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Airline & Airport(航空会社・航空路線・空港)スレ

1652名無しさん:2010/02/24(水) 13:22:52
(5)ターミナルビル運営
赤字圧縮へ利用料も

「スカイマークの就航を待ち望んでいたので、うれしいのだが……」。茨城空港ターミナルビルを管理運営する県開発公社の坂入健理事長は、複雑な表情を浮かべる。

 国内線第一号となったスカイマークの神戸線就航の決定に、県の関係者は沸いた。

 だが、低運賃を武器にするスカイマークは、コスト削減の試みとしてターミナルビル内に支店を置かず、当然、テナント料は発生しない。

 坂入理事長は「空港利用者が増え、ビル内のレストランや売店を利用してもらえれば、それでいい」と開港後の利用者の動向に期待を込める。

    ■    □

 県は昨年10月の県議会で、韓国・アシアナ航空以外の就航がなかった場合、ターミナルビルの収支は年間最大で1億円の赤字になることを明らかにした。

 当初の試算では、年間の管理運営費が4億1500万円かかるのに対し、収入は国内航空2社、国外航空1社以上の事務所などのテナント料を見込み4億1700万円。

 200万円の黒字も皮算用でしかなかった。県は県開発公社に建設費34億円を無利子で融資し、ビルの収益で返済させる腹づもりだったが、早くも赤字補填(ほてん)を迫られている。

 県は赤字を圧縮するため、国際線に大人500円、子供250円の施設利用料を課す。地方空港の国際線で利用料を徴収しているのは福岡(大人945円)のみで、

 3月から大人1000円の徴収を始める新千歳と合わせても少数派だ。

 スカイマークの就航を受け、国内線でも施設利用料徴収の検討を始めたが、羽田(同100円)や中部(同300円)、北九州(同100円)と同水準の場合、

 「さして赤字の圧縮にはつながらない」(県開発公社)のが実態。

 」さらに、一部の県議からは「ボーディングブリッジ(搭乗橋)をなくし、利用客のサービスをカットしたうえに、利用料負担を求めるのは理解が得られない」と異論が出ている。

    □    ■

 ターミナルビルでは現在、内装の最終工事が急ピッチで進んでいる。就航便の少なさから、テナントは一昨年の募集で6区画しか決まらなかったが、今月5日になって新たに2店の契約にこぎ着けた。

 もっとも、テナント側は想定より大幅に少ない客を相手にするため、事業規模を縮小せざるを得ない。亀印製菓(水戸市)は「客がいる時間帯を中心に弾力的に営業する。

 店の調度品も当面、あり合わせで対応する」と話す。飲食店のすぎのや(坂東市)は、当初の2区画から1区画に契約を変更し、

 「スカイマークが来てもまだ2便。もっと増やしてもらわないことには」と困惑気味だ。

 茨城空港は、国の航空政策に翻弄(ほんろう)されてきた。格安航空会社に活路を見いだし、従来の地方空港と一線を画すが、その可能性は未知数だ。

“低空飛行”から脱却するためには定期便で実績をつくり、増便につなげることが急務で、空港の必要性、将来像について利用者となる県民に十分な説明を果たす義務がある。

 (この企画は、金来ひろみが担当しました)

(2010年2月17日 読売新聞)


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