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Airline & Airport(航空会社・航空路線・空港)スレ
6642
:
荷主研究者
:2019/01/01(火) 14:15:09
https://www.sakigake.jp/news/article/20180715AK0017/
2018年7月15日 秋田魁新報
さらなる飛躍へ(2)負のイメージ 東京便3往復化遠く
うっすらとかかった霧の中を着陸する全日空789便
「欠航が多い」「運賃が高い」「便数が少ない」―。大館能代空港には開港当初から、こうした負のイメージがつきまとってきた。しかし、同空港利用促進協議会事務局の高松方純・大館市移住交流課主査は「『欠航』と『運賃』の二つはもう払拭(ふっしょく)されているんです」と力を込める。
内陸部に位置する同空港は、昼夜の気温差が大きいため、近くを流れる米代川から霧が発生し、開港当初から欠航が相次いでいた。しかし、原因別の統計がある2009年以降をみると、10年を境に霧による欠航が激減している。
霧が原因の欠航は、10年が全欠航本数の54便中22便だったのに対して、11年以降は最多が13年の7便と減少。ゼロの年も7年のうち4年あった。2%を超えることが多かった欠航率は徐々に改善し、14年以降は1・0〜1・2%で推移している。
県大館能代空港管理事務所によると、欠航率改善の最大の要因は11年10月のダイヤ改正。第1便の到着時間を午前8時半から1時間半遅くしたことにより、早朝に霧が発生しても到着時には晴れていることが多くなった。12年には衛星利用測位システム(GPS)を利用する高規格の進入方式「RNP―AR」を全国で初めて導入し、欠航率はさらに改善したという。同事務所は「よほどの悪天候でない限り、欠航はなくなったと言っていい」と強調する。
周辺の秋田、青森両空港と比べて「割高」といわれる運賃も、市町村による助成や早期購入による割引、他空港までの交通費、駐車料金(大館能代は無料)などを総合的に考えると遜色のない水準だという。県北でも比較的、秋田空港の利用が多い能代市では11年から運賃助成(現在は片道3千円、往復6千円)を行っており、毎年1〜2割ずつ利用が伸びている。同市観光振興課は「大館能代空港を利用した方が得だという考え方が、市民に浸透してきた」と話す。
一方、「便数の少なさ」の問題は依然として解消されていない。大阪便が休止となった11年1月以降、定期便は東京便の2往復4便だけで、使い勝手の悪さは否めない。第1便の大館能代出発は午前11時のため、ビジネス客から「午後からの会議に間に合わない」「都内の滞在時間が短く(4時間弱)、日帰り出張では利用しづらい」といった不満の声が上がっている。
こうした不便さを解消し、利用者をさらに増やすため、「東京便3往復化」は関係者の悲願となっている。利用促進協議会は毎年、運航会社の全日空に要望活動を行っているが、旅客数が堅調に推移している中でも慎重姿勢は変わらないという。同協議会は「(全日空に)真剣に増便を考えてもらえる段階にまだ達していないということ。旅客数、搭乗率の実績を積み上げていくしかない」と話している。
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