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乗合自動車(バス)総合スレ

1772荷主研究者:2019/12/29(日) 16:46:52

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/371107?rct=n_hokkaido
2019年12/04 09:10 北海道新聞
道内路線バス 運転手不足で減便、廃止相次ぐ 札幌圏でも動き 「企業努力にも限界」

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 道内の路線バス業者が12月のダイヤ改正で、運転手不足を理由に路線を相次ぎ減便、廃止する。旭川電気軌道(旭川)は旭川市内の77系統中6系統を廃止。道南バス(室蘭)も室蘭、登別市内の路線バスの2割弱となる74便を減便する。ほかの業者も同様の悩みを抱えており、各社、業界で人員確保策を打ち出しているが、決め手となる妙案は見つからず、利用者の多い札幌圏でも減便の動きが出始めている。

 旭川電気軌道は1日に廃止を含むダイヤ改正を実施した。代替路線があるなど「影響が少ない系統を選んだ」(同社)とするものの、2系統は中高生の登下校時に走らせる冬季限定の通学路線。生徒たちはバスを乗り継ぐ必要が出たり、定期代が上がったりと、不便を強いられている。

11月下旬、旭川市内を走る旭川電気軌道「旭町線(新橋経由)」のバス。運転手不足のため12月1日に廃止された(打田達也撮影)

 同社の路線バス運転手は2018年度末で191人。この30年間で最多だった1991年度末に比べ約2割減った。大型2種免許が必要で就職希望者が集まりにくい上、運転手の平均年齢は54歳と高齢化。近年は団塊世代の退職が続き補充が追いつかないという。

 採用強化に向け今年10月、就職希望者にバスの運転に必要な大型2種免許の取得費用を無利子融資し3年勤務すると全額負担する制度を始めた。ただ、同社は「ほかの業者も同じ取り組みをしており、劇的な効果は考えづらい」と話す。

 道南バスは、21日のダイヤ改正で室蘭、登別両市内で、廃止はしないものの大幅減便を実施。高速ひだか号(日高管内日高町―札幌)は廃止する。春に苫小牧市内の路線バス39便を減便。それでも路線維持に必要な運転手360人に20人ほど足りなくなった。

 同社も14年度、大型2種免許の取得経費の無利子融資と、3年の勤務で返済を免除する制度を導入。17年度には入社時に20万円の支度金支給も始めた。これまでに46人採用できたものの3割がすでに退職しており、定着が課題という。

 経営陣の危機感は強い。旭川電気軌道の河西利記社長は「地域でのバスの存在意義は依然として高いと思うが、このままでは、いまと同程度の交通サービスは維持できない」。道南バスの長谷川義郎社長も、「企業努力には限界がある。減便を含む見直しは終わりではない」と訴える。

 運転手不足による路線の減便、廃止は全道に広がっている。例えば空知中央バス(滝川)は1日、平日15便、休日17便を減便。営業担当者は「今年に入り運転手15人が退職し、減便しないとダイヤを維持できなくなった」と打ち明ける。

 12年度に0・68だったバス運転手の有効求人倍率(貸し切り含む)は、18年度1・87に上昇。道が道内路線バス事業者25社を対象に17年7月に行った調査では、72%が「運転手が足りない」と回答した。年齢構成も50代が過半を占める。北海道バス協会によると、18年の会員企業(貸し切り含む)の運転手は6464人。過去30年で最多の93年に比べ1560人減った。

 同協会は今年1月、運転手不足が原因で廃止された道内のバス路線数の調査を初めて実施。16年度7系統、17年度10系統、18年度は1月までの年度途中で10系統に上った。通勤や通学に不可欠な路線に運転手を回すため、黒字路線でもやむなく廃止した事業者もあるという。同協会の三戸部正行常務は「今後は地方だけではなく札幌にも減便、廃止の波が押し寄せる可能性がある」と予測する。

 その言葉通り、道内最大の北海道中央バス(小樽)は1日、石狩、後志、空知管内の一部で平日88便、休日300便を減便。「慢性的な人手不足と、人口減が進む地域の利用実態に合わせた結果」(運輸部)という。同社の運転手(10月末現在)も1288人と5年前から106人減った。

 道は17年度、モデル事業として旭川市でバス会社とともに就職相談会を開催。18年度からはバス協会が主体となり道内5カ所で開き、これまでに35人の採用につなげた。バス協会も11月、運転手の1日や、やりがいなどをまとめた冊子を初めて作成し、学校に配布するなど地道な取り組みを進める。

 北大大学院の岸邦宏准教授(交通計画)は「特効薬は運転手の賃上げだが、バス会社の経営は厳しく難しい」と指摘。減便、廃止などについて「バス事業者と行政が一体となり、まちづくり計画と連動させて検討すべきだ」と提言する。(佐藤木郎、今関茉莉、本庄彩芳)


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