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九州・沖縄 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1とはずがたり:2008/10/26(日) 18:16:25

統一地方選スレから西海道・琉球地方のネタを独立させます。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/l40
合併ネタはこちら
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1066974699/l40

2244チバQ:2011/04/12(火) 20:04:42
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000001104120002
「二大政党」ほど遠く
2011年04月12日

厳しい表情で記者会見する民主党の松野信夫参院議員(左)と県連の鎌田聡幹事長=熊本市神水1丁目

  10日投開票された統一選前半戦の県議選(定数49)は、現職28人が全員当選した自民と、公認候補が1議席しか取れなかった民主で明暗を分けた。少なくとも今後4年間、県議会では「二大政党」とはほど遠い状況が続く。一方で、有権者の2人に1人しか投票に行かなかった今回の選挙は、民意の反映という点からも大きな課題を残した。

  16議席を22人で争う激戦となった熊本市区。次点に泣いた民主現職の濱田大造氏(40)の事務所には11日朝、沈痛な面持ちの支持者が次々と訪れた。

  初当選した2007年の前回よりも約4800票減らした。濱田氏は民主党への逆風を敗因の一つに挙げ、「(陣営の)支持者らがお願いに回っても『民主はだめ』と言われた。それを跳ね返す強さがなかった」。再挑戦については「ひとくちに4年と言っても長い。仕事をしていると短いが……」と悔しさをにじませた。

  一方、前回の雪辱を果たした共産公認の元職、松岡徹氏(66)は早朝から支持者へのあいさつ回りに忙しかった。党県委員会の久保山啓介委員長は「民主党も自民党もダメという有権者が何事にも筋を通す共産党を求めた」と総括した。

  天草市・郡区(定数3)で、自民からくら替えし民主公認で出馬して自民現職らに敗れた元職、小谷邦治氏(60)。支援者が朝から後片付けに追われていた事務所で、陣営幹部は「保守地盤では民主党から出るのは難しいということかもしれないが、今回の選挙で天草を変える足がかりはできた」と前向きに話した。

  民主と自民は今回、4選挙区で公認候補が対決し、推薦候補も含めると7選挙区で議席を争った。

  「惨敗と言わざるを得ない」。民主県連事務所での記者会見で11日、選対本部長の松野信夫参院議員は苦渋の表情を浮かべた。

  松野議員は、(1)党への全国的な逆風(2)政権交代後の成果が見えにくい(3)東日本大震災で選挙への関心が高まらず、無党派層の支持が集まらなかった――と敗因を分析。公認候補として唯一当選した鎌田聡幹事長も「震災後に(逆風が)弱まったと思ったが、実際はそんなことはなかった」と述べた。

  4年後の統一選を見据えて人材発掘と地方組織の強化を進めるといい、16日には常任幹事会を開いて具体的な対応を話し合う。

  一方の自民県連。落選した1人を除き、当選した元職・新顔の推薦候補4人を追加公認し、現職28人と合わせ改選前勢力をほぼ維持した。今後、当選した保守系無所属の新顔3〜4人にも入党を働きかける方針。

  前川收幹事長は11日、記者団に「ほぼ完勝」と宣言し、勝因を「民主党政権への有権者の不信感があった。自民県連が蒲島県政の推進役として成果を上げてきたことも評価された」。過去最低の投票率については「東日本大震災の影響とそれに伴う自粛ムードが影響した」と話した。

  県議選での大敗を、これから選挙に挑む民主の立候補予定者たちはどう受け止めたのか。

  17日に告示される熊本市議選に出る新顔、大塚信弥氏(30)は「正直ここまで惨敗するとは思っていなかった」と漏らした。

  街頭演説での反応などから党への逆風を感じてきた。11日朝には支援者数人から電話があり、「今こそ私たちが支えるとき」と励まされた。「当選はスタートライン。党がこんなときだからこそ地方から盛り返したい」。政党色は薄めずに活動していくという。

  19日告示の菊陽町議選に立候補する現職、北山正樹氏(62)は「(大敗は)当然の結果。政権交代のために有権者は1票を投じてくれたのに、今の党は自浄作用が機能していない。選挙は厳しくなるが、野党時代から主張してきたことを一貫していきたい」と話した。

2245チバQ:2011/04/12(火) 20:04:56
  「県政の監視」存在理由の説明を


  東日本大震災の衝撃のなか行われた県議選が終わった。うやむやになった観もあったが、民主に相変わらず強い逆風が吹いていることを示した。

  今回、4年前に賛否を二分した川辺川ダム計画のような明確な争点がなかった。防災や地域振興などの訴えは聞こえたが、論戦は盛り上がりを欠き、投票率は52・42%。3回連続で過去最低を更新した。

  この関心の低さの中で、公認・推薦の33人中32人を当選させた自民は果たして「ほぼ完勝」と胸を張れるのか。大阪や愛知では首長主導の地域政党が人気を集めたが、そうした受け皿がない熊本では有権者が棄権に流れたとも考えられる。52・42という数字は、政治への根強い不信の現れとも言えよう。

  震災や、震災を理由にした運動自粛を投票率低下の原因にしては、決してならない。ある当選した現職は「県議選の投票率は一度下がると戻らない。派手さがないから」と自嘲気味に漏らした。だがその前に、「県政の監視」という重責を担う存在理由をもっと県民に説明していく必要があったのではないか。(岩崎生之助)

2246チバQ:2011/04/12(火) 20:05:26
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20110412-OYT8T00121.htm
民主惨敗 表情険しく

県議選 自民が改選前上回る見込み


厳しい表情で県議選を振り返る松野選対本部長(左)と鎌田県連幹事長  統一地方選前半戦の県議選(定数49)の開票から一夜明けた11日、1議席しか獲得できなかった民主党の幹部は、惨敗した結果を厳しい表情で受け止め、地方組織の強化を誓った。公認28人全員の当選を決めた自民党は早速、推薦候補の追加公認を決め、改選前の34議席を上回りそうな見込みとなり、与野党で明暗が分かれた。(大田裕一郎)

 「大変厳しい結果だ」。民主党県連で、統一選の選対本部長を務める松野信夫・県連最高常任顧問は、険しい顔で選挙戦を総括した。

 熊本市区で1議席を獲得したものの、濱田大造・県連政調会長ら5人が落選し、「全国的な政権に対する逆風の中で、大震災を受けた選挙活動の一部自粛もあり、知名度に劣る新人候補や地盤の弱い候補にとってマイナス要因だったことは否めない」と振り返った。

 民主党は過去最多の6人を公認、4人を推薦して臨んだ。国会議員3人が各陣営の応援に駆け回り、「有権者の反応はいい」(県連幹部)とする見方もあったが、予想以上に厳しい結果となった。

 県議会での対応について、県連の鎌田聡幹事長は「議席を失い厳しくなるが、政権与党とのパイプは必要なので、存在感を示していきたい」とした。

 後半戦については、「党への不信感が根強く、状況は厳しいことを各候補とも認識したはずだ。確実に1票1票固めていかなければ勝利の展望が開けない。各陣営にげきを飛ばしていきたい」と、決意を新たにしていた。

 一方、自民党県連の前川收幹事長は「今までにない勝利だ。政権交代へのステップはできた」と笑みを浮かべて勝利宣言した。

 自民党は、熊本市区で推薦候補1人が落選したものの、公認・推薦33人のうち32人が当選。うち推薦候補4人を追加公認し、議会の各常任委員会で過半数を占めるのに必要な議席数を確保した。

 前川幹事長は「民主党政権への不信感の中、自民党が、蒲島県政の政策を推進する役割を果たしてきたことが評価された。公明党の支援もありがたかった」と勝因を分析した。県連の山本秀久会長は、今後、保守系無所属の当選者をさらに3人程度取り込み、改選前の議席数を超えることができるとの見通しを示した。

(2011年4月12日 読売新聞)

2247チバQ:2011/04/12(火) 21:43:09
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2011_130247821065.html
自民、第1会派は維持 県議選
[2011年04月11日 08:27]

事務所に張り出した候補者名簿に赤い花を付ける自民党県連の職員=10日午後、大分市大手町の自民党県連事務所
 大分県議選は無投票当選を除く12選挙区で選挙戦となった。県内各政党の関係者は開票の行方を緊張した表情で見守った。公認や推薦候補が当選を決めるたびに「よし」と拍手が湧いた。激戦区の様子を伝えるニュース速報や開票所からの情報に一喜一憂した。

 ▽自民党 大分市大手町の県連事務所には冨松真弘事務局長らが詰め、開票速報で各選挙区の状況を見守った。午後9時半ごろから玖珠郡や臼杵市、大分市などで次々に当確が判明し、壁に張り出した候補者名簿に赤い花が並んだ。しかし豊後大野市と速見郡で新人候補が敗れ、「二つ落としたか…」と落胆の声も。岩屋毅県連会長は「現有議席の維持を目標にしていたが、新人の一部は震災による自粛ムードもあって十分に戦いが進められなかった」と話した。

「自粛ムード」目標届かず
 ▽民主党 開票が始まると、選対幹部が各候補の事務所を訪れ戦況を見守った。大分市は公認の新人が勝利して議席を増やしたが、別府市は現職が敗北。獲得議席は公認3、推薦3。ただ、公認、推薦した9人全員の当選や、社民党との統一会派で第1党になる目標は実現しなかった。梶原九州男選対委員長は「厳しい結果。東日本大震災による運動の自粛ムードで新人に厳しい戦いとなった」と分析。社民との協力関係は「日頃の協調が選挙でもいい方向に働いた」と話した。

「よく頑張った」
 ▽社民党 大分市都町の社民党県連合事務所では、内田淳一代表らが、テレビで投開票を見守っていたが、午後9時半ごろから各選挙区の陣営の事務所に移動。候補者のそばで開票を待った。
 公認、推薦計14人のうち12人が当選。内田代表は「全員当選が目標だったが、まずまずの結果。民主も合わせると、自民の議席数(22)に近づけたのではないか。よく頑張ったと思う」とほっとした表情だった。

3議席を確保
 ▽公明党 大分市の公明党県本部では若杉広則事務長らが、大分・別府両市の公認候補の開票状況を見守った。激戦区の別府市では、現職の後継新人を立てたが、当選の知らせに「よし!」と笑顔。大分市の新人候補も健闘し、現有の3議席を確保した。推薦した14人の候補も1人を除いて当選を決めた。
 「議席を死守でき、ほっとした。県民の声を反映させる政治をこれからも貫いていきたい」と若杉事務長。

1議席守る
 ▽共産党 大分市中津留の共産党県委員会では、午後10時ごろ大分市の現職当確の一報が入り、支援者らに安堵(あんど)が広がった。午後11時に「別府市最後の議席に他候補が当確」との情報が入ると、支援者は「あー」と悔しそうな表情を浮かべた。林田澄孝党県委員長は「大分は順当に当選を勝ち取った。別府は力及ばす、現職の壁を突き崩すことができなかったのは残念」と目標としていた両市同時の議席獲得はならず厳しい表情を見せた。

2248チバQ:2011/04/12(火) 21:44:33
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/236399
県議選 自民系半数占める 民・社系16議席現職も落選
2011年4月11日 03:15 カテゴリー:九州 > 大分

 県議選(定数44)は10日、無投票の4選挙区を除く12選挙区で投開票があり、県議会最大会派の自民党は公認・推薦候補(現在会派に所属する無所属現職1人を含む)が、民主・社民系の統一会派・県民クラブの公認・推薦の獲得議席を上回り、半数の22議席を占め、第1党を維持した。

 自民党は今回の県議選で、公認・推薦など計24人の全員当選を目指し、前回選挙後に最大会派として確保していた24議席の獲得を狙った。玖珠郡選挙区で現職浜田洋氏(67)が再選を決めるなど現職全員が当選し、第1党は確保したが、公認・推薦の2新人が落選、目標に届かなかった。

 県民クラブは、政権交代後初の県議選となった民主党が4人、社民党が3人を公認したほか、両党で計12人を推薦。最大会派を目指したが、民主公認の現職佐藤博章氏(68)が別府市選挙区で落選するなど、無所属で立候補した会派所属の現職を加えても16議席にとどまった。

 公明党は大分、別府両市の選挙区で3議席を維持し、共産党は1議席を守った。

=2011/04/11付 西日本新聞朝刊=

2249チバQ:2011/04/12(火) 21:47:47
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110412-00000197-mailo-l41
’11統一選・さが:県議選 民主4人、自民27人当選 /佐賀
毎日新聞 4月12日(火)16時7分配信

 ◇公明、共産は現有議席維持
 県議選で当選した新議員の党派別内訳は、民主4(改選前3)▽自民27(同30)▽公明1(同1)▽共産1(同1)▽社民1(同2)▽無所属4(同3)。今後、会派再編の可能性もあり、県議会の勢力図がどう変わるか注目される。
 政権与党の民主は推薦を含め9人の候補を立てたが、当選は佐賀市区と鳥栖市区の2新人を含む4人にとどまった。一方、県政与党の自民は議席を減らしたものの、無所属新人の当選者1人を推薦している。
 公明、共産は現有議席を維持したのに対し社民は1議席減らした。社民は現在、民主と統一会派を組むが、鳥栖市区で争ったことで、協力関係に黄信号がともっており、今後の動向に関心が集まっている。
 新議会の会派構成は30日の任期スタート後、議長などを決める臨時議会が開かれるまでに議会事務局に届け出ることとなっており、5月の連休前後に決まる可能性が高い。
 一方、女性は3人が立候補したものの、当選したのは現職1人のみ。改選前の2人から1減となった。

4月12日朝刊

2250チバQ:2011/04/12(火) 21:48:57
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20110411/01.shtml
県議選、民主は1増の11議席 自民は過半数届かず

 本県統一地方選の第1ラウンド、県議選は10日、無投票の5選挙区を除く11選挙区で投票が行われ、即日開票された。11日未明までに全当選者が確定し、無投票の8人を合わせ46人の新県議が誕生した。政権交代後、初の改選となり、地方基盤の拡大を目指した民主は公認12人のうち11人が当選し、現有議席より1増となった。県議会最大会派の自民は公認25人を擁立したが、20人当選にとどまり、推薦を含めても過半数確保は難しい情勢。公明は3人、共産は1人がそれぞれ現有勢力を守った。社民は長崎市区で初めて議席を失い、初参戦のみんなの党は届かなかった。無所属は10人が当選した。

 東日本大震災を受け運動を自粛する陣営が相次ぐなど、選挙戦は盛り上がりに欠け、投票率は57・85%に低迷。過去最低だった2007年の前回をさらに2・27ポイント下回った。当日有権者数は96万7516人(男44万3221、女52万4295)=無投票区を除く=。

 焦点となった二大政党の攻防では、民主が中央政権への逆風を受けながらも改選時勢力に1議席を上積み。対する自民は元職2人が復活するなど底力も見せたが、現職4人が落選した。

 新人は9人が当選。元職は5人のうち4人が返り咲いた。現職は40人のうち7人が涙をのんだ。 長崎市区は公明現職の江口健氏がトップ当選。民主、自民はともに1増の5人全員が議席を確保した。社民は現職の金子三智郎氏の落選で、56年間守り続けた同市区の議席を明け渡した。

 新設の佐世保市・北松浦郡区では、自民現職の宮内雪夫氏が11回目の当選を飾り、現役最多記録を更新。自民元職の外間雅広氏も返り咲いた。北村亮樹氏が落選したため、旧北松浦郡区出身の議員はいなくなった。

 7人による混戦となった諫早市区では、無所属元職の橋村松太郎氏が6年ぶりに県政に復帰。現職のうち自民2人と民主1人が議席を守ったが、自民の北浦定昭氏が落選。

 大村市区は自民現職2人で明暗を分けた。小林克敏氏が5選を決めたのに対し、野口健司氏が落選。無所属新人の松本洋介氏が初当選し、民主元職の高見健氏が復活を果たした。

 対馬市区は自民元職の坂本智徳氏が4人による乱戦を制した。南島原市区(定数2)では、無所属新人の中島浩介氏がトップで初当選。無所属現職の松島完氏も2期目の当選を果たしたが、現県議会議長の末吉光徳氏が落選した。

 松浦市区では、無所属新人の友田吉泰氏が自民現職の永淵勝幸氏を下し初当選。五島市区では、民主現職の山田博司氏が自民新人の柿森誠氏に競り勝った。無所属同士で争った壱岐市区では、新人の山本啓介氏が現職の山口壮三氏を退け、初当選を果たした。

2251チバQ:2011/04/12(火) 21:49:23
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagasaki/news/20110411-OYT8T00302.htm
自民低調過半数割れ
 統一地方選の前半戦となる県議選は10日、無投票の5選挙区を除く11選挙区で投開票され、新議員46人の顔ぶれが決まった。政権交代後に初めて行われた県議選で、自民党はベテランの現職議員の落選が相次ぎ、当選は20人と過半数を割り込んだ。民主党は、目標の現有10議席を上回る11議席を確保。公明党は3人、共産党は1人、社民党は1人が当選した。投票率は57・85%で、過去最低だった前回の60・12%を下回った。

 佐世保市区と北松浦郡区が合区して選挙区は前回より1つ減ったが、定数は同じ。東日本大震災で自粛ムードが漂う中、選挙戦となった11選挙区では、57人の候補が地域経済の浮揚策などについて訴えた。

 15選挙区に27人の公認・推薦候補を立てた自民党は、議長の末吉光徳さんらベテラン議員が、無所属候補に票を奪われて議席を失うケースが目立ち、現有の23議席を下回った。

 民主党は10選挙区に12人の公認候補擁立にとどまったが、候補者を絞り、支持層をまとめたことが奏功した。今後は無所属議員の会派入りを巡り、両党の激しい綱引きが予想される。

 後半戦は長崎、佐世保両市長選など4首長選と8市町議選が行われる。市長・市議選は17日、町長・町議選は19日告示、投開票は24日。

(2011年4月11日 読売新聞)

2252チバQ:2011/04/12(火) 21:50:08
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110412-00000209-mailo-l42
’11統一選ながさき:県議選 世代交代、進展も /長崎
毎日新聞 4月12日(火)16時17分配信

 10日投開票された県議選(定数46)は、政権交代後初めて実施されたが、内閣支持率が低迷する民主を自民は攻めあぐね、前回(07年)より得票率を下げ、議席の過半数を維持できなかった。再編は必至で、過半数を巡り、会派間の綱引きが活発になるとみられる。また、現職議長が40代新人と30代現職に敗れるなど、世代交代を印象付ける結果ともなった。開票結果を基に、今回の特徴を分析した。【阿部義正】
 ◇民主6.7ポイント増も自民の半分−−党派別得票率
 無投票の5選挙区を除く11選挙区の党派別得票率をみると、民主が前回(07年)より6・7ポイント増。2年前に政権交代し、県議会での躍進も狙ったが、内閣支持率の低迷などで自民の約半分にとどまった。公明は前回比1・1ポイントアップ、社民も微増した。自民が同2・7ポイント、共産は同1・1ポイント減らした。前回30%を超えていた無所属は5・5ポイント低下した。
 前回より4人多い12人を公認した民主は、現有議席より1人上回る11人が当選。新人・元職の3人が当選、現職1人が落選した。同4人少ない25人を公認した自民は現有議席を3人下回る20人の当選にとどまり、「第1党」の座は維持したが、現職4人が落選し過半数割れした。公明、共産はそれぞれ現状維持。社民は、長崎市区で議席を失った。【下原知広】
 ◇わずかに“若返り”−−当選者平均年齢
 当選者の最年少は、前回27歳で初当選した松島完氏の31歳。前回と比べると、松島氏を含む30代が2人多い4人に、40代は同数の9人になった。50代が5人少ない11人となったものの60代で1人、70代では3人増えた。現職が4人多く当選したが、平均年齢は前回改選時(56・41歳)よりわずかに“若返り”、55・97歳となった。
 ◇自民、過半数へ無所属勧誘
 県議会最大会派・自民が過半数割れしたことで、今後は自民が無所属に合流を勧誘するなど、県政与党の枠組みづくりの動きが活発化するとみられる。
 改選後の会派構成は、公認と推薦を合わせて、改革21(民主、社民などの統一会派)13人▽自民21人▽公明3人▽共産1人。自民が過半数を確保するには再編が必至で、無所属8人の去就が注目される。自民ベテラン県議は「同じく過半数割れした前回選と違い、自民への風は微風でも追い風。勧誘に乗るだろう」と自信を見せる。
 同時に、正副議長、県連三役などのポストを巡る自民内の勢力争いも活発化する。自民会派は主流、非主流の2グループがあり、改選後は主流派11人と非主流派10人の対立が激化する見通し。ポストは5月開催予定の臨時議会と自民県連大会で決まるが、既に水面下では、激しい駆け引きが始まっている。【阿部義正】
〔長崎版〕

4月12日朝刊

2253チバQ:2011/04/12(火) 21:51:44
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110412-00000211-mailo-l42
’11統一選ながさき:県議選を振り返って  /長崎
毎日新聞 4月12日(火)16時17分配信

 ◇民・自は全員が当選、押渕氏4票差、次点に泣く−−長崎市
 民主、自民はともに現有議席より1人多い5人を擁立。しのぎを削った結果、全員が当選した。それにはじき飛ばされたのが、無所属元職の押渕礼子氏(72)と社民現職の金子三智郎氏(63)。昨年2月の知事選で惨敗し、再び県議選に出馬した押渕氏は出身の医師会が自主投票とする中、苦しい戦いに。震災後、県庁舎移転反対を前面に出したが、高齢批判などを受け、最下位当選者とわずか4票差の次点に泣いた。金子氏は出身の県建設産業労働組合などが支援。しかし、組合員の減少などの目減り分をカバーできなかった。
 公明2氏は現職がトップ当選、新人が4位当選。支持母体の創価学会が奮闘した。前回トップ当選だった共産現職は得票数を4000余り減らしたが、今回も上位に。また、長崎市議からくら替えした新人4人は3人が当選した。【阿部義正】
 ◇県庁舎問題が再燃 県議会で再審議必至
 県都・長崎市で争点に浮上したのが長崎魚市跡地への県庁舎移転問題。中村法道知事が決断し、議論は収まりかけたが、東日本大震災発生で再燃した。移転「反対」の女性候補が「海辺に移すな」などと攻勢を強める一方、「賛成」した現職の一部も「魚市跡地以外」または「再検証」などに転じた。改選後の県議会で、再び審議されるのは必至だ。
 選挙戦では、同市区の女性候補4人全員が「反対」を訴え、議論に火をつけた。「埋め立て地の魚市跡地に建てるのでは防災拠点にならない」「中心商店街を空洞化させるだけの移転」などと批判し「皆の力で覆そう」と声を張り上げた。
 一方、先の県議会で移転に賛成した現職らは発言を控えていたが、連日伝えられる震災被害に考えを変えていった。自民現職の下条文摩左氏(62)は「再検証が必要」。民主現職の高比良元氏(58)は「現在地(での建て替え)は無理だが、魚市跡地は考え直さなければならない」。同じく高比良末男氏(62)も「しきり直しだ」。
 こうした状況に、推進派の自民現職、野本三雄氏(73)は苦り切る。当選はしたものの次点と4票差の最下位。移転論議のあおりを受けた格好で「震災を教訓にし、その視点で基本構想を見直すことは大事」と話す。【阿部義正】
 ◇パー券問題大きく響く、自民現職・野口氏が落選−−大村市
 自民現職で、前議会運営委員長の野口健司氏(47)が落選した。医師会など有力な組織の支援を受けるだけに「当選は順当」との予測もあったが、事務所職員による政治資金パーティー券問題が大きく響いた。
 問題が発覚したのは昨年6月。男性事務所員が新幹線長崎ルートの大村保守基地の予定地図面と引き換えに、パー券の購入を支援者に持ち掛けていたことが判明。2月に議運委員長を辞任するまで議会で追及され続けた。
 野口氏は出陣式でも「金品の授受はない」と訴えたが、中傷する文書が数多く出回るなど苦境に。結局、浮動票は民主元職らに流れたとみられる。野口氏は取材に「今のところ、心情的にそういう気持ちにない」と次回選挙への不出馬を示唆した。【柳瀬成一郎】

2254チバQ:2011/04/12(火) 21:51:54
 ◇自民、終盤に猛追118票差 山田氏薄氷の3選−−五島市
 前回、自民に大勝した民主現職の山田博司氏(40)は「逆風は感じられない」と余裕のスタートを切った。が、結果は自民に3連勝したものの、その差はわずか118票。歓喜に沸く選挙事務所で山田氏は「風としかいいようがない」と苦渋の表情で結果を分析。「お礼は仕事で」と決意も言葉少なだった。
 山田氏は、支持者回りなどこまめな活動を積み重ねて態勢は万全。逆風を意識してか、民主色を抑える戦術を取った。一方、昨年12月に出馬表明した柿森誠氏(58)は、谷川弥一、金子原二郎の両国会議員や市議団11人らの支援を受け、公明の推薦で弾みを付けて猛追撃。終盤には山田氏への批判票を取り込むと同時に、民主への逆風に乗って浮動票が大量に流れ込み、大接戦となった。【椿山公】
 ◇現職の優位覆す 友田氏が1500票以上の差−−松浦市
 松浦市区で初当選した無所属新人の友田吉泰氏(47)は、4選を目指した自民現職の永淵勝幸氏(70)に1500票以上の差を付ける完勝だった。
 当初は友広郁洋市長や市議の大半が支持する永淵氏優位とみられたが、ある市議は「県議の活動に不満を持つ同僚もいて、実際には票集めに動かなかった」という。
 一方、民主市議だった友田氏の無所属での出馬に「民主隠し」の批判があったが、福島第1原発事故を受けた玄海原発(佐賀県玄海町)の防災対策の検証を強調。「原発に近い鷹島、福島は当然ながら、旧市区の一部も20キロ圏内と話すと、有権者の反応が違った」(友田氏)といい、市民に膨らんだ原発不安を票に結び付けた。【野呂賢治】
 ◇中島、松島両氏の競いに埋没 末吉氏、再起へ含み−−南島原市
 南島原市区は連続7選を目指した自民現職の議長、末吉光徳氏(64)が落選し、世代交代を印象付けた。
 末吉氏は、昨年4月の市長選で支援した候補が3位に沈むなど影響力にかげりが見え、高齢化した組織も立て直せなかった。東日本大震災の自粛ムードで、活発な論戦にならなかったことも影響。藤原米幸市長支持者へのアプローチは進まず、逆に市長派取り込みに成功した中島浩介氏(44)と、市長選で実父が敗れて市長派との対決姿勢を強めた松島完氏(31)の競り合いに埋没した。
 末吉氏は「議長の公務に精いっぱいで地元に帰れず、訴えが浸透しなかった」と敗因を分析。「有権者が主役の政治を実現するにはどうしたらいいか考える」と再起に含みを残した。【古賀亮至】
 ◇最低の投票率 8選挙区で低下過去
 今回の県議選は、無投票となった5選挙区を除く11選挙区の平均投票率が57・85%で、過去最低だった前回(07年)の60・12%をさらに2・27ポイント下回った。無投票の選挙区が前回の1から大幅に増えた他、東日本大震災で選挙運動の自粛ムードが広がった影響も考えられる。
 前回無投票だった松浦市区を除く10選挙区のうち8選挙区で投票率が下がった。特に有権者が多い長崎市区は52・69%で前回から0・77ポイントの減。今回から合区となった佐世保市・北松浦郡区も54・64%で、1・47ポイント低下した。
 最も高かったのは南松浦郡区(新上五島町)の76・02%だったが、前回から6・96ポイントと大幅に下落した。【錦織祐一】

4月12日朝刊

2255チバQ:2011/04/12(火) 21:53:18
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/nagasaki/20110412/20110412_0001.shtml
有権者 世代交代選ぶ 県議選投票結果分析
2011年04月12日 17:04  10日に投開票された県議選で、46人の新議員が決まった。自民党を中心に現職計7人が落選する一方で新人9人が当選し、世代交代が進んだ。投票率が過去最低の57・85%になる中で、有権者はどんな選択をしたのか。選挙区ごとの結果を振り返り、有権者の意識を探った。

●長崎市区

 民主・自民とも改選前から1人多い5人が全員当選し、社民や無所属の候補がはじき出された。

 民主公認のうち労組の支援を唯一受けられなかった現職の高比良元氏(58)は地元の旧三和町を中心に支持を広げた。

 自民では、新人の小森明人氏(51)が東長崎地区で「地元から県議を」と訴え初当選。最下位に自民現職の野本三雄氏(73)が滑り込んだ。

 公明現職の江口健氏(60)がトップ当選し、共産現職の堀江ひとみ氏(52)も議席を守った。県庁舎移転反対を訴えた無所属現職の浅田眞澄美氏(44)は前回よりも約1千票上積みした。

