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Airline & Airport(航空会社・航空路線・空港)スレ

3791チバQ:2012/07/09(月) 23:07:15
 ANAのブランド戦略は「予約・購入から出発待ちのラウンジ、機内サービス、空港到着まで、統一感、一貫性のあるサービスを提供することが基本だ」(商品戦略部の竹ノ内典子主席部員)。「乗るたびに新しい発見」「常に他にない独自の価値の創造」などをコンセプトに、乗客を安く安全に運ぶことに特化するLCCには無駄と映る“遊び心”にコストを払うこともいとわない。

 出資するLCCのエアアジア・ジャパンが、成田空港を拠点に8月から国内就航するのを前に、6月には先手を打って国内サービスを立て続けにてこ入れ。国内線の約8割を占める普通席のシートを6年半ぶりに更新し、機内でのコーヒーの無料提供も2年ぶりに復活させた。

 上級席の「プレミアムクラス」では「店の方に何度も試食してもらい、より忠実に味を再現した」(竹ノ内氏)という老舗日本料理店監修の食事を羽田・伊丹・札幌・福岡からの各出発便に導入。LCCとの違いを際立たせた。

 エア・アジアに先立ち、関西国際空港を拠点に3月に就航した全日空系LCCのピーチ・アビエーションによると、大型連休の4月27日〜5月6日の利用率は国内4路線の合計で90.8%と高水準。全日空の幹部は「今のところ(ANAの)乗客数の増減など影響はない」と話しており、ANAと系列LCCを並び立たせるマルチブランド経営の第一歩は順調な滑り出しをみせている。

 だが「LCC先進国」の欧米など海外市場の業界動向に目を向けると、マルチブランドの先行きは楽観できない。

 世界の航空会社のサービスを専門的に調査している英スカイトラックスの2011年の評価結果には、上位3番目のランクに当たる「四つ星」評価に、米ジェットブルー航空や豪州のヴァージン・オーストラリアといったLCCの名前が、ANAと一緒に並ぶ。今やLCCはサービス面でも侮れない存在になり始めており、ブランド差別化のハードルは上がっている。

 欧米に遅れて、LCC参入の大競争時代を迎えた国内でも、すでにLCCの存在感は増している。リクルートが3日発表したエアライン満足度調査の総合順位にはシンガポール航空(1位)やANA(3位)など大手に続き、5位に韓国LCCのエアプサンが入り、接客や機内食にも一定の評価が集まった。

 そのエアプサンを傘下に抱える韓国大手のアシアナ航空はエアプサンが就航する競合路線からは撤退し、共同運航(コードシェア)便に転換する形で、ANA以上にLCCとの連携に踏み込んでいる。

 一方、04年にジェットスターを設立し、LCCとのマルチブランド化で先行した豪カンタス航空は、LCCが成長する半面、国際線事業が赤字体質から脱却できず、再建のため7月から国際事業を分社化する。

 全日空は、増資で財務基盤を強化し、持ち株会社への移行を機に「強く生まれ変わることで、アジアを代表する航空企業グループを目指す」(伊東信一郎社長)と、買収戦略も選択肢に入れる。しかし、増資で株式価値が低下する株主の視線は厳しく、かじ取りの難しいマルチブランド化で伊東社長が背負う課題はこれまで以上に重い。(鈴木正行)


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