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Airline & Airport(航空会社・航空路線・空港)スレ

4404チバQ:2013/06/15(土) 01:22:32
5月末現在のAAAの従業員数は105人。ボーイング社のB767―300ERを2機保有している。添乗員は基本的にタイ人で、パイロットも外国人が中心だという。

資本金は5億4000万タイバーツ(約17億3000万円)。出資比率は、HISが49%、HISのタイ現地法人が39%。残りは、バンコクで超高層の「バイヨークスカイホテル」等を経営するパンラート・バイヨーク氏が12%。初フライトに合わせて、HISはバイヨークスカイホテルのスイートに泊まれる4泊プランを、4万9800円で限定販売する。

AAAの本社はバンコクに置く。人件費などコスト面の優位性もさることながら、HISが重きを置くのは周辺のASEAN各国を含めた旅行需要の潜在的な成長性の高さ。海外旅行の国内トップから、国内旅行やテーマパーク運営にも多角化を進めるHISの成長エンジンのひとつが、海外現地での旅行需要への対応だ。アジアから日本、あるいはアジアから日本以外の地域への渡航でも構わない。

HISはタイにもすでに4店舗を展開し、現地の旅行者向けにサービスを行っている。「今夏には10店程度、3年後には70店舗まで拡大したい」とHISの平林社長は意気込む。

ハウステンボスなど好調で、上半期は2割増益
HISは限定パッケージツアー用の座席は独占確保し専売するが、AAAの旅券(片道1万円)は他の旅行会社経由でも販売する。AAAは5年後に20機の運航を目指しており、認知度と路線が増えるにつれ、他の旅行会社が組成するツアーにも積極的に供給していく考え。すでにタイの旅行会社数社と交渉中だ。

路線もバンコク発に限らない。オープンスカイポリシーを利用して、たとえば成田―ハワイ便、関空―グアム便など、柔軟に設定していく見通しだ。

HISが6月7日に発表した2012年11月〜13年4月期(第2四半期累計)の業績は、連結売上高が2246億円(前年同期比12%増)、営業利益が60億円(同20%増)と順調だ。買収した九州産業交通のフル寄与による利益のカサ上げ(通期で営業利益9億円程度)もあるが、テーマパークのハウステンボスが絶好調であるほか、クルーズ船が人気で夏秋に増発した効果も出てくる。

収益柱の海外旅行は中国、韓国行きの戻りがなお鈍いものの、欧州や東南アジア方面への渡航増加でカバーして堅調を維持、上半期では過去最高益を達成している。

旅行会社はLCCとは共存できない
足元の業績では順調なHIS。あえて航空事業にのめり込む理由はどこにあるのか。それは多角化戦略の一環であると同時に、対LCC戦略の側面も持っている。

格安料金である反面、欠航リスクの高いLCCは、旅行会社の得意な添乗員付きツアーにはなじまない。かといって、大手航空はピーク時期の運賃が高い。円高修正や燃料高で、日本から海外へ旅行するコストは上昇している。

今はツアーを利用している旅行客も、あまりに移動コストが高くなれば、若者を中心に一気にLCCに流れてしまうかもしれない。それを防止するには、国際チャーター航空を活用するしかない、というのが将来を見越したHISの深謀遠慮のようだ。

「旅行者のために、旅行会社が国際的にアライアンスするような仕組みを作りたい」(AAAのアザドゥル社長)というAAAの構想は、きれい事だけではない。アジア旅行者の急成長市場を取り込むための、陣取り合戦が激化している現実の裏返しでもある。

(撮影:尾形 文繁)


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