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Airline & Airport(航空会社・航空路線・空港)スレ

3200チバQ:2011/10/08(土) 17:52:34
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/news/20111004-OYT8T01251.htm
庄内空港20年(上)

見えない地域経済効果

 庄内空港が開港して今月1日で20周年を迎えた。交通手段が少なく、「陸の孤島」と呼ばれていた庄内地方で、空港は、どのような役割を果たしてきたのか。その課題と将来像を検証する。(本田克樹、大前勇)

 「庄内島」――。

 かつて庄内地方は、こう呼ばれていた。東京までは列車で約5時間。県内の空港は山形空港(東根市)のみで、飛行機に乗ろうとしても、一般道で片道2時間以上もかかった。1991年10月1日に開港した庄内空港は、地元にとって待ちに待った存在だった。

 誘致活動が本格化したのは開港10年前。地元の経済団体が中心となり、地域を巻き込んだ運動を展開した。

 「たばこを我慢して募金を」を合言葉に、庄内全戸から500円ずつ集めようと町内会が奔走。大雪の中、タスキ姿の女性が募金を呼びか/ける様子をテレビで見た運輸省(現・国土交通省)の職員は、人々のあまりの熱心さに驚かされたという。

 集まった署名は、当時の庄内地方の人口の約7割となる約23万人分。募金も目標額の5億円を超える額が寄せられた。当時、鶴岡青年会議所のメンバーとして誘致活動に携わった荘内神社(鶴岡市)の石原純一宮司(53)は「庄内全体が空港を求める熱気を感じていた」と振り返る。

     ◎

 県によると、庄内空港の定期便乗降客数は、97年以降、年間40万人前後で推移。2009、10年は約35万人だったが、県交通政策課は「比較的堅調に推移している」と分析する。

 それを裏付けるのが需要予測だ。00年度の需要予測は約31万人。国交省によると、08年度時点で予測を上回る実績を残した空港は、庄内空港を含め1割程度しかないという。

 一方で、期待ほどの成果が出ていないのも現状だ。10年度の庄内地方の観光客数は約1231万4000人で、開港前の90年度とほぼ同じ。開港日現在、32万7467人だった人口は、10年には1割減の29万4171人となり、流出が続く。

 空港から車で15〜20分の距離にある鶴岡市の鶴岡大山工業団地。空港開港を受け、総事業費約29億9000万円をかけて整備したが、分譲予定地18・4ヘクタールのうち、今でも8割以上が空き地のままだ。市開発公社の竹野宏事務局長は「空港が追い風だと思ったが、経済状況の変化で思った通りにいかなかった」とため息交じりに打ち明ける。

 同団地に進出した精密部品加工会社「ナンバ」(東京都大田区)は、関東以外での営業所新設を検討している時、同団地の存在を知った。本社は羽田空港に近く、庄内空港からの近さは魅力的だった。精密部品の空輸にも活用している。

 鶴岡営業所の難波力取締役(40)は「経費削減が迫られる中、固定費が都心より安い鶴岡は、東京よりも生産性が良い」とプラス面を強調する一方で、空き地が目立つ現状に「工業団地に魅力がないわけではないが、経済状況の悪化で企業が進出できなくなっているのだろう」と話す。

 「ミスター庄内空港」と呼ばれ、誘致活動の中心となったものの開港5年前に80歳で亡くなった元酒田商工会議所会頭前田巌さんの長男、直己さん(66)は、最近の地域を見て考えることがある。「開港時と比べると、今は一体感も盛り上がりもない。あの熱気を思い出して、もう一度、庄内全体で地域を真剣に考える必要がある」

(2011年10月5日 読売新聞)


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