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バイオ燃料・エタノール・新エネルギースレ

182荷主研究者:2010/05/15(土) 15:27:46

http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2010/0501/11p.html
2010年5月1日(土)山口新聞
天然ガスハイドレードの安定供給へ 実証研究完了−柳井

中電柳井発電所のNGH製造プラントとNGHローリー=柳井市

中国電力は柳井市宮本の中電柳井発電所などで三井造船と共同で開発してきた天然ガスハイドレード(NGH)製造利用システム技術の実証研究をこのほど完了した。実証研究は世界初の試み。NGHは液化天然ガス(LNG)より設備コストを抑えられるため、LNG方式では供給が困難な中小需要者への供給システムの確立を目指した。中電は実証研究の結果、実用化の可能性が確認されたとしている。

実証研究は2006年度からスタート。環境負荷が少なく、供給の安定性が高い天然ガスの活用策の一環。NGHは天然ガスが水分子の中に包蔵される個体物質で、マイナス20度で安定するのが特徴。従来のLNGはマイナス162度の極低温で製造、貯蔵しなければならず、NGHはLNGに比べ製造、配送、貯蔵、利用設備を簡便にすることができるため、新たな天然ガス供給システムの確立を目指していた。

08年度以降、ローリーで運んだNGHを広島県東広島市の中電エネルギア総合研究所にある大口需要試験設備で再ガス化し、供給するシステムを実証。小型容器によるNGHは、同県海田町の広島ガス技術研究所の小口需要試験設備で家庭用供給システムの実証試験を続けてきた。

中電はこの実証研究で「NGH製造利用システムの貴重なデータやノウハウを取得できた。どの程度の低コストになるかは需要規模がまだ予測できないので明確に示せないが、NGHによる天然ガス輸送の可能性は確認された」と話している。今後は実用化に向けて設備の改良など技術開発に取り組む予定。


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