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バイオ燃料・エタノール・新エネルギースレ

147荷主研究者:2010/02/13(土) 18:35:58

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0002699595.shtml
2010/02/09 11:00 神戸新聞
新型波力発電、欧州進出狙う 神戸大発ベンチャー 

和歌山県沖で行われる波力発電装置の実証実験=和歌山県すさみ町(ジャイロダイナミクス提供)

 神戸大学の研究者らによるベンチャー企業、ジャイロダイナミクス(神戸市中央区)は、低コストで発電効率の高い波力発電装置の開発に成功した。実用化に向けた実証実験を2月末までに終え、国内外での販売へ乗り出す。(貝原加奈)

 環境意識の高まりから、風や太陽光などの自然エネルギーが注目される一方で、波力は発電効率の悪さやコストの高さが課題となり、あまり利用されていない。

 2000年、同大学工学部教授の神吉(かんき)博さん(現名誉教授)が「日本の周辺に無尽蔵にある波のエネルギーを利用しない手はない」と効率の高い波力発電システムを考案。実用化を目指し、知人で産業機器開発を手掛けるアルファ技研(神戸市中央区)社長の古澤達雄さんと共同で08年1月にジャイロ社を設立した。

 従来の波力発電は、浮体の動きを油圧装置などで変換し、発電機を動かす。同社の装置はゴムボートのような浮体に取り付けた箱の中に、モーターの力でこまのように回り続ける「フライホイール」を取り付けている。

 回転中のこまを傾けても元に戻るように、波を受け傾いてもフライホイールは元に戻ろうとする。その力を発電機に伝え電気を起こす。エネルギーのロスが少なく、発電効率は従来装置のほぼ2倍になるという。

 浮体の大きさは縦9メートル、横15メートルほど。油圧装置などがいらないため軽量で、2メートルほどの小さい波高でも効率よく発電でき、建設費や維持費も低く抑えられる。1基あたりの最大出力は50キロワットで、一般的な家庭数十軒分の電力をまかなえるという。

 現在、和歌山県すさみ町の約200メートル沖合で、実用化への実験中。古澤社長は「自然エネルギー利用に積極的な欧州を中心に売り込みたい」と意気込む。国内では青森県や和歌山県などが高い関心を示しているという。


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