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乗合自動車(バス)総合スレ

139荷主研究者:2009/06/14(日) 17:19:02

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/hatena/CK2008091802000196.html
街なかでバス わずか2便 川崎・旧東海道行く『川01系統』
2008年9月18日 東京新聞

旧東海道を1日2往復だけ走る川崎鶴見臨港バスの路線バス=いずれも川崎市川崎区で

 JR川崎駅からすぐ南側にある旧東海道を歩いていて、バス停に目を疑った。市内きっての繁華街を通るバスの時刻表が「ほぼ空白」。正確には、早朝と夕方の2往復しか走っていなかった。過疎地でもないのに、この少なさはなぜ? (堀祐太郎)

 その路線は、京浜急行電鉄のグループ企業である川崎鶴見臨港バス(川崎市川崎区日進町)が運行する「川01系統」。川崎駅前のバスターミナルを出発し、市役所通り、旧東海道を抜けて国道409号を走り、殿町停留所(同区殿町)が終点。その後、往路をたどり川崎駅へ戻る。平日のみの運行で、旧東海道約五百メートルを含む約四キロを二十分程度で結ぶ。

 実際に夕方、川崎駅まで残り一キロほどの旧東海道にある本町二丁目停留所地点から乗ってみる。すると、お客さんは皆無。運転手も「往路は二人ぐらい乗っていたんですけどね」と苦笑い。歴史ある街道を貸し切り状態のバスで往来すると、偉そうに言えば、かごに乗る殿様の気分だ。

 しかし、これでは赤字は必至。同社に問い合わせてみると、一日の同路線の利用者は二往復合わせても十人にも満たないという。

 バス会社にとっての“お荷物”にみえる「川01系統」だが、その歴史は古い。同社によると、一九五三年ごろに現在とほぼ同じルートで運行を開始。沿道には食品工場や自動車工場が立ち並び、工場労働者の足として重宝された。一日に二十四往復半もする人気路線だったという。

 しかし、高度経済成長で自動車の往来が激しくなり渋滞が頻発。遅延の少ない京急大師線に利用者が流れ、本数も目減りした。二〇〇五年に殿町停留所に面したいすゞ自動車川崎工場が、生産効率化で閉鎖されたのに伴い、現在の二往復運行となった。

 寂しい客入りとなったが、同社は「廃止は考えていない」という。「公共交通機関だから、客が落ち込んでいるからといって廃止はできない」と説明する。路線廃止には地元住民や企業への配慮も求められる。“市民の足”の存廃は運行会社の判断だけでは決められないのだ。

 一方で、同社は伝統の路線が秘める可能性にも期待を込めている。「今後の臨海部の再開発次第では需要が再び伸びるかもしれない」

 江戸時代の交通を支えた旧東海道を走り、戦後は京浜工業地帯の労働者の足となった「川01系統」。その車窓から、川崎の歴史が見えてくるかもしれない。


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