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Airline & Airport(航空会社・航空路線・空港)スレ

5139チバQ:2015/02/17(火) 22:45:55
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2015021702000088.html
<岐路の翼>(下) 上昇気龍、導け外国人
名古屋城の職員(左)から説明を聞く香港の日刊紙の記者ら=名古屋市中区で

 真新しいチャペルに立つ十字架の向こうに、ブルーやグリーンの機体がゆっくり下降する。「前島」と呼ばれる中部国際空港の対岸部。昨年十二月に開業した結婚式場「ビアンカーラ マリーナ テラス」(愛知県常滑市)は、目の前に広がる伊勢湾の眺めと新婚旅行への利便性を売りにしている。

 少子化や晩婚化の影響で国内市場の縮小が続くブライダル業界だが、前島に結婚式場ができるのはこれで四軒目。運営会社の深沢志織さん(30)は「日本での挙式を希望する中華系カップルもターゲットだ」と自信をのぞかせる。

 二〇〇五年の開港当時、前島への進出を表明していたのは「Jホテルりんくう」の一社だけだった。その後もリーマン・ショックが追い打ちをかけ、県企業庁が造成したナゴヤドーム十八個分の土地八十七ヘクタールは長い間、雑草に覆われていた。

 ところが、辛子めんたいこ製造の東京かねふく(東京)が二年前、工場兼直売所の「めんたいパーク」を設けると、状況は一変。隣接する会員制量販店「コストコ」の中部空港倉庫店には連日、他県ナンバーの車が押し寄せる。サーキットコースや温浴施設などを備えた国内最大級の商業施設「イオンモール常滑」のオープンも今秋に控え、前島全体で年間二千万人以上の集客が予想される。

 県が打ち出した不動産取得税の軽減などの優遇策が呼び水となり、いまや前島は注目スポットに生まれ変わった。県企業庁企業誘致課の小沢彰さん(52)は「近い将来、一大都市が完成する。外国人観光客も取り込み、空港と共存共栄の関係にしたい」と期待する。

 空港と連動した挑戦は前島にとどまらず、中部地方全体に広がる。石川県能登半島までの地形を「龍」の姿に見立てて、訪日外国人の誘客を目指す「昇龍道プロジェクト」だ。行政や観光業界が一二年から、さまざまなプロモーション事業を仕掛ける。

 一月下旬、香港のメディアと旅行会社の五人を招き、名古屋城(名古屋市)や白川郷(岐阜県)、兼六園(金沢市)などを五日間かけて案内した。参加した旅行会社のウォン・ヒルソンさん(26)は「東京、大阪に飽きた香港人は次の訪問先を探している。自然豊かで歴史を感じられる中部は伸びそう」と話す。

 実際に昨年一〜九月の中部九県の外国人宿泊者数は三百二十万人で、前年同期比で26・7%増。ただ静岡や岐阜が大きく伸ばしたが、三重、富山、福井は低調で、地域差が目立つ。現状は外国人の多くが羽田や成田、関西を利用し、東海道新幹線沿いルートを中心に人気が集まっているためだ。

 昇龍道プロジェクトの事務局で、中部運輸局国際観光課の西村俊司さん(32)は「中部空港と組み合わせた昇龍道はまだ十分に認知されていない」と自戒を込める。開港十年の大きな節目を迎えた中部空港が、名実ともに「国際空港」として羽ばたくには、訪日外国人の需要をどれだけ取り込めるかにかかっている。

(この連載は経済部・山上隆之、石井宏樹、社会部・中沢誠、常滑通信局・安田功が担当しました)

◆外国人宿泊者数、愛知は25%増に

 昨年1〜9月の中部9県の外国人宿泊者数を県別でみると、最多は愛知の104万8000人で、前年同期比25・2%増だった。

 次いで静岡が39・8%増の57万1000人となり、長野を抜いた。富士山が世界文化遺産に登録された効果とみられる。

 白川郷や高山など人気スポットを抱える岐阜が47・7%増の43万9000人。京都に隣接する滋賀も16万9000人で倍増した。

 一方、北陸新幹線の3月開業を控える石川はほぼ横ばいの25万8000人。三重と富山は9万7000人、福井は2万3000人にとどまっている。


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