 一方、無所属元職の押渕礼子氏(72)はわずか4票差で敗れた。社民現職の金子三智郎氏(63)は労組以外に支持が広がらず、平和を長年訴えてきた社民の灯が消えた。

●佐世保市・北松浦郡区

 自民元職の外間雅広氏(52)が市・郡部くまなく得票し、返り咲きを果たした。松田正民氏の不出馬で注目された旧北松区の票は分散、唯一の同区出身で無所属新人の北村亮樹氏(40)は、地元佐々町で半数近い2910票を獲得したものの、旧佐世保市区での知名度不足を補えなかった。

 投票率は54・64%と低迷。公明現職の織田長氏(61)や自民現職の宮内雪夫氏(77)、佐世保重工業(SSK)労組出身で民主現職の久野哲氏(63)らが組織票で安定した戦いを見せた。一方、浮動票頼りの無所属現職の末次精一氏(48)や民主現職の山田朋子氏(39)は、滑り込んだが厳しい戦いを強いられた。みんなの党新人中嶋徳彦氏(36)は届かなかった。

●大村市区

 現職2人と元職、新人の4人が3議席を争い、前回トップ当選の自民現職野口健司氏(47)が落選した。

 野口氏は医師会などの支持基盤に加え、国会議員の支援も受けたが伸び悩んだ。事務所職員が新幹線建設予定地の地図を渡す見返りに市民にパーティ券の購入を持ち掛けていた問題なども響いたとみられる。

 自民現職小林克敏氏(66)は4年間の実績を強調してトップ当選。前回僅差で落選した民主元職高見健氏(57)は農業の経験などを生かし、支持母体の労組以外にも支持を広げた。無所属新人松本洋介氏(34)は、父親の松本崇市長の後援会の支援も得て滑り込んだ。

●諫早市区

 4議席を7人で争った混戦は自民現職、北浦定昭氏(65)が落選する波乱があった。

 自民現職3人と、無所属元職の橋村松太郎氏(64)の保守系4人による票争奪が激化。「手応えはよかった」北浦氏だが、橋村氏が県内最多の1万6千票超を得票するなど激戦の中ではじき飛ばされる形となった。

 一方、民主現職の山口初實氏(63)。「手応えの感じにくい選挙だった。正直敗戦も考えた」と語るほど危機感は強かったが、労組の支援などで議席を守った。

●松浦市区

 10年ぶりの選挙は、無所属新人の友田吉泰氏(47)が自民現職の永淵勝幸氏(70)に1667票差を付けて初当選した。民主系労組の支援をベースに、年明けから市内各所でつじ立ちや街頭演説など草の根運動で知名度を上げた。福島第1原発事故で関心が高まった原発の安全対策や地場産業振興などの政策を掲げ、「若さ」と「説明力」を前面に支持を広げた。

2256チバQ:2011/04/12(火) 21:53:38
●対馬市区

 1議席を4人が争った激戦区は自民元職坂本智徳氏(57)が2位以下に3千票以上の差をつけて圧勝、2期ぶりの復帰を果たした。15人の市議団や県建設業協会対馬支部などが支援し組織戦を展開。中村法道県知事とのパイプも強調し支持拡大につなげた。

 連合長崎などが支援した永留邦次氏(65)は票が伸びず、民主公認唯一の落選となった

●壱岐市区

 自民推薦で無所属新人の山本啓介氏(35)が、無所属現職の山口壮三氏(70)を1899票差で破り、2度目の挑戦で当選を果たした。山本氏は漁協など市内約60団体から支援を受け組織選を展開。世代交代を訴えて支持を広げた。山口氏は2期8年の実績を強調したが及ばなかった。

●五島市区

 民主現職の山田博司氏(40)が再選を果たした。山田氏は、県道改良や離島地区での大学入試センター試験の実現など2期5年の実績を強調。若さと行動力を訴え、自民新人で市議11人の支援を受けた元五島市議の柿森誠氏(58)を118票差でかわした。

●西海市区

 自民現職の瀬川光之氏(49)が地元農協、漁協の幅広い支持を固め、民主から推薦を受けた無所属新人の田崎耕太氏(28)に倍以上の差を付け圧勝した。一方、投票率は前回より10ポイント以上低下。全体的に低調な選挙戦となった。

●南島原市区

 「市全体の均衡ある発展」を掲げた無所属新人の中島浩介氏(44)が、市内全域で支持を伸ばし、1万2507票と他の候補を大きく引き離してトップ当選。前回、中島氏の支援を得た無所属現職の松島完氏(31)は、父親の世佳氏の市長選落選もあり今回は苦戦とみられたが、その危機感をバネに草の根選挙を徹底させ再選を決めた。

 自民現職で議長の末吉光徳氏(64)は、主な支持基盤が建設業界で中島氏と重なった上、松島氏と旧有家町内の票が割れ7期目はならなかった。

●南松浦郡区

 自民現職の馬込彰氏(58)が無所属新人で民主推薦の末竹和行氏(47)との一騎打ちを約500票差で制した。馬込氏はあいさつ回りを徹底、厚い保守地盤を手堅く固めた。末竹氏は、1次産業の振興など島の活性化を訴えたが及ばなかった。

2257チバQ:2011/04/12(火) 21:54:40
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/fukuoka/20110411/20110411_0002.shtml
民主20自民41 ともに改選前維持 県議選
2011年04月11日 05:08 ◆みんなの党、初議席ならず

 10日投開票された県議選(定数86)は、無投票で当選が決まった13選挙区20人を除き、33選挙区で当選者が決まった。民主は20議席、自民は41議席を獲得、ともに改選前の議席を維持した。共産、社民は長く守り続けた議席を失った。投票率は43・12%で過去最低。

 前回第2党に躍進した民主は、公認候補25人を擁立し、前回選挙の12人を上回る20人(現職14人、新人6人)が当選した。北九州市八幡東区、春日市では現職が落選したが、新人は福岡市博多区、同市中央区、大野城市で初の議席を獲得した。自民現職との一騎打ちとなった古賀市でも新人が競り勝った。

 自民は公認44人のうち現職32人、新人9人が当選。前回議席を失った北九州市門司区、直方市で新人が当選し、議席を奪還した。大牟田市や柳川市ではベテランの現職が落選した。公明も改選前の11議席を維持した。

 共産は北九州市を中心に公認7人を擁立。だが現職1人を含め、すべての候補が落選した。

 社民は、唯一の公認候補だった田川郡の現職が落選し、社会党時代を含め初めて議席を失った。

 公認7人を擁立したみんなの党は議席を獲得できなかった。

 新人の当選者は前回より7人増の25人。現職の当選者は61人、元職はゼロ、女性は前回より1人増えて4人となった。

=2011/04/11付 西日本新聞朝刊=

2258チバQ:2011/04/12(火) 21:55:05
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/fukuoka/20110412/20110412_0002.shtml
県議選 2大政党化が定着 「オール与党」なれ合い懸念
2011年04月12日 12:29
福岡県知事選と県議選、福岡市議選の開票作業が進む福岡市立中央体育館=10日、同市中央区赤坂(撮影・永田浩) 10日投開票の県議選では、自民が41議席を獲得、推薦候補を含めて単独過半数(44議席)を確保した。民主も公認の20議席に、推薦候補を加えて県議会での勢力を伸ばす見通しで、県政の二大政党化が定着する結果となった。一方、知事選で敗れた共産が県議会の議席も失い、「オール与党体制」が強まることに懸念が出ている。

 自民が県議選で単独過半数を得たのは2003年以来。「(地域に)根があるということ。長年の伝統、人脈の積み重ねが生きた」。武田良太県連会長はこう勝因を分析した。

 1人区の古賀、柳川両市で現職が敗れたが、「市長選など地元の事情があり、政党対政党の図式にならなかった」と説明。次期衆院選に向けて「相当な励みになった。この勢いをつなげていきたい」と意気込みを語った。

 民主は改選前の20議席を維持。県議会では、推薦候補を含めて改選前より1人多い23人で会派を構成する方向だ。

 全国的には退潮傾向だっただけに、県連の吉村敏男幹事長は「大健闘。宗像市、春日市など(定数2以上の)複数区ではまだ伸びしろがある」と手応えを語った。今後、選挙区ごとに検証作業を行うという。

 自民、民主の議席は計61となり、県議会(定数86)全体の7割を超えた。二大政党化が進む中で、共産と社民は埋没。いずれも改選前の1議席を失い、県議会から姿を消すことになった。

 知事選では、民主、自民、公明、社民、国民新の5党が「相乗り」で支援する小川洋氏が初当選。県議選で落選した共産現職は「これでオール与党になる」。これまで「唯一の野党」を自負してきただけに、執行部とのなれ合いに不安を抱く。

 これに対し、民主、自民とも「新しい知事とは緊張感を保っていく」と反論する。改選前の県議会で「執行部との過剰な事前調整の廃止」などを検討しており、民主県議は「議会改革を進める限り、なれ合いにはならない」と主張する。

 自民県連の知事選候補者選考では、小川氏と違う人物を推す動きが県議団内で大勢を占めた。このため、自民内に小川氏への“しこり”を指摘する声もある。議会関係者は「予算案を初めて審議する6月定例会で一波乱あるのでは」と推測する。

 議会との関係づくりは小川氏側も手探りだ。

 「今後は定期的にざっくばらんな話ができる場をつくっていただきたい」。11日、当選後のあいさつ回りで民主県連幹部からこう呼び掛けられ、小川氏は笑顔で答えた。「広く支持をいただいてますんで、みなさまと相談しながらと思ってます」

2259チバQ:2011/04/12(火) 21:56:21
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110412-00000034-san-l40
岡県議会 社共議席失う
産経新聞 4月12日(火)7時57分配信

 ■福岡市議も顔ぶれそろう

 統一地方選第1陣の九州・山口8県議選と福岡市議選は11日未明までに開票作業が終わり、新議員が出そろった。

 福岡県議会では自民が41、公明が11、農政連が3の現有議席を維持。民主は18議席を20に伸ばした。一方、共産、社民は現有各1議席をいずれも失い、議席ゼロとなった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110412-00000168-mailo-l40
選挙:県議選 自民会派、過半数へ 県議会の新勢力図、固まる /福岡
毎日新聞 4月12日(火)15時44分配信

 県議会(定数86)の新たな勢力図が決まった。最大会派の自民党県議団(改選前41人)は公認41人に無所属新人が2人以上加わり、単独で過半数に達する見通し。民主党議員らでつくる民主・県政クラブ(同22人)も、公認20人に無所属新人を含めると23人となり、公認全員が当選した公明党(同11人)は改選前と同数を確保。議席を失った共産、社民両党と明暗を分けた。
 各党の県幹部からは、今後の県議会運営に対する意気込みや懸念が聞かれた。
 自民の武田良太会長は党の地力を勝因に挙げ「県民の負託に対する責任を果たさないといけない」。民主の吉村敏男幹事長は「全国的には大健闘」と評価したが、風頼みの体質からの脱皮が必要との認識を示した。公明の森下博司幹事長は「議会や議員報酬、政務調査費の改革姿勢が評価された」と述べた。
 これに対して旧社会党時代から64年間議席を守ってきた社民は、豊島正章幹事長が「かつては知事も誕生させた力を持っていたが、2大政党化で票が取りづらくなった。極めて厳しい結果」。48年ぶりに議席を失った共産の渡辺孝雄書記長は「接戦で負けた選挙区もあり、残念。100%オール与党となる県議会を今後は県民と一緒になって監視したい」と話した。【江田将宏、松本光央】
〔福岡都市圏版〕

4月12日朝刊

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/fukuoka/20110411/20110411_0003.shtml
県政のリング越本氏届かず 福津市
2011年04月11日 11:28  「ゼロからのスタートを支えていただいたのに申し訳ありません」。福津市区で落選した民主新人でボクシング元WBCフェザー級王者の越本隆志氏は事務所で支持者に頭を下げた。

 長年、議席を守ってきた自民の壁は厚かった。民主への逆風もあった。それでも「有権者一人一人に語りかければ、志は伝わるはずだ」と街角に立ち、ミニ集会を各地で開いてきた。特に若年層への支持拡大を狙ったが、一歩届かなかった。

 25年前、父がボクシングジムを構えたのを機に移住し、世界への階段を歩んだ福津市。愛するまちのため「市民の声を反映した政治を」と注文をつけた。

=2011/04/11付 西日本新聞朝刊=

2260チバQ:2011/04/12(火) 21:56:46
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/fukuoka/20110411/20110411_0001.shtml
福岡市議選 高島与党過半数を維持 民主は候補の半数落選
2011年04月11日 03:56  10日に投開票された福岡市議選(定数62)で、昨年12月に就任した高島宗一郎市長を「市政与党」として支える自民党、公明党、みらい福岡の3会派は、計37人(改選前38人)が当選を果たし、過半数の議席を維持した。民主党は公認候補16人のうち当選は8人にとどまり、改選前から2議席減。初参戦のみんなの党は3議席を獲得した。東日本大震災で選挙戦が「自粛」ムードに沈む中、投票率は戦後最低の42・96%となった。

 民主は、前回の東区トップ当選者を含む現職3人が落選し、新人6人のうち5人が届かなかった。政権交代後初の市議選のため、党本部の戦略に沿って全7選挙区で複数候補(推薦を含む)を擁立したが、支持層が競合して苦戦した。政権批判の逆風をはね返せず、有権者からの支持は伸び悩んだ。

 一方、自民は、改選前の議席数と同じ19人を公認して臨み、18人が当選した。推薦した6人のうち3人も当選し、会派の所属議員数はほぼ変わらないとみられる。引退したベテラン議員の後継として地盤を引き継いだ新人は2人が当選した。

 公明は擁立した12人全員が当選を果たした。終盤から支持団体がフル回転し、改選前の議席数を守りきった。

 共産党は全7選挙区に1人ずつ擁立したが、城南区と博多区で届かず、当選は5人。改選前の6議席から1減した。社民党は公認した元職が返り咲いた。推薦した2人も当選した。

 選挙後にみらい福岡と統一会派を組むことで合意したみんなの党は、3議席を得た。みらい福岡は擁立した7人全員が当選した。

 ふくおかネットワークは3人全員が落選し、議席を失った。平成会は城南区の現職が9期連続トップ当選。諸派の日本創新党は博多区の新人が届かなかった。

 震災の自粛ムードで知名度の低い新人は苦戦を強いられたが、当選者は前回(16人)より1人少ない15人。女性は過去最多の13人が立候補したが、当選は5人だった。

=2011/04/11付 西日本新聞朝刊=

2261チバQ:2011/04/12(火) 21:57:59
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110412-00000169-mailo-l40
選挙:福岡市議選 高島市政与党が多数派 みらい、市議会の第3勢力へ /福岡
毎日新聞 4月12日(火)15時44分配信

 福岡市議選(定数62)は、昨年の市長選で高島宗一郎市長を支援した自民、公明、みらい福岡が改選前とほぼ同じ計37人を当選させた。逆風が続く民主は現職3人を含む8人が落選、現有議席から2減。改選前と勢力図に大きな変動はないが、7人が当選したみらいは、みんな(3人)との統一会派結成で議会内第3勢力の座を視野に入れている。
 最大勢力の自民は公認した19人中、新人1人が落選。同市議団の小畠久弥会長は「伸ばせる余地はあったが、震災による自粛で新人には厳しかった」。会派は当選した推薦候補を加え、勢力を拡大する見通し。一方、みらい福岡は11日、みんなと合意していた統一会派を組むための協議に入った。調整が必要とみられるが、笠康雄幹事長は「自民、民主では応えられないニーズがある。これから責任が重い」と期待を込める。有権者の関心が東日本大震災へ向かう中、投票率は低迷し、過去最低の42・96%となった。【門田陽介】
〔福岡都市圏版〕

4月12日朝刊

2262チバQ:2011/04/12(火) 21:58:50
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/saga/20110412/20110412_0003.shtml
大政党の流れ定着 県議選分析
2011年04月12日 16:25  10日投開票された県議選(定数38)は、改選前と比べ、民主が1増の4議席を獲得する一方、自民は2議席減の28議席(推薦含む)となった。党派別得票率では、民主が12・25%(前回7・26%)、自民が59・36%(同58・41%)といずれも4年前を上回った。両党で7割超を占めており、県内でも二大政党制への流れが定着しつつあることがうかがえた。

 党派別にみると、自民、公明、共産、社民の4党は前回とほぼ同じ得票率だったが、民主は約5ポイント伸ばした。政権交代後、初の統一選で地方組織の強化を目指した民主県連の園田泰郎代表代行は「過去最多の候補者を擁立し、次につながる財産になった」と総括。一方で、1議席増にとどまったことについて「政権党としては満足できる結果でない」と話した。

 野党として臨んだ自民は、強固な保守地盤を背景に安定した戦いを見せた。自民県連の木原奉文幹事長は「民主への逆風を考えれば伸び悩んだとも言えるが、県議会で最大会派は変わらず、一定の目的は達した」と評価した。

 公明、共産、社民が獲得したのは、いずれも県都・佐賀市区の1議席のみ。各党とも候補擁立を見送った選挙区が多く、二大政党のはざまで「勢力拡大策」が課題となって浮かび上がった。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/saga/20110411/20110411_0002.shtml
県議選 自民「世代交代」進む 民主は健闘1増4議席
2011年04月11日 03:52  政権交代後、初の県議選(定数38)が10日、投開票された。推薦2人を合わせて計9人を擁立した民主は改選前から1議席増やし4議席と健闘。一方の自民は立候補した30人(推薦を含む)のうち当選者は28人(同)で、改選前から2議席減らした。

 「政権」を足掛かりに地方組織の基盤強化を狙った民主は、党勢の陰りを最小限に抑えた格好。自民は今回、ベテラン議員の引退を受け若手の新人を積極的に擁立し、「世代交代」を進めた。

 他の政党は、公明が1議席を堅守。共産は2人を擁立したが、改選前と同様、佐賀市区の1議席にとどまった。2議席死守を目指した社民は1議席となり、社会党時代から通算52年続いた鳥栖市区で議席を失った。

 今回は、市町村合併で選挙区が1減の13、定数も3減となり、無投票当選の2選挙区(定数各1)を除く11選挙区で計51人が激戦を展開。東日本大震災の発生で、地域の防災対策や原発立地県としての対応策のほか、地域経済の浮揚策、少子高齢社会を踏まえた福祉施策なども論戦の焦点となった。

=2011/04/11付 西日本新聞朝刊=

2263チバQ:2011/04/12(火) 21:59:19
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/kumamoto/20110412/20110412_0001.shtml
自民、都市部でも堅調 県議選結果分析 震災選挙現職が強み
2011年04月12日 13:22  10日投開票された県議選(定数49)は、自民が公認28人全員の当選を果たして圧勝した。一方、民主は改選前の2議席を1議席に減らし、惨敗した。東日本大震災による自粛ムードの中、有権者の関心が高まらず、投票率は統一地方選が始まった1947年以降初めて6割に届かず、過去最低を更新。現職は40人中38人が当選して強みを発揮した。今回の結果を分析した。

■自民が第1党堅持

 自民は11人の無投票当選者に加え、投票があった11選挙区でも17議席を取った。4人の推薦候補を追加公認し、32議席を獲得。引き続き県議会の第1党として圧倒的多数を保持する。

 選挙区別では、1人区の合志市区などで手堅く議席を確保し、2人区の玉名市区、球磨郡区では推薦も含めて議席を独占。公認5人が当選した熊本市区(定数16)でも、上位3人を自民候補が占め、これまで弱点とされた都市部でも堅調に票を伸ばした。

 公認6人を擁立した民主は改選前の2議席から上積みを目指したが、菅直人政権への逆風もあり「保守王国」の厚い壁にはばまれた。

■新人の当選は7人

 現職が落選したのは、菊池郡区(定数2)の無所属候補と熊本市区の民主候補の2人だけで、38人が議席を守った。元職も立候補した5人のうち4人が返り咲いた。

 これに対し、新人は23人が立候補したが、議席を獲得できたのは宇土市区(同1)など計7人。うち熊本市区では新人7人中、当選は2人にとどまった。
 県議選では東日本大震災を受け、多くの候補者が朝夕の拡声器を使った選挙運動を自粛した。このため、選挙戦は盛り上がりに欠け、知名度で劣る新人には不利に働いたとみられる。

■熊本市区50%割れ

 投票率は52・42%。前回(2007年)の61・92%を9・5ポイント下回り、3回続けて過去最低を更新した。県内有権者の3分の1を占める熊本市区は46・70%で、初めて50%を割り込んだ。

 下げ幅の最大は宇城市区で14・86ポイント減の61・31%。次いで水俣市区が14・09ポイント減の56・99%、八代市・郡区が13・62ポイント減の50・29%、天草市・郡区が12・05ポイント減の64・43%。この4選挙区では前回より10ポイント以上も下がった。最も高かったのは球磨郡の71・65%。前回より投票率が上がった選挙区はなかった。

   ◇   ◇

 鈴木桂樹・熊本大教授(政治学)の話 投票率の低下は、震災の影響よりも有権者が「県議会は何をやっているのか、本当に必要なのか」と存在理由に疑問符をつけた結果といえるのではないか。県議選は選挙公報が発行されず、各会派は運動の自粛を申し合わせた。候補者一人一人の政策や実績がほとんど示されなかった。有権者への発信が少ない中、結果的に大きな後援会などの組織を持ち、知名度のある現職が有利になった面は否めない。

2264チバQ:2011/04/12(火) 22:00:18
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/236408
最年少25歳 吉村氏当選 福岡県議選
2011年4月11日 04:16 カテゴリー:政治 九州 > 福岡

全国最年少で当選し祝杯を挙げる吉村悠氏=10日午後11時15分ごろ、北九州市小倉南区 福岡県議選の北九州市小倉南区では、現職である母の地盤を受け継いだ自民党新人の吉村悠氏(25)が初当選。最年少の都道府県議が誕生した。吉村氏は当選確実の知らせに、事務所に集まった支持者と握手を繰り返し「若さと情熱、行動力で安全・安心なまちづくりに取り組みたい」と語った。

 立候補する予定だった母が親の介護を理由に立候補を辞退し、代わりに党から公認されたのは2月中旬。準備期間が短かったが、「若いフットワークの軽さを生かして」(陣営関係者)自転車で選挙区を回った。ミニ集会も積極的に開いて地域に浸透し、混戦から抜け出した。

=2011/04/11付 西日本新聞朝刊=

2265チバQ:2011/04/12(火) 22:17:36
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/touitu2011/2011/04/07090944.shtml
2011.4統一地方選/県議選終盤 首長の動きは

県議選候補の応援演説をする朝長市長(左)=佐世保市内


 選挙戦終盤を迎えた県議選。各陣営の関心事の一つが選挙区内の市長、町長の動きだ。現職首長の多くは「中立」を強調するが、中には過去の因縁などから、特定候補の支援を鮮明に打ち出すケースも。統一地方選第2ラウンドの首長選を間近に控える立候補予定者の多くは、慎重な対応を見せている。

 「前回(県議会に)送れなかったのは私にも責任がある」。3日、佐世保市内であった自民元職の集会。朝長則男市長は、激戦だった4年前の市長選で応援してくれたとして、演説に熱を込めた。

 自民、公明の推薦を受け初当選した朝長市長。2009年衆院選で自民を応援し、民主との関係がこじれたが修復。今回は政党推薦を受けず再選を狙う。県議選告示後は、ほとんどの候補者の事務所を激励に訪れる"全方位外交"を展開。特定陣営への肩入れとみられないよう腐心している。

 もう1人の市長選候補、郷土史家の前川雅夫氏は県議選にノータッチ。ただ5日、米原子力空母の寄港に抗議する集会には、社民現職らと一緒に参加した。

 長崎市長選に立候補予定の3氏。再選を目指す田上富久市長は朝長市長と同様、政党に推薦願を出さなかったが、県議選告示前、自民新人の集会に顔を出した。「4年前に応援してくれたから」と陣営幹部は解説。告示後は「あちこちから要請はあるが応じていない」という。

 一方、主要政党に推薦願を出した前教育長の太田雅英氏は、別の自民新人の出陣式に出席。複数候補の事務所にも足を運ぶが「エール交換だけ。お願いはしていない」。市議会副議長の中田剛氏は、共産現職とのタッグを組みフル回転している。

 新人同士の一騎打ちが予想される北松小値賀町長選。ある候補者は「仮に民主候補を推せば、自民支持者が離れる」と静観の構え。

 中村法道知事をはじめ、首長の多くが「中立」を掲げる中、表立った動きを見せる首長にはそれぞれ事情があるようだ。

 自民現職と無所属新人が戦う松浦市区。友広郁洋市長は自民現職の出陣式でマイクを握り「ご支援いただいたのでお返しをしたい」とあいさつ。無所属新人の出陣式には姿を見せなかった。支持基盤が現職と重なる上、新人は昨年1月の市長選で対立候補を支援。だが友広市長は「市政運営に支障がないように」との理由で、新人側にも「祈必勝」の為書きを送った。

 3人が2議席を争う南島原市区では、藤原米幸市長が3候補のうち2人の出陣式に激励のメッセージを寄せた。もう1人の候補の父は昨年4月の市長選で戦った当時の現職。「要請がなかったし、ないのも当然だろう」(藤原市長)

 諫早市の宮本明雄市長は現職4人の支援を公言。演説会に順次駆け付け、親密ぶりをアピールする。無所属元職は、2年前の市長選で344票差の接戦を演じた相手。現職の陣営幹部は「冷や汗をかかされた相手を応援できるわけがない」と市長の心中を推し量る。



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2266チバQ:2011/04/12(火) 22:18:09
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/senkyo/2011/04/11094243.shtml
2011.4統一地方選/県議選 解説 かき消された政党対決色

惨敗自民 敵失頼み限界

 未曽有の大震災ショックがさめやらぬ中で行われた県議選。新たに防災の訴えを加える候補者もいたが、県庁舎移転や諫早湾干拓の開門調査問題も含め、当落を左右するほどの争点にはならなかった。むしろ「被災地への配慮」などを理由に選挙運動を自粛する陣営が相次ぎ、投票率を押し下げる一因となったのは残念だ。

 政権交代後、初の改選となった今回。民主が地方でも足場を固められるか、自民がそれを防げるか−という二大政党の攻防が焦点だった。だが「政治とカネ」や政権公約をめぐる党中央の迷走で厳しい逆風を受ける民主が、1人区で看板を隠して無所属で戦い、自民も震災後は表立った政権批判を封印。政党対決色はかき消された。

 それもあってか、民主は現有議席より1多い11議席を確保。ただ当初は全16選挙区への候補者擁立を目指していたが、実現したのは7選挙区だけ。「躍進」とまではいかず、支援労組の組織率が先細りする中、地域に根差した候補の育成という課題は残したままだ。

 一方、自民は公認25人を擁立する強気の構えだったが、ふたを開ければ、20人当選と惨敗。元職2人が復活したものの、現職4人が議席を失った。推薦を含めても県議会で過半数割れは必至。無所属議員の取り込みを図る。昨年2月の知事選、同7月の参院選に続き、県内では民主に連勝していたが、敵失頼みには限界をうかがわせた。

 社民は、長崎市区で旧社会党時代から56年間守り続けた議席を失った。被爆地で平和運動をリードするなど一定の役割を果たしてきたが、党の衰退をあらためて印象付ける結果となった。

2267チバQ:2011/04/12(火) 22:19:34
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/senkyo/2011/04/11102507.shtml
2011.4統一地方選/県議選 長崎市区 県政に新風吹く

◎市議転身3人初当選 前田さん、小森さん歓喜

 「よし! 当選だ」−。10日投票が行われた県議選は、11日未明までに無投票区を除く全11選挙区の開票が終了。それぞれの戦いを勝ち抜いた38陣営が次々に喜びの声を上げた。長崎市区では、長崎市議から転身を目指した4人のうち、3人が混戦を抜け出し、見事に初当選。苦戦を伝えられた現職も底力を見せつけ、歓喜のゴールに飛び込んだ。元職の返り咲きも各地で相次ぎ「皆さんの支援に必ずご恩返しを」と約束。思わぬ落選に肩を落とす現職の一方で、30歳代の新県議も2人誕生、「県議会に新風を吹かせる」と声を弾ませた。

 長崎市議からの転身を図った新人4人。51歳の小森明人さんと47歳の前田哲也さんの若い自民候補の2人は、固い組織を持たないままの挑戦にもかかわらず、初当選を果たした。無所属新人の中村すみ代さんは届かず、明暗を分けた。

 「よし。やったぞ」。矢上町の小森さんの事務所に吉報が届くと、一斉に拍手と歓声に包まれた。4年前に現職が引退し、「県議の空白地域」となった東長崎。他陣営の切り崩しの標的になったが、告示後の個人演説会の開催先を地元に絞って対抗した。

 「感謝でいっぱい。『地元から県議を』という皆さんの声が届いた」。そう言って小森さんは喜びを爆発させた。

 前田さんも転居で固い地域票はなく、苦戦を強いられた。だが市議3期12年、医療や子育てなど「命を守る政治」や経済活性化を訴えてきた自信を胸に、これらの業界を地道に回った。

