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乗合自動車(バス)総合スレ
1661
:
荷主研究者
:2018/11/23(金) 15:44:29
>>1660-1661
続き
■「競争より連合を」 両備グループ小嶋代表に聞く
両備グループの小嶋光信代表に一連の問題について聞いた。
――問題提起としての廃止届提出は結果的に正しかったのでしょうか。
「やらざるを得ない経営判断だった。廃止届を出さなければ、路線維持や事業者の疲弊に関する事実がわからず地域の人たちは危機感を覚えなかったのではないか。これまでクリームスキミング(おいしいとこ取り)への認識が脆弱で、多くの地域で悲劇が起きた。ネットワークが崩れると地方の公共交通がダメになるのは目に見えている」
「厳しい声を覚悟していたが、寄せられた意見の9割以上が『頑張ってください』という激励だった。路線の維持が大切だということを結果的に良く理解してくださったのではないか」
――バス路線再編に向けて岡山市の法定協議会での議論が進んでいます。
「今まで協議会を開こうとしなかった市が、将来を考えようという立場に立ってくれたことはよかった。岡山では戦時下の経営統合がなく、これだけ多くの事業者が残ったところはない。行政が中に入って調整するのは勘弁、という意識もあったのではないか。混乱の元凶を見て取っていただけたのではないか」
――長年、交通連合を提唱しています。
「それぞれの事業者の経営が独立し、市民のための路線網にするにはこれしか方策はない。公共交通はネットワークであり、業者間が競争してどちらかをたたきつぶす時代ではない。事業の健全化がなければ、健全な公共交通も守れない」
「どこの方面をどの業者が手掛けるかを作り、系統別に色分けし、市民にわかりやすい交通網を築こうと提案したが、残念ながら理解が進まなかった。一部の事業者のエゴがあったと思うが、過去の経験からするとできないことはない」
――地方の公共交通を守るには何が必要でしょうか。
「法や制度の改革、財源の確保、公共交通を乗って残そうという社会にする機運の3つを国が理解して政策を進めるかどうかが将来を決める。需要と供給があって初めて健全な競争ができる。信用・信頼・安心がなくして公共交通は築けない」
「バリアフリーやバスロケーションシステムなどの情報化が進んで、誰でもわかりやすく使える形にならなければならない。それらは自分たちの経営を助けることにもつながる。将来に向けてギアチェンジすれば、決して暗いものではない」
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