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Airline & Airport(航空会社・航空路線・空港)スレ

7510OS5:2024/09/02(月) 13:21:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/36d83f21ad63003ac5daf4b94320944065c878ac

関空・伊丹・神戸3空港、地域対立くすぶる…対岸の「宝島」開発失敗余波
8/31(土) 11:30配信


読売新聞オンライン
開港30年 関空の軌跡・中
 関西空港は9月4日、開港から30年を迎える。民営化を経て、今や名実とも訪日外国人客を呼び込む空の玄関口となった。軌跡を見つめ、展望を探る。

関西空港

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 大阪府南部の泉佐野市。関西空港対岸の海岸線から約6キロ内陸に約75ヘクタールの広大な土地がある。5分の1は府営公園として整備されたが、残りは山林のまま残る。関空建設に伴う開発計画で、先端産業集積地「泉佐野コスモポリス」が予定されていた地域だ。

 「今もまだ『負の遺産』のすべてが解消したわけではない」。同市の千代松 大耕ひろやす 市長の口調は厳しい。巨費を投じた空港対岸の開発計画とその頓挫は、対岸の自治体にとって、関空の低迷期の苦い記憶だ。

 西日本一の高さとなる2本の超高層ビル「りんくうゲートタワー」(256メートル)、商業施設やオフィスが集まる分譲地「りんくうタウン」、そして「泉佐野コスモポリス」――。大阪府が、対岸の自治体を巻き込み描いた開発計画は、関連インフラを含めて事業費約3兆円に上るものだった。

 「現代の宝島」と呼ばれた、あまりに過大な計画の背景には、空港建設地の選定が難航した事情があった。

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 1960年代に大阪国際(伊丹)空港に次ぐ、関西二つ目の国際空港建設が浮上したが、大阪市や神戸市は騒音などを理由に沖合への建設を拒否した。そこで、残る候補地の府南部に対し「反対を賛成に変える戦法として『まちが潤いますよ』という夢物語を作り上げた」(元府幹部)。

 しかし、バブルが崩壊し、関空の就航便数も伸び悩むと、りんくうタウンに進出予定の企業は相次ぎ撤退。2本の高層ビルは1本しか立たずに終わった。泉佐野コスモポリスは開発主体の第3セクターが破綻した。

 開発を主導した府企業局は1000億円以上の赤字を抱えて2006年に廃止され、対岸自治体も負債を抱えた。

 開発失敗の余波は、自治体間の軋轢(あつれき)も生んだ。

 関空建設が浮上した当初、完成に伴い、伊丹空港は廃港が検討されていた。その後、伊丹の地元自治体の反対で廃港は回避され、関空は国際線、伊丹は国内線とすみ分けたが、「負の遺産」を抱える大阪府や関空の地元自治体は、関空振興を名目に何度も伊丹廃港論を蒸し返し、存続を主張する兵庫県を始めとする伊丹の地元と対立した。

 16年のコンセッション導入後、関空、伊丹、神戸の3空港の一体運営が実現。インバウンドの活況を背景に、りんくうタウンが商業施設やホテルでにぎわい始めると、対立は表面化しなくなったが、火種が消えたわけではない。

 今年7月、25年大阪・関西万博による需要増を見込み、大阪府と兵庫県などは関空と神戸空港の発着枠を拡大。将来の神戸への国際線就航を改めて確認した。

 しかし、泉佐野市の千代松市長は「関空の発展を阻害する動きには反対する」とくぎを刺し、3空港で唯一、国際線を持つ強みが損なわれることに神経をとがらせる。

 空港政策に詳しい桜美林大の戸崎肇教授は「3空港でパイを取り合うのではなく、一体で最大限の収益を上げる戦略が求められる」と指摘する。各空港の個別の利益より、市街地に近い伊丹と神戸、24時間空港である関空がそれぞれの強みを生かし、関西全体で新たな需要を生み出すべきだという主張だ。

 過去を乗り越え、共存共栄の道を描けるか。関空発展の今後のカギになる。


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