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Airline & Airport(航空会社・航空路線・空港)スレ

4490チバQ:2013/09/03(火) 19:51:21
●ピーチ圧勝の要因とは?
 圧勝したのがピーチだ。国内LCCの先陣を切って昨年3月1日に就航したピーチは、ANAが38.67%、香港の投資会社ファーストイースタン・アビエーションホールディングスが33.3%、産業革新機構が28.0%出資。機体数は9機。路線数は国内7路線(関空-新千歳など)、国際線3路線(関空-ソウルなど)。国内線の平均搭乗率は80%前後で、採算ラインの70%を大きく上回っている。

 関空は「アジアのLCCの拠点」とする方針を打ち出している。24時間使える上に、昨年10月にLCC専用ターミナルをつくった。着陸料も大幅に割引している。ピーチは10月から成田-関空線を就航させ、東京に進出する。成田路線で、これまでのように高い搭乗率を維持できるかどうかが今後を占う試金石となる。

 ANAが経営不振のエアアジアを100%子会社にしたことで、ピーチとエアアジアの経営統合が噂されている。2社が経営統合した場合、ピーチに出資している香港の投資会社ファーストイースタンの出資比率が下がるため、同社の出方が注目される。

●LCCに厳しい日本の環境
 日本はLCCが育ちにくい環境にある。LCCの利用者は国内線利用者の3%程度。欧米の20〜30%に比べても見劣りする。東南アジアや南アジアでは50%以上がLCCだ。1つの座席を1キロメートル運ぶのに必要な費用を「ユニットコスト」というが、海外のLCCは2〜3円。日本の大手航空会社は10円以上かかっているが、エアアジア・ジャパンでも6円。エアアジアのフェルナンデスCEOが「コストがかかりすぎる」と不満を募らせたのはこのためだ。LCCの機体を整備したり部品を管理する企業が海外では育っているが、日本にはこうした業務を外注できる企業がない。これがコストが下がらない一因になっている。

 JTB総合研究所は昨年以降、飛行機で旅行した18歳以上の関東・関西の居住者1万5000人に、6月下旬から7月上旬にインターネットで調査し、調査対象のうち11.5%がLCCを利用したことがあると回答した。地域別に見ると関西が18.8%だったのに対して、関東の居住者は8.3%にとどまった。関西の消費者のほうが価格(飛行機代)に敏感ということだろうか。

 会社別では関西居住者のピーチ利用率が14.5%とダントツだった。ジェットスターの利用率も関西が7.9%で関東を上回った。関東の居住者でLCCの利用率が最も高かったのはジェットスターの5.5%だった。エアアジアは関東、関西とも低迷した。

【国内線のLCC利用経験率】
         関東(%)  関西(%)
全体       8.3      18.8
ピーチ      2.9      14.5
ジェットスター  5.5       7.9
エアアジア    3.1       1.7

 関東は東京、神奈川、埼玉、千葉、群馬、栃木、茨城の7都県、関西は大阪、京都、兵庫、滋賀、奈良、和歌山の6府県。複数利用のケースがあるため、3社の合計と全体の数字は一致しない。

 8月に公表されたピーチの13年3月期決算は、売上高は143億円、最終損失は12億円の赤字だった。営業損益は9億円の赤字。12年3月の就航から1年で、想定より大幅に赤字を減らした。14年3月期の黒字化を目指す。12年3月〜13年3月の平均搭乗率は78%で、1年目の目標(70〜75%)を上回ったのが大きかった。

 10月にはピーチ初の首都圏と結ぶ、関空-成田線を開設する。9月には関空-韓国・釜山線、沖縄-台湾・台北線を新たに設ける。新路線の増設と搭乗率のアップに引き続き注力して、黒字化を急ぐ。


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