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バイオ燃料・エタノール・新エネルギースレ
2787
:
とはずがたり
:2017/01/27(金) 22:56:56
単結晶と多結晶の大きな違いは変換効率です。
http://hatsudenkakaku.info/entry23.html
出典:「NEDOメガソーラープロジェクト・北杜サイトにおける実証研究」(NTTファシリティーズ)
上のグラフから、同定格の太陽電池であれば、発電量に単結晶・多結晶の差がないことがわかります。
4KWなら単結晶も多結晶も4KWhの電力を発電するということです。
同じ発電量なら変換効率の高い単結晶モジュールは面積が少なくて済み、多結晶は多くなります。
逆に言えば、屋根の上の広さに制限があるのなら、よりたくさんパネルが載せられる単結晶が向いていますし、
屋根の広さに余裕があるのなら、多結晶でもいいかも知れません。価格の面から見てみると、単結晶の方が
製造コストが高くなり、価格も高くなる傾向にあります。
単結晶モジュールは変換効率がよく、発電量が多く取れるといっても高すぎては意味がありません。
このあたりは、価格と発電量(太陽光の収益)のバランスで決める必要があります。
大切なので繰り返しますが、
※NEDOの実験では同じ出力の結晶型のパネルは、単結晶でも多結晶でも発電量はほぼ同じで、
単結晶・多結晶の発電量差は、ほとんどないという結果です。
でも、、、
パナソニックのHIT(単結晶)は他のシリコン結晶型パネルより1.1倍発電量が多くなるようです。
最近東芝、シャープ、三菱までもが単結晶を出してきましたがこれに関してはデータ不足です。
ただ東芝単結晶(米国サンパワー社製) は性能面でHITと大差ない良いパネルで、発電量も
HITと同等かHITより少し良いかもしれません。
こんなイメージです。
東芝単結晶 ≧ HIT単結晶 > その他の単結晶・多結晶
なぜこのような差になるかというと、HIT単結晶(パナソニック)と東芝単結晶(サンパワー社製)は
「N型太陽電池セルを使用している」という点です。
P型太陽電池セルを採用する多くの従来型結晶型モジュールパネルと比較すると、
次のような優れた面があります。
・夏場の熱に強く、出力低下が少ない。
・低照度特性が大変優れていて朝晩に多く発電する
・出力低下のスピードが遅い
これにより、他の結晶型パネルよりも1.1倍〜1.2倍実発電量が多くなります。
このN型の単結晶を採用しているパネルは現在3つしかなく、
前出のHITと東芝(サンパワー)とインリーのパンダしかありません。
まとめますと、
HIT単結晶と東芝単結晶は、他のシリコン結晶型パネルより10〜20%程度発電量が多く、
発電するようだ。他の結晶型のパネルは、単結晶でも多結晶でも発電量はほぼ同じ。
これを踏まえ、設置場所の条件と、価格÷発電量で導入後の回収の面から検討するのが良い。
ということになります。あと、設置する屋根(場所)のスペースが限られている場合は、パネルの変換
効率が大切になってきます。
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