 「当確」の知らせに何度もガッツポーズ。「県政を変えてほしいという期待を託していただいた」。頑張ろうコールで力強く拳を突き上げた。

 一方、中村さんは市議を6期24年務めた実績と県庁舎移転反対を訴えたが、及ばなかった。

◎高比良元さん、底力見せる

 長崎市区の民主現職、高比良元さんは堂々と2期目の当選。苦戦がささやかれたが、古くからの支援者を中心に結束、底力を見せつけた。

 4年前と異なり、連合長崎の支援を失った「孤立無援の戦い」。出陣式では「まさに桶狭間(おけはざま)の戦いだ」と、少数の軍勢で大軍を打ち負かした織田信長に自身をなぞらえてこう表現。陣営や支持者に発奮を促し、9日間の選挙戦を駆け抜けた。

 「当確」の一報が伝わると、自宅に集まった支援者が大きくどよめいた。県庁マンを振り出しに旧三和町長、長崎市議を務め、議会きっての論客として知られる。「再び県政の課題に全力で取り組みたい」と喜びの声を上げ、一人一人と握手を交わした。

◎深堀さん勝ち名乗り 民主新人、不安はねのける

 長崎市区では民主新人の深堀浩さんも堂々と勝ち名乗りを上げた。長崎市議1期を経ての45歳。鮮やかに県議への転身を果たした。

 九州電力社員の深堀さんは4年前、初挑戦の市議選で、電力総連を中心とする組織をバックに当選ラインの2倍を超える6千票台をたたき出し、2位に900票近い差をつけた。

 ところが初挑戦の県議選では、市議選での"実績"が思わぬあだに。行く先々で「あなたは大丈夫」と言われ、それを打ち消して回る日々。東日本大震災の原発事故への配慮から会社も表立って動けず、不安は最後まで拭えなかった。それでも九電の取引会社がサポート。地元の浦上地区でも久しぶりの県議誕生に向け機運が高まった。

 平野町の事務所。支援者と抱き合い、喜びを爆発させた深堀さん。マイクを握ると、「ふるさと長崎を素晴らしい街にすることを誓う」と声に力を込めた。

◎社民議席失う 金子さん吉報届かず

 長崎市区で2期目を目指した社民現職、金子三智郎さん。議席の死守に挑んだが、当選圏に一歩届かず、県都長崎で旧社会党時代から56年間守り続けた社民党の「灯」が消えた。

 党員減少や支持労組の規模縮小など、前回に増して苦戦を強いられた。「石にかじりついてでも当選を勝ち取りたい」。選挙期間中は危機感をあらわにし、組織固めに奔走。地元自治会の応援も取り付けた。

 震災にも敏感に反応。防災服姿で「脱原発」を繰り返し、被爆地での社民党の存在感をアピール。「消費税引き上げ反対」も訴えたが、票の上積みにつなげられなかった。

 日付が変わるまで待ったが吉報は届かず、「お世話になりました」と頭を下げた。

2268チバQ:2011/04/12(火) 22:20:43
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/senkyo/2011/04/11101118.shtml
2011.4統一地方選/県議選 松浦市区 新人の友田さん保守層崩す

 10年ぶり、1市2町の合併後初の選挙戦となった松浦市区は、民主市議からの転身を目指した無所属新人、友田吉泰さんが勝利。「市民の心に『変えよう松浦』の訴えが届いた」と、満面の笑みで支持者と喜びを分かち合った。

 市議選では毎回トップクラスの得票だったが「政党にこだわらず、地域の課題を解決したい」と無所属での出馬を選び、保守層の切り崩しに成功。現職の10年間の成果に疑問を唱え、刷新を訴えるとともに、伊万里湾コンテナターミナルからの農水産物輸出による1次産業の振興と原発の防災対策を柱に、政策を真摯(しんし)に論じ、支持を広げた。

 一方、自民現職の永淵勝幸さんは、主要団体の推薦を受けながらも相手の猛烈な追い上げを許し、「初当選以来の選挙運動で、(有権者の情勢を)読めなかった」と肩を落とした。

http://www.nagasaki-np.co.jp/news/senkyo/2011/04/11102945.shtml
2011.4統一地方選/県議選 対馬市区 坂本さん2期ぶり復帰

 一つの席をめぐり、民主現職と自民元職、無所属新人2人の計4人が乱立した対馬市区は、元職の坂本智徳さんが混戦を抜け出し、2期ぶりの返り咲きを果たした。

 選挙戦序盤から前知事の金子原二郎参院議員や地元選出の谷川弥一衆院議員が応援に駆けつけたほか、大半の市議がバックアップ。地元の建設業協会から推薦を受けるなど組織力で他陣営を上回った。

 街頭演説では、雇用対策や農林水産業の活性化、新たな離島振興法制定に向けた意欲をアピール。昨年2月に自民党の支援を受けて当選した中村法道知事とのパイプも強調し、支持拡大につなげた。

 対馬市厳原町の事務所に当確の一報が入ると支援者は歓喜。坂本さんは「県政の場に戻り、新たな島づくりに取り組む」と力強く決意を語った。

 連合長崎など組合組織が支えた現職の永留邦次さん、既存政党に頼らない草の根活動を展開した前市議の中原康博さん、前市議会議長の波田政和さんは票が伸びなかった。

http://www.nagasaki-np.co.jp/news/senkyo/2011/04/11105329.shtml
2011.4統一地方選/県議選 大村市区 「政治家一家」松本さん勝つ

初当選を果たし支持者から花束を受け取る松本洋介さん=10日午後11時6分、大村市西本町の事務所


 3議席をめぐり、現職と元職、無所属新人の計4人が激戦を繰り広げた大村市区。松本洋介さんが初当選を果たし、民主党公認の高見健さんも返り咲いた。

 県政初挑戦の松本さんの父は、現職の松本崇大村市長。「政治の良い点、悪い点、両面を見てきた」という政治家一家で育った。「政争や党利党略のない政治で大村市の発展に尽力したい。県政に新風を吹かせよう」と訴え、無党派層を中心に支持を集めた。

 「当選確実」の報が届き、事務所は喜びに沸き返った。松本さんは「ご支援に必ず恩返ししたい」と笑顔で握手を交わしていた。

 前回は、13票差で涙をのんだ高見健さん。4年間、雪辱の機会を待ち望んできた。今回は民主党公認を受け、新たな支持層を開拓。念願の県政返り咲きを果たした。高見さんは「国、県、市のつなぎ役となりたい」と喜びを爆発させた。

 自民現職の小林克敏さんは、国や県とのパイプをアピール。危なげない戦いで5期目続投を果たした。

◎野口さん競り負け

 自民公認で4期目を目指した野口健司さん。まさかの落選に、事務所に集まった支持者は言葉もなく、ぼうぜんと天を仰いだ。

 万全の態勢で臨んだはずの選挙戦だった。前知事の金子原二郎参院議員、谷川弥一衆院議員をはじめ、現職市議らが強力に支援。市医師会の支持も受け、「まだまだ47歳。やりたいことが山ほどある。これからが本番」と訴えてきた。

 だが、敵対する自民現職や新人らとの激戦に競り負けた。支持者の前に姿を見せた野口さんは「私の力不足。本当に申し訳ない」と涙ながらに頭を下げた。

2269チバQ:2011/04/12(火) 22:21:11
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/senkyo/2011/04/11103422.shtml
2011.4統一地方選/県議選 佐世保市・北松浦郡区 元職相次ぎ復活

当選確実となり万歳する外間雅広さん(中央)=10日午後11時49分、佐世保市本島町の事務所


◎外間さん涙のリベンジ 票掘り起こし結実

 市町村合併の進展を受けた旧佐世保市区(定数8)と旧北松浦郡区(同1)の合区に伴い、9議席を11人が争った佐世保市・北松浦郡区。市区で前回次点に泣いた自民元職、外間雅広さんは、悲願の2期目返り咲きを達成した。失意の底から4年間かけ支持基盤の再構築を図り、背水の陣で臨んだ末の勝利に、陣営は歓声と涙であふれた。

 外間さんは8年前の前々回、無所属で立候補し初当選。自民公認で2期目を目指した前回は終盤で新人の追撃を受け、まさかの落選。「ぼうぜんとし頭が真っ白になった」と当時の衝撃を振り返り、一時は政界から身を引くことも頭をよぎったという。

 しかし「俺がやらなければ」と発奮し、政治活動を再開。関係企業、団体を中心とした従来の支持基盤に加え、新たに出身地の同市日宇町に事務所を構え、地域票を開拓して本番に備えた。北松区の自民現職、松田正民県議が3月に不出馬を表明し、直前で構図が一変した選挙戦でも「前回の轍(てつ)は踏まない」と繰り返し、最後まで陣営の引き締めを図った。

 当選確実の報に沸き返る同市本島町の事務所で、外間さんは支援者から大きな拍手を浴び、感極まった表情。「支えていただいた皆さんのおかげ」と深々と頭を下げた。

◎SSK労組出身久野さん議席守る

 旧佐世保市区の現職勢8人は安定した戦いを展開。民主は佐世保重工(SSK)労組出身の久野哲さん、唯一の女性候補の山田朋子さんがともに議席を守った。自民は現職最多の11期目となる宮内雪夫さんをはじめ溝口芙美雄さん、田中愛国さんがそろって当選。公明の織田長さん、社民の吉村庄二さんは支持票を手堅くまとめた。無所属の末次精一さんは念願の2期目を実現した。

 一方、県内で唯一みんなの党公認で出馬した新人の中嶋徳彦さんは、知名度不足から涙をのんだ。

 このうち久野さんは佐世保市広田1丁目の事務所で当選のあいさつ。「県北の発展に向け、党派を超えて対策を考える環境をつくっていきたい」と述べた。

◎北松の灯消える 北村さん無念の落選

 旧北松浦郡区からただ一人立候補した無所属新人の北村亮樹さんは、現職候補がひしめく旧市区勢の一角を突き崩すことができず落選。合区に伴い、北松を地盤とする県議がいなくなる初の事態となった。

 北村さんは2003年、32歳で北松佐々町議に初当選後、05、09年と連続3回当選。自民党佐々支部所属だが、同党現職の松田正民県議に対抗する形で県議選立候補を決意。松田氏が3月に不出馬を決め、北松唯一の候補者となった。

 選挙戦では、北松の県議の必要性を訴え旧市区勢に対抗。町長らの支援を得た地盤の佐々町を核に、40歳の若さもアピールして浸透を図ったが、知名度不足という不利を覆すことはできなかった。

 佐々町の事務所で北村さんは「私の不徳の致すところ。申し訳ない」と悔しさをにじませた。

2270チバQ:2011/04/13(水) 00:11:57
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20110412-OYT8T00004.htm
県議会主導権引き続き自民
2人会派入り希望、過半数へ
 10日投開票の県議選(定数39)で、自民公認候補の当選は18人で過半数を割ったが、少なくとも2人の無所属当選者が自民会派への入会を希望、過半数となり、引き続き議会運営などで主導権を握る見通しだ。民主も無所属議員との連携を継続する考えで、11日の当選証書付与式の後、会派の勢力拡大に向けて自民、民主の活動が活発化しそうだ。

 改選前の会派「自由民主党」には22人が所属。今回の県議選では、このうち16人が党公認で、1人が無所属で当選した。ほかに1人会派の「自民党鳳凰の会」に所属する現職・坂口博美氏と、新人1人が党公認で当選した。

 読売新聞の取材に対し、当選した無所属の元議員と新人の計2人が新たに自民会派入りを希望しており、自民会派が20人に達するのはほぼ確実な情勢だ。

 今期で県議を引退する自民県連の米良政美幹事長は「4、5人は会派入りしてくれそうな気がする」としており、11日以降、無所属議員らへの働きかけを本格化させる考えだ。

 民主は改選前、無所属系議員との統一会派「新みやざき」(8人)を構成していたが、所属議員の引退もあり、改選後に残った議員は4人に半減。民主新人1人が加わる見通しだが、権藤梅義・県連幹事長は「会派の議員数を増やすことが重要」と話す。

 公明、共産はそれぞれ改選前の3、1議席を維持した。社民は5議席から3議席に後退したが、鳥飼謙二・県連代表は「地道に増やしてきた議席だけに、安易に他党などとの会派形成はできない」としている。

 現議員の任期は29日までで、現在の会派は一度、消滅する形になる。新議員は25日までに会派結成届や所属届を議会事務局に提出し、新しい会派構成が決まる。

(2011年4月12日 読売新聞)

2271チバQ:2011/04/13(水) 00:17:59
>>2241

>>1281
>県議会で統一会派「新みやざき」を結成し、離党届を提出していた元自民県民の会の3議員を「党の団結を阻害した」として除名処分にした。3人は徳重忠夫▽水間篤典▽浜砂守の各県議。また、党籍を持ったまま新会派に加わった松田勝則県議は離党勧告処分にした。

徳重忠夫:無所属当選  都城市区
水間篤典:引退
浜砂守 :引退
松田勝則:無所属落選  延岡市区

2272名無しさん:2011/04/13(水) 12:30:58
県議選長崎市区、陣内陣営4人逮捕 県警など現金買収の疑いで

 県警捜査2課と大浦署は12日、公選法違反(現金買収)の疑いで、10日投開票の県議選長崎市区で当選した民主党の陣内八郎議員(61)派の▽長崎市西琴平町、同議員の後援会長で飲食店経営、城尾忠明(58)▽諫早市小野町、県職組委員長、川原重信(57)▽長崎市城山台1丁目、県職組執行委員、生越義幸(47)▽諫早市天満町、県職組職員、山脇寛子(54)−の4容疑者を逮捕した。

 逮捕容疑は3日ごろから8日ごろまでの間、長崎市内の選挙事務所前の路上で、運動員7人に対し、通行する有権者に手を振り、候補者の名前を連呼させ、陣内氏への投票を呼び掛けるよう依頼。報酬として現金数千円〜数万円を渡した疑い。

 川原容疑者は同議員の選対長だった。

http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20110413/04.shtml

でもって、次点が先の知事選に出馬した押渕礼子(最下位当選に4票差)
3ヶ月以内に陣内が辞めれば、繰上げ。
なんだかんだいって運が強いな>押渕

2273片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2011/04/13(水) 19:41:13
>>2272
こんな初歩的な選挙違反が県議選の県庁選挙区の現職陣営であるんですね。
それともこれも風俗やスピード違反の摘発みたいなもんで気まぐれに摘発するのか?
いずれにしてももう陣営の中心人物を逮捕していて自信にあふれた捜査ですね。
粘るか粘らんかというところですね。。

2274神奈川一区民:2011/04/13(水) 20:22:47
>>2273
陣営に内通者がいて、警察に刺したのでは
ないでしょうか。
よくある話ですよ。
選挙は何でもありです。

2275名無しさん:2011/04/13(水) 20:31:15
県職労って、知事選で民主党推薦の橋本じゃなくて、元県職員の中村(自公推薦)を応援していたよね。
で、参院も元知事の金子(自民)に内通してたよね。
党県連主流派(三菱労組・西岡党)的には、どうってことないんじゃないの?

2276チバQ:2011/04/13(水) 20:48:34
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1870957.article.html
古川氏3選 連載「33万票の重み」(上)
 現職の古川康氏が共産新人を大差で破り3選を決めた佐賀県知事選。県民が託した33万票の意義と3期目の古川県政が直面する課題を検証する。

 

 「得票は県民一人一人からいただいた辞令と思う。その重みを感じている」。圧勝での3選から一夜明けた11日朝、古川氏は佐賀県庁での記者会見で、前回を4500票上回る33万7千票の重責をそう表現した。

 

  選挙前に発生した東日本大震災と福島の原発事故。原発立地県の県民は、古川氏へのの「辞令」に、一層の安全、安心への思いを込めた。

 

 選挙戦で玄海原発の安全対策強化を国や九電に求める姿勢をアピールした古川氏。その真価が問われる場面が早速、月内にも訪れる。九電が定期検査からの運転再開を延期している玄海2号機、3号機への対応だ。

 

 原子力・安全保安院は3月末、福島第1原発事故で九電はじめ電力各社に原発の緊急安全対策を指示した。保安院は月内をめどに検査、認可する意向で、九電は5月にも運転を再開したい考えだ。

 

 古川氏は対応を記者に問われ、「まずは対応結果を見てから。基本的には規制している国がしっかり考えるべきことだ」と国の判断を注視する考えを示した。

 

 ただ、福島県の佐藤雄平知事が国や東電に対し「裏切られた」と批判したように、原発の「安全神話」が崩壊した中で、国が示す判断の信頼が揺らいでいるのも事実だ。

 

 事故を契機に、原発に不安を抱く県民は増えている。県原子力安全対策課などには連日、問い合わせや意見が相次ぎ、10件を超える日もあるという。「原発はやめろ」「玄海原発は大丈夫か」「県は九電にきちんとものを言ってほしい」。不安や怒り、注文が交錯する。

 

 プルサーマルに同意する際にも議論になった安全性の確認手段。古川氏は「国より高い専門性を持つ職員や学者を集めて、国以上の審査をするのは難しい」とし、「国は福島事故から相当学んでいるはず。本当に反省しているか、より厳しく、必要な規制をしているかをしっかりみていきたい」。県も原子力行政の体制を強化し、防災計画の見直しにも着手する方針を語った。具体的な安全対策の取り組みが見えてくるかが、県民の安心の指標になる。

2277チバQ:2011/04/13(水) 20:49:25
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1870958.article.html
古川氏3選 連載「33万票の重み」(下)
 佐賀県知事選翌日の11日、3選を決めた古川康氏は推薦を受けた自民、公明、民主の3党と県農政協議会、連合佐賀を駆け足で回った。

 初めて推薦した民主県連の事務所では園田泰郎代表代行ら役員5人が出迎えた。「信任の表れ」と得票率の高さを向けられると、古川氏は「分析したが、幅広い支援をいただいた結果。これからも一生懸命やっていくので、ご支援をよろしく」と頭を下げた。

 

 前回、野党の民主は他党との相乗り禁止で自主投票だった。政権交代後の今回は県連代表の原口一博衆院議員が総務相時代の協力などを理由に早々に支持を表明、県連レベルで推薦を出した。民主の支持母体である連合佐賀も呼応し、古川陣営は「さまざまな協力を得た」と自公に民主が加わった効果を評価する。

 

 民主との距離が縮まる分、県議会最大会派の自民との間には微妙な空気が流れる。

 

 選挙前、任期最後の2月定例県議会。引退する自民県議団会長は一般質問で古川氏にくさびを打った。「知事は民主党に軸足を置いて県政をやっておられるのではないかという印象が強い」。

 

 一方で昨年に続き、民主政権の方針に沿った県の当初予算案に対し、自民は賛成、民主や社民系でつくる会派・県民ネットワークは長崎新幹線建設費などを理由に反対した。中央と地方で与党が異なるねじれ。知事も県議も「悩ましい」と吐露する。

 

 今回の県議選。二元代表制など議会のありようも問われた。自民ベテランの一人は個人演説会で力を込めた。「今までは知事を応援する立場でよかったが、二元代表制の一翼としてチェック、監視することがより大事になる」。

 

 執行部提出の議案は否決も修正もなく、追認機関との批判も受ける。議会の存在意義に危機感を募らせるとともに、圧倒的得票で3期目に入る古川氏に対峙(たいじ)する決意にも映る。

 

 選挙前、古川氏は「配慮はしなくてはいけなくなる。いろんな声を聞けば、ブレーキがかかるものや、もっとやれというものもあると思っている」と幅広い支援を受けることの影響を認めた。

 

 古川氏が掲げた36項目のマニフェスト。あえて時期などを明示しない「未完成」とし、今後、県庁内や議会、県民を巻き込んだ議論を経て、新しい総合計画に反映させる狙いという。選挙戦では原発・防災以外はあまり注目されず、県民への浸透は不十分で、活発な議論が欠かせない。

 

 議会の議決が必要な「新総合計画」。二元代表制の機能がどう発揮されるのか、知事と議会の関係を問う試金石となる。

2278チバQ:2011/04/13(水) 23:47:22
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/236737
地域課題 どう向き合う 県議選日田市区結果を受けて
2011年4月13日 02:13 カテゴリー:九州 > 大分
 10日に投開票された県議選日田市選挙区(定数3)では、現職3人が2007年の前回と同じ得票順で当選した。東日本大震災の影響があったとはいえ、5人が出馬しながら、投票率は過去最低の69・57%で、現職の2人は得票が前回から4千票以上減った。「県議が何をしているのか見えにくい」という有権者の声は少なくない。3人にとっては、4年間で地域課題解決に取り組むことが求められている。

 「候補者が増えたので覚悟はしていたが…」。無所属の井上伸史氏(64)=自民、公明党推薦=は連続のトップ当選ながら、前回より4774票少ない1万1548票にとどまった。約3割の有権者が離れていった格好だ。前回は平成の大合併による地盤の旧郡部の危機感を背景に票を伸ばしたため、後援会幹部は「前回が良すぎた上に、投票率も下がったので仕方がない」とフォローした。

 8220票で2位だった無所属の酒井喜親氏(63)=社民、国民新党推薦=も、前回から4215票減らした。支持母体である労働組合票の一部が、民主推薦で無所属新人の財津さやか氏(37)に流れたとみられる。しかし、陣営幹部は「労組票が割れたのは限定的で、それ以上に『地域に根差した活動をしていない』と評価されたのだと思う。政治家としてもっと勉強すべきだということだろう」と厳しく分析する。

 一方、7785票で3位の自民公認、桜木博氏(72)=公明党推薦=は、次点の無所属新人、杉野義光氏(67)に217票差に迫られたものの、前回から576票しか減らなかった。歩くのも困難なほど体調が思わしくなかっただけに、陣営幹部は「道路整備など県議として関わった仕事が有権者に評価されたからこそ、票が逃げるのを防げた」と強調する。

 一方、落選したものの、杉野氏は現職の仕事量の少なさを指摘し、7568票を獲得。財津氏も若い世代などから支持され、4673票を集めた。杉野氏の陣営幹部は「新人でも善戦できたのは、現職のことを『おかしい』と思う人たちの票の受け皿になったからではないか」とみる。

 有権者の一人は「知事の出身地だからか、県議は影が薄い。地域の課題を一つ一つ解決していく姿勢をみせてほしい」と期待を込めた。

=2011/04/13付 西日本新聞朝刊=

2279チバQ:2011/04/13(水) 23:48:50
http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000001104110001
県議選 阿久根・竹原氏「基礎票」減らす
2011年04月12日


落選が決まり、取材に応じる竹原信一氏。淡々と選挙結果を分析した=10日、阿久根市脇本

 県議選阿久根市・出水郡区(定数1)は前市長の竹原信一氏(52)=無所属新顔=が、国や県との人脈を前面に出して6選を目指した自民現職の中村真氏(69)に2400票差で完敗した。「反竹原派」が一本化できないまま2人立った有利な状況を生かせなかった。24日の出直し市議選とのダブル勝利を目指した竹原氏派の立候補予定者たちは落胆を隠せなかった。


 「有権者の3割を占める長島町でつけられた差を阿久根で逆転する」というのが、竹原氏陣営の思惑だった。だが長島町で2200票差がつき阿久根市の残票が2千票を切ったと分かると、事務所に詰めかけた支持者50人は押し黙った。


 市長時代の竹原氏を支えて市議会リコール運動の先頭に立った前市議の石沢正彰氏(65)は出直し市議選への影響を問われ、「だいぶある。つまらん結果だ」と言って立ち去った。前市議牟田学氏(52)は「もう竹原改革という旗印を唱えるだけじゃいかんな」。竹原氏派の前市議たちから弱気の言葉が続いた。


 過去の実績から、竹原氏の同市での基礎票は7500票で、投票率に左右されにくいとみられていた。しかし、今回市内で獲得できたのは5704票。中村氏に競り負けた。総得票は中村氏1万192票、竹原氏7794票。もう一人の前市議、古賀操氏(50)は1969票にとどまった。


 大差の勝利に、前市議で中村選対の木下孝行氏(51)は「県議に転身するなんて阿久根を踏み台にするつもりかという竹原支持者の反発があったと聞く」と語る。


 古賀氏を支援していた別の市議は明かす。何人もの自分の支持者から「中村、古賀両氏のどちらに入れるべきだろう」と相談を持ちかけられ「冷静に判断してほしい」と暗に中村氏への投票を促したという。「法を守らない竹原氏を県政に送り出してはいけないという思いから、予想を超す古賀票が中村氏に流れた」


 市長解職の住民投票を主導した「阿久根の将来を考える会」の川原慎一会長(43)も同様の分析をしたうえで、こう語った。


 「今回の県議選は、これ以上の市政の混乱を避けて安定を求める民意が現職を選んだのだろう。竹原氏には『定数51の県議会で、1人で何ができるのか』という疑問を持った支持者は棄権し、基礎票が減った面もあると思う」(原口晋也)

2280チバQ:2011/04/14(木) 00:07:27
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/2011/news1/national/20110413-OYT1T00479.htm
当選した民主党県議の出納責任者ら逮捕…長崎
 10日投開票された長崎県議選を巡り、同県警は12日、長崎市区で当選した民主党の陣内八郎氏(61)陣営の選対本部長で、同県職員連合労働組合委員長の川原重信(57)(長崎県諫早市小野町)や同組合書記の山脇寛子(54)(同市天満町)ら4容疑者を公選法違反(買収)の疑いで逮捕した。

 県選管によると、山脇容疑者は陣営の出納責任者。公選法により、罰金刑以上が確定すれば連座制が適用され、陣内氏は失職し、同一選挙区から5年間立候補できなくなる。

 ほかに逮捕されたのは、同組合執行委員の生越義幸(47)(長崎市城山台1)、陣内氏の後援会長で飲食店経営の城尾忠明(58)(同市西琴平町)の両容疑者。

 発表によると、川原容疑者らは3〜8日頃の間、県選管に届け出をしていない選挙運動員の女性7人に、長崎市の事務所付近で陣内氏の名前を連呼させたり、通行人に手を振らせたりして、報酬として数千円〜数万円を渡した疑い。

(2011年4月13日11時46分 読売新聞)

2281チバQ:2011/04/14(木) 12:39:41
http://mytown.asahi.com/nagasaki/news.php?k_id=43000001104140002
県職労本部を捜索
2011年04月14日

県警の捜査員が、県職労本部から押収した資料を段ボールに入れて運び出した=県庁

 ◇選挙違反事件 民主、表情厳しく

 県議選長崎市区の民主現職、陣内八郎氏派の県職員連合労働組合委員長ら4人が、公職選挙法違反容疑で逮捕された事件で県警は13日、県職労本部などを家宅捜索した。県議選の当選者らは当選証書と議員バッジをこの日受け取ったが、陣内氏は代理が出席し、民主党所属議員らは厳しい表情だった。

 家宅捜索は午前に始まり、捜査員10人余が組合事務所から選挙に関する資料やパソコンを箱に詰め運び出した。

 県職労の松田圭治副委員長によると、選挙戦で手を振る行為をした運動員7人の時給は700円程度だったという。選挙運動に当たらない「機械的労務」と関係者が勘違いし、報酬を支払っても問題ないと判断したようだ。長崎市区で当選した民主党県連幹事長の渡辺敏勝氏は、「なんでこんな初歩的なミスをするのか」と悔しがった。

 公選法では、選挙で重要な役回りをした関係者が選挙違反事件で有罪が確定した場合、候補者本人の当選を無効とするなどの「連座制」を規定している。

 逮捕された4人は後援会長、選対本部長、会計責任者などで、陣内氏に連座制が適用されれば議席を失う可能性がある。選挙から3カ月以内に当選者が欠けた場合、次点の候補者が繰り上げ当選となる。

 陣内氏は県職員出身。県職労を支持母体に2007年県議選で民主公認で初当選。今回は1万42票を得て11位で再選された。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/236919
県職労に衝撃と戸惑い 県議選長崎市区選挙違反事件
2011年4月14日 01:15 カテゴリー:九州 > 長崎


家宅捜索した県職員連合労働組合本部から押収資料を運び出す捜査員■民主県連、連座制を危惧

 県議選長崎市区(定数14)で当選した民主現職、陣内八郎氏(61)の選挙対策本部長を務めた県職員労組委員長の川原重信容疑者(57)=諫早市小野町=ら4人が公職選挙法違反(現金買収)の疑いで逮捕された事件で、県職労や民主党県連には13日、「厳しい戦いではなかったのに、なぜこんな初歩的な間違いを犯したのか」と衝撃と戸惑いが広がった。

 同日午前9時半、県警の捜査員が県庁1階の県職労本部に家宅捜索に入った。廊下に出てきた県職労幹部は「期間中、次第に運動員が増えてきたと思っていたが、まさかこんなことだとは思わなかった」とショックを隠しきれない様子だった。同区で当選した別の民主現職は「陣営幹部がこんな初歩的な違反をするとは驚き。党にとっても大きな打撃だ」と話した。

 全国的に民主が敗北した今県議選で、県連は改選前から1増の11人当選と善戦した。だが、逮捕されたのが連座制の適用対象になるとみられる陣営幹部だけに、今後、議席を失う可能性がある。

