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Airline & Airport(航空会社・航空路線・空港)スレ

6725チバQ:2019/06/10(月) 21:08:38
裏テーマは初の円満統合
 かじ取りが難しいのは社内も同様だ。ピーチ幹部によると、統合プロジェクトの裏テーマは「日本の航空史上初の円満統合」。JALが破綻した要因の一つは、日本エアシステム(JAS)との統合で社内にあつれきが生じたことであった。ANAグループでも過去の統合にはかなり手を焼いた。

 統合ショックでパイロットや整備士が大量離職すると、貴重な人材を確保する狙いが外れてしまう。バニラと同じ成田拠点のジェットスター・ジャパンに流出すれば、不利な状況に置かれる。一方、間接部門は大阪勤務の可否もあって人員整理が避けられない。


井上慎一(いのうえ・しんいち)●ピーチ・アビエーションCEO、バニラ・エア社長
1958年生まれ。三菱重工業を経て、90年全日本空輸入社。2008年からピーチ設立の準備を始め、11年CEOに就任。Photo by Rika Yanagisawa
 統合発表後、バニラ社内では、さまざまなうわさが飛び交った。「それを払拭するために、チームビルディングを何よりも重視した」と井上。昨年11月から井上がバニラ社長を、ピーチ副社長の森健明がバニラ副社長をそれぞれ兼任。バニラ社員と直接対話し、2社間の人事交流を進めてきた。

 最も気をもんだパイロットについては、18年3月時点でピーチが224人(訓練生を含む)、バニラが123人。「採用を続けていることもあり、(1年前の)2社合算数より多く確保」(経営企画室長の遠藤哲)し、当座は乗り切った。

 それでも、課題は山積み。例えばバニラで稼ぎの悪い路線の見直し。すでに成田〜函館など一部の路線は廃止されたが、水面下で奄美大島線のてこ入れを始めた。

 それまでJAL単独だった成田〜奄美線にバニラが格安運賃で就航したのが14年。年間10万人を運び、地元に42億円の経済効果をもたらした現象は「バニラ効果」と称され、LCCが地方を活性化する手本になった。が、実のところこの路線は国や鹿児島県による「振興交付金」頼みだった。

 関係者の話を総合すると、この交付金頼みからの脱却を画策している。コストマネジメントやファンを引き付けるブランディングなど、奄美線はピーチメソッド注入による改革の試金石になる。

 今秋には2社合計38機36路線となり、「50機50路線」体制にするのが当面の目標。通過点として統合発表時(17年度)の売上高877億円(両社合計)、営業利益66億円(同)を、20年度に売上高1500億円、営業利益150億円に引き上げる計画だ。そして従来の短距離線(4時間圏内)の枠を超え、20年度下期に7〜8時間圏内のアジア中距離線に進出する。

 ピーチはLCCの基本である短距離線で成功を収めた。が、中距離で同じ勝利の方程式は通用しない。中距離用に新型2機を導入するが、どこに飛ばすか、どの層を狙うか、コンセプトは何か、議論は始まったばかり。新生ピーチの最大のチャレンジは、新方程式を見いだすことにある。(敬称略)


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