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Airline & Airport(航空会社・航空路線・空港)スレ

2697チバQ:2011/01/01(土) 13:27:12
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101227/plc1012270901005-n1.htm
【きしむ空港】第4部「先例」に学ぶ(3)民営化第2幕 利便性と競争低下“諸刃の剣”の一括経営 (1/2ページ)
2010.12.27 08:57

ヒースロー空港のターミナル5。明るい空間が印象的だ 空港経営の民営化が進む英国では、民営化後の“第2幕”ともいうべき現象が起こり始めている。

 ロンドン中心部の南約40キロのガトウィック空港。年約3400万人が利用する英国第2位の大空港で、北米や欧州近距離路線などの定期便のほか、チャーター便や格安航空会社(LCC)も乗り入れ、英国トップのヒースロー空港の補完的役割を果たしている。

 両空港はもともと英国空港会社(BAA)が保有していたが、ガトウィックは2009年10月、スイスの投資会社「GIP」の傘下となった。BAAの筆頭株主もスペインの建設会社で、空港の「民民売買」が成立した形だ。

 「これからは利用者重視のサービスに重点を置く」。新たな経営方針の下で、さっそく独自の工夫が打ち出された。例えばセキュリティーチェックの改善。子供連れや高齢者、障害者専用のゲートを設けることでホスピタリティーを高める一方、利用者全体の時間短縮にもつながった。

 10月中旬、車椅子でこのゲートを利用したイタリア人女性は「初めて使ったが、いい試みだ」。幼子2人を連れてアイルランド・ダブリンに向かった英国人女性は「子供たちはじっとしていられないから、とても助かる」と笑顔をみせた。

 ほかにも、ターミナルの改装や鉄道駅の改築など、さまざまな事業が進む。空港の広報担当者は「新しいマネジメントチームは、どのようにすれば利用者に喜ばれるかをいつも考えている。BAA時代とはアプローチが違う」と話す。

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 英国では、空港経営のノウハウを蓄えた企業体が、複数の空港を所有・運営する「一括経営」が顕在化している。

 関西学院大教授(公共企業論)の野村宗訓によると、英国内外で7空港をもつBAAや、ロンドン近郊で2空港を運営するGIPのほか、もともと不動産業の「ピール」は北イングランドを拠点に4空港を経営するなど、それぞれ独自の形態、特色をもって展開。マンチェスターなど4空港をもつ「MAG」は、マンチェスター市と近郊9自治体が出資する公有企業だ。

 「単独の空港よりも複数を線としてPRすることで、路線を張る航空会社の理解を得やすく、利用者の利便性向上につながる」。野村は、一括経営のメリットをこう解説する。

 だが、それ故の“ひずみ”も生まれている。

 BAAがガトウィックを手放したのは、日本の公正取引委員会に当たる英国競争委員会(CC)が06年、調査を始めたのがきっかけだった。CCはBAAの経営について「ヒースローへの投資に集中している」とサービス低下を指摘。その後、ガトウィック売却を命じた。

 CC副会長のローラ・カーステンセンは「売却を求めたのは、一企業が複数の大空港を独占することが、空港間競争のためにならないと判断したからだ」と話す。

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 CCは09年3月、BAAに対し、さらに英国第3位のスタンステッド空港の売却も命じた。BAAは「納得いかない」と反発し、訴訟沙汰に発展。1審はBAA、2審はCCが勝訴し、係争は最高裁の場へと持ち越された。

 「スタンステッドはBAAに大切にされていなかった」とカーステンセン。「ガトウィックは、株主が代わって投資も増え、空港全体が変わってきているという話を内部から聞いている」と“分割”の効果を強調する。対するBAA側は「(スタンステッド売却に)どれほど効果があるのか」と反論しているという。

 CCはなぜ強固に空港間競争にこだわるのか。カーステンセンは端的に答えた。「理由は極めてシンプル。すべては旅客と航空会社、つまり空港利用者のためです」

      (敬称略)


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