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乗合自動車(バス)総合スレ

1803チバQ:2020/02/18(火) 17:50:08
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/394154

<みなぶん>路線バス、曲がり角の先は?(4) 運行、利用 住民が支える

02/18 05:00





今春改正するバスダイヤをつくる当別町職員の平田拓也さん=1月24日(阿部裕貴撮影)

今春改正するバスダイヤをつくる当別町職員の平田拓也さん=1月24日(阿部裕貴撮影)

今春改正するバスダイヤをつくる当別町職員の平田拓也さん=1月24日(阿部裕貴撮影)


学生やお年寄りを乗せて、JR石狩当別駅を出発するふれあいバス=1月24日(阿部裕貴撮影)



 苦境にある路線バスを救うには、どうすれば良いのか。「コミュニティーバスが有効では」という声が読者から届いた。自治体が主体となって運行する路線バスで、道内でも広がっている。先例が、人口約1万6千人の石狩管内当別町だ。

 1月24日朝、JR石狩当別駅前から、北海道医療大の学生やお年寄りら十数人が、町のコミュニティーバス「ふれあいバス」に乗り込んだ。愛称は「ふれバ」。

 当別町は南北47キロで、札幌とほぼ同じ長さ。計4路線が走り、隣接する札幌市北区あいの里まで結ぶ。町内の中心市街地は、電話予約で乗れる「予約型線」もある。郊外ではバス停以外でも、手を上げれば乗車できる。町や住民、運行会社などでつくる協議会が運行主体となり、利用者数は年13万〜14万人台と堅調だ。

■町がダイヤ作成

 町役場を訪ねると、町交通移住観光係の平田拓也主任(31)が、JRの時刻表を手に今春のバスのダイヤを作っていた。「JRとうまく接続するか、運転手さんが無理なく運行できるかを考えています」。年4回ある協議会の会合で住民の意見も聞き、参考にする。

 民間の路線バスの撤退が相次ぐ一方、町内の道医療大や医療機関、住宅団地「スウェーデンヒルズ」などが別々に送迎バスを走らせていた。「一つにまとめ、一般町民も乗れるようにしてはどうか」。この発想が、2006年にスタートした「ふれバ」につながる。

 町は各バス会社と話し合い、コミュニティーバスを運行させることを決め、貸し切りバスや車両整備を手掛ける地元の「下段モータース」に運行を委託した。

 「ふれバ」の立ち上げに関わった北海道開発技術センター(札幌)の大井元揮(げんき)上席研究員(40)は「(市民の足を守るために)バス会社と住民が、互いの役割をしっかり果たすことが重要」と説く。具体的には《1》バス会社は利用者目線を大切にし、地元と信頼関係をつくる《2》住民は利用促進を図り、事業を支える―だ。

■「地域の足」守る

 函館市でバス会社と住民が協力した成功例がある。

 市内陣川地区の町会は、12年、スーパーや医療機関などが集積する近隣地域を巡回するバスの自主運行に乗り出した。地元の函館バスと貸し切りで契約し、コミュニティーバスとして運行。住民同士で利用促進を呼び掛け、車内の広告集めや個人の協賛金も募って収益を確保した。15年に同社は路線運行に切り替えた。

 函館バスは別の地域でも住民の要望を受け、18年11月に「望洋団地線」を開設した。地元の町会が住民アンケートをもとに路線の必要性を示し、同社はそれを踏まえ、地元のスーパーの特売日に合わせて週3日、1日3便を運行する。この動きに、バス事業部管理課の横山昂平係長(34)は「住民の後押しは心強い。社会貢献を果たすことも大切だと考えている」と話す。

 道内では、バスの自動運転の試験運行や、ライドシェア(住民の車の相乗り)も導入されつつある。しかし、現状は路線バスが地域の交通体系を守る「最後の砦(とりで)」であり、地域の経済や医療福祉、教育を支えるセーフティーネット(安全網)の役割を果たしている。

 当別の「ふれバ」の停留所で、道医療大4年の高原駿斗さん(22)に出会った。高校まで過ごした帯広市では、路線バスをほとんど利用しなかったという。「ふれバは通学時間に合わせて運行してもらえ、ありがたかった。4年間、冬を中心に本当にお世話になった」

 「地域の足」を守るのは誰か―。行政、バス会社、利用者だけでなく、普段はバスに乗らない人たちも議論の輪に加わり、一緒に考えていく必要があるのではないか。(五十嵐俊介)=おわり=


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