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Airline & Airport(航空会社・航空路線・空港)スレ

5488チバQ:2015/08/26(水) 23:17:07
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/150826/mcb1508260500022-n1.htm
ドイツ新空港、欠陥だらけで迷走 800人の低賃金スタッフ…CEOは解雇 (1/5ページ)
2015.8.26 06:26
 ベルリン・ブランデンブルク国際空港の建設プロジェクトの迷走が続いている。2011年秋、ベルリン郊外に完成したばかりの空港施設のチェック・承認作業を行うために、ロジスティクス、保安、航空の専門家による運営準備・空港移行(ORAT)チームが集結した。「欧州で最も現代的な空港」という触れ込みの同空港は年間2700万人の利用を見込み、その時点では12年6月の開港を目指していた。

 12年6月開業が…

 ORATチームはダミーの航空機や旅客役のボランティアを使い、手荷物受け取り用のベルトコンベヤーからセキュリティーゲート、防火設備まで、あらゆる項目の検査を実施した。とりわけ重要なのは防火設備である。17人の旅客が犠牲になった1996年のデュッセルドルフ空港の火災は、決して忘れてはならない教訓だ。

 しかし検査は目を疑うような結果となった。火災をシミュレーションしたところ、防火システムが機能しなかったのだ。模擬火災現場の警報装置はいくつか作動しないものがあり、関係ない場所の警報が作動した。その原因は55マイル(約88.5キロメートル)もの複雑な配線にあった。ORATの技術者は間もなく、この配線が高圧電線やデータケーブル、ヒーティングケーブルと一緒に埋設されていることを突き止めた。工期を縮めるための不適切な設計により、配線自体が火災の原因になっていたのである。

 問題はこれだけではなかった。煙を吸収してきれいな空気を送り込むはずの排煙設備も機能しなかった。チームは、実際に火災が発生したらメーンの排煙口は崩壊するだろうと結論づけた。

 しかし同空港のライナー・シュワルツ最高経営責任者(CEO)とブランデンブルク州、そして連邦政府はこの問題を軽視した。同CEOと部下らは、監視委員会や、同空港に営業ライセンスを発行する最終権限を持つダーメ・シュプレーバルト区コミッショナーのステファン・ロジェ氏に対し、いくつか対処すべき問題があるものの制御可能な状態だと説明した。そして期日通りに開業する策を提案するための緊急タスクフォースを立ち上げた。

 12年3月、タスクフォースは急場しのぎの案を提出した。それは800人の低賃金のスタッフを雇い、携帯電話を持たせてターミナル全体に配置するというものだった。煙や炎を目撃したら空港内消防署に通報し、旅客を出口に誘導するという。この案では、同地域の携帯電話ネットワークが不安定で有名なことや、火災発生時に温度がカ氏1000度(約セ氏538度)に達しうる排煙口付近に配備されるスタッフもいるということは、まったく考慮されていなかった。

 同空港のインフラに関する広範囲な調査を指揮した、ベルリン市議会議員で物理学者のマーティン・デリウス氏は「ばかばかしい計画だ。こうすれば少なくとも配線が不要になると、彼らは考えているのだ」と批判した。

 シュワルツCEOはそれでも開業に向けて準備を進め、ドイツ世論は相変わらずこの問題に無関心だった。12年4月になるとベルリンは空港フィーバーに沸き始めた。ベルリンのクラウス・ボーベライト市長は、毎年市長が主催する舞踏会のゲスト3000人に、航空機の搭乗券を模した招待券を送った。同空港の副名称には、冷戦時に西ドイツを率いたウィリー・ブラント元首相の名を冠することが決まっており、空港の宣伝看板には「世界のみなさん、ようこそ」というキャプションつきで元首相の写真が使用された。

 豪華な開業セレモニーの準備も進められた。計画ではメルケル首相が政府専用機で同空港に降り立ち、レッドカーペットを歩いてガラス張りのターミナルに入り、ぜいたくな料理やドリンクをふんだんに用意したパーティーが行われることになっていた。


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