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バイオ燃料・エタノール・新エネルギースレ
179
:
荷主研究者
:2010/04/27(火) 22:52:02
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20100420304.htm
2010年4月20日03時07分 北國新聞
太陽電池で中国特需 富山の製造業
太陽電池関連事業を手掛ける富山県内の製造業が“中国特需”に沸いている。コマツNTC(南砺市)は、電池原料のシリコンを切断するワイヤーソーで中国メーカーからの受注が増加し、ハナガタ(富山市)もシリコン向けの包装機で新たに3社から受注が決まった。中国の太陽電池生産は欧州への輸出用が中心だが、政府の支援策による中国の国内需要の拡大も見込まれ、北陸の製造業も外需の取り込みを急いでいる。
「3月にまとまった数の受注がきた。これからも中国市場は拡大していくだろう」。太陽電池向けのワイヤーソーを生産するコマツNTCの担当者はこう力を込める。
好調の背景には、中国の太陽電池メーカーの輸出先であるドイツでの駆け込み需要がある。早ければ7月にもドイツで太陽光発電の電力買い取り価格が引き下げられるのを控え、制度変更前の導入が急増しているという。
コマツNTCでは、需要増に対応し、ワイヤーソーのメンテナンス・アフターサービスを行う中国・常州の拠点を強化した。2月には営業、技術担当者2人を増員し、定期的なメンテナンス需要の獲得も進めている。
北陸電力など電力各社が会員となっている海外電力調査会によると、中国で生産される太陽電池の9割以上が欧州を中心にした輸出向けだが、中国国内でも太陽光発電の普及が加速する動きがある。昨年7月に中国政府が発電会社の太陽光発電導入に対する支援計画を発表したことから国有企業などが事業化を進めているという。
太陽電池のシリコン向け包装機を輸出するハナガタは今年に入り新たに中国メーカー3社から計5台の受注を相次いで獲得した。欧州需要頼みだった昨年はリーマン不況の影響で中国受注はゼロだったが、内需拡大の見込みから回復の動きが出てきたという。
同社は5月に上海で開かれる太陽電池事業の展示会に出展するなど、新規の取引先開拓を進めていく。今後は日本国内向けの高性能機の中国市場投入も検討している。花方淳社長は「中国では大規模設備建設の話も出ており、今年が取り込みの大きなチャンスだ」と話している。
北陸の製造業では、三協・立山ホールディングス(高岡市)子会社の三協マテリアル(同)が太陽電池向けアルミ外枠の製造で国内最大シェアを誇る。2010年5月期の売上高は前期比2倍以上となる見通しだ。
石川県でもアール・ビー・コントロールズ(金沢市)が昨年から太陽光発電向け電子制御基盤装置を生産するなど参入の動きが活発化しており、収益の柱としての成長に期待がかかっている。
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