 渡辺敏勝幹事長は「今までの努力が台無しだ。来週の市議選前に再度、候補者や選対に金銭管理をしっかりするよう注意する」と話した。県職労によると陣内氏は同日、電話で「自分は全く知らず驚いている。投票してくれた県民に対し、何らかの対処をしないといけない」と話したという。

 この日は県庁で当選証書授与式があり、陣内氏の陣営からは県職労の組合員が代理で出席した。証書を受け取った組合員は「警告もなくいきなり買収容疑で逮捕とは納得いかない。当選取り消しの最悪の事態は何とか避けたい」と語った。

=2011/04/14付 西日本新聞朝刊=

2282チバQ:2011/04/14(木) 12:40:52
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20110414-OYS1T00248.htm
阿久根選挙にうんざり、2年8か月で投票9回


 議会リコール成立を受けた鹿児島県阿久根市の出直し市議選(定数16)が、統一地方選後半戦の17日に告示、24日投開票される。前市長・竹原信一氏(52)派と反竹原氏派が過半数を目指しているが、10日投開票された県議選阿久根市・出水郡区(定数1)で落選した竹原氏の求心力低下や、繰り返される選挙・住民投票への嫌気から、これまでの選挙に比べ、盛り上がりに欠ける前哨戦となっている。

 阿久根市民会館で12日に開かれた立候補予定者による公開討論会は空席が目立った。800人収容の会場に集まった市民は約100人。両派の前市議や新人計11人が、議員定数や報酬、市職員給与の削減などについてそれぞれ持論を展開したが、予定より約30分早く終了した。

 同市では今回の出直し市議選を含め、市長選や住民投票、参院選など2年8か月で計9回の投票が行われるだけに、聴衆の一人は「もう聞き飽きた」と足早に会場を後にした。

 解散前の市議会は反竹原氏派が12人、竹原氏派が4人。出直し市議選には竹原氏の妹(39)ら両派それぞれ10人前後が立候補を予定しているが、竹原氏の落選は各陣営に波紋を広げている。

 1月の出直し市長選で7645票を獲得した竹原氏は、「県議選でも阿久根市ではかなりの票を集める」とみられていたが、5704票にとどまった。投票率が66・90%と、出直し市長選(82・39%)に比べ下がった影響もあるが、「議会をいらないと言っている人が県議選に出るのはおかしい」との批判も受け、当選した自民現職・中村真氏(69)に238票の差をつけられた。

 県議転身については、竹原氏の陣営にも賛否の声が寄せられていたという。竹原氏を支持してきた男性(68)は「知事ならともかく、県議では改革にも限度がある」と話す。竹原氏派の石沢正彰・前市議は「竹原さんの落選で、新人には不安も広がっているだろう。このままでは過半数は難しい」と危機感を募らせる。

 一方、反竹原氏派は過半数獲得に自信を深めている。中村氏を支援した木下孝行・前市議は「2月に議会リコールを成立させた竹原氏派の勢いはある程度止まった。あとは現市長を支えるため、反竹原氏派が全員当選するだけだ」と話した。

(2011年4月14日 読売新聞)

2283チバQ:2011/04/14(木) 12:42:27
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20110413-OYT8T00948.htm
県議選不正集票に批判

 県議選の都城市区(定数6)で当選した徳重忠夫氏(67)(無所属)の支持者で、同市南鷹尾町の無職新原正弘容疑者(71)が公選法違反(供応買収、事前運動)容疑で逮捕されて一夜明けた13日、選挙戦を戦った陣営や有権者からは、不正に票を集めようとする手法に批判の声が相次いだ。

 都城市区は定数6に有力候補7人が立候補し、最下位当選者と次点の票差は約300票の接戦となった。当選した現職の星原透氏は「少数激戦区で焦りはあったかもしれないが、どの候補者も一生懸命戦ったはず。まさか、という思いだ」と驚きを隠せない様子。

 都城市の会社員男性(38)は「票を投じた有権者の思いを裏切る行為。選挙を勝ち抜くためなら何をしても良いのか」と憤った。

 宮崎市区で当選した無所属新人の清山知憲氏は「選挙は素人だったが、自分なりに複雑な公選法を勉強して、違反がないように選挙運動を進めた。買収なんて、今のご時世あり得ない話だ」と批判した。

 徳重氏は読売新聞の取材に、「支持者が逮捕されて驚いているが詳細は分からない。捜査中なのでコメントは差し控えたい」と話した。

 県選管によると、公選法違反で、候補者の親族や選挙資金を管理する出納責任者、選挙運動を取りまとめる総括主宰者らの有罪が確定すると、連座制が適用される。当選は無効となり、5年間は同一選挙区からの立候補が禁止される。

 捜査関係者によると、新原容疑者は徳重氏の後援会に入っており、県警は連座制の適用対象になるか慎重に調べているという。

(2011年4月14日 読売新聞)
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2284チバQ:2011/04/14(木) 22:31:38
http://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=31728
鹿児島県議選落選で"3連敗" 竹原氏の「求心力低下」
(2011 04/14 06:30)

県議選の開票を見守る竹原信一氏(右)の事務所には前市議ら支持者も駆けつけた=10日、阿久根市脇本 鹿児島県議選の阿久根市・出水郡区で、前阿久根市長の竹原信一氏(52)は表舞台復帰を果たせず敗退した。市長リコールによる失職、出直し市長選落選に続く“3連敗”に、「求心力の低下」を認める声が出始めた。同市では市議会リコールに伴う出直し市議選(定数16)を24日に控える。竹原氏の落選が、立候補を予定する竹原氏支持派の戦術に影響を与えるのは必至だ。

2285チバQ:2011/04/14(木) 22:58:48
http://mytown.asahi.com/areanews/nagasaki/SEB201104100025.html
民主健闘11議席 自民過半数届かず 県議選投開票
2011年4月11日


原発防災計画の見直しを訴えて初当選し、支持者と万歳して喜ぶ友田吉泰氏(中央)=松浦市志佐町の事務所


 統一地方選前半戦の県議選は10日投開票され、無投票の5選挙区を含め46人の顔ぶれが決まった。12人を立てた民主は逆風下、11人が当選。選挙前議席を1議席上回る健闘をみせた。自民は25人を立てたが、南島原市区で県議会議長の現職末吉光徳氏(64)が落選するなど獲得議席は20にとどまり、目標とした過半数に届かなかった。

■松浦市区 友田氏初当選「原発対策問う」

 「福島のような事故の想定と対策が玄海にあるのか。それを問うのが政治の仕事だ」。九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)から最短8キロの松浦市区(定数1)は、原子力防災の見直しを集中的に訴えた無所属の新顔友田吉泰氏(47)が議席を獲得した。

 元民主党市議だが、無所属で立候補。福島第一原発事故を受けて原発防災を訴えの中心に据え、自民現職との一騎打ちを制した。

■佐世保市・北松浦郡区 旧郡区の選出ゼロに

 佐世保市・北松浦郡区(定数9)は、旧市区(定数8)と旧郡区(同1)が合区して初の選挙。佐々町議から転じて立った無所属の新顔北村亮樹氏(40)が落選し、旧郡区地盤の県議はゼロになった。

 旧郡区で7選し、自民党県連幹事長だった松田正民氏が政治資金パーティー券の購入問題で立候補を取りやめた。北村氏は「北松から県議を絶やしてはいけない」と訴え、告示後の演説会を旧郡区に集中させたが、松田氏支持層を狙って旧郡区に入る自民の各陣営と競合。町外での知名度不足もあって伸び悩んだ。

■県庁移転反対派、上位 長崎市区

 長崎市区(定数14)は、東日本大震災で魚市跡地への県庁舎移転問題が争点に急浮上した。移転反対を強調した無所属の現職浅田眞澄美氏(44)、共産の現職堀江ひとみ氏(52)が上位に食い込み、移転に慎重姿勢を示した民主の新顔深堀浩氏(45)も続いた。

 移転を推進してきた現職候補らは選挙戦で「安全性を検証し直す」などと一定の配慮を見せつつ、従来の組織票を手堅く固めた。

■パー券問題響き野口氏が敗れる 大村市区

 4人が激戦を繰り広げた大村市区(定数3)は、自民現職の小林克敏氏(66)が5選、民主元職高見健氏(57)が返り咲き、無所属新顔の松本洋介氏(34)が初当選を果たした。4選をめざした自民現職の野口健司氏(47)は敗れた。

 小林、野口両氏の激突を軸に展開。小林氏が4期の実績を強調して盤石の態勢でリードする一方、野口氏は政治資金パーティー券問題で選挙前に県議会の議会運営委員長を辞職したことなどが響いた。高見氏は労組の支援、松本氏は父親の松本崇大村市長の知名度を生かし、当選圏に入った。

2286チバQ:2011/04/14(木) 23:47:52
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/fukuoka/20110412/20110412_0003.shtml
市政与党が底力 福岡市議選 民主、複数擁立で共倒れ
2011年04月12日 16:23  62議席を96人が争った福岡市議選は、投票率が戦後最低の42・96%に落ち込む中、高島宗一郎市長を支える「市政与党」の自民党、公明党、みらい福岡の3会派が過半数の議席を維持し、組織力で底力を示した。一方の民主党は逆風に加え、複数擁立による共倒れもあり、改選前から2議席を減らし敗北。初参戦ながら3議席を獲得したみんなの党は、既成政党離れの受け皿となり、「変革」を期待する世論の一端をのぞかせた。

 ■現職が相次ぎ涙

 「駅前に立つと7割がリーフレットをもらってくれたのに…」。東区で落選した民主現職の金出公子氏は、がっくりと肩を落とした。2007年の前回選挙はトップ当選だったが、今回は16人中最下位となった。

 民主は支持率が伸び悩む中で、前回の2倍にあたる16人の公認候補を擁立した。党勢拡大を狙ったが、逆風を食い止めることができず、当選は8人だけ。改選前から2議席減らした。

 金出氏は前回、東区で唯一の公認候補だった。今回は3人が立ち、新人との間で労組票が分散し共倒れした。こうした傾向は東区だけでなく、3人が立った南、早良区でも現職が涙をのんだ。

 ■批判票の受け皿

 自民は、改選前議席と同じ19人の公認候補を立て、18人が当選した。このうち現職15人は、高島市長が応援に駆けつけるなど「与党」の実績をアピール。新人3人のうち2人は引退した父親の地盤を引き継いだ。

 公明、みらい福岡を合わせた「与党勢力」は計37議席(改選前38議席)となり、市議会の過半数を維持した。

 一方で、新興勢力も登場した。初参戦で3議席を獲得したみんなの党だ。「こんなに票が伸びるなんて驚いた」。南区で当選した新人の富永周行氏は振り返る。

 「民主も自民もダメだという人たちに、第三極として認めてもらった」と富永氏。政権交代後も停滞する国政への不満が、二大政党に対する批判票として表出した。

 ■議会改革焦点に

 東日本大震災の自粛ムードで政策論争は低調だったが、原子力防災の見直しや議会改革を求める訴えは支持された。

 そんな中で勢力を伸ばしたのが社民党。改選前は2議席だったが、公認1人と推薦2人が全員当選。街頭演説では「脱原発」を訴えたという西区の池田良子氏=無所属現職、社民推薦=は「メールや手紙で反響があった。有権者には原発への不安があり、無関心ではなかったと思う」と打ち明ける。

 みんなの党が強調したのは議会改革だった。「議員が身を削るのは当たり前」として、議員定数や報酬の2割カットを公約に掲げた。富永氏は「報酬引き下げの訴えに、うなずく人は多かった。(今回の当選を)議会改革の第一歩にしたい」と意気込みを語った。

2287チバQ:2011/04/14(木) 23:48:34
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/fukuoka/20110413/20110413_0004.shtml
県議当選の田中氏と八並市長 長年の政敵 固い握手 市政発展へ協力を確認
2011年04月13日 14:45
握手する行橋市の八並市長(左)と県議に初当選した田中氏 10日に投開票された福岡県議選行橋市区で初当選した田中純氏(64)が12日、行橋市役所を訪れ、八並康一市長にあいさつ。2人は過去3回の市長選で激しい戦いを繰り広げてきた間柄だが、今後は市政発展のために協力していくことを確認し固い握手を交わした。

 田中氏は「過去の経緯はきれいさっぱり流し、一緒にやっていければと思う」と話し、八並市長は「話をよくすることで気心は通じ合える。将来に向けて頑張りましょう」と答えた。

 田中氏は「さまざまな課題を市と情報交換できる窓口を作ってほしい」と要望したが、八並市長は「庁内には各担当部署があり、しばらくはそれぞれで対応していく」と答えるにとどまった。

 田中氏は市長選に7回挑戦。うち3回は八並市長と対決し、昨年2月の選挙では79票差に迫った。


=2011/04/13付 西日本新聞朝刊=

2288チバQ:2011/04/14(木) 23:49:27
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/saga/20110412/20110412_0003.shtml
2大政党の流れ定着 県議選分析
2011年04月12日 16:25  10日投開票された県議選(定数38)は、改選前と比べ、民主が1増の4議席を獲得する一方、自民は2議席減の28議席(推薦含む)となった。党派別得票率では、民主が12・25%(前回7・26%)、自民が59・36%(同58・41%)といずれも4年前を上回った。両党で7割超を占めており、県内でも二大政党制への流れが定着しつつあることがうかがえた。

 党派別にみると、自民、公明、共産、社民の4党は前回とほぼ同じ得票率だったが、民主は約5ポイント伸ばした。政権交代後、初の統一選で地方組織の強化を目指した民主県連の園田泰郎代表代行は「過去最多の候補者を擁立し、次につながる財産になった」と総括。一方で、1議席増にとどまったことについて「政権党としては満足できる結果でない」と話した。

 野党として臨んだ自民は、強固な保守地盤を背景に安定した戦いを見せた。自民県連の木原奉文幹事長は「民主への逆風を考えれば伸び悩んだとも言えるが、県議会で最大会派は変わらず、一定の目的は達した」と評価した。

 公明、共産、社民が獲得したのは、いずれも県都・佐賀市区の1議席のみ。各党とも候補擁立を見送った選挙区が多く、二大政党のはざまで「勢力拡大策」が課題となって浮かび上がった。

2289チバQ:2011/04/15(金) 22:04:12
>>2272>>2280-2281
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110415-00000194-mailo-l42
県議選・陣内氏陣営の公選法違反:県職員連合労組、弁護団を結成 /長崎
毎日新聞 4月15日(金)12時56分配信

 県議選(10日投開票)で再選した民主現職、陣内八郎氏(61)陣営の公職選挙法違反事件で県職員連合労組は14日、声明を発表。弁護団を結成し「今後の対応は弁護団に一任する」とした。今後、違法性の認識はなかったと主張するとみられる。
 事件では同労組の川原重信委員長や組合役員、後援会長ら4人が公選法違反容疑で逮捕された。声明は県民、県職員らに「大変なご心配とご迷惑をおかけしていることに心からお詫び申し上げます」とした上で「無実を祈っている」との内容。
 また陣内氏も同日、支援者らに「ご心配をお掛けし、大変申し訳なくおわび申し上げます」と陳謝し「無実を信じ、今後の捜査を見守っていきたい」とのコメントを出した。
〔長崎版〕

4月15日朝刊

2290チバQ:2011/04/15(金) 22:09:23
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110414-00000152-mailo-l42
選挙:県議選・長崎市区 次点・押渕氏が異議申し出へ 4票差、来週にも /長崎
毎日新聞 4月14日(木)12時53分配信

 10日に投開票された県議選長崎市選挙区で、最下位当選者とわずか4票差で落選した無所属元職の押渕礼子氏(72)が、投票用紙の再確認を求め、県選管に異議を申し出ることが分かった。来週にも、書類を提出する方針。
 同選挙区(定数14)には18人が立候補。次点だった押渕氏は「無効票を含め、もう一度チェックしてほしい」と話している。公選法では、選挙の効力に不服がある場合、候補者は選挙日から14日以内に文書で異議を申し出ることができるとしている。
〔長崎版〕

4月14日朝刊

2291チバQ:2011/04/15(金) 23:37:41
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/fukuoka/20110413/20110413_0003.shtml
【焦点を探る 2市長選を前に】<上>春日 初の人口減財政に影響
2011年04月13日 12:57
市南西部で進む住宅建設。「最後の大型宅地開発」といわれている 統一地方選の後半戦、福岡都市圏では春日、太宰府の両市長選(17日告示、24日投開票)が実施される。いずれも現職と新人1人が立候補を表明しており、一騎打ちの公算が大きい。告示を前に、2市長選の焦点を探った。

 昨秋実施された国勢調査の速報値が出た2月、春日市財政課の中村伸久課長は、その数字に目を見張った。2005年の前回調査から市人口が約1600人減少したのだ。市制施行した1972年以前の旧春日町時代を通じても、人口減は初。

 「がくぜんとしました」

 市は福岡都市圏のほぼ中央部に位置する利便性で発展してきた。昭和40年代から人口が急増。国勢調査のたびに、ほぼ1万人ずつ伸び続け、2000年に10万人を突破、05年は約10万8千人と11万の大台も見えていた。

 中村課長が衝撃を受けた背景には、人口減が財政に及ぼす影響があるからだ。「人口が減れば市民税は減る。さらに普通交付税も減額される」

 市民税も普通交付税も一般財源の柱。しかも、市内に大きな企業はなく、市民税の9割超は個人市民税が占める。それが景気低迷による未就労や賃金引き下げなどで、08年度から減少している。07年度約59億円だった個人市民税は本年度見込みで約52億円まで減る。人口減は、それに追い打ちをかける。

   ■  ■

 厳しい財政状況を踏まえ、4選を目指す現職の井上澄和氏(60)は「住民へのサービスを、行政だけで担うには限界がある」とし、官民協働によるまちづくりを強調。地域コミュニティー活動支援や障害者就労支援、地域と学校の連携強化などを掲げる。

 一方で保育所や学校給食などの民間委託を実現させるなどして就任時、約634億円あった市債(借金)を約450億円に減らした実績をアピールし、さらなる行政コストの削減、行政改革の推進を訴える。

 前回に続いて挑む新人で行政書士の古川詳翁(みつお)氏(70)は「財政悪化は深刻」と財政再建を訴えの柱の一つに据え、経常収支比率の高さを指摘する。

 経常収支比率は市民税などの一般財源に対する人件費や借金返済など義務的経費の割合を示す数値。07、08年度は100%を超え、09年度は97・3%に改善したとはいえ、県内26市(政令市は除く)で4番目に悪い。

 古川氏は「財政の硬直化は、市長多選の弊害」と主張。公募した市民代表による機関を設置し、事業仕分けや入札監査制度の導入を提案する。

   ■   ■

 市の南西部で住宅建設のつち音が響く。元ゴルフ場が約700の一戸建て住宅地に姿を変えている。市関係者は浮かない表情で「市内最後の大型開発だろう」とつぶやく。県内で一番面積が小さい市で、人口密度は最も高い。もはや宅地開発は限界に近いのだ。

 これまでのような人口増加は望むべくもない。本年度から始まる第5次総合計画でも10年後の人口予想は、ほぼ現状維持の11万人とした。

 市民税など財源が細る中、経費削減の余地はあるのか。例えば人件費。人口1人当たり4万3597円(09年度)で同規模自治体の平均6万5629円を大きく下回る。職員数は人口千人当たり3・48人(同)で、全国の自治体で最も少ない。

 財源をどう確保し、一方で何を削るのか。難しい財政運営のかじ取りが、次のリーダーに託される。


=2011/04/13付 西日本新聞朝刊=

2292チバQ:2011/04/15(金) 23:38:07
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/fukuoka/20110414/20110414_0001.shtml
【焦点を探る 2市長選を前に】<下>太宰府 観光回遊性どう高める響
2011年04月14日 14:48
観光客でにぎわう太宰府天満宮の参道。このにぎわいを市全体の発展につなげられるか 「太宰府天満宮の参道が祭りのようなにぎわいでも、ここは日常の静けさです」。太宰府市の国指定史跡・大宰府政庁跡前で緑茶販売・喫茶の店を営む松谷正徳さん(32)。天満宮から約2キロしか離れていないが、人の流れは見られない。

 歴史・文化遺産が多く、緑豊かな落ち着いた雰囲気に“一目ぼれ”して福岡市内から転居、3年前に開店した。近くに名所の観世音寺もあり、人々を救うため相手に応じて33の姿に変えるとされる観音菩薩(ぼさつ)にちなみ、屋号は「三十三(みとみ)茶屋」に。

 「全国から来る観光客それぞれに応じた接客ができるようにとの思いを込めたのですが…」

 年間約700万人の観光客の目的地は天満宮と、隣接する九州国立博物館に集中する。年20億円超とされる経済的波及もその周辺に限られる。3年前の市の調査で天満宮に来た観光客のうち政庁跡まで足を伸ばしたのはわずか1・2%だった。

 松谷さんが「700万人という数字はとても実感できない」と言うのも当然だ。

   ■   ■

 一極集中する観光客を、いかに市内各地の名所・旧跡に回遊させ、市の発展につなげるか。

 現職で再選を目指す井上保広氏(63)は「歴史の散歩道を再整備し回遊性を高める」と話す。約15年前に整備された散歩道は東は天満宮、西は国指定史跡の水城跡を結ぶ約7キロ。道沿いには政庁跡なども点在する。

 「新しい案内板を設け、PRを強化。将来的には茶店や休憩施設も整備したい」と井上氏。昨年、市の歴史的風致向上計画が認定され、国からの財政支援が決まった。「歴史や文化遺産を生かしたまちづくりを本格的に進める」と力を込める。

 再度の立候補となる、新人で進学塾顧問の高取正臣氏(60)は「東の天満宮に対して、西の水城跡近くに物産館を誘致する」とし、二つの核で観光客を回遊させる構想を掲げる。

 さらに「観光振興を直接、市の収入増につなげたい」と公設民営の免税店開設や太宰府ブランドの確立を提案。「『大天神』といったブランド名を、お茶や水、酒などに付けて販売。意匠登録すれば版権収入が得られる」と訴える。

   ■   ■

 茶店、休憩施設、物産館…。ただ、「簡単にはいきません。トイレを水洗にするだけでも大変なんですから」と市の木村甚治総務部長。

 政庁跡内にあるトイレを水洗化しようとした際、地下に排水管を埋めることができなかった。文化財保護法で禁じられているためで、「地下の遺構を壊す恐れがある」というのが理由だった。配管を地上に敷設し、排水をポンプでくみ上げ流す方法でしのいだという。

 史跡地は同保護法で厳しく開発が制約される。太宰府は市面積の15%が史跡地だ。歴史の散歩道も大半は史跡地内を通っている。何かを造るにしても「史跡地の保全」が大前提となる。

 歴史・文化遺産を生かしての観光振興は、その遺産群のために制約を受けるという皮肉な状況も生む。財政的裏付けだけでは、このハードルは越えられない。市のトップには、知恵と工夫が望まれる。


=2011/04/14付 西日本新聞朝刊=

2293チバQ:2011/04/15(金) 23:38:31
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/fukuoka/20110415/20110415_0002.shtml
都市圏4市2町の議員選挙 定数減で“狭き門” 地区の枠越え票掘り起こし
2011年04月15日 14:53  ●予定者 生き残りへ懸命
 
 統一地方選後半戦、福岡都市圏では6市4町で議員選がある。このうち六つは、財政難などから最大4の定数が削減される“狭き門”の戦いに。立候補予定者たちは、あの手この手で生き残り策を練っている。

 新宮町は、定数が16から12と同都市圏では最も多く削減された。現在16人が名乗りを上げ、前回(候補者数18人)と比べると、落選者は2倍の4人に増える見込み。

 有権者約2万人の同町で最も厳しい戦いが予想されるのが町中心部・下府(しものふ)地区。前回は地元から5人が立候補して全員当選したものの下位当選が目立った。今回は6人が立候補するとみられるが、有権者約3千人足らずの地区で互いに票を奪い合い、当選ラインに達せずに「一部で共倒れの危険すらある」と地元関係者は懸念する。

 そのため全町から票を集めようとどこも懸命だ。現職の事務所では他地区の地図ボードが並び、自ら回った世帯の印で埋まる。「2千世帯は回ったが、まだまだ」と話す。「地縁・血縁をたどって他地区の票を上積みする」と強調する新人や「候補者空白地区で票を掘り起こしたい」と意気込む現職もいる。

 一方で、他地区への浸透が難しいところもある。定数が22から20に減る朝倉市議選。同市では小学校区などごとに1人ないし数人の候補者を推薦する「地区推薦」が主流のため、地元の固い結束が「壁」となって、地区を越えて浸透を図るのは至難の業だ。

 有権者約2700人に対し4人が名乗りを上げる激戦地区の立候補予定者は、他地区の知人を頼ろうと考えるが、そこにも地区推薦が網の目のようにあり、「良い返事はなかなかもらえそうにない」と不安を口にする。

 定数が1減の19となり24人が立候補の構えを見せる古賀市議選。市議会は東日本大震災を受け、選挙活動の時間短縮を検討してきたが、賛同者は半数ほどにとどまる見通し。現職の1人からは「それだけ厳しさを実感しているということ。今回は当落が読みにくい」と嘆き節すら聞こえる。

 市議選は17日、町議選は19日が告示日。投開票日はともに24日。


=2011/04/15付 西日本新聞朝刊=

2294チバQ:2011/04/15(金) 23:39:31
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/nagasaki/20110413/20110413_0001.shtml
長崎市政の課題 市長・市議選を前に】<上>変わる街の「骨格」
2011年04月13日 15:22
長崎市中心部のアーケード街。シャッターを閉めたままの店舗も出始めている 「リスクがあっても人が集まる道を残そう」

 「長崎まちなか龍馬館」の土産物店運営を決めた、1月の長崎浜市観光通商店街振興組合臨時総会。専務理事の中尾直己さん(48)は出席者に呼び掛けた。

 昨年、竜馬ブームに沸いた長崎市。同市浜町の商業ビルの同館は、1年強で20万人を集めたが2月にいったん閉鎖、4月再オープンに向け、市は土産物店を新たに組合で運営してほしいと打診した。家賃、光熱費などを考えると組合が赤字をかぶる危険性もあるが、中尾さんは総会で声を張り上げた。「何もしなければゼロだ。以前の5割の10万人しか来なくても、人が通らない商店街になるよりはいい」

   ■   ■

 長崎市には2000年にアミュプラザ(尾上町)、「夢彩都」(元船町)、08年には「みらい長崎ココウォーク」(茂里町)がオープン。大型商業施設は人の流れを大きく変えた。長崎商工会議所の調査によると、浜町のアーケード(三菱東京UFJ銀行前)の日曜日の歩行者通行量は1990年には約7万3100人だったが、昨年は約2万2900人と3分の1以下。7月閉店を決めた博多大丸長崎店の2010年2月期の売上高は、49億2600万円で、最盛期の1998年2月期比で約4割減少した。

 さらに中心商店街が懸念するのが、県庁舎の長崎駅前への移転計画だ。「県庁が近くなる地域にとってはいいことかもしれない。だが、中心部が寂れてしまって、長崎市の活力が保てるのか」。中尾さんは力を込める。

   ■   ■

 市庁舎もまた、建て替えの時期を迎えている。市は新庁舎を現在地近くの公会堂周辺に新築移転する考えを表明した。実現すれば、「街の背骨」とよばれる県庁と市役所を結ぶ線が消え、中心部の「骨格」が大きく変わる可能性もある。

 長崎市は、県庁ができる長崎駅周辺と新市役所を中心とした地区、中島川沿いから商店街に続くエリアで人の流れができると強調。「街全体の回遊性ができ、中心市街地の活力は維持できる」と説明する。

 元長崎総合科学大教授で市民団体代表の鮫島和夫さん(64)は「駅前再開発は市の発展には必要。一方で浜町地区は歴史の上に発展した街。今後の長崎のまちづくりには、交通ネットワークの整備など両地域の距離感を感じさせない施策が不可欠だ」と指摘する。

 街のにぎわいをつくり、地区のバランスがとれた発展に何が必要か。県、民間との協力も含め、長崎市がどのような将来図を描くか注目される。

   ◇   ◇ 

 長崎市長選、市議選が17日に告示される。県都の将来をどうつくっていくのか。市政の課題を探った。


=2011/04/13付 西日本新聞朝刊=

2295チバQ:2011/04/15(金) 23:40:01
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/nagasaki/20110414/20110414_0001.shtml
【長崎市政の課題 市長・市議選を前に】<下>旧町の疲弊大きく
2011年04月14日 19:20
長崎市高島町の住民が集まる市場。人口減少率は旧町地区で最も高く、今年は中学が休校になった 新学期を迎えた長崎市高島町。島の中学には真新しい制服を着た生徒の姿は見当たらない。たった1人の在校生が卒業した今年は新入生が入らず、一時的に休校することが決まったのだ。

