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バイオ燃料・エタノール・新エネルギースレ

1997とはずがたり:2016/03/20(日) 15:24:22

2015年10月23日 07時00分 更新
高速メタン発酵でバイオマス発電、食品廃棄物から1450世帯分の電力
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1510/23/news027.html

秋田市で排出する大量の食品廃棄物を利用して、メタン発酵ガスによるバイオマス発電が2017年に始まる。市内の飲食店などから収集した廃棄物を高速で発酵させてガスを生成できるシステムを導入する計画だ。従来は焼却処理していた食品廃棄物が地域の新しい電力源に生まれ変わる。

 人口31万人の秋田市では1日に1人あたり1084グラム(2013年度)のごみを排出していて、国全体の平均値(976グラム、2012年度)を上回る。ごみの排出量を2020年度までに10%削減するのと同時に、リサイクル率を32%から38%へ引き上げて廃棄処理のコスト削減と資源の有効活用を図る計画だ。その一環で食品廃棄物によるバイオマス発電事業を推進していく。

 日本海に面した工業団地の中で、食品廃棄物からメタン発酵ガスを生成して発電する施設の建設計画が進んでいる。秋田市内のホテルや飲食店、食品加工会社、さらに学校や病院などから排出する事業系の食品廃棄物を収集してガス化する施設だ。1日に最大で50トンの食品廃棄物を処理することができる。

 発電能力は740kW(キロワット)で、年間の発電量は523万kWh(キロワット時)を見込んでいる。一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算して1450世帯分になる。12月から建設工事に入って、2017年7月に運転を開始する予定である。

 食品廃棄物を発酵させてメタンガスを生成するシステムには、日立造船の「WTMシステム」を採用する(図2)。このシステムは従来の方式と比べて高速にメタン発酵プロセスを実行できる点に特徴がある。ガスを生成した後の発酵液を循環させることによって、食品廃棄物に水を加えずに少ないエネルギーで発酵に必要な加温を可能にした。

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図2 食品廃棄物メタン発酵システム「WTMシステム」による処理の流れ。出典:日立造船

発電量が30%以上も増加

 日立造船の従来方式のシステムと比較すると、消費電力が少なくなるだけではなくて発電量が30%以上も増える(図3)。この結果、余剰電力による売電量が大幅に増加する。メタン発酵ガスによる電力の買取価格はバイオマスでは最高水準の1kWhあたり39円(税抜き)になることから、売電量を増やせる効果は大きい。

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図3 食品廃棄物の処理量と消費・発電電力量。出典:日立造船

 バイオマス発電事業は特定目的会社(SPC)の「ナチュラルエナジージャパン」が運営する(図4)。総事業費は約30億円を予定していて、24億円を金融機関からの融資で、6億6000万円を国の「地域低炭素投資促進ファンド創設事業」の補助金などから出資を受ける。発電所を建設する日立造船も5億円の出資を決めた。

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図4 バイオマス発電事業のスキーム。出典:グリーンファイナンス推進機構

 補助金から1億円を出資するグリーンファイナンス推進機構によると、このバイオマス発電事業で年間に約2500トンのCO2(二酸化炭素)を削減できる見通しだ。メタン発酵ガス化によるバイオマス発電のモデルプロジェクトに位置づけて、国内に数多く残る老朽化した廃棄物焼却施設の更新を促進していく。


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