占めている。同国のクリーンエネルギーオークションプログラムは2015年に41億ドルの新規投資をもたらした。

 クリーンエネルギー開発や健全な投資活動、関連するエネルギー分野のステークホルダーの活動によって、ウガンダ(アフリカ2位、世界7位)とケニア(アフリカ3位、同10位)も高い順位を占めた。2016年版のClimatescopeでは新たに加わったヨルダンも快調だ*5)。同国の太陽光発電部門は、2015年に4億900万ドルの投資を呼び込み、大きく拡大した。これは太陽光発電に対する広範な支援政策のおかげだ。世界ランキングは11位である。

*5) 中東に位置するヨルダンとレバノンは一般にはアジアに含めるものの、Climatescope 2016ではアフリカの一部として集計している

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図6 系統に頼らない政策を掲げるサブサハラ諸国 緑はオフグリッド政策を電化率改善策として明確に掲げた国、薄緑はオフグリッド政策を考慮した国、赤はオフグリッド政策を持たない国。灰色は調査対象外の国 出典:Climatescope 2016
 アフリカ諸国は先ほど触れた「オフグリッド」「ミニグリッド」をうまく生かしている。政府の政策にも反映されているほどだ。アフリカ19カ国は電化率の改善目標を示しており、13カ国は目標を達成するため、これらのソリューションの導入計画を定めている(図6)。

 ケニアとタンザニア、ジンバブエのオフグリッド電化企業は、約8000万ドルの新規投資を2015年に確保。これは2014年の金額の4倍以上に相当する。東アフリカが同ソリューションの先進地域となった形だ(図7)。

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図7 オフグリッド案件は2015年に急速に増加した 投資形態ごとの数値を示した(単位100万ドル)。赤線は累積値 出典:Climatescope 2016

チリが引っ張るラテンアメリカ

 ラテンアメリカとカリブ海諸国は、規模拡大において踊り場にいる。クリーンエネルギーに対する野心的な要求と積極的なオークションによって、風力や太陽光の電力価格を記録的な水準まで下げ続けることには成功し、規模も拡大している(図8)。ただし、ラテンアメリカに対する投資は、2015年に219億ドルに達したものの、2014年と比較して15億ドル減少してしまった。

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図8 ラテンアメリカにおける発電容量の増加量(上段)と再生可能エネルギーに由来する増加量(下段) 2013年までは黒色系で示した石油、ディーゼル、石炭や、灰色で示した天然ガスの容量増加が目立つものの、2014年以降は風力(空色)が急拡大している(上段)。ラテンアメリカの特徴は地熱の比率が高いことだ(下段)。4.1GWの風力(2015年)のうち、ブラジルが2.6GWを占める 出典:Climatescope 2016


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