 「子どもの声が聞こえんごとなって寂しかもんですよ。本当は自分がそがんこと言えんとですけど」。島の市場で食料品店を営む小林稔さん(39)はぽつりと言った。

 小林さんには中学生の娘2人がいる。だが、長女が中学生になるのを機に昨春、妻と母、娘たちは本土に引っ越した。同級生が大勢いる環境で教育を受けさせたいと思ったからだ。今は単身で島に残って店をやりくりし、週末だけ本土に渡る二重生活を送る。

 「自分も島生まれ。島全体のことを思うと心苦しいけど、子どものことを考えると…」

   ■   ■

 長崎市の人口は減少傾向が著しい。旧6町が合併した2005年1月4日の46万1266人(06年1月合併の旧琴海町を含む)に対し、昨年9月末では3・7%減の44万4244人になった。

 中でも合併まで過疎地域に指定されていた高島、伊王島、野母崎、外海各地区の減少率は10%以上と高く、最悪の高島では36・1%と急激な落ち込みを見せている。

 最大の雇用先だったのは役場だが、合併前に比べ旧町部で働く職員数は3分の1ほどに削減された。離島では本庁勤務のため家族ごと引っ越すケースもある。

 市地域振興課は「旧町部の居住人口の低下は確かに際立っている。その対策として観光客など交流人口の増加で活性化につなげられるよう努力している」と話す。

   ■   ■

 「虹色の町づくり」をキャッチフレーズに市は旧7町の個性を生かすための振興策を打ってきた。中でも「成功例」とされるのが、外海地区に合併翌年の2006年に開業した特産品販売の道の駅「夕陽が丘そとめ」だ。

 年間10万人を見込んでいた集客は毎年20万人以上。直売所とレストランは2月に拡張された。市は「長崎市の一部となったことで『ブランド力』が付き、県外観光客へのPRが強化できた」と胸を張る。だが、浜本満義駅長は「集客はできたが、収支はいまだに赤字。頑張ってはいるが、まだまだの状態」と話す。

 軍艦島、世界遺産登録に向けた教会群のPR、池島炭鉱の観光利用…。長崎南商工会の幹部は観光をメーンにした行政の周辺部活性化策を評価した上でこう要望する。「建設業者や小売業者は、交流人口拡大だけでは苦しく、廃業も珍しくはない。地元に根ざした中小企業対策など、旧町民の暮らしに直結する部分にも光を当ててほしい」


=2011/04/14付 西日本新聞朝刊=

2296チバQ:2011/04/15(金) 23:40:31
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/nagasaki/20110415/20110415_0002.shtml
県北拠点 役割重く 告示前、佐世保市政を総点検
2011年04月15日 15:23
軍港として発展してきた佐世保市。中央には西九州道が走る 「平成の大合併」が終了し初となる佐世保市長選、市議選が17日に告示される。平戸、松浦両市を含む県北3市2町の拠点都市として重い役割を担う佐世保市。九州で唯一の米海軍基地と海上自衛隊総監部を抱え、国防の要の軍港でもある。選挙を前に佐世保市政を総点検する。

 ●経済効果と負担見極め

 ▼基地政策

 佐世保市は、基地がもたらす経済効果と地元負担を見極めながら、米海軍や自衛隊との軍民共存を探ってきた。事実、国から基地交付金、調整交付金として毎年約7億5千万円を受け取り、米佐世保基地に所属する軍人とその家族などは6千人、日本人従業員も1500人に上る。市はその経済効果を一般会計並みの948億円と算出する。

 今月5―6日に続き、12―14日に米海軍横須賀基地配備の原子力空母ジョージ・ワシントンが再寄港した。13回目を数える原子力空母の寄港で、同じ空母が短期間に2度寄港するのは例がない。原発事故からの退避行動とみられるが、市は、原子力艦の寄港について「安全性に確信を持つ」とする国の立場を追認する姿勢を変えていない。

 2002年度以降市が毎年実施する原子力艦の放射能漏れを想定した防災訓練は半径1・2キロの想定と内容も見直さざるを得ないだろう。佐世保が空母の補給拠点となる可能性もあり、「(母港以外の)寄港地では何もやっていない」と拒み続ける米側にどう参加を促すか、政府への強い働きかけも必要となる。

 佐世保港の軍民すみ分けは、最大の懸案だった米海軍佐世保弾薬補給所(前畑弾薬庫)の移転・返還を1月に日米が正式合意。ただ返還時期が見通せないこともあり、跡地利用は白紙のままだ。

 ●12年後赤字団体の恐れ

 ▼行財政

 佐世保市の台所事情は、市税や施設使用料など自分で稼げる収入に対し、毎年その約3倍を支出。収入を超える仕送り(地方交付税など)と借金、貯金の切り崩しなどで何とか収支を保っているのが現状だ。人口減少で年々、収入は減る一方、自主財源の3年分に膨れ上がった借金残高が家計を圧迫、12年後には破綻する恐れもある。

 市の本年度一般会計予算は過去最大規模の1121億円。借金の市債残高は1243億円で、貯金に当たる基金残高は113億円と心もとない。市民1人当たり4万円の貯金に対し、47万円の借金を抱える計算になる。

 年間収支は2013年度までは黒字の見通しだが、14年度には10億5千万円の赤字に。21年度には赤字幅が27億8千万円に拡大、今後10年間で計99億円の収支不足が発生する見込みだ。現状のままでは22年度に貯金が底をつき、赤字団体転落の恐れもある。

 主要因が歳入の減少。現在は旧6町との合併特例措置として、多めに支給されている地方交付税が特例措置の終了などで21年度には本年度比で年間22億円減少。人口も2万5千人減る見込みで、市税収入は年間30億円の減額と試算している。一方、高齢者の増加に伴い、社会保障費は約2割増える見通しだ。

 市は市職員の減員や補助金の見直しなどで、10年間で93億円を効率化する中期財政計画を策定。それでもなお借金は1134億円残り、貯金は24億円に目減りする。22年度以降も年間30億円規模の収支不足が予想されており、抜本的な財政健全化策が求められている。

 ●見通し厳しいポールネ

 ▼再開発

 開発事業は、JR佐世保駅西側で佐世保港に面した「ポートルネッサンス21計画」が事業半ばで頓挫し、大きな課題として残る。市は、2009年に撤退した大手不動産アパマンショップ(東京)に代わる事業者を公募する方針だが、どのような内容の施設を誘致するのかは詰めていない。景気低迷もあり、事業の先行きは極めて不透明だ。

 一方、市中心部にある三ケ町商店街の「栄・常盤地区市街地再開発事業」は、市が総額28億4千万円の公金投入で公共3施設を入居させる案を決定し、ようやく実現に向け動きだした。4年遅れの14年3月完成を目指しているが、商店街全体の青写真は描かれておらず、テナントの募集もこれからだ。

 市北部の相浦地区で大型商業施設誘致を望む声が強く、市は3月に策定した都市計画マスタープランに住民の声を反映させた。合併で市域が拡大する中、商業機能の再編をどう図るかも注目だ。

2297チバQ:2011/04/15(金) 23:40:48
●見えない上海航路対策

 ▼観光振興

 経営危機に陥っていたハウステンボス(HTB、佐世保市)は昨年4月に旅行大手エイチ・アイ・エス(東京)の子会社として再スタートを切った。

 HTBはその後、順調に経営回復。最新の2011年9月期の第1四半期(10年10―12月)決算でも入場者数が前年同期比53%増、売上高も同33%増で、本業のもうけを示す営業利益は開業以来初めて黒字となった。HTBには、10年間で総額74億円の再生支援交付金が投入される予定で、今後は公金投入に見合った波及効果の広がりも注目される。

 市の観光統計によると、09年に佐世保市を訪れた観光客は346万5100人、うちHTBには146万3600人、西海パールシーリゾートが74万8800人で大型施設の来場者が全体の6割を超える。このため市は11年度予算にHTBとの共同事業として宣伝費など1600万円の予算を計上している。ただ、HTBが夏以降に計画する上海−長崎航路開設後の中国人観光客対策はソフト、ハード両面とも検討段階にとどまっている。

 ●相次ぐ企業倒産で悪化

 ▼雇用

 リーマン・ショック後に悪化した佐世保市内の雇用情勢は昨年6月ごろから回復傾向にあるとはいえ、今年2月の有効求人倍率は0・55倍で、全国平均の0・62倍を大きく下回っている。

 最大の要因は、2008年以降に相次いだ大手企業の経営危機だ。「佐世保御三家」の一つと呼ばれた造船・舶用機器メーカー辻産業が負債741億円を抱えて経営破綻し、約100人が解雇された。西肥自動車も親和銀行から約10億円の金融支援を受け私的整理を実施。09年にはハウステンボスが従業員285人を削減するリストラ策を実施した。

 雇用悪化を反映し、佐世保市の地域経済力を示す1人当たりの市民所得は07年度の223万円台から08年度は216万円台に下落。同年度の国民所得より58万7千円も下回った。

 市は雇用を増やすため、10年度に12社の誘致・増設に成功し、約700人分の雇用を創出。本年度から県の補助を受け、同市小佐々町に市営工業団地(約17ヘクタール)を新設する事業に着手する。

 ●介護保険料大幅値上げ

 ▼市民生活

 市民生活は年々厳しさを増しており、生活保護を受ける世帯は今年3月時点で4114世帯と、5年前に比べて1千世帯以上増加。合併による増加と雇用状況の悪化が影響している。

 保護世帯のうち4割が高齢者世帯で、2004年度に比べると300世帯以上も増えた。人口千人に対する保護率は2・2%で、全国平均より0・6ポイント悪く、全国で9番目に悪い長崎県全体の平均よりも0・16ポイント悪い。

 高齢化も深刻だ。高齢化率は国連が定める「超高齢社会」の基準を4ポイント上回る25・3%で、市民の4人に1人が65歳以上のお年寄りだ。24年後には3人に1人の割合になるとの試算がある。

 高齢者の増加に伴い、介護保険料は急激に値上げされている。介護保険料基準額は、2000年には1人月額3109円だったが、本年度は4894円に値上げ。全国平均より600円以上高く、生活を圧迫する一因になっている。

 水道料金は10年度、13年ぶりに2割値上げされた。標準家庭1戸当たりの月額水道料金は434円増の2649円。県と市は川棚町への石木ダム建設を計画。総事業費約538億円のうち市の負担は約353億円となる予定で市民の負担がさらに増す可能性が強い。


=2011/04/15付 西日本新聞朝刊=

2298チバQ:2011/04/15(金) 23:45:53
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110414-00000195-mailo-l44
’11統一選・情勢と構図:大分・別府市長選 /大分
毎日新聞 4月14日(木)14時46分配信

 統一地方選の第2ラウンドは、大分と別府の2市長選、別府、日田、中津、宇佐、杵築、津久見の6市議選が17日告示・24日投開票の日程で行われる。また、玖珠町議選、姫島村議選は19日告示・24日投開票だ。その選挙の構図を紹介する。
 ◆大分市長選
 ◇「市・県連携」で異なる見解 3選目指す現職と前県議会議長、対決
 大分市長選は、3選を目指す現職、釘宮磐氏(63)に前県議会議長で自民推薦の新人、安部省祐氏(51)が挑む予定だ。共産は前回に続いて、候補擁立を断念した。
 釘宮氏は民主の衆院議員だった03年、離党して無所属で立候補。「首長は一党一派に属すべきではない」との考えから、政党や団体に推薦は求めない。民主県連は「首長は市民党であるべき」と特定候補を推薦せず、社民も推薦しない。一方、連合大分は前回同様に支える。
 現在の衆院小選挙区制が導入された96年以降、自民は大分1区(大分市)で全敗。戦後最多の5人が乱立した前々回(03年)の市長選は保守分裂で共倒れし、前回は擁立を断念。その後も09年衆院選などで敗北が続き、候補選びが難航した。
 そんな状況の3月10日、安部氏が突然、無所属で立候補を表明し自民を離党。自民市連は候補者擁立を模索していたが、「元自民の県議長が出馬するのにまったく知らんぷりをするわけにもいかない」(市連幹部)と推薦を決めた。
 「市と県との関係は対等。これまでも課題解決に向けて真摯(しんし)に協議を重ね、より良い結果を出してきた」と自負する釘宮氏。一方、安部氏は「現市政は県との連携が取れておらず、受け身になっている」と批判し、定期的なトップ会談などを提唱したいという。【佐野優】
 ◆別府市長選
 ◇自民分裂、政党色も薄れ 4選目指す現職に2新人が挑む
 現職で4選を目指す浜田博氏(72)に、元中国管区警察局長の衛藤文一郎氏(66)と市議の長野恭紘氏(35)の2新人が挑む構図になりそう。3人はいずれも無所属で、政党の推薦は受けていない。
 浜田氏は社民県議出身だが「市民党の立場で戦う」として社民の推薦を断った。市議会最大会派の自民党議員団(12人)が支持を決め、社民系市議も支援する。労組関係に加え、商工団体や旅館ホテル組合、建設関連団体など59団体が推薦。3月末から自治会などの会合や主催のミニ集会などへの出席も続ける。
 衛藤氏は、出身の小中学校や別府鶴見丘高の同級生やそこから紹介を受けた知人らを地道に訪ね、前哨戦を展開してきた。地道に朝の辻立ちなどを続ける一方で、後援会は作らずに個人的な支持拡大を模索。「しがらみのない新しい市政」を訴える。
 長野氏は、ゆめタウン別府誘致の是非を問い実施された06年5月の出直し市長選以来、2度目の市長選挑戦。市内の若手・中堅の企業経営者や一部の自民系市議などの支援を受け、ミニ集会や辻立ちを続けてきた。本番を前に大規模なサポーター集会も開催。気勢を上げ選挙戦に突入する。【祝部幹雄】

4月14日朝刊

2299チバQ:2011/04/15(金) 23:46:22
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110415-00000290-mailo-l44
’11統一選・情勢と構図:6市議選・2町村議選 まちづくり、論戦展開へ /大分
毎日新聞 4月15日(金)15時10分配信

 ◆別府市(定数25)
 ◇定数4減で激戦に
 定数が4減の25となる中、自民12▽公明4▽共産3▽無所属12−−の計31人が立候補の動きを見せる。現新元別では現職24人▽新人7人。
 無所属のうち、当選すれば自民系会派に入るとみられるのは3〜4人、社民系会派に入ると見られるのは3人。民主は擁立を巡り党支部が分裂した影響などもあり、公認、推薦とも候補擁立を断念した。
 自民系が当選後の会派入りを含めて過半数を維持できるか、共産や社民系無所属が各3の現有議席を死守できるかも注目される。【祝部幹雄】
 ◆中津市(定数28)
 ◇旧町村出身候補が焦点
 旧下毛郡4町村を吸収合併して2回目の選挙戦。地域間格差が広がり「サービスが低下した」と住民の不満が募る中、旧町村出身候補が何人当選するかも焦点になる。
 今回は定数30から2減。現職23人、元職2人、新人8人の計33人が名乗りを挙げている。党派別では▽公明2▽共産3▽無所属28。死亡や引退などで新旧交代の波が押し寄せている。激戦模様で当選ラインは1000票台と予想され、旧町村出身候補にとって厳しい選挙戦が予想される。【大漉実知朗】
 ◆日田市(定数24)
 ◇ベテラン引退、新人8人
 定数は今回から4減の24に。現職17、新人8の計25人の少数激戦が予想される。党派別では民主1、公明2、共産3、社民1、無所属18(うち社民系2)人。出身地別では旧市18人、旧郡部7人。
 7期の室原基樹氏、菅田敏幸氏、4期の川崎邦輔氏、3期の矢野美智子氏らベテラン勢に加え、県議選に立候補した2氏を含む計10氏が一斉に引退・転身。これに対し、新人出馬の動きは鈍く「無投票」もささやかれたが、ようやく「無投票はよくない」と1人が名乗り出た。【楢原義則】
 ◆津久見市(定数14)
 ◇5新人の得票に注目
 定数は、2減だった前回と同じ減数で14となる。1人が県議選に立候補した他、議長経験者を含む3〜5期のベテラン3人が引退する。これまでのところ、出馬を予定しているのは現職12人と新人5人の計17人。党派別では公明、共産が各1、他の15は無所属。
 定数減に伴い、前回400票弱だった当選ラインがアップしそうで、5新人の得票に注目が集まる。【古田健治】
 ◆杵築市(定数20)
 ◇一転、少数激戦に
 合併後初の選挙となった前回は定数22に対し29人が立候補する乱戦となったが、今回は定数20人に対し立候補の動きを見せているのは21人にとどまる。党派別では公明1、共産2の他は全員が無所属。
 4年前は、合併時に在任特例で選挙を経ずに市議になった旧市町村議が多数立候補した。特に、旧山香町や旧大田村からの立候補が有権者数に比べて多かったが、今回は旧杵築市13人▽旧山香町7人▽旧大田村1人−−で、ほぼ現有議席並みになりそう。【祝部幹雄】
 ◆宇佐市(定数26)
 ◇新旧交代で少数激戦
 27人が名乗りを挙げ、少数激戦になりそう。4人が県議選に転出するなど、新旧交代の波が押し寄せている。立候補予定者は現職19人、元職2人、新人6人。党派別では共産2、公明1、その他は無所属。
 前回、合併特例で3選挙区に分かれて戦った。今回からは全市1区になり、旧安心院、旧院内両町出身の立候補者には厳しい選挙戦に。しかし合併による周辺地域へのサービス低下は著しく、旧町出身の候補者が「住民の格差不満」をどう取り込むかも焦点になる。【大漉実知朗】
 ◆玖珠町(定数16)
 ◇少数激戦
 現職12、元職1、新人6の計19人の少数激戦が予想される。党派別では公明1、無所属18人。現職では、佐藤左俊氏が県議選に転身したほか、3人が引退する。【楢原義則】
 ◆姫島村(定数8)
 ◇無投票の可能性も
 現職5人、新人5人が立候補した前回と違い、立候補の意向をはっきりと示しているのは現職8人のみ。他に新人1人が態度を決めかねている。99年以来、12年ぶりの無投票の可能性も残っている。【祝部幹雄】

4月15日朝刊

2300チバQ:2011/04/16(土) 00:21:00
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110413-00000192-mailo-l42
課題は今:’11長崎市長選/上 市街地の軸シフト 文化守り、どう発展 /長崎
毎日新聞 4月13日(水)15時34分配信

 「昔はブティックや宝石店など老舗が多かったが今は、ドラッグストアや100円ショップが多い街に変わった」。長崎市万屋町で料理店を営む男性(66)は街の変化を語る。かつては「おしゃれ」をして出掛ける場所だった中心市街地。今ではマンションも林立し、生活空間の一部になった。
 長年、長崎の商業・観光・文化の“顔”だった中心市街地が揺れている。00年に相次いだ大型商業施設の進出で、JR長崎駅〜大波止に街の重心が動きつつある。加えて、16年度目標の長崎魚市跡地への県庁舎移転計画、更に九州新幹線長崎ルートの完成をにらんだ長崎駅周辺土地区画整理事業(23年度完成目標)−−。
 この間、地場企業すら、駅周辺の大型商業施設に出店するようになり、商店街では県外資本によるコインパーキング設置なども進んだ。別の商店街関係者(55)は「人の流れが変わり、地場の力が落ちた」とこぼす。
 1月末には、長崎浜屋と共に象徴的存在だった長崎大丸が百貨店業務の撤退を表明し、7月末で閉店する。跡地には同社系列の店が入る予定だが具体案は示されていない。
 魚市跡地への「県庁舎移転」の事業費は約390億円。駐車場約450台分が整備され、県議会も、県警本部も同時に移転する。駅周辺土地区画整理事業では、約19・2ヘクタールに広場や道路の他、商業施設や官公庁などの施設も計画。太陽光発電や屋上緑化などを盛り込んだ先進的な「低炭素型まちづくり」構想で、中心市街地との“格差”が広がりそうだ。
 市は「浜の町の魅力を落とさないよう駅周辺の商業施設の集積はできるだけ避ける」と説明。今後、市公会堂周辺での建て替え方針が決まった新市庁舎などを核に「回遊性の強化」を図るという。
 が、都市計画行政に詳しい元市職員(65)は「都市の軸が動くのは明らか。丸山町など長崎ならではの文化をいかに守り、街を発展させるかが問われている」と語る。
  ◇    ◇
 17日からいよいよ統一地方選・後半戦。長崎市長選に3人、同市議選には51人が立候補の準備を進める。論戦を前に市が直面する課題を追った。【下原知広】
〔長崎版〕

4月13日朝刊

2301チバQ:2011/04/16(土) 00:21:31
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110414-00000150-mailo-l42
課題は今:’11長崎市長選/下 結核病床、医師確保 対応問う新病院建設 /長崎
毎日新聞 4月14日(木)12時53分配信

 「新市立病院の事務手続きの適正さを示すため監査請求した」。昨年12月24日、田上富久市長のこわばった表情は、新病院を巡る一連の混乱を象徴しているようだった。
 新病院は現在の市民病院(新地町)と市立病院成人病センター(淵町)を統合。救命救急や周産期など高度急性期医療を担う病院として、16年5月、市民病院周辺に開院する計画だ。建設・維持管理を民間に任せるPFI方式を採用。昨年、その業者選定で、最も低く入札した業者より14億円も高い額を提示した業者を選んだことが“混乱”の発端になった。
 住民監査請求を受けた監査委員に、市は業者選定に関する資料提出を拒否。反発した市議会は12月13日、関連予算案から「委託費」を削除して可決。年内の委託契約締結を予定していた市はあわてて資料提出を決め、24日、臨時議会で委託費の可決を得た。
 市長自ら提出した監査請求で、結局「問題はなかった」との結論を得たが、ベテラン市議は「監査の結論も待たずに契約を結ぶなんて『14億円』もの公金に対する意識が欠如している」と不快感をあらわにした。
 課題はこれにとどまらない。一つが成人病センターにある結核病床の存廃問題。当初、新病院にも20床設置する予定だったが、09年に高度急性期医療を優先させる方針に変え、民間病院への譲渡を念頭に交渉を始めた。
 これに、市民グループが「不採算医療の切り捨てだ」と反発。結核病床設置の請願は市議会で不採択となったが、県も新病院への設置を求めており、民間との交渉と合わせて先行きは不透明だ。
 もう一つは医師確保。当初、市は医師数を「82人以上」(現在2病院で76人)と計画。ところが、こちらも高度急性期医療の充実に伴い、必要な医師数も「92人」となった。
 医師不足が言われる中、市は待遇改善などで確保する考えだが、具体案は示されていない。大学からの勧誘や県外の医師を呼び戻す案もあるが、市は「老朽化した今の病院には配置する余裕もない」と事前確保がままならない実情を漏らす。
 課題を抱えながらの事業推進。総事業費110億円のプロジェクトだけに、選挙戦を通じて市民が納得できる「答え」が求められる。【下原知広】
〔長崎版〕

4月14日朝刊

2302チバQ:2011/04/16(土) 11:52:16
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110415-00000157-mailo-l40
わが街の将来:田川市長選を前に 進まぬインフラ整備 /福岡
毎日新聞 4月15日(金)12時39分配信

 「事業に着手すれば財政再建団体になることは明らか。県は支援できないし、着手を決定した場合は中止を進言する」。県が語気を強めて協力を拒否したのは、田川市の汚水処理構想(08年度、県に提出)だ。伊藤信勝市長(65)の公約でもある。
 同市の公共下水道は県内で唯一未整備。構想は、11年度から30年間かけて市中心部約1000ヘクタールで汚水処理システムを整備するというもの。ただ、試算では、整備終了時に約26億円の赤字が生じるため、県は09年「財政上、事業は不可能」と判断した。以来、進展はない。
 背景には慢性的な財政難がある。市税など自主財源は、歳入(今年度当初251億円)の約3割。毎年5億円前後の赤字を、自治体の「貯金」にあたる財政調整基金で穴埋めしている。その基金も4年後には底を尽く見通しで「完全な赤字転落に陥る」(市財政課)可能性が高い。
 そんな中、財政難に拍車をかける財政支出が昨年度、可決された。3年間の総額が14億円を超える市立病院への緊急資金投入だ。03年度に46人いた医師が現在は31人。医師不足が収入減につながる悪循環で、今年度末も5億円超の赤字が見込まれる。
 病院存続をかけた緊急投入だが、市議会では「民間移譲も検討すべきではないか」との声も上がった。しかし伊藤市長は「存続は行政の使命。私の政治責任で(投入を)実施する」と押し切った。
 さらに、田川地区清掃施設組合(周辺3町と構成)のごみ焼却場問題も財政悪化の大きな要因となっている。既に耐用年数を過ぎ、ダイオキシン発生問題も抱える田川市川崎町清掃センターなど二つの焼却場の補修に、最近5年間で約13億円を支出。今後10年間に田川市だけで9億円の延命改修費の支出が必要とされる。新焼却場建設構想はあるが、候補地のめどさえ立っていない。
 これらの課題に、3選を目指す現職の伊藤氏は「市民の理解と協力が不可欠。スピードアップは必要だが、時間をかけて理解を得る努力を続ける」。これに対し、出馬を予定している元市議、笹山良孝氏(58)は「インフラ整備はまちづくりの根幹。下水道、焼却場建設の事業開始はもちろん、病院の経営改革にも直ちに着手する」と主張する。
 下水道、病院、ごみ焼却場。市民生活を直撃するインフラの未整備は深刻であり、かじ取り役に課せられた責務は重い。【林田雅浩】
〔筑豊版〕

4月15日朝刊

2303チバQ:2011/04/16(土) 18:27:13
http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000001104150001
3市議選あす告示 阿久根は混乱?終息?
2011年04月16日

 統一地方選の市議選が17日告示され、県内では阿久根、枕崎、垂水の3市議選(いずれも定数16)がある。投開票日は24日。


 阿久根市議選は竹原信一前市長を支持する市民らが進めた市議会リコール(解散請求)が成立したことに伴うもの。2月にあった市議会解散の賛否を問う住民投票で、解散賛成票が多数となり議会は解散した。通常は解散から40日以内に出直し市議選があるが、統一地方選の特例法が適用され、選挙日程が遅くなった。元職13人、新顔11人の無所属の24人が立候補の準備を進めている。


 枕崎市議選は現職12人と新顔6人の計18人が立候補予定。党派別では自民1人、共産2人、社民1人、無所属14人。前回市議選から定数が2減った。


 垂水市議選は現職12人、新顔4人、元職2人の計18人が立つ見込み。党派別では共産1人、無所属17人。


               ◆


 阿久根市議会の混乱は続くのか、終息するのか。出直し市議選(定数16)では、竹原信一前市長が進めた「改革」を支持する候補がどれぐらい当選するかが注目される。


 立候補を表明しているのは24人。元職は13人で竹原氏派は4人全員が名乗りを上げた。さらに新顔11人のうち竹原氏の改革を支持するのは7人。計11人で、議会の主導権を握れる過半数(9議席)の獲得を目指す。


 10日に竹原氏が県議選で落選した後、「平成維新の会」の名前で市内各戸に配られた3枚1組のチラシに竹原氏の名はない。代わって、川内原発(薩摩川内市)を「極めて危険で無駄な施設」とし、阿久根市のほぼ全域が30キロ圏内と指摘するカラーのチラシが目を引いている。


 竹原氏派の元職は「竹原改革の継続を訴えるだけでは持たない」と説明するが、維新の会の共通の公約は「議員報酬の日当制と議員定数削減」「固定資産税の減税」など竹原改革の「成果」の復活や実現だ。


 一方で不協和音も聞こえてきた。竹原氏の妹(39)が突然、立候補を表明したからだ。知名度の高い竹原氏の妹だけに、ある元職は「1人で何人分もの票を取りかねない。(竹原氏派として)過半数の議席獲得がよけい難しくなる」といら立つ。チラシには10人の立候補予定者を維新の会の会員とし、竹原氏の妹を外している。
(原口晋也)

2304チバQ:2011/04/17(日) 17:12:51
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110417-00000239-mailo-l46
選挙:県議選 公認10人落選、自民「力不足」−−総括 /鹿児島
毎日新聞 4月17日(日)15時8分配信

 自民党県連の執行部・選対合同会議が16日あり、10日投開票された県議選を総括した。公認42人のうちベテランら現職9人を含む10人が落選した結果を受け、国会議員から「力不足をおわびする」との言葉が相次いだ。
 終了後の会見で森山裕会長は「厳しい結果と受け止めている」と述べた。九州電力川内原発問題が争点となり自民現職1人が落選した薩摩川内市区(定数3)については「原発だけが論点ではなかったと思うが、原子力行政の検証をしっかり進めなければならない」と述べた。
 自民の当選者は、10日付で追加公認した曽於市区の無所属新人を含め33人で、改選前から5減。複数の保守系無所属当選者が追加公認を求めており、週明けにも結論を出す。

4月17日朝刊

2305チバQ:2011/04/17(日) 17:15:04
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/237380
福津市 全候補を調査へ 市議選ポスター代 水増し問題
2011年4月16日 14:04 カテゴリー:九州 > 福岡 社会

