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Airline & Airport(航空会社・航空路線・空港)スレ

1783名無しさん:2010/03/19(金) 04:25:25
だとすれば、そもそもハブ空港を有することには、どのようなメリットがあるのだろうか? 
山本氏が解説する。

「航空会社が企業としてのリソースを1ヵ所に集約できるのは、やはり大きなメリットでしょう。
本社機能を置き、人的資産を集中させ、そこで航空機の管理まで行なえる。
中継地として海外から多くの人が集まれば、相応の経済効果も生まれますし、
人・物・情報が集まることで国際競争力も高まります。
ただしその反面、リソースの一極集中というデメリットが生まれるのも事実です」(山本氏)

地方空港からの反発は必至?議論からは「全体戦略」が見えない
 
メリットは多いが、東京(羽田)に人・物・情報が集約されることで、
航空産業に限らず、地方の路線や物流が阻害されるデメリットもあるようだ。
前述の通り、成田のさらなる整備を望む千葉県、
関空が抱える1兆1000億円もの負債に頭を悩ませる大阪府などのケースを見ても、
地方空港から反発が出る可能性は高い。
そもそも「ハブ空港」の設置は、航空行政全体にとって、どのような意義があるのか?

 引き続き、山本氏が解説する。

「羽田空港のハブ化には、基本的には賛成です。
各空港単体で見るぶんには、ハブ化は空港の機能を生かす最適な形態の1つであると思います。
ただし、路線獲得など空港間の競合問題、空港周辺の交通インフラ、
世界規模の公共性など、解決すべき問題は多い。
何より、狭いエリア内で競っていても仕方がありません。
求められるのは、空港単体での収益性ではなく、
行政主導による東アジア規模での全体戦略に尽きます」

つまり、「羽田をハブ化することで何を目指すのか」
「ハブ化した羽田をどう生かすか」というビジョンが重要なのである。
ハブ空港は本来、「全体戦略」次第で様々な可能性を秘めているものだが、
現在の行政からは明確なビジョンを確認できない。

「たとえば、オランダのスキポール空港は、物流上のハブとして理想的に機能している好例です。
オランダ中のチューリップが夜間のうちにオランダ全土から搬入され、
全ヨーロッパに向けて発送される体制が敷かれています。
今日収穫された花が、翌日の午前中にはヨーロッパ中の生花店に並ぶのですから、
まさにハブ空港の利を最大限に生かしたシステムです」


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