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バイオ燃料・エタノール・新エネルギースレ

1830とはずがたり:2015/11/18(水) 17:03:41
人間の排せつ物で発電、途上国の衛生改善も 国連
http://www.afpbb.com/articles/-/3065496
2015年11月06日 12:00 発信地:ワシントンD.C./米国

【11月6日 AFP】人間の排せつ物を腐敗させて生産されるガスは、主要なエネルギー源になる可能性があり、発展途上国の数百万世帯に電力を供給できるだけでなく、衛生状態の改善にもつながるとする国連(UN)の報告書が3日、発表された。

 成分の約60%がメタンのバイオガスは、人間の排せつ物を細菌に分解させることで生産できる。国連大学の水・環境・保健研究所(Institute for Water, Environment and Health)によると、その価値は、非再生エネルギーの天然ガス95億ドル(約1兆1500億円)分に相当するとみられるという。

 報告書によると、排せつ物の処理で発生する残留物から、世界で年間200万トンの「固形」燃料を生産できるため、木炭の使用量や伐採される樹木の数を減らすことができるなど、地球温暖化を抑制する助けにもなるという。

 トイレを使用できず、野外で用を足すことを余儀なくされている人は現在、世界で10億人近くに上り、うち約6割はインド国民が占めている。

 こうした人々の排せつ物を収集すれば、年間2億ドル(約240億円)以上に相当するバイオガスの生産に利用でき、生産量は将来的に3億7600万ドル(約457億円)まで増加する可能性があると、報告書の研究者らは指摘。その発電量は、発展途上国の1800万戸に電力を供給できるほど膨大な量だとしている。

 また、多くの地域にトイレを設置することで、こうした国々における公衆衛生状態も改善できる。研究者らによると、発展途上国で発生する病気の10%は、不十分な下水設備が原因とされているという。

 報告書の執筆者の一人であるクリス・メトカーフ(Chris Metcalfe)氏は「課題は多いが、排せつ物由来のエネルギーに説得力のある、さまざまな財政的な利点があることは明らかだ」と述べた。(c)AFP


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