 昨年12月の福岡県福津市議選(定数20)で立候補者4人が公費負担の選挙ポスター代を水増し請求していた問題で、同市の荻原益美総合政策部長が16日、緊急の記者会見を開き、ポスターの公費負担を定める条例が不正を誘発しやすい仕組みになっていたとして、条例改正を検討すると発表した。同市議選について、水増し請求を認めた4人を含む全候補者を対象に不正の有無の調査を週明けに始めるという。

 市の条例では、ポスター代の請求は、印刷業者が金額を承認する候補側の証明書とともに請求書を市に提出。市が業者に入金する仕組み。書類がそろっていれば受理され、正規の金額かどうかの調査は、一切行われていなかった。

 これについて、荻原部長は「他自治体の例も調査し、不正を誘発しにくい制度に改めることが必要」として、条例改正を検討する意向を示した。

 また、水増しを認めた議長を含む3市議と落選候補を含め、市議選の候補者全22人に不正がなかったか聞き取り調査する考えを明らかにした。

 水増しを認めた4人が自主返納を申し出ていることについては、「返納が可能か、告訴するか、県選管の指導を仰ぎたい」とした。

=2011/04/16付 西日本新聞夕刊=

2306チバQ:2011/04/18(月) 20:06:30
http://mytown.asahi.com/areanews/kumamoto/SEB201104170044.html
人吉市長選に3人立候補 上天草市長選は一騎打ち
2011年4月18日


 人吉、上天草の両市長選と、熊本、人吉、荒尾、水俣、合志の5市議選が17日告示され、統一地方選の後半戦が始まった。人吉市長選には3人、上天草市長選には2人が立候補。計126議席を争う5市議選には161人が名乗りを上げ、政策や支持を訴える声がまちに戻ってきた。また、上天草市議補選には前職と元職の計3人が届け出た。いずれも19日告示の町村長・町村議選とともに24日に投開票される。

 人吉市長選は再選を目指す現職の田中信孝氏(63)と、いずれも新顔で環境コンサルタント会社社長の長友清冨氏(61)、前市議会議長の大王英二氏(54)が立候補した。田中市政1期目の評価が問われる選挙。農業や観光振興、行財政改革などをテーマに論戦が繰り広げられそうだ。

 過去の市長選と違い、第一声で川辺川ダム問題に触れた候補者はいなかった。民主党政権の建設中止表明もあって争点化されていないが、前回の市長選後にダム計画の白紙撤回を表明した田中氏に対し、ダム反対派も支持に回った。

 一方で、ダム推進の立場だった大王氏の元には自民党の国会議員や県議が応援に駆けつけ、支援を表明。市議として培った人脈を足掛かりに、田中市政への批判票の取り込みを図る。

 長友氏は錦町在住で、市町村合併の推進や入札改革などを訴えている。

    ◇

 上天草市長選は、再選を目指す現職の川端祐樹氏(39)と新顔で元学習塾経営の橋本美春氏(59)が届け出て、一騎打ちの争いとなった。過疎や高齢化などが進み、衰退の一途をたどる基幹の農水産業や観光をどう盛り上げ、雇用や地域経済の底上げに結びつけるかが焦点となる。

 川端氏は告示前、1期4年間の取り組みを市民に説明する報告会を約70カ所で開催。市議会最大の「会派あまくさ」や、合併した旧3町の元町長らの支持も取り付けるなど現職の強みを生かす。

 橋本氏は約40カ所でミニ集会を開いたり、チラシの全戸配布をしたりして知名度を高めることに注力。市議の半数以上が支援に回るほか、学習塾の教え子らもボランティアで運動を支える。

 両氏の出身地で、最も票が多い旧大矢野町を中心に舌戦が繰り広げられそうだ。

2307チバQ:2011/04/18(月) 21:56:08
>>2298
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20110418-OYS1T00182.htm
大分市長選、事実上の与野党対決に
 大分市長選は、3選を目指す現職・釘宮磐候補(63)、新人の前県議会議長・安部省祐候補(51)が立候補。連合大分が元民主党衆院議員の釘宮候補、自民党県連が安部候補をそれぞれ推薦し、事実上の与野党対決となった。

 統一選の前半戦で行われた大分県議選大分市区での公認の当選者は自民党4人、民主党3人と拮抗した。

 釘宮候補の出陣式には、民主党県連代表の吉良州司衆院議員や同党県議らが姿を見せたが、「地方の首長選で政党色を出すのはなじまない」(陣営幹部)として、あいさつには立たなかった。

 一方、安部候補の出陣式では、自民党県連会長の岩屋毅衆院議員ら政党関係者が壇上から支持を訴えた。陣営幹部は「民主党政権は信頼を失っている。自民党への追い風を背に選挙戦に臨む」と意気込んだ。

(2011年4月18日 読売新聞)

2308チバQ:2011/04/18(月) 22:04:59
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110418-00000182-mailo-l42
’11統一選ながさき:2市長、3市議選が告示 支持求め、舌戦スタート /長崎
毎日新聞 4月18日(月)14時22分配信

 統一地方選後半戦の幕が上がった17日、県内では長崎、佐世保の両市長選と、長崎、佐世保、大村の3市議選が告示され、7日間の選挙戦が始まった。長崎市長選には新人で前市副議長の中田剛氏(67)=共産=▽現職の田上富久氏(54)=無所属=▽新人で前市教育長の太田雅英氏(63)=同=が立候補し、三つどもえの展開。佐世保市長選は、現職の朝長則男氏(62)=無所属=と、新人で郷土史家の前川雅夫氏(65)=同=の一騎打ち。東日本大震災の影響が全国に及ぶ中、それぞれの地域の課題にどう臨むか、政策論争が期待される。【下原知広】
 ◆長崎市長選立候補者(届け出順)
 ◇全国に誇れる福祉都市を−−中田候補
 中田剛氏は午前9時半、城山町の市議候補事務所前で「平和都市、文化都市に加え、全国に誇れる福祉都市・長崎を創りたい」と第一声を上げた。
 中田氏は、市が昨年作成した防災マップで、M6・9規模の地震では長崎駅周辺が最も大きく揺れることを明記していることを指摘。「液状化現象も心配される一番危険な場所にどうして県庁を移さないといけないのか」と魚市跡地への県庁舎移転に改めて反対。「先が見えない新幹線(長崎ルート)や駅周辺整備事業などをやめ、暮らしや福祉、災害に強い長崎を」と訴えた。【蒲原明佳】
 ◇交流する街、進化させる−−田上候補
 田上富久氏は新地町の湊公園で第一声。長崎ランタンフェスティバルのメーン会場での出陣式は田上氏本人が希望したといい「官民一緒になって盛り上げ、長崎の一大行事に成長した。まさに『市民力』の場所、協働の場所。ここから7日間の選挙戦をスタートできることをうれしく思う」と語った。
 伊藤一長前市長の銃撃事件からの補充立候補にも触れ「4年前、長崎を新しい時代に合う街にしたいという強い思いで立候補した。変化の時代に皆さんと、人、物、情報がダイナミックに交流する街に進化させたい」と述べた。【錦織祐一】
 ◇市民目線で街づくりを−−太田候補
 太田雅英氏は午前10時、長崎港を望む元船町の広場で出陣式。応援に駆け付けた新県議の小森明人氏は「伊藤一長前市長の全幅の信頼を得た、前市長の遺志を引き継ぐ候補」と紹介した。
 太田氏は「市民の目線が大事。これで街づくりをしていかなければ、長崎の街は4年後は埋没してしまう」と危機感を表明。そのため副市長に民間人を起用するとともに、未来の長崎を担う子供たちの教育に力を注ぐと強調。現職候補と同じ行政マン出身だが「市民目線で仕事をするかしないか。大事な対立軸だ」と違いを訴えた。【阿部義正】
 ◆佐世保市長選立候補者(届け出順)
 ◇産業振興図り雇用創出−−朝長候補
 朝長則男氏は午前9時、下京町の四ケ町商店街アーケード入り口で出陣式。民主、自民の地元選出国会議員の他、多くの県議、市議らが来援した。
 宮島大典衆院議員(民主)は「古里の発展のため朝長市長を支え、力を合わせて頑張っていく」と声を張り上げた。
 朝長氏は「産業振興を図り、雇用を生み出し、繁栄に導いていきたい。進化する佐世保づくりを進める」と決意表明。米海軍艦船の寄港が急増している基地問題については「マイナスととらえず、活用しながら共存共生の街づくりをしたい」と述べた。【山下誠吾】
 ◇原子力艦船の寄港反対−−前川候補
 市長選3度目の挑戦となる前川雅夫氏は、今回初めて棚方町に構えた選挙事務所前で第一声を上げた。
 「市民の借金として負担になる」と石木ダム建設反対を掲げた他、福島第1原発事故を例に「放射線の影響を受けるのは赤ちゃんや子供で、取り返しがつかない事故を起こす前にやめてもらいたい」と述べ、米海軍の原子力潜水艦・空母の佐世保寄港反対と、同市中心部が約40キロ圏内に入る玄海原発(佐賀県玄海町)の廃止を訴えていくと強調した。選挙カーでの名前の連呼などはせず、街頭演説や個人演説会で支持を訴える。【野呂賢治】

2309チバQ:2011/04/18(月) 22:07:40
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110418-00000186-mailo-l43
’11統一選くまもと:2市長、5市議選告示(その1) /熊本
毎日新聞 4月18日(月)14時32分配信

 統一地方選の第2ラウンドは17日、人吉、上天草の2市長選と、熊本、人吉、荒尾、水俣、合志の5市議選が告示された。人吉市長選は現職1人と新人2人、上天草市長選は現新各1人が立候補した。市議選は総定数126に161人が出馬。合志市議選(定数21)は無投票当選が決まった。現職の死去に伴う上天草市議補選(改選数1)も同日告示され、いずれも無所属元職の3人が立候補した。投開票は24日。期日前投票は18日に始まる。
 ◆人吉市長選立候補者(届け出順)
 ◇現職に2新人が挑戦
 人吉市長選には3人が立候補。無所属現職で再選を目指す田中信孝氏(63)に、諸派新人で環境コンサルタント社長の長友清冨氏(61)、無所属新人の元市議会議長、大王英二氏(54)が挑む。人口減少と高齢化が進む中、市と人吉球磨地域をどう発展させていくのか、田中市政への評価と共に論戦が繰り広げられる。
 16日現在の有権者数は2万9209人(男1万3148人、女1万6061人)。【結城かほる、大塚拓三】
 ◇「農業、観光、企業を誘致」−−田中信孝氏
 田中氏は市内の青井阿蘇神社で出陣式。高齢者が参加できる軽作業型の農業など1期目を振り返り「窓口負担のない医療費無料化を中学生まで拡大し、小学3〜6年生の基礎学力定着のため、無料の放課後塾を開く」と、2期目の政策を説明した。「1期4年では種まきしかできないが、あと2〜4年で花開く。農業、観光、企業誘致で食べられる街を目指し、2期目も私利私欲を廃し市民のために全力を尽くす」と支持を訴えた。
 ◇「人吉・球磨に維新を」−−長友清冨氏
 長友氏は午前9時、綿町西の自宅で必勝祈願をした後、下田代町で第一声を上げた。長友氏は「沈滞した市政を打破すべく、人吉・球磨地区の市町村を一つにして森や海などの環境を守る」と持論の「球磨市構想」をアピール。市長に就任した場合、3役の給与半減と退職金全廃することにも触れ「人吉球磨に維新を起こしたい」と市政改革を訴えた。その後は、手作りの赤い選挙カーを山村部を中心に走らせ、支持拡大に努めた。
 ◇「球磨地域含め再生を」−−大王英二氏
 大王氏は市内の相良護国神社で出陣式を開き、地元選出で自民の金子恭之衆院議員や溝口幸治県議が出席。福永浩介前市長も参加した。大王氏は「人吉球磨地域まで含めた再生プロジェクトを立ち上げなければ、将来取り残される。人吉市長は市のことだけ考えていては駄目で今の市長ではできない」と現市政を批判。「球磨郡町村としっかりきずな作りをし、議会、市職員と一緒に夢、希望がかなう市にしていきたい」と訴えた。
 ◆上天草市長選立候補者(届け出順)
 ◇現新の2氏が立候補
 上天草市長選には、現職の川端祐樹氏(39)と、新人で元学習塾経営の橋本美春氏(59)の無所属2人が立候補した。
 新人5人が争った前回選と異なり、雇用創出や行財政改革、地域振興策などで2人の主張に大きな隔たりはなく、現市政の評価が問われることになりそうだ。
 16日現在の有権者数は2万6506人(男1万2230人、女1万4276人)。【澤本麻里子、勝野俊一郎】
 ◇「経済・生活基盤の安定」−−川端祐樹氏
 川端氏は同市大矢野町の選挙事務所で第一声。「経済を立て直して少子化を食い止め、安心して平和に暮らせる社会づくりに取り組みたい」と訴えた。次の4年間の最大のテーマに「経済・生活基盤の安定」を挙げ、松島庁舎建て替えや住民の融和など合併で生じた問題の解決も公約に掲げる。「行財政改革を進めてようやく自治体としての基礎づくりができてきた。上天草はこれから飛躍の時代に入る」と支持を呼びかけた。
 ◇「1次産業など底上げ」−−橋本美春氏
 橋本氏は午前10時から同市大矢野町の選挙事務所で出発式。橋本氏は「私は女性であり、主婦だ。無駄遣いは決して許せない。無駄遣いを洗い流して、市の1次産業や地場産業の底上げのために使いたい」と市政の転換を訴えた。さらに「仕事が生まれれば若者が働くことができ、活力が生まれ、笑顔が生まれる。新しい上天草市の第一歩を始めるために大きなうねりを巻き起こす」と決意を述べ、大きな拍手を浴びていた。

2310チバQ:2011/04/18(月) 22:09:34
http://mytown.asahi.com/areanews/oita/SEB201104170037.html
大分市長選、2人立候補 別府は3人 24日投開票
2011年4月18日

 統一地方選後半戦のうち大分、別府の両市長選と中津、宇佐、別府、日田、杵築、津久見の6市議選が17日告示された。いずれも24日に投開票される。

 大分市長選は、現職の釘宮磐氏(63)と、新顔の安部省祐氏(51)=自民推薦=の無所属2氏が、別府市長選には、新顔の長野恭紘氏(36)、新顔の衛藤文一郎氏(66)、現職の浜田博氏(72)の無所属3氏がそれぞれ立候補を届け出た。市議選は6市計137の定数に対し154人が立候補した。

 24日投開票の大分市議補選(被選挙数2)も告示され、3人が立候補した。

 大分市長選は現職と新顔の一騎打ちとなった。

 釘宮氏は同市府内町3丁目の大手公園で出陣式。政治家のあいさつはなく、「健康づくり運動指導者」として高齢者に体操を教えている女性や、同氏が参加している「大分川ラジオ体操同好会」の女性が支持を呼びかけた。

 安部氏は同市都町4丁目の事務所で出陣式を開き、県選出の4人の自民党国会議員全員があいさつ。公明党県本部の竹中万寿夫代表が「新しい市政を作り上げるチャンス。公明党も力強い連帯のエールを送る」と決意表明した。

 別府市長選は、東日本大震災が起きたことに伴う安全・安心なまちづくりのあり方や、影響を受けた観光・経済をどう発展させるか、さらに行財政改革などをめぐって論戦が展開されそうだ。

 長野氏はJR別府駅前で出陣式を開いた。秘書として仕えた衛藤征士郎・衆院副議長らが駆けつけた。

 衛藤氏は同市若草町の事務所前で出陣式。高校の同窓会関係者や県警OBらが激励に集まった。

 浜田氏の出陣式は別府公園。村山富市元首相や横光克彦衆院議員、自民の市議選候補者らが並んだ。

 長野、浜田両氏は楠港埋め立て地へのイズミ(本社・広島市)誘致の是非を最大の争点にした5年前の出直し市長選に続く2度目の対決。浜田、衛藤両氏は別府鶴見丘高校の先輩、後輩の争いでもある。

2311チバQ:2011/04/18(月) 22:24:18
直方市長選は保守分裂で面白そうな感じ
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/237601
4市長16市議選、論戦に 統一地方選後半戦
2011年4月18日 02:05
 県内の4市長選と16市議選が17日に告示され、統一地方選後半戦がスタート。市長選には現職4人と新人5人の計9人が立候補した。

 春日市では、いずれも新人の藤井俊雄氏(50)と古川詳翁氏(70)、4選を目指す現職の井上澄和氏(60)による三つどもえの戦いとなった。

 他の3市は現職と新人の一騎打ち。直方市は新人の一尾泰嗣氏(60)と現職の向野敏昭氏(71)、田川市は新人の笹山良孝氏(58)と現職の伊藤信勝氏(65)、太宰府市は新人の高取正臣氏(60)と現職の井上保広氏(63)がそれぞれ立候補した。財政健全化に向けた行財政改革などが争点になる。

 16市議選には総定数357に対し、計429人が立候補した。市長選と市議選は24日に投票、即日開票される。

=2011/04/18付 西日本新聞朝刊=



>>2230とか
■10年県議選
野下昭宣 70 市自治連理事 無現(農政連推薦)
香原勝司 43 元直方市議  自新       →初当選
高木直行 55 福祉施設顧問 無新
■07年県議選
当 15,074(51.0%) 野下昭宣 66 無所属 元 3 市自治連理事…町づくりを考える「直方市民の1000人委員会」の代表世話人・前回惜敗・元社民系,今回は完全無所属市民派で臨む。
□ 14,491(49.0%) 一尾泰嗣 56 自民 現 学生寮経営=麻生氏等全面支援   11年は市長選へ

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/5906
●4回連続同じ顔触れか 直方市
 4選を目指す現職の一尾泰嗣と、12年ぶりに復帰を狙う元職の野下昭宣の4回連続の一騎打ちの公算が大きい。一尾が3連勝しているが、4年前は野下が195票差まで詰め寄った。今回も接戦になりそうだ。
 一尾は自民支持票や女性票を着実に固める一方、ミニ集会や支援者回りを重ねる。企業の朝礼や夕礼にも出向き、3期12年の実績を強調。国、県と地元を結ぶパイプ役の手腕を訴えている。
 野下は社民党から党籍を抜き、政党色を排除した戦いを展開。“市民党”を掲げ、支援者有志を中心にした草の根選挙に徹する。ミニ集会やあいさつ回り、朝立ちをこまめにこなし浸透を図る。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/5903
現職の一尾泰嗣氏は、初めて自民公認で臨んだ。決起大会には麻生太郎外相や向野敏昭市長が顔をそろえ、1000人以上を動員した。盤石かに見えた組織だったが、実際は上滑りしたようだ。野下陣営が「まるで外相や市長と戦っているようだ」と漏らすほどで、もっと一尾氏個人の資質や魅力をアピールすべきだったのではないか。

■07年市長選
25618 向野敏昭 67 男 無所属 現 直方市長  
8145 堀勝彦 64 男 無所属 新 会社役員

2312チバQ:2011/04/18(月) 22:29:29
>>1902-1904>>2084>>2298>>2310
>長野候補はJR別府駅前での出陣式で、「黒塗りの車にふんぞり返る市長はいらない」と主張。現場主義のリーダー像を掲げ、支持を求めた。長野候補をかつて秘書とした衛藤征士郎・衆院副議長も駆け付け、「申し分のない候補者。即戦力だ」と訴えた。
>浜田候補は別府公園で出陣式。村山富市元首相や民主党の横光克彦衆院議員、自民党市議らが顔をそろえた。候補は、東日本大震災を受けた経済対策、防災対策を強化することに触れ、「絶対に負けられない選挙。何としても勝利したい」と気勢を上げた。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/oita/news/20110417-OYT8T00693.htm
2市長選告示
大分、現新一騎打ち別府は三つどもえ
 統一地方選の後半戦となる大分、別府の両市長選と6市議選が17日、告示された。大分市長選は現職と新人の一騎打ち、別府市長選は現職に新人2人が挑む三つどもえの構図となった。6市議選は137の議席を巡って154人が立候補し、いずれも選挙戦に突入した。市長、市議選ととも24日に投開票される。大分市長選に合わせて告示された同市議補選(被選挙数2)は元議員1人、新人2人の計3人が立候補し、選挙戦となった。

◆大分市長選

 大分市長選は、3選を目指す現職・釘宮磐候補(63)と、自民党県連から推薦を受けた前県議会議長の新人・安部省祐候補(51)の一騎打ちとなった。

 釘宮候補は府内町の大手公園で出陣式を行った。民主党、社民党系の県議らも見守る中、後援会の阿部孝士・代表世話人は「釘宮は情報公開と説明責任、公平公正を掲げ、市長になった。市民に根差した市政の道をまっすぐに歩いてきた。市民自治の政治を後戻りさせてはならない」と支援を求めた。

 安部候補は都町の選挙事務所前で出陣式。自民党県連の岩屋毅会長は「県都の大分市が良くならないと県は良くならない、と多くの県民が思っている。戦いに勝って、大きな活力をこの町に取り戻しましょう」と声を張り上げた。自主的に支援する公明党県本部からは竹中万寿夫代表が姿を見せ、支援を訴えた。

 有権者数は16日現在、38万100人。

◆別府市長選

 別府市長選は、市議を自動失職した長野恭紘候補(36)、元中国管区警察局長の衛藤文一郎候補(66)、4選を目指す現職・浜田博候補(72)の3人が争う。

 長野、浜田の両候補は、スーパー「ゆめタウン別府」誘致の是非を巡って一騎打ちとなった2006年の出直し市長選以来の再戦。しかし、両候補とも、第一声ではこの問題には触れなかった。

 長野候補はJR別府駅前での出陣式で、「黒塗りの車にふんぞり返る市長はいらない」と主張。現場主義のリーダー像を掲げ、支持を求めた。長野候補をかつて秘書とした衛藤征士郎・衆院副議長も駆け付け、「申し分のない候補者。即戦力だ」と訴えた。

 衛藤候補は若草町の事務所前で、出身校の県立別府鶴見丘高の同窓生らが見守る中、「足を引っ張り合わず、力強く進む別府にしたい」と語り、しがらみのない市政の実現を強調。また、警察官僚としての経験を踏まえ、防災に万全を期すことも訴えた。

 浜田候補は別府公園で出陣式。村山富市元首相や民主党の横光克彦衆院議員、自民党市議らが顔をそろえた。候補は、東日本大震災を受けた経済対策、防災対策を強化することに触れ、「絶対に負けられない選挙。何としても勝利したい」と気勢を上げた。

 有権者数は16日現在、10万957人。

(2011年4月18日 読売新聞)

2313チバQ:2011/04/18(月) 22:30:09
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20110418-OYS1T00180.htm?from=nwlb
阿久根市議選、竹原氏派と反竹原氏派が過半数の攻防


市議候補の出陣式で気勢を上げる支持者ら(17日午前9時52分、鹿児島県阿久根市で)=大原一郎撮影 統一地方選後半戦が始まった17日、九州・山口では11市長選と43市議選が告示され、地域の課題などを巡って舌戦の火ぶたが切られた。前市長の政治手法を巡り対立が深まった鹿児島県阿久根市では、2月の議会リコール成立に伴う出直し市議選(定数16)がスタート。政権運営で批判を浴びた民主党が統一選の前半戦で低迷する中、大分市長選は事実上の与野党一騎打ちとなった。前市長の銃撃事件から4年となった長崎市長選では、候補者それぞれが事件現場に花を手向けた。

 「前市長の改革を阿久根にもっと広げたい。1週間、走り続ける」

 「前市長派が多数になれば、市は再び危険な状態に戻ってしまう」

 阿久根市議選では、候補者らのこんな訴えが交錯した。

 解散前の議会勢力は1月の出直し市長選で落選した竹原信一・前市長(52)派が4人、反竹原氏派12人だった。今回は両派とも11人ずつを擁立。ほかに中間派2人の計24人が立候補した。

 竹原氏は早朝から選挙事務所などを回り、自らを支持する新人候補らを激励。出直し市長選で争った西平良将市長の市政運営について「私が進めていた改革を元に戻した」と批判した。選挙カーへの同乗や街頭演説を検討しているといい、「(竹原氏派が)多数となるため、出来ることは何でもやる」。

 一方、反竹原氏派の候補の陣営には、市長リコール運動を進めた「阿久根の将来を考える会」のメンバーが駆けつけた。前議員の出陣式に参加した同会の川原慎一会長(43)は、出直し市長選でも着用した赤いジャンパー姿で軽トラックの荷台に上り、「今回が前市長との最後の戦いだ」と力を込めた。

(2011年4月18日 読売新聞)

2314名無しさん:2011/04/19(火) 22:33:12
http://www.data-max.co.jp/2011/04/post_14573.html
アジェンダでトラブル〜福岡市議会「みんな」と「みらい」の破局
政治2011年4月19日 18:35 福岡市議選後に統一会派を組むとされていたみんなの党と同市議会の会派・みらい福岡であるが、交渉が決裂し、みんなの党は独立会派の届出をする運びとなった。18日、両者はそれぞれ記者会見を行ない、その経緯について説明。会見では双方、会派名や同じ部屋に入るかどうかで意見が対立したことが交渉決裂の原因としたが、背景には、選挙公約(政策)の制定をめぐるトラブルがあった。

 渡辺喜美代表が、アジェンダ(政策課題)に賛同する者は拒まずといった「この指止まれ」の政界再編を提唱するみんなの党。一方のみらい福岡は、政策実現のために協調する市議で構成された「市民会派」であることを強調する。つまり、両者が提携する際に重要となるのは政策である。

 2011年2月、みんなの党は、市議選の候補予定者(当時)が集まり、ローカル・アジェンダ(福岡市版・政策課題)の作成を行なった。これを知ったみらい福岡の幹事長・笠康雄市議(西区)は、「先に出されると(みらい福岡は)ついていくしかない。すり合わせがない。政治家が大事とする政策目標がそれでいいのか?」(記者会見)と、抗議した。

 その結果、先に作られたローカル・アジェンダの案は、みらい福岡へ渡され、党本部を介在する形で、直接的なやり取りがない"すり合わせ"が行なわれたという。この件により、みらい福岡のみんなの党に対する不信感が高まった。この時点で、統一会派の実現は極めて困難なものになったとも言えるだろう。

 今回、両者の間で論争になったのは、市議会の議員控え室を分けることと政党名(みんな)を統一会派につけることであった。みらい福岡は、前者について、他の会派とも相談しないと決められないこと、後者については、自民党系の市議がいる以上、みんなの党だけを会派名につけられないことを説明したとしている。

 市議選に当選したみんなの党の3名(吉武輝実氏・東区、寺島浩幸氏・西区、富永周行氏・南区)としては、全員が公認候補であり、選挙期間中「みんなの党」を掲げて戦ってきた以上、政党が表に出ないかたちで会派に入ることは承知しがたい。党本部からは「政党としての独自性を保つように」との指示もあった。結局、お互いが相譲らず、破局を迎えた。

 みんなの党側は記者会見で「双方の認識がズレていた」とし、また、「具体的な選挙協力はなかった」として、投票行動への影響はなかったと主張した。そして、他の会派とは基本的に政策次第で協調行動をとり、市政改革を進めていくとする。
 一方のみらい福岡は、「政策だけで来るならいくらでも手を握るが、用心したくなる」と言葉を濁した。
 今後の両会派間の関係にしこりを残すかたちとなったが、政策論争については、私情をはさまず議論を交わして欲しいところ。なお、みんなの党の独立会派には、高山博光市議(城南区)が同党に入党したうえで参加する。

【山下 康太】


*記事へのご意見はこちら

2315片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2011/04/19(火) 23:14:29
一般人の氏名はとりあえず秘匿 牧野議員は別府市、大友議員は中津市選出。

当選自民県議の支援者逮捕=出納責任者か、運動員に報酬―大分県警【統一選】
時事通信 4月19日(火)21時18分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110419-00000128-jij-soci

 10日投開票の大分県議選で運動員に報酬を支払ったとして、県警捜査2課は19日、公選法違反(運動員買収)容疑で、会社役員牧容疑者(48)=同県別府市鶴見=と会社員中容疑者(59)=同県宇佐市安心院町恒松=を逮捕した。同課は2人の認否を明らかにしていない。
 同県選挙管理委員会によると、牧容疑者は自民党の牧野浩朗議員(59)=当選=の、中容疑者は同党の大友一夫議員(64)=同=の出納責任者だったという。
 牧容疑者の逮捕容疑は10日から13日ごろにかけ、複数の運動員に報酬として現金数万円を渡した疑い。中容疑者は10日ごろ、複数の運動員に現金数十万円を渡した疑い。 

最終更新:4月19日(火)21時19分

2316チバQ:2011/04/20(水) 00:01:23
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110419-00000237-mailo-l44
統一地方選:市なのに町より少ない? 議員定数に「逆転現象」 /大分
毎日新聞 4月19日(火)14時15分配信

