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Airline & Airport(航空会社・航空路線・空港)スレ

4761チバQ:2014/03/30(日) 21:19:21
http://www.sanin-chuo.co.jp/edu/modules/news/article.php?storyid=545016243
第8部 萩・石見空港 (4)大阪便


JR益田駅前から夜行バスに乗り込む利用客。大阪に行く手段として支持を集めている
 定期便復活は見通せず

 週末を控えた3月14日午後10時半。益田市駅前町のJR益田駅前に、夜行バスの乗客が集まった。目的地の大阪に到着するのは翌日午前6時半すぎ。研修に向かう市内の教員女性(47)は「着いてすぐに予定をこなせる」と話し、キャリーバッグを手に乗り込んだ。

 萩・石見空港(益田市内田町)では1993年7月の開港から、伊丹空港(大阪)と結ぶ1日1往復の定期便が運航したが、利用減少で2011年1月に運休。搭乗者数は1994年度の約6万人から、2009年度には2万1千人に減っていた。

 大きな要因は他の公共交通との競合だ。東京に比べて近距離の大阪へは、バスや新幹線を使った移動も十分に可能。中でも運賃が安い夜行バスは、設備の充実に伴って人気が上昇している。この日のバスも、29席がほぼ埋まっていた。

  ◇      ◇

 大阪便の運休後、すぐに溝口善兵衛県知事が全日本空輸(ANA)を訪ねるなど、地元側は運航再開を強く要望。結果的に、今年を含む4年連続で夏季約1カ月半の季節便運航が実現した。

 ただ、萩・石見空港利用拡大促進協議会や県が求めるのは定期便の復活。同会幹事長を務める平谷伸吾・益田市副市長(53)は「ビジネス利用を中心に基礎需要はある」と強調する。

 ダイワボウレーヨン益田工場(益田市須子町)の有持正博取締役工場長(56)は、一貫して「早期復活」を求めてきた経済人の一人。同工場では大阪市にある本社への出張が毎月10回程度あるが、陸路は空路より片道約3時間多くかかるという。「飛行機で来られないことで、大阪方面の商談相手から工場視察を断られたこともある」と有持工場長は明かす。

 定期便復活の足掛かりとするため、利用拡大促進協議会は運賃助成などで季節便の搭乗者確保に努めてきた。その成果もあって11年(48日間)は4434人、12年(50日間)は4533人、13年(51日間)は5039人と右肩上がりで推移しているが、目標の5200人には届いていない。

 さらに、夏休みを利用した観光や帰省などで底堅い利用が見込める夏季に対し、冬季は羽田便でさえ厳しい。通年化を見越して冬の需要をどう喚起するか、同協議会の悩みの種だ。

  ◇      ◇

 こうした状況を踏まえ、ANAの冨田光欧(みつお)ネットワーク部長(51)は「定期便復活は厳しい」と断言。可能性があるとすれば「季節便の期間拡大」という。

 利用拡大促進協議会などは「季節便の期間拡大の先に定期便復活がある」と位置付け、定期便を求める旗は降ろしていない。しかし、ANAから条件提示さえなく、他の公共交通が隙間を埋めていく中では、住民の機運を盛り上げることさえ容易ではない。

 地方の「翼」は、一度失えば復元が極めて難しくなる。国土交通省の「政策コンテスト」で得た羽田便の価値を示す教訓でもある。

('14/03/29 無断転載禁止)


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