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乗合自動車(バス)総合スレ
1377
:
チバQ
:2016/09/28(水) 00:35:22
●タクシー業界だけが過当競争に陥ってしまう理由
だがタクシー業界にとっての本当の脅威はもっと別のところにある。それはシェアリングエコノミーの台頭と自動運転技術の急速な発達である。この2つの新しい潮流が組み合わさると既存のタクシーというビジネスモデルが根幹から崩れてしまう可能性があるのだ。
シェアリングエコノミーが台頭すると、これまで顧客による選別という概念がなかったタクシーの世界が一変する。これまでの運賃体系は、タクシーは基本的に“流し”が原則であり、顧客は会社を選別できないことを大前提としていた。しかしITの技術を使ってタクシーを選別することが容易になると、運賃設定のメカニズムも大きく変わってくる。
タクシーの運賃については2002年に規制緩和が行われ、新規参入や増車が原則として自由になった。しかし、自由競争の促進はタクシーの安全性を損なうとの見解が根強く、2014年1月には「改正タクシー事業適正化・活性化特別措置法」が施行され、再び規制が強化されている。具体的には、特定地域において約3年間の新規参入や増車が禁止されている状況だ。
競争が行き過ぎると安全が損なわれるという話はもっともらしく聞こえるが、よく考えると奇妙な話だ。例えばファストフードの業界は、日々苛烈な競争にさらされているが、安全性を犠牲にして危険な食品が提供されるというケースはほとんどない。
なぜタクシーだけが自由競争を徹底すると労働環境が劣悪になり、安全性が犠牲になるのだろうか。その理由は、タクシーというビジネスの基本インフラである道路というものが税金で作られており、業界はそれをタダで利用しているからである。タダで利用できるものを自由に解放してしまうと、際限なくコスト競争が行われ、過当競争を引き起こす可能性が出てくるのだ。
●シェアリングエコノミーの台頭で市場が機能し始める
この話は、ファストフード店が店舗を出店するケースと比較すればよりハッキリするだろう。例えば、ファストフード・チェーンが新規出店する場合に、かなりのコストをかけて人が集まる場所を確保する必要がある。便利な場所に出店すれば多くの顧客を獲得できる一方、不動産の賃借コストは膨れあがってしまう。
つまり、出店には費用対効果というものがあり、自由に競争させても無制限な過当競争にはならずに済む。つまりマーケットメカニズムが働き、適正な価格で適正なサービスを提供できる事業者しか残らないのだ。
ところがタクシーはそうではない。クルマさえ用意できれば、あとは税金で作られた道路を使ってビジネスができてしまう。しかもタクシーは移動するものなので、立地などの制約を受けない。どの企業も条件は同じである。つまり参入が容易で、しかも差別化要因がほとんど存在しないのがタクシーというビジネスだったのである。
このためタクシー業界は過当競争に陥りやすく、こうした事態を防ぐため政府は規制をかけ、認可された事業者しかタクシーの業務を実施できないようにしてきた。だが政府が規制をかけるとなると、参入できるかどうかは、全て政治的な力学関係で決まってしまい、利用者のサービス向上は二の次となる。タクシーの接客レベルが総じて低かったのは、タクシーが規制産業だったからである。
だがシェアリングエコノミーが台頭してくると状況はまるで変わってくる。Uber(ウーバー)のような配車サービスの場合、利用者はタクシーを選ぶという感覚を持つようになる。ITのインフラを使えば、自分が乗ったタクシーをレビューし、その結果を別の利用者が参照することは当たり前となる。
タクシーは流しで拾い、全てを偶然に任せるという存在から、主体的に事業者を選ぶというやり方に変わってくるのだ。法制度の問題は残っているが、一般の個人が自分の車をタクシー代わりに提供するライドシェアとなれば、その傾向はさらに顕著になってくるだろう。
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