 統一地方選も後半。大分、別府市長選とともに別府、日田、中津、宇佐、杵築、津久見の6市議選は選挙戦に入り、玖珠町議選と姫島村議選も19日告示される。6市議選はいずれも定数を4〜2減らし、2減の津久見市は14に。玖珠町議選は定数16のままで、市の定数が町より少ない「逆転現象」が生まれる。
 定数は地方自治法で定められ、人口に応じた上限がある。2000人以上5000人未満の町村は14▽1万〜2万人の町村は22▽5万人未満の市と2万人以上の町村は26▽5〜10万人の市は30▽10〜20万人の市は34▽30〜50万人の市は46−−が本県の18市町村にあてはまる。津久見市の定数は法定上限より12少なく、日出町も10少ない。玖珠町にしても6少なく設定している。逆に大分市と佐伯市は上限いっぱいで、中津市と宇佐市も今回選挙までは同じだった。
 一方、議員1人あたりの有権者数(10日現在)を見ると、大分市は8131人で断トツ。津久見市は1252人で、896人の玖珠町との差が際だつ。姫島村の258人、九重町の697人、豊後高田市の918人、竹田市の979人も、相対的な議員の多さを示している。
 玖珠町議会は昨年12月議会の委員会で、削減について各議員から意見を聴取したが集約できず、結局、本会議には出なかったという。大分市議会も「定数議論は必要。引き続き調査研究する」(議会活性化推進会議)とするものの、前に進んでいない。佐伯市では市自治委員会連合会が定数削減を強く要望している。【梅山崇】
………………………………………………………………………………………………………
 ◆県内自治体の議員定数◆
 (左から定数、上限、議員1人あたり有権者数)
大分市   46 46 8131
別府市   25 34 3965
中津市   28 30 2425
日田市   24 30 2418
佐伯市   30 30 2206
臼杵市   23 26 1551
津久見市  14 26 1252
竹田市   22 26  979
豊後高田市 22 26  918
杵築市   20 26 1339
宇佐市   26 30 1910
豊後大野市 24 26 1419
由布市   22 26 1340
国東市   22 26 1234
姫島村    8 14  258
日出町   16 26 1421
九重町   13 22  697
玖珠町   16 22  896
 ※今回から定数は別府4、中津2、日田4、津久見2、杵築2、宇佐4それぞれ減

4月19日朝刊

2317片言丸:2011/04/20(水) 11:16:44
公選法違反容疑で県議の出納責任者逮捕
2011年04月20日 大分
http://mytown.asahi.com/oita/news.php?k_id=45000001104200001

 自民県議2人の出納責任者が公選法違反容疑で相次いで逮捕された19日、同党関係者に衝撃が走った。2人は県連の要職を歴任し、何度も選挙を戦ってきたベテラン。同日夕には事務所や自宅に県警の捜査員が入り、家宅捜索は夜まで続いた。
 別府市東荘園4丁目の牧野浩朗議員(59)の事務所には夕方から捜査員が入った。家宅捜索の間、窓のブラインドは下ろされたまま。入り口の窓ガラスには「祝当選」の紙が貼られていた。中津市三光臼木の大友一夫議員(64)の事務所や自宅でも午後4時過ぎに捜査員が入っていった。
 牧野議員は2005年に県連副会長に就任。県議長時代の02年には九州各県議長会長を務めた。定数5を7人で争う激戦となった別府市選挙区では、3位となる9470票を集め補選を含めて9回目の当選を果たした。県連総務会長の大友議員も4人で争った中津市選挙区(定数3)で1万2751票を獲得し、前回に続きトップで4回目の当選を果たしている。
 「何でかなぁ」。逮捕を報道で知った阿部英仁県連幹事長はそう言って落胆した。20日は当選した議員が県議会に集まることになっており、「大変なことが起こっているが、動揺せずこういう時こそ気持ちを一つにしよう」と呼びかけるつもりだという。
 自民党県連の公認推薦候補がいる統一地方選後半戦への影響について阿部幹事長は「影響は出るだろうが、どういう作用をするかは推測できない」。今後の対応については「捜査の推移を見守るしかないので、現時点ではコメントできない」と話した。

2318チバQ:2011/04/21(木) 00:08:13
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110420-00000236-mailo-l46
’11統一選かごしま:告示 2町長選は現新一騎打ち 5町村議選に67人 /鹿児島
毎日新聞 4月20日(水)15時26分配信

 統一地方選第2ラウンドの2町長選と5町村議選が19日告示された。2町長選はともに現職と新人による一騎打ち。5町村議選には計67人が立候補し、いずれも選挙戦となった。投票は三島村の一部を除き、17日に告示した3市議選と同じく24日で即日開票される。【福岡静哉】
 ◆中種子町長選
 任期満了に伴う中種子町長選は、3選を目指す現職の川下三業候補(59)と、新人で会社役員、池山勝臣候補(72)の無所属2氏による一騎打ちで、8年ぶりの選挙戦となった。
 川下候補は、町職員50人削減、借金残高約40億円減などの行財政改革やサトウキビの栽培面積増加など、2期8年の実績をアピール。安納イモの統一ブランドなどさらなる農業振興を訴える。
 池山候補は「無投票では町が活性化しない」と出馬。農業や観光の振興、企業誘致による雇用促進、屋根付きの町営ゲートボール場の建設などを訴える。町長給与の30%カットも公約する。
 ◆南種子町長選
 任期満了に伴う南種子町長選も、新人で元県議の梶原弘徳候補(63)と現職で再選を目指す名越修候補(74)の無所属2人による一騎打ち。前回、225票差の接戦を繰り広げた2氏が再び、相まみえることになった。
 梶原候補は町の借金が08年度末から2年で約7億円増えた点を挙げ「大型事業で財政が悪化した」と現町政を批判。行財政改革を訴え、町長給与10%削減を公約。公立種子島病院の経営改善も訴える。
 名越候補は、子牛の一時預かり施設やたい肥センターの建設、畜産課創設など畜産業での実績を強調する。2期目に向け、Uターン者の定住促進や観光振興、港湾整備などにも力を入れるという。
 ◆5町村議選
 大崎町議選(定数12)は定数を4減し、現職12▽新人3の15人が立候補を届け出た。党派別では共産1人、無所属14人。東串良町議選(同10)も定数2減で現職9▽新人3の12人が立候補。党派別は共産1人、無所属11人。
 中種子町議選(同14)は現職8▽元職1▽新人7の無所属16人が出馬。南種子町議選(同10)は定数2減で現職8▽新人6の無所属14人が届け出た。三島村議選(同7)は現職6▽新人4の無所属10人が出馬した。
   ◇
 5町村の18日現在の有権者数は次の通り。
 大崎町1万2436人▽東串良町5921人▽中種子町7346人▽南種子町5254人▽三島村305人。
………………………………………………………………………………………………………
 ◆町長選立候補者(届け出順)
 ◇中種子町
川下三業(かわした・みつなり) 59 無現(2)
 種子島空港ビル社長[歴]町議▽県労金職員▽中種子高
池山勝臣(いけやま・かつみ) 72 無新
 会社役員[歴]種子島観光協会長▽日本農友会実習所
 ◇南種子町
梶原弘徳(かじはら・ひろのり) 63 無新
 [元]県議[歴]宇宙開発事業団職員▽町助役▽名城大
名越修(なごえ・おさむ) 74 無現(1)
 県町村会副会長[歴]町総務課長・助役▽種子島高

4月20日朝刊

2319チバQ:2011/04/21(木) 22:03:58
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20110420-OYT8T00916.htm
新県議の会派構成固まる

 県議選(10日投開票)で当選した新議員による新しい県議会(定数49)の会派構成が20日、固まった。

 最大会派の「自民党県議団」は、当選した公認候補28人に、当選後に追加公認した推薦候補4人を加え、計32人となった。34議席を占めていた改選前に引き続き、すべての常任委員会で過半数を占める安定多数を維持した。西岡勝成団長は「政策を進めるうえで重要な議席数を頂けたが、おごりがないよう、しっかり務めたい」と述べた。

 自民党に次ぐ勢力だった「民主・県民クラブ」は、引退・落選した2人を除く現職4人に、民主、社民、国民新の推薦を受けて初当選した無所属の磯田毅氏(八代市・郡区)が加わり、1減の5議席。鬼海洋一代表は「常任委員会(6委員会)に一つ穴が開くのはつらいが、最大会派・自民党県議団へのチェック機能は十分に果たしたい」とした。

 「公明党」は、引退を表明した現職(14日に死去)に代わって党公認で初当選した前田憲秀氏(熊本市区)が加わり、3議席を維持した。

 「無所属改革クラブ」は、現職1人が落選し、1減の2人に。議席を復活させた「共産党」は元議員の松岡徹氏(熊本市区)が1人会派を届け出た。「新社会党」は改選前と同じ1人会派。無所属は5人だった。

 県議会の申し合わせで、3人以上を有する会派は「交渉団体」として、議会運営委員会の委員を務めることができるほか、代表質問ができる。

    ◇

 県議会は20日、交渉団体の代表で構成する世話人会を開き、正副議長などを決める臨時会の日程を5月10日から13日までの4日間とすることを申し合わせた。

(2011年4月21日 読売新聞)

2320チバQ:2011/04/21(木) 22:04:33
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/238116
福岡市議会 市政与党過半数39に 民主、第3会派勢力守る
2011年4月21日 00:59 カテゴリー:九州 > 福岡
 5月2日から新しい任期が始まる福岡市議会(定数62)の会派届けが20日締め切られ、各会派の勢力が決まった。「市政与党」の自民、公明両党とみらい福岡の3会派で計39議席と、定数の3分の2近くを占めることになった。初めて議席を得たみんなの党は単独会派を結成。政権批判を受けて逆風だった民主は第3会派の勢力を守った。

 届け出た会派は改選前から2減の7会派。会派別の議員数は、自民党20人(改選前比1人増)▽公明党12人(増減なし)▽民主・市民クラブ8人(2人減)▽みらい福岡7人(増減なし)▽共産党5人(1人減)▽みんなの党5人▽社民・市政クラブ3人(1人増)。無所属は元職の荒木龍昇氏と新人の橋田和義氏の2人。

 保守系会派・みらい福岡との統一会派結成を撤回したみんなの党には、公認で戦った新人3人に加え、平成会の高山博光氏、福政市民クラブの藤本顕憲氏の両ベテラン議員が参加し、第5会派に。2人がそれぞれ抜けたことで平成、福政市民の両会派は消滅したほか、候補者3人全員が落選したふくおかネットワークも姿を消した。

 無所属新人で当選した中で、大森一馬氏と大原弥寿男氏が自民に、落石俊則氏は社民に入った。

 本会議での質疑時間などを決める議会運営委員会にメンバーを出せる「交渉団体」(4人以上の会派)は、改選前から1増え6になった。

=2011/04/21付 西日本新聞朝刊=

2321チバQ:2011/04/21(木) 22:14:49
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110421-00000252-mailo-l44
選挙:別府市長選 泉都の課題 中心街活性化が停滞 防災対策見直し必要 /大分
毎日新聞 4月21日(木)15時39分配信

 別府市長選は現職に2新人が挑戦する構図。市政の二つの課題について現況を探ってみた。【祝部幹雄】
 ◇中心街活性化が停滞
 別府市の市中心市街地活性化基本計画の進捗(しんちょく)状況は、件数ベースでは約70%だが事業費べースでは約10%。08年秋のリーマン・ショック後の不況の影響でJR別府駅前の旧近鉄百貨店跡地への複合マンションや、宿泊・商業複合施設の新設や改装により別府観光の玄関を作るオンパクタウン、ゆめタウン別府を運営するイズミ(広島市)が第2期事業としていた複合映画館など、基本計画に盛り込まれた大型民間事業が動かなかったためだ。
 近鉄跡地で先月、マンション事業の起工式があったが、基本計画の期限である12年度末までに商業施設なども併せ持つ1、2期工事全てを完成させるのは困難だ。オンパクタウン、複合映画館の行方も見通せていない。
 基本計画で目指す目標のひとつ、中心部の1日当たりの昼間通行量(12年度末の目標値1万4700人)は07年11月中旬が1万2656人。ゆめタウン別府がオープンした直後の同年12月調査で1万4094人まで伸びたが、10年11月下旬は1万2219人だった。
 市中心市街地活性化協議会長の福谷正信・立命館アジア太平洋大国際経営学部教授は「空き店舗の土地・建物の権利はそのままに、新規出店する店に使用権を与える一方で、実績を挙げられない店は入れ替える高松市の丸亀町商店街などを参考に、仕切り直しの計画を作る必要があるだろう」と話す。
 ◇防災対策見直し必要
 同市京町自治会の山下勝会長(65)は昨年3月、地域の避難訓練の際、避難場所が別府湾沿いの市立別府中央小に指定されていることにとまどった。
 津波の際の避難場所としては適切ではない。そこで山下会長は住民に「地震が来たら少しでも坂の上に逃げよう」と呼びかけ、独自にやや高い場所にある別の小学校跡地などを地震避難場所に決めた。
 市や県、警察、消防や専門家で作る市防災会議が今年3月にとりまとめた地域防災計画(震災対策編)には、東南海・南海地震で2〜3メートルの津波を想定し、海に面した一部地区で、津波を想定した避難経路が示されている。ところが、京町を含め避難経路が示されていない地区も多い。市は「消波ブロックなど防災施設の有無も考慮した」とするのだが…。
 津波警報などをすばやく伝える国の瞬時警報システム(Jアラート)の情報を市民に伝える手段も課題だ。端末は市役所にあるが、市民に情報を即座に伝えられるスピーカー設置は今後の検討課題だ。
 月輪利生・市危機管理室長は「すでに上からの指示は受けており、津波時の避難経路などは今後、1年間かけて考えていく。スピーカーは海岸線だけでも設置したいが、全市を網羅するのは財政的に難しい」と厳しい表情を浮かべた。

4月21日朝刊

2322チバQ:2011/04/21(木) 22:19:18
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/2011/news1/20110421-OYT1T00266.htm
竹原前市政に賛否きっ抗…阿久根出直し市議選
 2月の住民投票による議会解散請求(リコール)成立で解散し、24日に投開票される鹿児島県阿久根市の出直し市議選(定数16)。

 立候補した人たちは、議会をどう改革し、信頼を取り戻すのか。読売新聞が候補者24人(前議員13人、新人11人)全員に実施したアンケート結果を紹介する。

 ◆竹原前市長の市政運営◆

 議会と対立し、専決処分で施策を実行するなどした竹原信一・前市長(52)の市政の進め方について、「評価する」と回答したのは12人で、「評価しない」の12人と同数だった。

 「評価する」の内訳は、議会リコール運動を主導した竹原氏派の前議員4人と新人7人のほか、中間派の新人1人。「評価しない」は反竹原氏派の前議員9人と新人2人、中間派の新人1人――と二分している。

 竹原氏派は「竹原氏が唱えた改革の継続」、反竹原氏派は「市長との対話による改革」などを掲げ、ともに過半数の議席獲得を目指している。

 ◆議会の仕事◆

 議会の仕事ぶりを「評価しない」は14人。特に、新人は11人のうち10人が評価せず、竹原氏派の前議員4人全員も「評価しない」と回答するなど、反竹原氏派が多数を占めていた議会への不信感が浮き彫りとなった。竹原氏派の前議員は「これまで議会は竹原氏の改革に何でも反対した」と理由を明かす。

 一方、反竹原氏派の前議員9人は全員「評価する」と答えた。その一人は「議会が機能していなければ、竹原氏の独善的な市政運営は、さらにエスカレートしていた」と訴える。

 ◆議員定数・報酬◆

 望ましい議員の定数と報酬について、いずれも約8割にあたる19人が削減の方向を示し、竹原氏が唱えた「人件費の削減」が候補者にも浸透していることがうかがえた。

 望ましい定数は「10〜15」が15人と最も多く、残る4人が「9以下」の大幅削減を唱えた。報酬の削減方法は「月額制のまま額を削減」が7人、「日当制にして削減」が11人、「無報酬」が1人だった。

 一方で、定数や報酬の削減は立候補の門戸を狭め、偏った世代や業種による議会構成になり、民意を反映しにくくなるとの指摘もある。

 議会改革に対する市民の関心は高く、新しい議会は、定数や報酬のあるべき姿を早急に議論する必要がありそうだ。

(2011年4月21日11時45分 読売新聞)

2323片言丸:2011/04/22(金) 20:55:32
2011年 4月22日
牧野陣営の選対本部長逮捕 [18:32] 大分
http://www.e-obs.com/obs-news/genko/DD04220016559.html

県議選をめぐる牧野県議の選挙違反事件で牧野県議の弟、牧野容疑者が「兄の指示でやった」と供述を始めました。また新たな逮捕者も出ました。
公職選挙法違反の疑いで逮捕されたのは別府市鶴見園町の牧野浩朗県議の選対本部長容疑者です。容疑者は牧野県議の弟で出納責任者だった牧野容疑者と共謀して今月10日から13日にかけて運動員に選挙運動の報酬として現金数万円を渡した疑いが持たれています。警察では牧野容疑者を逮捕した今月19日に牧野県議の事務所などの家宅捜索を行いました。きょう逮捕された容疑者は陣営の活動を統率する選挙対策本部の本部長を務めていました。きょうは容疑者の関係先も家宅捜索して裏付け捜査を進める方針です。牧野県議は今月の県議会議員選挙で8期目の当選を果たしこれまで県議会議長や自民党県連副会長などを歴任しています。
弟の牧野容疑者は警察の調べに対し容疑を認めていて「兄の指示でやった」と供述しているということです。また牧野容疑者は運動員に対して自分で直接現金を渡したということです。

2324チバQ:2011/04/22(金) 20:57:07
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110422-00000015-maiall-soci
<統一地方選>「竹原流の是非」で対立/尾を引く前市長の幻影  阿久根市議選
毎日新聞 4月22日(金)8時26分配信


市議選のポスター掲示板を眺める市民=鹿児島県阿久根市で2011年4月17日午後4時41分、村尾哲撮影
 「竹原派は数合わせで候補を集めたように見えるし、反竹原派が叫ぶ地域活性化も絵空事に聞こえる」。鹿児島県阿久根市の商店街。照明が落ち、商品が乱雑に並ぶ運動用品店で、男性店主(59)は腕を組んだまま顔をしかめた。


 住民投票による議会解散に伴う阿久根市議選(定数16)。同市では、官民格差是正を唱えて議会と対立した竹原信一前市長(52)が、リコール(解職請求)成立に伴う出直し市長選で落選。2月の住民投票で民意は議会解散を選び、議会再生にも期待を掛けたが、いまだ尾を引く「竹原流」を巡る対立に市民のため息は深い。

 市議選立候補者24人のうち「竹原市政」支持は前職4、新人8の12人。「竹原改革」の継承として、議員報酬の日当制復活▽議員定数削減▽減税−−を訴え過半数奪取を狙う。出直し市長選で竹原氏を破った西平良将市長(38)と対立し、反竹原派の前職候補を批判するビラを配るなど竹原流の攻撃姿勢は相変わらずだ。竹原氏本人も各陣営を回って応援する。

 対する「反竹原派」は前職9、新人2の11人。農林漁業振興による地域活性化を唱え、竹原派が過半数を占めれば再び市政が混乱すると訴える。月額制の議員報酬、定数の現状維持などを主張する候補が多く、竹原派との溝は深い。格差是正を求めつつ竹原氏とは距離を置く「中立」的候補も交え、激しい舌戦を繰り広げている。

 ただ結局、論戦は竹原流の是非に行き着く。竹原氏が市役所を去ってなお、幻影に引きずられている感は否めず、相対的に他の政策論争がぼやけがちだ。

 冒頭の店主は、竹原氏が掲げた格差是正には共感するという。人口減少に加え、大型量販店進出で商店街は壊滅状態。公務員との収入差は開くばかりだ。一方で、08年8月の竹原市長誕生から2年8カ月で、竹原流の是非を巡る選挙や投票は10日の県議選を含め計10回。その都度、民意が二分され、市民には厭戦(えんせん)気分が広がる。

 「どっちもどっちの争い。結局は身近なことを親身にやってくれるかどうかだ」。店の前を走り去る選挙カーに、店主は一べつもしなかった。【村尾哲、写真も】

2325チバQ:2011/04/22(金) 22:21:42
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/main/20110421/20110421_0002.shtml
大分市長選 政党色 戦術の“要” 釘宮氏・民主掲げず市民党 安部氏・自民から応援次々
2011年04月21日 12:37

「県議」の記事をお探しですか?最新関連記事が 100+ 件 あります。 元民主党衆院議員で3選を目指す無所属現職、釘宮磐氏(63)と、元自民党県議の無所属新人、安部省祐氏(51)=自民推薦=の一騎打ちとなった大分市長選は、8年ぶりに事実上の「民主対自民」の構図となった。だが、東日本大震災の対応を含めて加速する政権与党への逆風に、釘宮氏は政党色を表に出す気配はない。対する安部氏は、自民党の首相経験者が応援に駆け付けるなど党カラーを強めている。

 「この戦いに、中央の構図が持ち込まれようとしていることに懸念を感じる」。20日夕、大分市内の公民館で、釘宮氏は支持者を前に「政党色」を強める安部氏に不快感を示した。

 釘宮氏は2000年、衆院選大分1区で民主党公認として初当選した。ただ、03年の市長選からは一貫して政党推薦を受けずに「市民党」を掲げ、政党色を出さない選挙を展開してきた。出陣式には連合大分の関係者とともに民主党国会議員の姿もあったが、マイクを握ることはなかった。

 今回の出馬会見で「民主党には知人が多い」と政権与党との親密さをアピールした釘宮氏だが、統一地方選前半戦では民主党の苦境が明らかになった。陣営幹部は「こちらは2期8年の実績がある。今更、政党色を出す意味はない」と、あくまで民主党の看板は掲げない戦略だ。

 一方の安部氏は、ここへきて政党色を鮮明にしつつある。20日の街頭演説で並んだのは麻生太郎元首相だった。安部氏は「今は市民サービスができる役所になっていない。連合に推された市長が、組合員に『変えよう』と言えるのか」と、連合大分の推薦を受ける釘宮氏を批判した。麻生氏も「民主党への不満表明には、自民推薦候補を勝たせることだ」と付け加えた。

 5期20年、自民党県議を務めた安部氏は、幅広い支持を得ようと、当初は釘宮氏と同じく「市民党」を掲げた。

 それでも党内には「民主批判の風を呼び込むには自民色を出した方がいい」との声があった。21日には自民党の小池百合子総務会長が大分入りする。

 自民党関係者は「選挙も終盤。こうなったら自民色を強めて戦っていくしかない」と強調する。


=2011/04/21付 西日本新聞朝刊=

2326チバQ:2011/04/22(金) 22:22:10
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/main/20110422/20110422_0001.shtml
旅客機も論戦も飛ばず 枕崎市議選 市営空港の活用案頓挫 バブルのつけ 放置 「無責任」の声も
2011年04月22日 11:21
開聞岳を望む枕崎空港。旅客機も貨物機も人影もない=13日、鹿児島県枕崎市 多額の税金が投じられながら一機の旅客機も飛ばず、忘れられた空港が鹿児島県枕崎市にある。バブル経済期の1991年に開港した市営枕崎空港。チャーター便が発着し「特産のかつお節も空輸できる」と夢が膨らんだのもつかの間、甘い需要予測と不況で運航会社が撤退した。米軍、自衛隊の利用話や、閉鎖を前提とした跡地利用計画も頓挫。空港問題はもはやタブーとなり、24日投票の市議選(定数16、立候補者数18)で正面から語る候補はいない。

 開聞岳を望む茶畑の間を滑走路が貫く。飛行機も人影もなく「空の玄関口」の看板が寂しい。

 枕崎空港は、地方活性化策を名目に国が促進したコミューター空港建設の第1号。約20億円を費やし、800メートルの滑走路1本を備える。車だと2時間半かかる鹿児島空港や種子島、屋久島との間を3―5人乗りの軽飛行機が結んだ。小型機でも運搬できる集積回路(IC)部品工場誘致を目指し、市は約7億円を投じて近隣に臨空工業団地も造成した。

 しかし、バブル経済ははじけ、旅客は最多の92年度でも年間約4400人と需要予測の8分の1にとどまった。特産品の空輸計画は採算面に無理があり、工場誘致は海に近いため塩害が嫌われて失敗。運航会社の進出と撤退が繰り返された末、最後に託された地元企業も2003年に運航を休止した。

 今は県防災ヘリが使う以外、自家用機が月に1、2回飛来するだけだ。

 ■かつて市を二分

 市議選告示日の17日。空港周辺を走る選挙カーはあっても、将来を展望する訴えはなかった。

 複数の候補者は、論戦が敬遠される背景に、8年前に神園征市長が表明した空港閉鎖と跡地への刑務所誘致構想をめぐる混乱があると指摘する。用地売却益と税収、雇用促進などを狙った誘致構想は、治安悪化の懸念などが出て賛否が二分。国の選考から漏れた。

 対立は今も尾を引き、多くの候補が「市議選でも空港問題は触れないのが無難」とみている。

 ■財政は県内最悪

 市は10年度、空港建設に伴う地方債約8億9千万円を完済した。自家用機の駐機場代(固定資産税)で「04―08年度は黒字。以降の赤字幅も300万円程度」と健全経営を強調する。ただし空港収支は公表していない。今後、老朽化が進み施設維持費はかさむ。

 市の一般財源に占める義務的経費の割合を示す経常収支比率は、財政硬直化の目安とされる80%を大きく超えた県内最悪の98・3%(09年度)。財政再建は市議選の最大争点だが、どの候補も空港を語ろうとしない。

 開港当時に利用したという主婦(81)は「空港抜きの論戦はあまりにも無責任」と批判する。


=2011/04/22付 西日本新聞朝刊=

2327チバQ:2011/04/22(金) 22:22:42
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/fukuoka/20110422/20110422_0002.shtml
震災に配慮 訴えを工夫 田川市議選ルポ
2011年04月22日 14:48
 ●日中の街頭演説強化 マイク使わず頭下げ 前回と同スタイルも

 東日本大震災の被災地への配慮で、街頭活動の自粛が相次ぐ今統一地方選。特に後半戦は市議選、町議選と立候補者が多い分、従来の選挙にはない朝晩の「静寂」が実感できる。候補たちはどんな戦い方をしているのか。市議選で定数20を24人が争う田川市を歩いた。

 「市民の皆さんと対話を重ね、その声を議会や行政に届けます」。選挙戦中盤のある日の夕方、交差点で現職候補が街頭演説していた。横には「演説回数41回」との看板。告示後の街頭演説の回数だった。

 同市議会は3月の会派代表者会議で、一部会派を除き、選挙カーで名前を連呼できる時間帯を午前9時から午後6時までと申し合わせた。

 この候補は前回、街頭で活動できる午後8時まで住宅地で選挙カーを走らせ、街頭で政策を訴えた。夜だと在宅者が多いため効果的だからだ。

 それができない今回。申し合わせには従うが、本音を言えば「不特定の有権者に政策を訴える時間が減るのは困る」。そこで、日中の街頭演説を強化する戦術に変えた。結果、前回とは比較にならない回数になり、看板でそれを表示している。

 午後6時になった。選挙カーにマイクをしまった候補。その場でしばらく手を振り続けた。

 候補が立ち去るのと入れ替わりで、今度は新人候補が交差点に現れた。もちろんマイクは使わない。行き交う車両にひたすら頭を下げた。

 議会の申し合わせには同調している。しかし顔と名前を売ってなんぼ、の新人には、自粛は現職以上につらい。「顔と名前が少しでも伝わる可能性がありますから」。日が暮れ、顔が見えなくなるまで頭を下げていた。

 一方、申し合わせに反対した会派の現職候補。午後8時を過ぎ、事務所に戻ってきたところで話を聞いた。夜も選挙カーを走らせて街頭演説を重ねるなど、前回と同じスタイルを貫いているという。「有権者に選択肢を示すことは大事。なにより選挙で政策を訴えないのは政治家にとって自殺行為でしょう」

 異例の選挙戦でアピールに懸命な候補者たち。有権者は24日、どんな判断を示すだろう。 


=2011/04/22付 西日本新聞朝刊=

2328チバQ:2011/04/22(金) 22:23:12
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/saga/20110419/20110419_0001.shtml
社民にジレンマ 民、社の県議会統一会派問題
2011年04月19日 15:57
県議会での会派構成について意見が交わされた連合佐賀、民主、社民の3者協議 県議選(定数38)の結果を受け、これまで県議会で統一会派を組んできた民主と社民の会派協議が大詰めを迎えている。鳥栖市区の候補擁立をめぐり、あつれきを生じた両党。18日には、両党の支持労組を傘下に抱える連合佐賀が両党を交えた3者協議を開き、統一会派の継続を要請した。改選後も、県議会では自民が圧倒的な勢力を占める中、8年間続いてきた“非自民”勢力としての統一会派は継続されるのか。動向が注目される。

 県議選では、民主が改選前から1増の4議席を獲得し、単独で会派を組める勢力を確保したのに対し、社民は1減の1議席に後退。社民が社会党時代から通算52年議席を維持し、今回、民主が初めて候補者をぶつけたことで対立の火種となった鳥栖市区では、社民が議席を失い、民主が初の議席を得る結果となった。自民は推薦を含め28議席を獲得した。

