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Airline & Airport(航空会社・航空路線・空港)スレ

1663チバQ:2010/02/28(日) 16:44:42
http://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20100214/CK2010021402000187.html?ref=lcrk
苦境の翼 浮上なるか 小松―静岡便 就航半年
2010年2月14日

就航以来搭乗率の低迷が続く小松−静岡便=小松空港で


商用客の当て外れ/陸路との競合激化
官民で交流後押しも
 昨年七月の就航から半年あまりが過ぎた小松−静岡便。運航するフジドリームエアラインズ(FDA、静岡県牧之原市)が目標に掲げる「搭乗率65%」とは、かけ離れた厳しい状況が続く。両県の担当者らは「不況」「認知不足」「陸路との競合」と低迷の要因を挙げる。産声を上げたばかりの翼は、苦境の谷を越えられるのか。(斎藤雄介)

 石川、静岡両県の担当者の口調は重い。「不況による企業の出張手控えが響いているのでは…」

 静岡空港は、静岡県の島田市と牧之原市にまたがる場所にある。小松便(片道二万八百円)は一日二往復で、七十六人乗りと、八十四人乗りの機材を使う。当初は主にビジネス利用を想定。静岡市から車で四時間以上の距離を一時間弱で結ぶ定期便として出張客らの利用が期待された。

 しかし静岡県によると、一月の路線の搭乗率は35・7%。就航以来搭乗率50%を超えた月はなく、累計でも39・8%(一月末現在)と、一般的に航空路線の採算ラインとされる60%を大きく割り込んでいる。

 石川県が十月に実施した乗客向けアンケートでは、北陸三県からの利用者では51・9%、静岡県からは66・8%が観光。期待されたビジネス利用はいずれも一割程度と低調だ。


   ◇  ◇

 「陸路と競合してしまっている」との指摘もある。一昨年七月には東海北陸自動車道が全線開通し、昨年三月にはETC搭載車対象の高速料金大幅割引がスタート。静岡県の担当者は「家族旅行など複数の移動には安価なマイカーが選ばれたのだろう」と話す。

 静岡空港の立地に疑問を呈する声も。政令指定都市の静岡市、浜松市からは直線距離で三十〜四十キロほど離れた場所に位置する。

 例えば、JRの金沢−浜松駅間は北陸線の特急と東海道新幹線の乗り継ぎで最短約三時間。浜松市から飛行機を使って金沢市まで行くにもほぼ同じ時間がかかる。料金的には、JRが安く、浜松市民には飛行機利用のメリットがみえにくい。

 一月下旬に小松−静岡便で石川県を訪れた六十代女性(静岡県藤枝市)は「空港の近くに住んでいる人しか使わないのでは」とまゆをひそめた。


   ◇  ◇

 低迷する搭乗率の向上を図ろうと、静岡県側の政財界関係者で組織する「ふじのくに交流団」(団長・川勝平太知事)が昨年十一月に石川県を訪問。谷本正憲知事らと懇談したほか、静岡県職員が二十五事業所を回り、路線をPRした。

 石川県側でも、能美市のNPO法人が、ご当地グルメで地域振興に取り組む静岡県富士宮市の団体の手法を学ぶ視察旅行に訪れるなど“草の根”交流の芽が見えつつある。

 FDAの広報担当は「地元でない就航先での知名度向上に時間がかかるのは想定の範囲。三月までは、ある意味で助走期間」と説明する。一月末には、新年度から日本航空が撤退した後を引き継ぐ静岡−札幌、福岡線など全路線の運航ダイヤを国土交通省に提出。その中で、小松線の便数も維持していく意向を示している。

 多くの不安要素を抱えた路線の“浮上”はあるのか。営業戦略の正念場を迎えている。

 ◇後記◇ 小松空港の駐機場でもひときわ目を引く鮮やかな機体の色とは裏腹に、“低空飛行”が続く小松−静岡便。取材を通して、交通の要衝に位置する地方空港の難しさを感じた。

 静岡空港は、地方間路線を主としたが、静岡県は東海道新幹線、東名高速道と陸路にも恵まれる。

 不況や高速道路の料金割引もあってか、六月の開港から七カ月間の延べ利用者数は四十万人弱。当初の需要予測百三十八万人(年間)にはほど遠い。

 予測に甘さがあったことを踏まえた上で、今後どうするのか。動向に注目したい。


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