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バイオ燃料・エタノール・新エネルギースレ

1325とはずがたり:2014/08/25(月) 10:35:36
>>1324-1325
 2014年8月には、技術実証事業の協力申込みの受け付けを開始。太陽光発電事業者(合計3.0MW)と風力発電事業者(2.0MW)を募集する*3)。接続拒否を避けるため、本来は事業者側が用意しなければならない蓄電池を中国電力が用意する。

*3) 「募集した受付量が蓄電池の合計出力6.2MWよりも小さいのは、今後、再生可能エネルギーを用いた発電事業者が増える見込みがあるからだ」(中国電力)。

 ただし、発電事業者には別の負担が生じる。まず、蓄電池システムが停止した場合に備えて、太陽光や風力の発電設備を停止するための転送遮断装置や通信回線を事業者側で用意しなければならない。加えて太陽光発電の場合、年間69日間、発電を停止しなければならない可能性がある。停止時の補償はなく、事業者側の収益性が悪くなる可能性がある*4)。

*4) 69日の内訳は以下の通り。点検・修理などによる蓄電池システム停止時の運用協力(年間1日程度)、電力系統や発電機の作業や事故時の運用協力(年間13日程度)、発雷・発雷想定時の運用協力(年間55日程度、太陽光のみ)だ。「発雷などの運用協力が発生する日は、そもそも太陽光発電に適した天候ではない。そのため、丸々55日分の電力が無駄になるわけではない」(中国電力)。なお、再生可能エネルギー特別措置法で定める出力抑制(無補償)が年間30日あるとした。これは69日には含まれていない。

町が遊休地を太陽光で活用

 中国電力の技術実証事業のうち、太陽光発電(3.0MW)の対象は「決まっている」。隠岐の島町が2014年8月に発表した「隠岐の島町メガソーラー発電事業」(隠岐の島町岬町田垣)の公募に採択される事業を対象とするからだ。

 隠岐の島町が太陽光発電事業を公募した狙いは、賃貸料と固定資産税が得られること、加えて非常用電源としての活用だ。エネルギーの地産地消にも役立つとした。

 島前の南端には隠岐諸島唯一の隠岐空港がある。1965年に開港後、2006年には新滑走路が完成したため、従来の滑走路は廃止された。図2の北側が従来の滑走路、南側が新滑走路だ。

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図2 建設予定地周辺の地図(クリックで拡大) 出典:隠岐の島町

 発電所の予定地(工区)は赤い四角形の部分だ。1つの大きさは350m×60m(2万1000m2)。2工区ある。町が1工区当たり年額75万6000円で貸し付け、発電期間として20年間を予定する。

 旧滑走路の長さは1500mあり、舗装がそのまま残っている。なぜそのうちの一部しか発電に使わないのだろうか。「中国電力によれば、これ以上発電量を増やしても受け入れができないからだ」(隠岐の島町役場定住対策課ブランド推進係)。図2をよく見ると、どちらの工区も中央に幅5mのすき間がある。これはなぜだろうか。「元滑走路は県有地であり、町が周辺の土地を無償で牛の牧草地として貸し出していた。太陽光発電所建設後も牧草地として使うため、放牧の管理者から(通路としての)要望があったからだ」「企画提案では空港に隣接した立地に適した設計を望む」(同係)。

 2014年9月に企画提案書を受け付け、審査を経て2014年10月に選定結果を公表する。その後、設備認定協議や接続検討、系統連系申し込みを経て、町が事業者と協定や契約を結ぶ。着工時期は2015年4月を予定し、2015年9月から発電を開始する。

 中国電力の実証事業が本格的に動き出すのは2015年9月末の運転開始を待ってからだ(風力発電は2016年度末から)。「現時点ではNAS蓄電池、リチウムイオン蓄電池ともメーカーが決まっておらず、容量(Wh)など出力以外の仕様は未定だ」「設置方法は決まっている。再生エネルギー発電所ごとに設置するのではなく、大型の装置を西の島町の黒木発電所の近隣にまとめて設置したい。これは蓄電池の目的が系統ネットワークの安定化にあるためだ」(中国電力)。


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