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Airline & Airport(航空会社・航空路線・空港)スレ

2605チバQ:2010/11/24(水) 12:29:22
http://www.toyokeizai.net/business/strategy/detail/AC/beffcd89898247c6aa177024a0f04c4a/
スカイマークが世界へ 「A380」購入の賭け(1) - 10/11/22 | 08:13


 新興エアラインの大勝負は、吉か凶か──。

 大手の半額並みの運賃で展開するスカイマークは11月8日、仏エアバス社の最新鋭2階建て超大型機「A380」を6機購入し、2014年度をメドに欧米など海外主要路線の運航に参入すると発表した。

 10月末には今期の営業利益を大幅増額し、前期比3倍増の91億円になると決算公表したばかり。低コスト運営を徹底しつつ国内線事業が損益分岐点を突破したため、かつての万年赤字がウソのように高収益企業へ急変貌中だ(今期売上高営業利益率予想は16%)。株価も7月末終値424円から足元は1000円前後まで上伸し、そんな中で次のステップへ大きく踏み出す“ビッグニュース”がベールを脱いだのである。

 だが、発表から一夜明けると、スカイマーク株はつるべ落としのストップ安。その翌日も株価は大幅安を続け、スカイマークの野心は冷や水を浴びせられた格好だ。

 株式市場では、資金調達に不安が集まった。A380のカタログ価格は1機約3・5億ドル(約280億円)。全日本空輸にA380購入を蹴られたエアバス社は、1年前からスカイマークに猛烈アタック。「カタログ価格より相当割安に提示されている」とスカイマーク幹部はしたり顔だ。だが、仮にカタログ価格の半額になったとしても、6機で締めて約840億円。スカイマークは今上期に57億円のフリーキャッシュフローを稼ぎ、9月末現金残高は123億円まで積み上げたが、全額現金での購入は難しい。

 このため、増資による株式の希薄化が懸念され、株価下落の一因になった。しかしスカイマークは「購入資金の半額程度は欧州の輸出信用機関からの融資で手当てする」(幹部)方針。有利子負債の増加という面はあるものの、財務的な裏付けはあるようだ。

LCCモデルを逸脱

 むしろ今後の不安材料は、いきなりA380を6機も買って、未知数の国際長距離線に参入するという事業計画そのものだ。無謀とは言わないまでも、あまりに大胆な内容だ。まず世界を見渡しても、格安航空会社(LCC)でA380を購入・予約したところは1社もない。LCCのビジネスモデルでは、百数十席の小型機で近距離路線を多頻度運航するのが鉄則。エアアジアX(マレーシア)とジェットスター航空(豪州)などが長距離国際線に参入しているが、それでも二百数十席クラスの中型機「A330」を主に使用している。

 これに対し、A380は標準で525席、全席をエコノミークラスにすれば800席以上になる特大サイズ。スカイマークは成田からロサンゼルス、ロンドンなどに飛ばす可能性があるが、「本当に800席も埋まるのか、それともファーストクラスも用意するのか」(日系競合他社)、「ネットワークを拡充するために海外のLCCとのアライアンスが必要になるのでは」(航空ジャーナリストの谷川一巳氏)、との指摘が出ている。

 さらにスカイマークが今使用する「ボーイング737」とA380は操作体系が違うため、パイロットは別途採用する必要がある。整備部品費や格納庫なども考慮すると、維持運営のコストは莫大だ。

国際定期便への野心

 一方、成田空港の発着枠拡大や航空自由化の流れから、スカイマークにとって国際定期便の認可が以前より受けやすくなったのは事実。国内路線の拡充が進み、来年から近距離アジア線を本格化させる同社にとって、長距離国際線に打って出るのは自然な流れといえる。「このまま国内だけやっていていいのかという思いはあった」(スカイマーク幹部)。

 しかし、テロなどの外部環境変化で、大手でも一気に赤字に転落してしまうのが国際線の怖さ。日本航空と全日空の寡占で割高だった国内線と違い、競争も熾烈だ。そんな市場に、LCC後進国の雄が前代未聞のA380を引っ提げて参入するとなると、周囲の目はシビアにならざるをえないだろう。

(野村明弘、冨岡 耕 =週刊東洋経済2010年11月13日号)


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