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Airline & Airport(航空会社・航空路線・空港)スレ

2698チバQ:2011/01/01(土) 13:28:51
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101228/plc1012280805011-n1.htm
【きしむ空港】第4部「先例」に学ぶ(4)市街地の翼 ビジネス需要特化で飛躍 (1/3ページ)
2010.12.28 08:00

大阪府知事の橋下徹が唱えた大阪(伊丹)空港の廃港論。関西国際空港の再生・強化が目的だが、市街地にある伊丹空港が宿命的に抱える騒音問題や、将来のリニア中央新幹線開通に伴う需要減が背景にある。

 橋下は昨年秋、伊丹空港の跡地を「国際学園自由都市」に整備する構想を示した。しかし、将来像については地元首長らとの協議も始まっておらず、棚上げになっているのが実情だ。

 市街地に近接している空港は、英国にもある。ロンドン中心部の東12キロのロンドンシティー空港(LCY)。空港のあるドックランズ地区には数多くの企業や住宅が立ち並んでいる。

 滑走路は1500メートルしかなく、座席数100前後の小型機などに機材が限られる。にもかかわらず、ビジネス利用などで需要を伸ばしており、近距離を中心に欧州約30都市と結ばれているほか、2009年9月には米ニューヨーク路線も開設された。プライベート機の利用も15%を占める。

 旅客数は年約300万人だが、運営会社の幹部役員、リチャード・グッディングは「将来的に800万人のポテンシャルがある」と自信をみせる。

 伊丹空港の存廃は不透明だが、その将来を考える上でLCYの変遷は一つのヒントとなるかもしれない。

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 テムズ川沿いに広がるドックランズ地区は19世紀以降、ロンドン港の荷役地として繁栄したが、コンテナが主流となった戦後の物流革命に対応できず、1960年代から急速に衰退。数々の造船所はすべて閉鎖され、廃虚となった。

 だが、政府が80〜90年代に進めた大規模再開発により、再び息を吹き返した。地区中心地の「カナリー・ワーフ」は欧州有数の高層ビル群となり、地区人口は飛躍的に増えた。

 LCYが開港したのは再開発のさなかの87年。建設会社の単独出資で建設された。その後95〜2006年は個人起業家が経営する極めて小規模な空港だった。

 06年、スイスの投資会社GIPなどが株主となってから、資本力を背景に急成長した。駐機場を増やす一方、市中心部に近い地の利を武器に、特色を存分に生かして業績を伸ばした。グッディングは「利用者の4分の1は日帰り客。都心から近いというのは、本当に大きな魅力だ」と話す。

      

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 好調な需要の半面、市街地空港として環境対策は欠かせない。騒音対策として急角度での着陸方法を採用しているほか、一定の運航制限も設けている。

 運営会社は3カ月に1回、住民代表と話し合いの場をもっている。住民4人を雇用し、環境対策の特別チームを編成。騒音レベルのモニタリングを欠かさない。増便の際にも住民側に打診し、了承を得ている。

 「われわれは住民代表を大切にしている」とグッディング。「LCYはこの場所を選んで建設された。だから、住民たちに喜んでもらうのは当然だ。20年後のプランまで公開しているし、住民にも安心してもらえているのではないか」

 環境対策費も拠出している。希望者に防音設備設置の費用を負担しているほか、地域の教育や福祉にも資金を出している。それでも、これまでの支出総額は約28億円。歴史や事情が違うとはいえ、伊丹周辺に投じられた数千億円の国費に比べて、はるかに低額だ。

 住民と共生し、発展するLCY。対して伊丹空港の将来はまだ見えないが、都市計画の明確なビジョンを固めた上でなら、例えば規模を縮小し、ビジネス需要などに特化するのも一案かもしれない。

 グッディングが指摘する。「重要なのは、住民がその空港をどれだけ必要だと認識しているかじゃないだろうか」(敬称略)


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