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Airline & Airport(航空会社・航空路線・空港)スレ

4762チバQ:2014/03/30(日) 21:20:53
http://www.sanin-chuo.co.jp/edu/modules/news/article.php?storyid=545037243
第8部 萩・石見空港 (5)存在意義


30日から羽田便が2往復に増える萩・石見空港。地域振興への明確な位置付けが求められる
 振興策への位置づけを

 「4万円を切るツアーは安い。自宅を朝7時半に出発すればよく、楽だった」。3月11日、羽田便で午後1時すぎに萩・石見空港(益田市内田町)へ降り立った埼玉県伊奈町の無職男性(70)は笑顔で話し、津和野町や山口県萩市などを巡る2泊3日のツアー行程に思いをはせた。

 同空港の搭乗者が2013年度、7万人台に乗った原動力は団体観光ツアーの人気。同空港利用拡大促進協議会の団体ツアー助成金が半年で底をついた後も勢いは衰えず、ツアー客は当初見込みの約2倍に当たる2万1千人に達した。

 昨夏の豪雨災害の影響もあり、出雲大社(出雲市)の遷宮効果に沸く県東部に対し、観光集客に苦戦する県西部。それでも首都と1時間半でつながる空路が、底支えに大きな役割を果たしているのは確かだ。

  ◇      ◇

 高速道路が継ぎはぎな上、高速鉄道もない県西部で、空港が存在感を発揮するのは観光やビジネスの分野にとどまらない。

 「非常勤でいいので益田で働いてほしい」。益田市の田中直美・地域医療対策室長(53)は、首都圏で働く知人の医師への呼び掛けを続けている。地域医療を支える医師の確保が全国共通の課題となっている中、東京と結ぶ空港の存在は大きな武器。田中室長は「路線が充実すれば、アピールの点でさらなるメリットになる」と、30日からの羽田便2往復化に期待する。

 増便を競った国土交通省の「羽田発着枠政策コンテスト」でも、県などは提案書で「地域で唯一の高速交通網」と強調。増便効果などを盛り込んだ内容は、応募した4空港でトップの評価を得た。

 県交通対策課の田中浩史調整監(52)は「この地域にとって空港が重要で、路線充実が必要だと認められた。1便が2便になる効果は、3便が4便になるようなケースよりはるかに大きい」と話す。

  ◇      ◇

 一方で、足元の県西部では人口減少と高齢化が加速。ただでさえ経済基盤が弱い中、外からの入り込みと地元利用が「両翼」となって路線を支え続ける道のりは、決して視界良好ではない。

 地方空港に詳しい島根県立大総合政策学部(浜田市野原町)の西藤さいとう真一講師(37)は「まずは県西部の地域振興のロードマップ(行程表)を県が示すことが必要。そこに空港をどう位置付け、活用していくかを県民とともに考えないといけない」と指摘する。

 国内を見渡しても、限られた市場の奪い合いは新規参入の格安航空会社(LCC)も交えて激化していく。1993年の開港以来、萩・石見で単独運航する全日本空輸(ANA)とのパートナーシップを強化しながら、空路という「手段」を「目的」である地域活性化につなげる戦略を実践できるか。地元官民の取り組みの巧拙は、地域間競争の結果として表れる。

=第8部おわり=

('14/03/30 無断転載禁止)


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