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乗合自動車(バス)総合スレ

1415荷主研究者:2016/11/19(土) 17:11:54

http://trafficnews.jp/post/59905/
2016.11.12 乗りものニュース編集部
数減らす「スイッチバック式」バスターミナル 背景に「駅前広場」の変化

ずらりと並ぶバス メリットもあるが…

 2016年10月1日(土)、岩手県盛岡市の盛岡バスセンターが、56年の歴史に幕を閉じました。建物の老朽化などのほかに、「スイッチバック式」のバスターミナルであったことも、廃止につながった要因のひとつでした。

 スイッチバック式の新潟駅万代口バスターミナル。大屋根の下に、13ものバス乗り場がずらりと並ぶ(写真出典:photolibrary)。

 「スイッチバック式」は、入線や発車にバックをともなうバスターミナルの呼び方で、盛岡バスセンターは、前向きで乗り場に入り、出発時にバックして方向転換する方式。反対に、バックで乗り場に入り、前進で出発する方式もあります。

 上が入線時にバックする方式(新潟駅万代口)、下が出発時にバックする方式(盛岡バスセンター)の例(乗りものニュース編集部作成)。

 スイッチバック式バスターミナルは全国的に存在しますが、近年、その数を減らしています。2009(平成21)年には佐賀県伊万里市の伊万里バスセンターが、2010(平成22)年には福井市の京福バスターミナルが廃止。そして、新潟駅万代口バスターミナルも、新潟駅の高架化にともない姿を消す予定です。

 新潟駅周辺の整備を担当する新潟市都市政策部は、スイッチバック式である現在の万代口バスターミナルには「(駅前という)交通量の多い場所でバックすることによって、交通混雑が生じる」課題があると話します。大きなバスがバックのために道路まではみ出たり、複数台がほぼ同時に発車したりして、しばしば道路交通が遮断されるようです。駅部の高架下に設けられる新しいバスターミナルは南北の通り抜けが可能になることもあり、スイッチバック式のバスターミナルは廃止されるといいます。

 全国のバス事情に詳しい名古屋大学大学院の加藤博和准教授は、スイッチバック式は、民間事業者によるバスターミナル整備が一般的だった、ひと昔前に多かった形式といいます。鉄道事業者やバス事業者が、所有する駅周辺の用地を使って独自にバスターミナルを整備したころに多く造られ、新潟駅万代口バスターミナルもそのひとつです。

 安全面などで課題があるものの、「いわゆるロータリー式に比べると用地が小さくて済み、乗り場も密に配置できる。利用者にとっても歩く距離が短くなり、案内もしやすい点は有利」(加藤准教授)など、メリットもあるスイッチバック式。しかし、駅前広場のあり方が変化するにつれ、時代にそぐわなくなったのです。

 現在の駅前広場は、タクシーや一般車の乗降場を併設したり、自治体主導のコミュニティバスも誕生したりと、求められる機能が多様化。バス事業者がバスターミナルのみを整備すればよかったころとは状況が変わっています。駅周辺用地を自治体が買収し、事業者と土地を出し合って新しい駅前広場をつくることで、国の補助も得られるようになりました。

 「移転や改装時にもロータリー式に変更されることが一般的で、スイッチバック式のままというのはまれです。やはり、バックでの運転は危険性が高く、そのため誘導員を配置しているところもありますが、その確保も困難ですから、なるべく解消しようとするのは当然と思います。また、タクシーや一般車の乗降場を併設するならロータリー式のほうがよいので、どんどん減っていく傾向です」(加藤准教授)

 いま、バスを運行する事業者にとっても、スイッチバック式は課題が大きいようです。名鉄を代表する駅のひとつ、東岡崎駅(愛知県岡崎市)北口の再開発では、狭い用地を有効活用するため、現状のスイッチバック式を踏襲する計画でした。岡崎市都市整備部によれば、長年スイッチバック式であったこともあり「市民から大きな反対の声はなかった」そうですが、近年、バス事業者のほうから安全面を懸念する声が上がり、計画の見直しを検討しているそうです。

 「新規に造られることはほとんどない」(加藤准教授)というスイッチバック式バスターミナル。バスがずらりと並ぶその光景は、貴重なものとなりつつあるのかもしれません。


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