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バイオ燃料・エタノール・新エネルギースレ

1280とはずがたり:2014/07/18(金) 14:55:51
>>1279-1280
世界最大級の地熱発電所を建設

 地熱発電拡大計画の目玉が、北スマトラ州https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%8D%E3%82%B7%E3%82%A2+%E5%8C%97%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%88%E3%83%A9/@1.8463905,98.7540311,8z/data=!4m2!3m1!1s0x2fd7f95aeb721c87:0xaca73e8109d7cb0bサルーラ地区https://www.google.co.jp/maps/place/Sarulla,+Siopat+Bahal,+Pahae+Jae,+Tapanuli+Utara+22465+%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%8D%E3%82%B7%E3%82%A2/@1.78925,99.1089779,8z/data=!4m2!3m1!1s0x302e80c9d75c02b3:0xf197e842dc3c87bbに建設を予定するサルーラ地熱発電所だ(図1)。3段階で計画を進め、全てが完成したときには合計出力330MWに達する。これは同国の総発電設備容量の約1%相当だ。同プロジェクトは独立発電事業(IPP)であり、発電した電力はインドネシア国有電力公社(PLN)に30年にわたって売電される。

 サルーラ地熱発電所では高温の蒸気を地下から取り出し、まず3基の蒸気タービンに通して発電する(図2)。出力は180MW(後述のように東芝製60MW*3基の様だ)だ。その後低温となった蒸気をバイナリー発電機に通じて150MWを得る。

日本企業が全面協力

 同プロジェクトの開発事業者はインドネシアSarulla Operations(SOL)。伊藤忠商事と九州電力、インドネシアのPT Medoco Power Indonesia、バイナリー発電技術を持つ米Ormat Internationalが共同で出資した企業だ。国内2社の出資比率は50%。開発資金は8行によるプロジェクトファイナンスで賄う*2)。

*2) プロジェクトファイナンスとは将来のキャッシュフロー(売電収益)を返済原資とする資金調達方式。国際協力銀行とアジア開発銀行、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、ソシエテ ジェネラル銀行、アイエヌジーバンクエヌ・ヴィ、ナショナル オーストラリア銀行が融資に参加した。

 SOLは設計・調達・建設(EPC)を韓国の現代建設に発注、現代建設は東芝から全ての地熱蒸気タービン・発電機を調達する。

 東芝が納入するのは発電設備の主要機器である「60MW地熱蒸気タービン・発電機」だ。3セット納入する。東芝によれば、機器性能と信頼性が評価されたためだという。「受注金額は3基で50〜60億円だ」(東芝)。1号機を2015年7月に出荷、2016年11月に運転を開始する。2号機は2016年6月出荷、2017年10月運転開始、3号機は2016年12月出荷、2018年4月運転開始だ。

 地熱発電市場では日本企業が健闘しており、メーカー別発電容量では東芝、三菱重工業、富士電機の3社で7割近いシェアを占めている。東芝によれば同社のシェアは23%であり、これはメーカー別で世界第1位であるという*3)。

*3) 同社は1966年、国内初の地熱発電所である松川地熱発電所(岩手県)に20MWのタービン・発電機を納入している。その後、北米や東南アジア、アイスランドなど世界に52基を納入し、合計発電容量は約2800MWに達したという。


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