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Airline & Airport(航空会社・航空路線・空港)スレ

623とはずがたり:2009/07/05(日) 16:36:59
社説:日航と全日空 明暗分けた資金調達
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20090705k0000m070100000c.html

 日本航空が1000億円の融資契約を結んだ。政府が設けた金融危機対応融資の仕組みを利用する。一方、全日空は公募増資で1500億円を調達することを決めた。日航は政府に支援を求め、全日空は自力で収益基盤の強化をめざすという。

 経済の急激な悪化に伴い、日航、全日空とも業績が悪化している。特に日航は、もともと経営再建途上であったところを直撃された形だ。このままでは資金繰りが苦しくなるとして日本政策投資銀行などに融資を要請した。

 融資は政投銀とメガバンク3行とが協調して行い、政投銀の融資分の8割程度を政府が保証するという異例の内容だ。

 この件については、金子一義国土交通相、与謝野馨財務相、河村建夫官房長官の3者が会談する機会をわざわざ設け、政府を挙げて日航の再建を支援することを確認した。

 政投銀の日航への融資残高は今でも2000億円を超えており、それに新たな融資が加わる。政投銀は財務省の所管で、保証の負担も負わされる財務省としては、日航再建に対する国交省の確約を取り付ける必要があったのだろう。

 日航は07年に新経営計画をまとめ、人員削減や給与のカット、不採算路線の廃止や減便などを進めてきた。しかし、日本エアシステム(JAS)との経営統合の効果もまだ十分な成果をあげているとは言えず、多くの労組を抱え、労務問題も複雑な状態が続いている。

 経営悪化に直面するたびに日航は政投銀などからの緊急融資でしのいできた。困れば政府系金融機関に頼るという日航の親方日の丸的な体質が改めて指摘されている。日航に注がれている視線は厳しい。

 日航の場合、融資を受けた資金は社債の償還など資金繰りに充てられる。一方、全日空は、公募増資による資金で燃費効率のいい中型機の購入を行うなど、経営基盤の強化を進める考えだ。

 このままでは全日空との差がますます広がるだろう。日航は抜本的な経営改革を断行し、収益力の強化を図ってもらいたい。

 航空2社が近くまとめる経営改善策の中には、不採算路線のいっそうの減便や廃止も含まれることになるだろう。しかし、この責任は、地方空港の建設を続け、効率の悪い運航を航空会社に求めてきた政治や行政にもあることを忘れてはならない。

 当面の課題は経営改善を進めることだが、国際的な競争力強化も日本の航空産業にとって課題だ。そのためには、日航と全日空が健全な競争を維持し、日本の航空産業全体の底上げをすることが必要だ。


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