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Airline & Airport(航空会社・航空路線・空港)スレ

2253チバQ:2010/08/30(月) 21:25:31
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/380647/
11市協「地元」衰退に強い危機感 関西3空港
【きしむ空港】第2部・関西3空港(4)

 今月5日、大阪府知事の橋下徹と、大阪(伊丹)空港のおひざ元、同府豊中市市長の浅利敬一郎が、府庁でひざをつき合わせた。

 「中長期的な伊丹の将来を考える場に、豊中市も入ってもらいたい」

 「10年経てば社会環境は変わる。将来的にどうするかの議論はする」

 橋下の伊丹廃港論をきっかけに、すきま風が吹いていた両者。議論の入り口に立つことでは一致し、握手を交わした。「現時点で廃港はまったく考えていないが、(伊丹空港のある)北摂地域全体で議論しましょうということになれば参加させてもらう」と浅利。橋下は「考えるスタートが切れたということで、非常にうれしい」と話した。

 高度成長期のさなかの昭和39年6月にジェット機が就航後、騒音問題が激化した伊丹空港。同年10月に「大阪国際空港騒音対策協議会」が発足した。大阪、兵庫両府県にまたがる11市が加盟していることから「11市協」と呼ばれる。

 「静かな空を返せ」。住民らによる激しい運動が巻き起こり、航空審議会が49年8月に出した答申には「関西国際空港は、大阪国際空港の廃止を前提として」と記された。ただ、旧運輸省は答申の直後に「この表現は直ちに政府に廃止を迫るものではない」との大臣説明資料も出している。

 11市協は長年にわたり、歩調を合わせて環境対策の要望などを行ってきたが、関空開港4年前の平成2年、旧運輸省との間で、伊丹空港の存続協定を締結。関空だけでは関西の航空需要が賄えなくなるという懸念があった国側と、税収や雇用などで伊丹空港に深く依存している地元の思いが重なった結果だった。

 そして17年、11市協は「周辺都市対策協議会」と名称を変更。文字通り「騒音対策」の看板を外した。

   □   □

 3月25日、11市協メンバー2市の議会で、まったく正反対の決議が可決された。豊中市議会は「空港の存続を前提に、より積極的に活性化に取り組む」とし、北に隣接する同府箕面市議会は「関空をハブ拠点化し、中長期的に伊丹を廃止すること」を求めていた。

 11市協初の伊丹廃港決議。閉会後、決議に賛成した箕面市議は「関西圏全体の経済発展を考えなくてはいけない」と語った。

 決議を受け、11市協会長で兵庫県伊丹市長の藤原保幸は、箕面市長の倉田哲郎に電話をかけ、真意をただした。藤原によると、倉田は「3空港の一体運営で全体のパイを伸ばす必要性がある」と、伊丹廃港とは対極の考えを伝えたという。

 両市議会での議決は、一般的には11市協の足並みの乱れととらえられた。だが、藤原は「倉田市長は廃止とは言っていない。もし自治体として仮に廃止を求めるのなら、11市協から出ていく話だ。足並みの乱れはない」と強調する。

   □   □

 伊丹空港周辺には、昭和42年以降、累計で約6700億円の環境対策費が国から投じられ、防音工事や各家庭へのエアコン設置などが進められてきた。

 他方、低騒音機の普及に伴い、最近では1日370回の発着枠のうち200回に制限されているジェット機枠の撤廃や、関空開港以降なくなった国際線の復活も取りざたされる。

 伊丹の旅客数は、ピーク時の平成16年の1948万人に対し、21年は26%減の1437万人。関西経済連合会による需要予測では、37(2025)年の開業を目指すリニア中央新幹線の整備後、経済情勢が悪ければ930万人程度まで落ち込むとされる。

 豊中市によると、伊丹空港による市への経済効果(試算値)は約960億円。空港で働く人は20年3月末で約8900人にのぼる。

 伊丹空港存続論には、空港を失い、街が衰退することへの強い危機感がにじむ。豊中市商店会連合会長の阪上昇一がかみしめるように話す。「国際線がなくなり、空港周辺からは100を超える事業者が移転した。私たちは明日食べてなんぼの世界に生きている。存続を前提にわれわれが商売の計画を立てられるよう、国や府、市に要望したい」=敬称略

(関西3空港問題取材班)


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