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Airline & Airport(航空会社・航空路線・空港)スレ

891チバQ:2009/10/21(水) 20:07:52
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000670910210001
岩国民空 なお雲の中
2009年10月21日


滑走路沖合移設事業の工事が進む米軍岩国基地。右端は新しい管制塔=岩国市

  米軍再編の見直しを掲げる鳩山内閣発足から1カ月余りが過ぎたが、岩国基地(岩国市)への空母艦載機移転問題への新政権の方針が見えないことに、地元で戸惑いが広がっている。閣僚らの発言は沖縄の普天間基地移設問題が中心。一方、新政権による10年度予算の概算要求の見直しでは、岩国基地の民間空港再開(軍民共用化)へ向けた予算要求が自公政権時と同様に盛り込まれた。艦載機移転反対派は「声が届いていない」ともどかしさを隠せない一方、民空推進派も「政府方針はまだ推し量れない」と気を緩めていない。
(上遠野郷)


  ◆ 反対派 「再編見直しと矛盾」


  ◆ 推進派 「方針がまだ不透明」


  民空再開は06年5月に日米両政府が合意した米軍再編の「ロードマップ」に挙げられ、国土交通省は8月の10年度予算の概算要求に民空施設整備費(10〜12年度で計46億円)を初めて盛り込んだ。


  「民空は艦載機移転と引き換えの『アメ』」。反対派の間ではそんな見方が根強く、地元では鳩山内閣の対応に注目が集まっていた。だが、15日に発表された概算要求では施設整備費が従来案通り盛り込まれ、防衛省も艦載機移転に伴う格納庫などの移転整備費74億円(歳出ベース)などを変更無く要求した。


  こうした動きに、新政権による「再編見直し」に期待を寄せていた艦載機移転反対派は複雑な表情だ。


  政治団体「草の根ネットワーク岩国」の井原勝介代表は今月9日に上京し、北沢俊美防衛相らに艦載機移転の見直しを要請した。井原代表は「ロードマップに書かれた民空再開を議論なく進めるのは、再編見直しと整合性が取れない」と指摘する。


  艦載機移転に反対している田村順玄市議は辻元清美国交副大臣(社民)に「民空予算はつけないで」と手紙で要望したが、返事は来なかったという。「きちんと検討されないまま予算要求されたが、これが新政権の回答だとは思わない」と、今後も政権への働きかけを続ける構えだ。


  一方、地元経済界でつくる岩国空港早期再開推進協議会の柏原伸二会長は16日、「心配していたが、理解してもらえた。具体的な夢を語れるようになる」と喜んだ。


  だが、岩国市幹部は「ほっとしているが、『民空は概算要求の見直し対象ではない』と言われただけで具体的な中身が分からない」と不安ものぞかせる。総額95兆円に膨らんだ概算要求の削減へ向けた発言が相次いでいるためで、「自民政権時代は国会議員などを通じて感触を探ることもできたが、政権交代でまったく分からなくなった」とこぼす。


  福田良彦市長は19日の会見で「政権内に色々な発言があり、どれをとらえて政権の意見なのか理解しがたい」と政府方針の不透明さを嘆いた。二井関成知事も16日の会見で「概算要求に盛り込まれても予断を許さない」と述べた。


  二井知事と福田市長は近く上京し、民空再開の予算化へ向けた要請活動を行う。一方、井原代表らは11月2日に同市で集会を開き、新政権に艦載機移転反対を訴える予定で、両者のアピール合戦は再び熱を帯びそうだ。


  ◆ 普天間問題 解決が先決 防衛相が表明


  北沢俊美防衛相は20日の閣議後会見で、岩国基地への米空母艦載機移転の見直し検討よりも米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)移設問題の解決が先決、との考えを示した。


  北沢防衛相は21日にゲーツ米国防長官との会談を控え、「沖縄の過重な状況が一番の喫緊の課題」との認識を表明。艦載機移転問題については「それに先だって本土内のことを議論するのは、情勢的にはあまり賢くはないんじゃないか」と述べた。


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