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Airline & Airport(航空会社・航空路線・空港)スレ

531千葉9区:2009/05/24(日) 13:53:30
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20090523-OYT8T01072.htm
1機では収益限界 07年の欠航102便…天草エア10年目の岐路
 県や天草地域の3市町が出資する第3セクター「天草エアライン」(天草市)は、県の包括外部監査で債務超過寸前の財務状況が明らかになった。行政が新たな支援に乗り出すものの、抜本的な経営改善の道筋は見えず、就航から10年目を迎えた「島民の翼」は岐路に立たされている。(内村大作、桜木剛志)

 ――経営状況

 天草エアは、高速交通網の空白地区の解消や地域振興を目的に2000年3月に就航。天草空港と福岡や熊本を結ぶ路線を軸に、双発プロペラ機1機のみで運航を続ける。

 就航当初、県は採算ラインの利用率を65%と試算。潜在需要を12万人と見込み、「十分達成可能」とみていた。しかし、4年目から採算ラインを割り込み、昨年度も50・3%と低迷。搭乗者数は過去最低の7万1296人にまで落ち込んだ。機体の整備費もかさみ、03年度以降は5年連続で赤字を計上。07年度決算で累積赤字は約3億8800万円となった。

 今年3月、県の包括外部監査人が同社の会計処理について、「経費を過小に計上している」とし、実際の純資産を約1億円少ない1440万円に下方修正するのが適当と指摘した。08年度決算でも1億円超の赤字が見込まれ、現状では資本金(4億9900万円)が底をつく見通しとなった。

 経営難の最大の理由は、機体が1機しかないことだ。3年に1回程度の定期整備時には約20日間の欠航を余儀なくされる。また機体の老朽化に伴うトラブルで、07年の欠航は102便と前年の約2倍になった。尾形禎康社長(62)は「欠航で旅客収入がストップし、交通機関としての信用低下にもつながる。だが、2機目を購入する余力はない」と頭を抱える。

 ――支 援

 経営難を受け、県と地元3市町、同社は昨年6月、検討会を発足させ、同空路を「地域住民の生活を支える命綱」と位置付け、存続方針を確認した。天草市は「島民の利便性向上や観光振興のほか、地域医療にも不可欠な存在」と強調する。

 市立牛深市民病院には現在、福岡在住の非常勤医師6人が勤務。天草エアを利用し、約2時間で行き来している。同病院の筧克司事務長は「県内だけで医師を確保するのは困難。天草エアがなければ必要な医師数を充足できない」と訴える。

 県と地元3市町は今年度から5年間、従来支援していたエンジンなどの重整備に加え、日常点検も含めた機体整備費を全額補助することを決定。毎年2億1700万〜2億6900万円を投入し、年間5000万円程度の黒字化を見込む。さらに天草市は突発的な機材トラブルなどに対応するため、最大2億5000万円を無利子で貸し付ける予定。

 ただ、これらの支援は暫定的な措置。数億から数十億円が必要とされる機体更新時期も迫る。県は「5年をめどに次の方向性を見いだしたい」と話す。他県の同規模の航空会社と機体を共有化するなど、運営面での連携を模索するが、具体的な検討や働きかけはこれからで実現性は不透明だ。

 ――改善策

 天草エアは2006、07年度の2年間で、従業員約60人の給料を大幅カットし、人件費を約3200万円削減した。機内清掃は外部に委託せず、客室乗務員が担当するなど経費節減策も徹底している。客室乗務員の坂口慶さん(24)は「乗客の顔を思い浮かべて清掃しているので苦にならない」と笑顔を見せた。

 利用率アップに向け、07年9月からは島民を対象にした料金割引事業にも取り組んでいる。主力の福岡線を約25%引き、熊本線をほぼ半額にしており、登録会員数は現在約6000人で、将来は1万人を目指す。また、今年6月からは、定額給付金の支給に合わせた割引サービスにも乗り出すことを決めた。

 尾形社長は「地域と行政が一体となって天草の将来を本気で考える時が来ている。地元に利用促進を呼びかけ、市外には天草の魅力を効果的に発信しながら、生き残るすべを模索したい」と話している。

(2009年5月24日 読売新聞)


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