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Airline & Airport(航空会社・航空路線・空港)スレ

1495チバQ:2010/01/28(木) 23:39:05
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000001001270005
がけっぷち:福島−ソウル便(中)
2010年01月27日








 ●「アイリス効果」危機脱した秋田便


 日本一の水深や温泉街で知られる秋田県の田沢湖は最近、別の顔で脚光を浴びる。韓国の人気俳優イ・ビョンホンさん主演のドラマ「アイリス」の撮影地、という顔だ。


 「韓国からの団体バスがすごく増えた」。湖畔の土産物店員の斎藤華織さん(25)は反響の大きさを実感する。撮影隊が2009年3月に約3週間過ごした湖畔のホテル「イスキア」のラウンジにはドラマの写真パネルが並ぶ。イさんが泊まった部屋は使っていた香水のびんなど滞在時の様子をそのまま残している。


 ホテルを経営する「妙乃湯」はロケ隊に部屋を無料提供した。佐藤貢一郎専務は「放映後、韓国人の少人数旅行が増えてきた」とドラマの影響の大きさを語る。今後も韓国人客の増加を見込み、今春の正社員には韓国人留学生を採用することを決めた。


 「アイリス効果」は数字にはっきりと表れている。


 日本政府観光局によると、韓国から日本への観光客は景気悪化などで前年同月比2けた減が続いたが、昨年11月に17カ月ぶりに増加。観光局は「アイリス放映で、韓国人客が多数、撮影地や東北の観光地を訪れた」と分析する。


 韓国の大手旅行社ハナツアーがロケ地ツアーを組むなどし、秋田県への韓国人観光客は実際に急増した。大韓航空の秋田―ソウル便の昨年12月の搭乗率も、前年比33・3ポイント増の85.8%と急上昇。この路線に乗る韓国人ら外国人客は、08年に福島―ソウル便の3割程度に過ぎなかった。しかし、09年12月には秋田便の外国人乗客は福島便の3倍に増えている=グラフ。


 ロケ地誘致を支えたのが、秋田県庁の観光行政だ。同県は08年、ソウル便の業務を航空行政の担当課から観光課に移し、3人がソウル路線の利用促進の担当になった。その一人、県韓国交流推進監の保坂龍弥さんは「『秋田を知ってもらう』という一貫した広報戦略を採った」と話す。


 まず韓国向けホームページを刷新。インターネット先進国の好みを意識し、ブログ形式にして色づかいやデザインを工夫。08年夏からのアクセスは約190万件と情報発信源に育てた。雑誌広告は対象を富裕層に絞り、韓国人モデルを乳頭温泉郷の宿で撮影した写真などで、秋田のブランドイメージを構築した。


 01年に就航した秋田のソウル便も一時は存亡の危機にあった。07年の年間搭乗率は57.3%。目標の70%に遠く及ばなかった。今月訪韓した福島の佐藤雄平知事と同様、寺田典城・前秋田県知事は2年前、ソウルの大韓航空本社で路線存続を訴えている。


 福島の場合は――。韓国人客の多くはゴルフ場目当て。08年には一時、ソウル便が週7便に増えるほどの乗客があった。その安定需要を見込めた分、福島の魅力を韓国側に十分訴えられなかった面がある。福島とソウルなどの地域間交流も、需要を伸ばすほど深まっているとは言えない。


 技術畑だった保坂さんがソウル便業務の専従を命じられたのもこのころ。「(ソウル便は)もうダメだとされていたので、同僚からは『ご愁傷様』と言われました」と振り返る。それだけに、昨年末にソウルで開いた大韓航空などとの旅行商品の意見交換会で、「アイリスで秋田の知名度が爆発的に向上した」と伝えられた時は、「涙が出るほどうれしかった」という。


 ソウル市内には昨年9月、きりたんぽ鍋などの秋田料理を提供する飲食店「Akitaダイニング」が開店した。運営するのは秋田県の観光コーディネーターの韓国人女性。「仕事をするなかで秋田が好きになった。ソウルで秋田の特産を発信したい」との思いからだ。県産の食材や日本酒の商談にソウル便を使う県民が出てくるなど、路線への好循環が続いている。


 アイリス効果は一時的なものに過ぎないと秋田の関係者は感じている。「これからが勝負」と保坂さんは気を引き締める。危機を跳ね返した知恵を、福島も出せるか。その本気度が問われている。


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