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Airline & Airport(航空会社・航空路線・空港)スレ

688千葉9区:2009/08/20(木) 23:31:29
 中国の航空会社は、引き続きアジア地域の牽引(けんいん)役を担っているが、世界的な旅客・貨物の減少と厳しい財務状況に苦しみ、政府の救済資金を受けることになった。中国の主要な国有航空会社は、08年に合わせて約40億ドルの損失を計上。09年1〜3月期の営業損失も2億ドルに上っている。

 中国政府はすでに中国東方航空に90億元(約1250億円)、中国南方航空に30億元を投入した。しかし、両社と中国国際航空はさらなる資金援助を求めている。小規模な地域航空会社も、地元政府からの支援を受けている状況だ。

 同国ではまた、東方航空と上海航空の統合、吉祥航空による奥凱航空の吸収合併、四川航空グループによる鷹聯航空への増資など、航空業界の再編も進んでいる。

 ただし、国内線に限って言えば中国は驚くほど好調で、08年10月から2けた成長を続けている。特に台湾との関係改善にともなう両岸の往来が活気づいている。

 中国とは対照的に、インドでは国内線が低迷しており、航空各社は軒並み低い座席利用率、貨物輸送の減少、利益低下に苦しんでいる。

 国営航空のエア・インディアは、年間300億ルピー(約582億円)規模の賃金支出について、50億ルピーの削減計画を立てている。この計画には生産性向上への取り組みも含まれる。さらに経営再建計画の一環として、国内線の低料金戦略への転換も検討中だ。同社はこうした計画を基に公的支援を求める方針で、政府は250億ルピーの資金を投入する可能性がある。

 マレーシアの格安航空、エアアジアは09年に1億1400万ドルの損失を計上する見込みだが、路線拡大計画は続行する見通しだ。エアバス「A320」の発注を延期するほどの理由はないだろう。また、同社は新株発行による負債の削減も計画している。

 シンガポール航空の08年の最終利益は、前年比48%減の約10億シンガポールドル(約655億円)だった。同社は、全社的なコスト削減を進めるため、パイロットの無給休暇制度を導入することで組合と合意した。これにより09年に2100万シンガポールドルが圧縮できる計算だ。同社は保有機の一部を退役させ、座席定員を11%削減する計画も立てている。

 ◆「航空機」に飛び火

 アジア航空業界の低迷は、欧州の航空機メーカー大手エアバスや米ボーイングの売り上げにまで深刻な影響を与えている。オーストラリアのカンタス航空は、ファーストクラスとビジネスクラスの売り上げが30%減少したため、エアバス「A380」4機の引き渡しを延期。

 同社はボーイング「787−8」についても発注の取り消しや引き渡しの延期を申し入れている。

                   ◇

 ≪結論≫

 アジアの航空業界は、これまで何度も最悪の事態を免れてきた。新型肺炎(SARS)でさえ、その影響は短期間で収束した。しかし今回の経済危機の被害は、より深く広範囲に拡大している。政府の介入で当面の問題は解決するかもしれないが、長期的には航空会社の効果的なコスト削減努力が求められる。今後はさらに合併が増え、格安運賃戦略が広がりを見せるだろう。


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