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Airline & Airport(航空会社・航空路線・空港)スレ

6923チバQ:2020/03/11(水) 11:45:17

■約11兆円の航空輸送需要が失われる

 国際航空運送協会は3月、コロナウイルスの影響で2020年に全世界の航空業界における収入が最大で1130億ドル(約11兆円)失われるという推計を発表。これはANAホールディングスと日本航空両社の売上高合計(約3.5兆円)の3倍超に相当する。
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 ANAの中国線予約数は2月で前年比8割減少、3月に入っても同9割減のペースが続いている。JALの2月の国際線利用率は前年比8.7%減の71.1%となっており、3月も「需要が減少している」(JAL広報)という。

 新型コロナの影響は、堅調だった国内線にも広がっている。ANA、JALともに3月の予約数は前年比で約4割減少。ANAではとくに北海道発着路線の予約数が約5割減で、同社の客室乗務員は「ここ2週間、500人乗りの羽田―新千歳便で乗客が50人程度のときもあった」と打ち明ける。
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 空港テナントも苦戦を強いられている。成田空港では2月1日から22日までの空港内テナント売上高が前年比で36%減少。成田国際空港の田村明比古社長は「中国のお客様の購買単価は高い。昨年の春節が2月だったこと(の反動)もあるが、かなりの部分で新型コロナウイルスの影響がある」と語る。

 2019年3月期の羽田空港の免税店売上高4949億円のうち、45%は中国人が占める。羽田空港のテナント店員は「ディスカウントストアやアパレル系など、店舗によっては2月の売り上げが前年比50%減だった」と明かす。
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 業界が身構えるのが、東南アジアや欧米など中・長距離路線の悪化だ。タイ国際航空は3月にバンコク―日本路線の減便を発表。シンガポール航空は日本などのアジア路線だけでなく、アメリカやヨーロッパの都市を発着する路線でも大規模な減便を決めている。

 アメリカのユナイテッド航空やデルタ航空、ハワイアン航空も足元で相次ぎ日本路線の規模を縮小。フィンランドのフィンエアーは3月末から予定していた関空―ヘルシンキ路線の増便を見送った。ルフトハンザ ドイツ航空では予約の大幅な減少とキャンセルの頻発を受け、世界最大の旅客機であるA380を含め、グループの運航規模を今後数週間で最大50%削減する計画だ。


■予約低迷でリストラの不安も

 実際にANAでは3月に入り、アジア路線の予約数が前年比で5割減少、北米・欧州路線も同4割減少した。「2月に満席だったシンガポール路線は、3月中旬に定員約250人に対し、まだ予約が50人程度の便もある」(ANAの関係者)。

 JALでも各方面の路線で需要が減少しており、「3月に入ったあたりから、中・長距離路線の予約が一気に減り、予約率が30〜40%まで落ち込んでいる。近年見たことがないほど低い数字ばかりだ」(JALの関係者)という。
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 JALは3月のホノルルやバンコク路線を一時的に減便すると発表、別の航空大手の客室乗務員は「これまで欧米路線の1席100万円近いビジネスクラスはほぼ満席で本当に忙しかった。それが3月のフライトでは50席中30席が空席。単純計算で1便当たり3000万円が失われている。会社が潰れるんじゃないかってくらいお客さんが乗っていない」と悲壮感を漂わせる。

 【2020年3月11日7時5分追記】初出時の一部表記に重複がありました。お詫びして修正いたします。
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 2020年3月はそもそも、月末に羽田の国際線を大幅に増便することで、ANAやJALにとって成長加速の出発点となるはずだった。アメリカ路線を中心に、ANAは14便、JALが12便を増便することが決まっているが、事態の収束が見込めなければ多くの路線で増便が延期されるか、空席だらけの便が増えることになる。

 羽田の大増便に向け、ANA、JALともに機材と人員の増強を積極的に進めてきた。固定費が重くのしかかるため、「(予約の低迷が続くと、人員削減などの)リストラが起こらないか不安だ」(航空大手の地上職員)という声が上がる。
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 もはや羽田の増便どころではなく、従業員を守り切れるだけの経営体力があるのかが試されている。
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森田 宗一郎 :東洋経済 記者


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