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Airline & Airport(航空会社・航空路線・空港)スレ

5256チバQ:2015/04/29(水) 07:56:53

競争による消耗戦

 座席が狭く、飲食サービスが有料のため4時間以内の近距離飛行が一般的なLCCの主戦場はアジア路線だ。とくにソウル(仁川・金浦)線には、日系のピーチ・アビエーションをはじめ、韓国系4社の計5社のLCCが就航。フルサービスキャリアも加えた激しい競争を繰り広げている。

 競争の激化のあおりを受け、日航は夏期から、金浦線の運行をやめた。さらに全日空も平成25年夏期から仁川線を運休。両社は、他社とのコードシェア便に切り替えた。日航の2月の金浦線の搭乗率は71・3%と平均的な水準を保ったものの、運休の背景には「価格競争があった」(日航広報)といい、LCCの低価格攻勢で採算の悪化を避けられなかったもようだ。

 これまで関空にはピーチやジェットスター・ジャパン、中国・春秋航空の3社が拠点化。ピーチなど国内LCCが就航を始めた約3年前から急速に利用者を増やしてきた。

 この夏期は、関空の国際線に占めるLCCの割合が26・8%となり、成田の9・6%を大きく上回る。とはいえ、欧米でのLCCの割合は3〜4割程度。関空は欧米の水準に迫りつつあるといえる。

 この状況に対し、関係者は「LCC同士やフルサービスキャリアも含めた競争が激しくなりすぎて、淘汰が進みかねない」と警鐘を鳴らす。

 
棲み分けとバランス

 新関空会社にとって大切になるのは、就航便の棲み分けとバランスといえる。このため、あえて成長エンジンとなっている国際線のLCCの割合をさらに引き上げる目標を“封印”したのだ。LCCの主戦場であるアジアでは、低価格競争の激化による共倒れを防ぐため、同じ路線の過度の集中をできるだけ回避したい考えで、国内外のフルサービスキャリアの就航もバランスよく増やすことを目指す。

 幸い、LCC圏外の遠距離飛行の北米路線では、フルサービスキャリアの就航便数が増えつつある。日本航空が3月、ロサンゼルス線を8年半ぶりに復活し、エア・カナダのバンクーバー線も5月、7年ぶりに就航。フルサービスキャリアの存在感は高まっている。

 一方、国内LCCで唯一の黒字化を達成したピーチは「これまで飛行機に乗らなかった層の潜在需要を掘り起こした」(広報)ことが成功の背景にあるため、これ以上はフルサービスキャリアに真っ向勝負を挑まない方針。とくに大株主でもある全日空とは棲み分けを進めるとみられる。

 LCCの拠点として成長してきた関空で、フルサービスキャリアとの共存共栄を実現できるか。関空に続けとLCC誘致を積極化させている他の国内空港の試金石ともなりそうだ。


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