 3者協議に先立ち、15日に4役会議を開いた社民。国政でも、政策の不一致から連立解消に至った経緯もあり、「原発問題など大きな政策が違う中、統一会派を継続すれば、判断が難しい状況が出てくるのではないか」との懸念が相次いだ。一方で、「1人会派でできることは限られる」(徳光清孝県連合幹事長)とジレンマを抱える。

 民主は当選した4人を中心に協議し、「これまでの経緯を踏まえ、今後も統一会派を組んでいきたい」との方向性を確認。内川修治県連幹事長は「政党のための会派ではなく、県政に対する考え方が重要。労働者重視という基本スタンスは一致しており、県に対する重しは1人でも多い方がいい」との立場だ。

 社民最大の支持組織である自治労県本部の宮島康博執行委員長は「県民生活を考えれば、政策実現に向け、自民への対立軸としての統一会派に前向きに取り組んでもらえれば」と話す。統一会派の継続か、解消かは、社民の判断に委ねられた格好で、5月初旬にも新たな会派構成が決まる。


=2011/04/19付 西日本新聞朝刊=

2329チバQ:2011/04/22(金) 22:24:23
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/nagasaki/20110422/20110422_0001.shtml
わが町から議員を 長崎、佐世保両市議選 合併旧町の戦い過熱
2011年04月22日 14:58
長崎市の旧町地区の海沿いを走る選挙カー。人通りはなくてもマイクでの名前の連呼は止めない ●広がる市域に戸惑いも
 
 24日投開票される長崎、佐世保両市議選は合併旧町をめぐる選挙戦が熱を帯びている。長崎市は前回設けられた旧町ごとの選挙区が廃止され定数も削減された。佐世保市は吸収合併で失職した旧町議らが加わり激戦となっている。有権者が少ない旧町では「町の代表」を市議会に送り込めるかが大きな焦点だ。

 「なんとか町内から議員を出しましょう」

 長崎市南部を地盤とする候補の選挙事務所では、運動員が電話攻勢をかけていた。候補者本人は市中心部まで名前の売り込みに走る一方、事務所では地元町内の支持固めに全力を注ぐ。「これしか訴えることはないですよ。議員がいなくなったら町が見放されないかと不安で」。陣営幹部には焦燥感がにじむ。

 合併後初の選挙だった前回、特例で旧7町に定数1の選挙区が設けられ、定数44の旧市部とは分離された。旧市部の最下位当選者が2546票だったのに対し、有権者が最少の高島区の当選者は309票。今回、旧町出身候補の多くは地元票だけでは3千票台後半とされる当選ラインに届くのは難しい。

 離島出身の候補は大票田で支持拡大を図ろうと市中心部に事務所を構えた。「これまで有権者の顔を見ながらの選挙だったが、こう広いとまったく手応えがつかめない」

   ■    ■

 昨年3月に佐世保市と合併した江迎、鹿町の両町にとっては今回が初めての市議選だ。町長と町議は合併と同時に失職。今回の市議選には、元町長や元町議など江迎から4人、鹿町から2人が立候補した。

 両町の有権者数はそれぞれ約4500人。「候補者を絞れなかったのが一番痛い」。当選ラインを2500票と予想するある陣営幹部は、共倒れを強く懸念する。

 旧町出身候補の多くが地元の活動に重点を置く中、ある陣営は告示翌日に事務所を市中心部に移した。「町内の票では限界がある」と旧市部の票も取り込む作戦だ。しかし、旧市部の候補者も実質的な定数減に危機感が強く両町に活動を広げており、票の争奪戦は激しさを増すばかりだ。

   ■    ■

 「声を届ける議員がいなくなったら、町はますます悪くなる」。江迎の商店主男性(69)は頭を抱える。町の代表を出せるかどうか気をもむのは有権者も同じだ。

 長崎市の旧外海町地区からは市議選候補者が1人も出なかった。前回に無投票当選した現職の後継者はまとまらなかった。他地区の候補が選挙カーで時々回ってくるが、実績も人柄もポスターだけでは分からない。農業男性(66)は「誰を選べばいいのか」と話す。

 一方、釣具店経営の女性(62)はこう言った。「議員がいるだけで町が良くなるとは思えない。市全体のために働いてくれるならよその候補者でいい。役に立たない議員は町にいらない」


=2011/04/22付 西日本新聞朝刊=

2330チバQ:2011/04/22(金) 22:24:57
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/nagasaki/20110420/20110420_0003.shtml
米原子力空母が寄港 歓迎の朝長氏 抗議の前川氏 佐世保市長選
2011年04月20日 15:47
米原子力空母ロナルド・レーガンに乗艦し、艦長らにあいさつする現職の朝長則男氏佐世保地区労などの抗議運動に参加して、原子力空母ロナルド・レーガンの入港を見つめる新人の前川雅夫氏(手前) 基地問題を争点の一つとする佐世保市長選。序盤戦がいまひとつ盛り上がりに欠ける中、米原子力空母ロナルド・レーガンが19日、佐世保港に入港した。同艦は東日本大震災に伴う米軍の救援活動「トモダチ作戦」に参加した。直接出向いて歓迎と謝意を伝えた現職の朝長則男氏(62)と、入港への抗議運動に加わった新人の前川雅夫氏(65)。この日の両氏はそれぞれの主張に基づいて対照的な動きを見せた。

 朝長氏は同日午前、市議会議長らとともに空母に乗艦。米海軍幹部に礼状を渡し、「トモダチ作戦後、初めての寄港地。心から歓迎したい」と述べた。午後には米海軍の表敬訪問も受けた。

 基地との「共存共生」を掲げる朝長氏は、その理由に基地の経済効果を挙げており、「佐世保で十分英気を養ってほしい」と期待を寄せた。

 一方、市民の関心が高い原子力艦の安全性については「百パーセント安全とは思っておらず、きちんと国に対応を求めていきたい」と述べた。

 前川氏は同日、空母が入った佐世保港を見下ろす高台で労働団体や平和団体などの抗議集会に参加。「原子力空母は出ていけー」と叫ぶ参加者たちの横で空母の動きをじっと見つめた。

 演説は行わなかったが、前川氏は「市民の一人として米軍基地や原子力船寄港に反対する意思表示をしたかった」と飛び入り参加の理由を説明。米軍のトモダチ作戦については「今回の行動には基地に対する反発を和らげようとする米側の意図も感じられる」と疑念を口にした。

 佐世保市では佐世保商工会議所が空母寄港を歓迎する垂れ幕を掲げる一方、一部の平和団体が中心部アーケードで入港反対を訴え、行進した。


=2011/04/20付 西日本新聞朝刊=

2331チバQ:2011/04/22(金) 22:25:29
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/nagasaki/20110422/20110422_0002.shtml
2市長選、終盤戦へ
2011年04月22日 14:59
 長崎、佐世保両市長選は24日の投開票へ向けて終盤戦に突入した。長崎市は元市議会副議長の中田剛(67)=共産=、現職の田上富久(54)=無所属=、前教育長の太田雅英(63)=同=の3氏、佐世保市は現職の朝長則男(62)、郷土史家の前川雅夫(65)の無所属2氏が立候補。街頭演説や個人演説会を重ね票の掘り起こしに懸命だ。終盤の戦いを追った。

 ●中田氏・県庁問題広がり期待 田上氏・街頭での反応に自信 太田氏・知名度 徐々にアップ

 ▼長崎市

 中田氏は1日に十数回の街頭演説で政策の訴えに重点を置き、JR長崎駅前再開発など大型公共事業反対を貫く。「災害に強いまちづくり」を掲げ、長崎魚市跡地への県庁舎移転にも批判を強めており、共産支持層だけでなく現地での建て替えを望む有権者へのアピールも狙う。陣営は「県庁舎問題では保守層の支持も期待できる」と話す。

 田上氏は「市民力」を前面に、無党派層の取り込みに力を入れる。加えて支部レベルの支持を受けている民主、自民両党や、自主投票を決めた公明党の支持層にも浸透を図ろうとしている。陣営は「街頭での反応はとてもいい」と自信を見せる。支持者からは「人柄がよい」「1期目の4年で判断するのは早い」などの声が多い。

 太田氏は前半、選挙カーでの巡回に時間を割き知名度アップを図った。「前の教育長さん、と覚えてくれている人が多く徐々に顔が売れてきた」と陣営は話す。職員不祥事多発や新市立病院の入札問題など現職批判を展開し支持拡大を狙っており、後半は街頭演説に力を入れる。「教育政策に共感する」との有権者の声に手応えを得ている。

 ●朝長氏・現職の強み発揮 前川氏・独自の集票活動

 ▼佐世保市

 佐世保市長選は、知名度で勝り組織を固める朝長氏が現職の強みを発揮して
いる。ただ、基地問題や石木ダム計画など両氏の対立軸は鮮明だが、争点としてかみ合っておらず、有権者の関心は高まっていない。

 朝長氏は政党推薦を受けず、企業や団体から千近い推薦・支持を得た。離島を含む全域に選挙カーを走らせ支持を広げる。ただ、出陣式や告示翌日に開いた女性集会は参加者が前回市長選の半分程度。21日には支援団体を集めた決起集会を開くなど引き締めに躍起だ。

 前川氏は選挙カーから連呼する活動は行わず、過去に町内会長を務めた早岐地区を中心に歩いて支持を訴えている。社民党市議の一部や共産党が支援の意思を示しているものの出陣式や集会に関係者の姿はなく、集票にどこまでつながるか注目される。


=2011/04/22付 西日本新聞朝刊=

2332チバQ:2011/04/22(金) 22:25:59
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/kumamoto/20110422/20110422_0001.shtml
未来託す産業どう育成 上天草市長選、24日投開票 観光の浮揚策も課題
2011年04月22日 15:09
 ●人口減、農漁業は衰退…
 
 任期満了に伴う上天草市長選は、無所属現職で再選を目指す川端祐樹氏(39)と、無所属新人で元学習塾経営の橋本美春氏(59)が立候補、一騎打ちの戦いとなっている。市は2004年3月に大矢野、松島、姫戸、龍ケ岳の旧4町が合併して誕生したが、近年は人口減少と産業の衰退が著しい。豊富な海の幸や、天草五橋に代表される観光資源を生かした浮揚策をどう進めるのか。課題を探った。

 テレビカメラに向かって地鶏をほおばる姿を、同市大矢野町の男性(46)は鮮明に覚えている。およそ4年前。宮崎県の農産物をPRする東国原英夫・知事(当時)を番組で目にするたび「上天草も、このぐらいやってほしい」と、うなった。

 男性は町で20年以上、市特産クルマエビの養殖を続ける。いけす2基で約17万匹。個人向けに小売りもするし、東京などの市場にも出荷する。

 ただ、1キロ8千円程度だったというエビの市場での卸値は「この20年で半額になった」。不況で需要が減り、昨年は3千円台にまで落ち込んだ。

 近隣で30戸を超えていた同業者も今は5戸程度。この先、続けていけるか。不安が募る。

 「行政はもっと特産品を売り込んで販路を広げ、高く売る努力をしてほしい」。切実な思いだ。

   □   ■

 クルマエビにタイ、かんきつ類−。魚介類や農産物が豊富な市は、キャッチフレーズに「パライゾ上天草」と掲げる。パライゾは「天国」「楽園」の意。癒やしの魅力を前面に、観光客の呼び込みにも力を入れる。

 だが、現実は厳しい。市の人口は約2万9900人(昨年度)。旧4町時代の10年前から約5400人も減った。農漁業は後継者不足が深刻。漁業者数は03年の約1390人が、09年は約1180人に減り、約1490戸(01年)だった農家も昨年までに半減した。

 事業所の撤退や廃業も目立つ。09年は田崎真珠(神戸市)の大矢野町の養殖場が閉鎖され、05年度に市内で約2千を数えた事業所数は、09年度までに約100減った。

   ■   □

 地域経済が疲弊する中、市は産業振興を後押しする役割を担う。ただ合併当初から危機的な財政の立て直しが先決で、経済対策は後回しになってしまった側面がある。

 合併前後に建設した大型施設の起債償還や国の三位一体改革−。収入に対する借金返済額の割合を示す市の実質公債費比率は05―07年度、起債に県の許可が必要な18%を超えた。各種団体への補助金削減や職員のボーナスカットなどを進め、ようやく09年度に約16%まで回復した経緯がある。

 行財政改革を緩めることなく、基幹産業の1次産業を柱に産業振興をどう進めるか。

 21日、川端氏は同市松島町での演説で、2期目を「飛躍の段階」と表現した。選挙戦では食をテーマにした全産業の振興を掲げる。橋本氏は同日、企業誘致による経済振興から脱却し「農林水産業や商工業など地場産業の底上げで雇用を増やす」と力を込めた。

 両候補がともにPRする産業振興の青写真。市内の観光業者(33)は論戦をこう見る。

 「経済対策を急がないと、人が住めなくなってからでは遅い。そこまで衰退したことを自覚し、未来を託す産業を育てる方法を、もっと具体的に語ってほしい」


=2011/04/22付 西日本新聞朝刊=

2333チバQ:2011/04/22(金) 22:26:58
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/oita/20110421/20110421_0001.shtml
局地的に候補者乱立 日田市天瀬町と宇佐市旧郡部
2011年04月21日 15:58
日田市天瀬町五馬地区で、選挙カーを降りて握手する市議選候補者 立候補者数が定数の「プラス1」にとどまり、前回選挙から10人以上減少した宇佐市議選(定数26)と日田市議選(定数24)。自粛ムードもあり、選挙への関心が高まらないことに戸惑いを見せる陣営は少なくない。ただ、旧郡部の一部の地区では、候補者が乱立気味。24日の投票日に向けて、地盤の票の奪い合いがさらに熱を帯びそうだ。

 人口約2千人の日田市天瀬町五馬(いつま)地区。現職2人に加え、今回は、旧市部出身の新人が地区内に選挙事務所を構え、告示直前には別の新人も出馬を表明。人口比率では市全体の約3%にすぎない山あいの農村部は、25人のうち4人が出馬する市内随一の“激戦区”になった。

 「うちの候補を落とそうとする動きがある。絶対に負けられない」「ボケッとしとったら、新人に食い込まれてしまう」−。現職2人の陣営幹部は、危機感を隠さない。現職の1人は、関心が高い原発事故問題を演説で取り上げるなど、票の掘り起こしに躍起だ。

 一方、新人2人も、一人でも多く名前を覚えてもらおうと、地区内外を選挙カーで走り回る。ある陣営からは「地域の過疎化への不安は、世代を問わず大きい。できれば、全員を議会に送りたい」と期待の声も漏れる。

 27人が立候補した宇佐市議選でも、局地的な激戦が見られる。

 前回選挙では、旧宇佐市と旧安心院町、旧院内町ごとに選挙区が設けられたため、合併後に全市一区で市議選を行うのは今回が初めて。人口比率が全体の約2割にとどまる旧郡部の候補者にとっては、不利になりがちだが、27人のうち10人が旧郡部出身。特に、単純計算すると2議席相当となる院内町からは、6人が出馬した。

 選挙区が広くなった中で、各陣営は、地盤の票を固めながら旧市部にも支持を訴える。院内町出身の元職は「人口4千人の町から6人出馬しているので圧倒的に厳しい」と、選挙戦の半分を旧市部での遊説に充てる。地元での支持拡大に力点を置く安心院町出身の現職は「地域の声を届けるのが市議の仕事。旧市部でいくら訴えても…」と試行錯誤を続けている。


=2011/04/21付 西日本新聞朝刊=

2334チバQ:2011/04/22(金) 22:31:34

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/kagoshima/20110421/20110421_0001.shtml


「竹原流」審判再び 阿久根市議選 候補者アンケート 評価二分
2011年04月21日 16:49

 ●対立構図くっきり
 
 鹿児島県阿久根市議選の立候補者24人を対象にした西日本新聞社のアンケートでは、立候補の動機や取り組みたい施策なども聞いた。竹原信一前市長派11人は議員報酬の日当制復活などの「竹原流改革」の継承、反前市長派11人は市政正常化などを訴え、中立とする2人は議会の改革必要性を主張した。回答からは、前市政の対立構図が続く中、市議選があらためて前市政の是非に節目を付ける民意の審判の場である状況がうかがえた。

 立候補動機について、前市長派の大半は前市長の「改革継承」「官民格差の是正」と回答した。「街を良くしたい」「市民のための議会にする」などを理由に挙げた。

 反前市長派の大半は、前市長と議会が対立して市政が混乱したことを踏まえ「市政正常化」を動機とした。渦中にいた前職の一人は「前市長派が議会で過半数となり、再び市政が混乱するのを防ぐため」と回答した。

 中立の1人は「あるべき姿の議会に戻す」とし、激しかった対立からの脱却を図るとした。

 施策については、前市長派の大半が「行政改革」を掲げた。具体的には議会で過半数を制すれば、職員給与削減や議員報酬の日当制、固定資産税率引き下げなどを議員提案で実現したいとした。

 反前市長派は、1次産業の活性化や雇用創出、市民の所得向上、福祉の充実などが目立った。

 中立の1人は「まずは憲法や地方自治法などを議員に教育したい」とした。

 1月の市長選で竹原氏を破った西平良将市長への評価については、前市長派の大半が「市長給与を上げ、議員報酬を日当制から元の月額制に戻した」「公約違反」と批判した。「西平市長では改革は進まない」との意見もあった。

 反前市長派は「政策に成長戦略が見える」「1次産業振興など共感できる」と評価した。

 中立の1人は「これからに期待したい」とした。


=2011/04/21付 西日本新聞朝刊=




 ◇阿久根市(定数16−24)
松下愛ノ助 63 市民団体代表   無新 支持
牟田学   52 建設会社役員   無元 支持
松元薫久  34 飲食業      無元 支持
野畑直   59 測量設計社員   無元 不支持
平文夫   62 [元]旅客機機長 無新 中立
浜田公貴  54 農業       無新 支持
鳥飼光明  70 [元]市副議長  無元 不支持
木下孝行  51 [元]建設会社長 無元 不支持 
大田重男  62 [元]会社員   無元 不支持
仮屋園一徳 60 [元]市課長   無新 不支持
浜崎国治  63 [元]市総務課長 無元 不支持
西田数市  51 飲食業      無新 中立
竹原恵美  39 建設会社長    無新 支持
中野浩一  66 [元]会社員   無新 支持
寺下富雄  59 農業       無新 支持
湯田大成  33 [元]会社員   無新 支持
山下憲一  69 農業       無新 不支持
中面幸人  58 建設会社員    無元 不支持
出口徹裕  35 会社員      無新 支持
石沢正彰  65 飲食業      無元 支持
浜之上大成 61 仕出し業     無元 不支持
山田勝   66 物産館経営    無元 支持
牛之浜由美 52 地区婦人会長   無元 不支持
岩崎健二  62 農業       無元 不支持

2335チバQ:2011/04/23(土) 00:15:56
http://kumanichi.com/feature/chihousen/kiji/20110422001.shtml
過熱する人吉市長選 地元政界のねじれ引き金
24日投開票の人吉市長選がにわかに過熱してきた。同じ激戦だった前回、前々回から一変し、長らく最大争点となってきた川辺川ダム建設への賛否は前面に出なくなった。代わりに地元政界のねじれが戦局の行方を複雑にしている。その対立の底流にはやはり、ダム問題への距離感が投影している。

球磨川沿いを選挙カーが駆け抜ける。商店街では街頭演説に人垣ができ、集会場では支持者らが拳を突き上げる。4年に一度、目にされる光景だ。

 だが、告示の第一声でダム問題に言及した候補者はおらず、遊説でも触れることは少ない。前回、「中立」の立場で初当選した田中市長がダム計画の白紙撤回を表明。その後、蒲島郁夫知事と民主党政権も相次ぎ建設中止を表明した。地元政界関係者は「もはやダムは争点ではない」と口をそろえる。

●現市政への評価

 それでも告示直前、自民党の金子恭之衆院議員と溝口幸治県議が前市議会議長の大王氏支持を表明したことで、戦いが熱を帯びてきた。

 大王氏は田中市政の意思決定過程を問題視し、「対話で球磨郡との協力関係、国・県との連携を築けるのは私しかない」と強調。田中氏は福永浩介前市政が収賄事件の舞台となった4年前を振り返り、「時計の針を戻すか、クリーンな政治を継続するかの戦いだ」と訴える。双方の主張は擦れ違う。

 構図も単純ではない。田中氏は金子氏の人吉市後援会長を務めてきた。それだけに支持層は一部重なり、金子、溝口両氏の後援会幹部は田中、大王両陣営に分かれた。両陣営とも「金子、溝口支持者の7割はこっちに来る」と断言する。

 会社社長の長友氏は独自の活動で、「生ごみを飼料化し、流域を一つにした環境都市『球磨市』をつくろう」と訴える。

 市長と衆院議員・県議の対立は、集票に影響力を持つ地元建設業界にも影を落とす。市建設業協会の佐藤征勝会長は「早くから現職推薦を決めており、一枚岩でやっている」と語る。ただ内部には「衆院選では金子さん、県議選では溝口さんを支援してきた経緯から、悩ましい」との声もくすぶる。

 人吉球磨への公共投資総額は10年余り前の約400億円から約200億円へと半減。業界は政界の不安定要素拡大を懸念する。

●対立の残像

 現市政への評価、地元政界のねじれ、業界の戸惑い…。これに、ダム問題での対立の残像が加わる。

 実際、大王、田中両陣営幹部が「ダムは腹の中にある」と明かす。大王陣営の幹部は「大王氏は5期20年の市議時代、一貫してダム推進の旗を掲げてきた。幅広い支持者の中には、そうした姿勢に共感する層は少なくない」、田中陣営幹部も「市長の白紙撤回表明を評価する支持者は多い。大王陣営とわが陣営を分ける底流には、ダムが横たわる」。

 長年、地元政界の分水嶺[れい]となってきた川辺川ダム。そのしこりは消えていない。

 21日夜、人吉カルチャーパレスで開かれた大王氏の支援集会で金子、溝口両氏が必勝を訴えた。田中氏の選挙カーは「市長を決めるのは政治家でなく市民だ」と反撃の声をからした。熾烈[しれつ]な攻防が最終盤に突入した。(山口和也、臼杵大介)

2336チバQ:2011/04/23(土) 10:17:03
http://mytown.asahi.com/kumamoto/news.php?k_id=44000001104230001
最終盤 訴えに熱
2011年04月23日

  統一地方選を締めくくる8市町村長選と15市町村議選が24日、投開票される。人吉市長選には3人、上天草市長選には2人が立候補し、激しい選挙戦を展開。熊本、人吉、荒尾、水俣の4市議選(合志は無投票)は計105議席をめぐり140人が争う。小国、高森、御船、錦、あさぎり、水上の6町村長選(南小国町、湯前町は無投票)には計13人が立っている。投票は24日午前7時〜午後8時(一部繰り上げを除く)。25日未明にかけて、新たな首長や議員が誕生する見通しだ。


人吉市長選


人吉市長選は、再選を目指す現職の田中信孝氏(63)といずれも新顔で環境コンサルタント会社社長の長友清冨氏(61)、前市議会議長の大王英二氏(54)が争っている。事実上、田中氏と大王氏による一騎打ちの構図で、両陣営は票の掘り起こしに懸命だ。
 約200団体からの推薦を得た田中氏は、個人演説会を連日開き、1期目の実績を力説。長友氏は自ら選挙カーを運転し、合併による「球磨市」の実現を訴える。大王氏は球磨郡との連携、国・県とのパイプを強調し、田中市政への批判票の取り込みを図る。
 地元選出で自民党の金子恭之衆院議員、溝口幸治県議が告示直前に大王氏への支援を決断したことで、田中、大王両陣営の対決の図式が鮮明になり、選挙戦の過熱に拍車をかけている。


  人吉市長選で22日までに期日前投票を済ませた有権者が3881人に達し、残り1日の段階で前回市長選での期日前投票者数3277人を上回った。各候補者の陣営は、最終的な投票率も「前回より上がるのでは」と見ている。


  市選管によると、告示翌日から始まった期日前投票は初日の18日が307人、19日538人、20日781人、21日1073人、22日1182人と増加。前回市長選では、5日目が終わった時点の投票者数は計2227人だった。


  前回の投票率は79・87%。1995年の市長選以降、投票率は87・01%(99年)、84・98%(03年)と下がり続けている。今回、激戦を繰り広げている各候補者の陣営幹部は22日、「80%は超えるのでは」との見方を示した。


上天草市長選


  再選を目指す現職の川端祐樹氏(39)と、新顔で元学習塾経営の橋本美春氏(59)が激しくぶつかり合っている上天草市長選。両氏とも過疎や高齢化などが著しい現状に触れつつ、地域浮揚策をめぐり舌戦を繰り広げている。


  川端氏は今回の選挙を「継続か、混乱かを決める分岐点」と位置づけ、合併後に危機的だった財政に道筋をつけたなどと成果を強調。「官民一体となって経済の立て直しに力を注ぐ」と街頭演説で訴える。


  橋本氏は漁港などでマイクを握り、閉塞(へい・そく)感を打破するため「地場産業の底上げと市民のアイデアで若者が働ける雇用の場を増やす」と主張。「女性の視点で、きめ細やかな心ある政治ができる」と力を込める。


熊本市議選


  旧富合、植木、城南3町との合併後初となる熊本市議選は、2選挙区に分かれ、計68人が49議席を争う激戦となっている。来春予定される政令指定都市移行後のまちづくりや災害対策、議会や行財政改革などをめぐり論戦を交わしている。


  現職40人に新顔26人が挑む熊本市選挙区(定数48)。自民は現職14人全員の当選を目指す。民主は現職3人に加え、いずれも30歳の新顔3人を公認して議席増を狙う。公明7人、共産3人、社民1人、無所属35人も含め各自の地元や市中心部での遊説に声をからす。


  富合町選挙区(定数1)は自民現職と元町議の一騎打ちとなっている。

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2337チバQ:2011/04/24(日) 18:30:57
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110424-00000000-ryu-oki
普天間移設県民大会1年 全首長「県外国外」望む
琉球新報 4月24日(日)9時40分配信


 昨年4月に読谷村で開かれた「米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と、県内移設に反対し、国外・県外移設を求める県民大会」(実行委員会主催)から25日で1年を迎える。琉球新報が19日から22日までに実施した県内全41市町村長に対するアンケートでは、普天間飛行場の移設先について、全市町村長が県外や国外が望ましいと回答。政府が進める方針の名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部への移設が望ましいとした首長はゼロだった。県内移設反対と、県外、国外移設要求がより強いことがあらためて示された。
 「その他」を選んだ翁長雄志那覇市長は「国外移設を否定しない、県外移設」、外間守吉与那国町長は「東京」と回答した。
 一方、昨年5月28日に日米両政府が辺野古移設を明記した日米共同声明を推進する方針の菅直人首相に対し、「評価しない」が38人、「どちらでもない」が2人、無回答が1人だった。これに対し、昨年、県内移設を条件付きで容認する方針から転換し、日米両政府に対し県外移設を求めている仲井真弘多知事の姿勢に対し、「評価する」が40人と「どちらでもない」の1人だった。
 県民大会が普天間飛行場移設に何らかの影響を与えたと思うか、との質問に対し、37人が「影響を与えた」と回答。1人が「影響を与えなかった」、3人が「分からない」と回答した。
 「影響を与えた」と回答した理由として、「日本全国に県民の思いを伝えることができた」(東門美津子沖縄市長)「県外移設要求がさらに強まり、日米両政府間の協議に少なからず影響を与えた」(儀武剛金武町長)などの意見があった。
 鳩山由紀夫前首相が「最低でも県外」の方針から辺野古移設に回帰し、昨年の県民大会後の5月には日米両政府が辺野古移設の共同声明を発表。同6月、政権を引き継いだ菅首相は共同声明を踏襲する方針を示した。首相ほか関係閣僚が相次ぎ来県し移設への理解を求めているが、県内での理解は全く得られていない。

2338チバQ:2011/04/24(日) 18:56:03
http://mytown.asahi.com/saga/news.php?k_id=42000001104180003
3市の課題(上) 夕張の姿 重ねる市民
2011年04月19日


2007年に閉鎖された「ゆうらく」。ホテルやゲームセンターも備えた大型の温泉娯楽施設だった=多久市北多久町小侍

◇多久市(定数16)


 「夕張の二の舞いになりそうで、怖い。同じ産炭地でもあるし」
 15日午後2時前。JR多久駅前のロータリーで客を待つタクシー運転手の男性(68)は、こう訴えた。1時間に1本の下り列車が停車したが、真新しい駅舎から出てくる人は少ない。


 総事業費101億円(うち市負担69億円)をかけ、15年前から17・7ヘクタールで土地区画整理が続く市中心部。その中央にある駅周辺が、閑散としている。男性が思いを重ねるのは、財政破綻(は・たん)した北海道夕張市の姿だ。


 「お客も昔の半分。買い物とか病院通いとか、生活に必要な用を足すお年寄りばかりだよ」


   ◇


 1日現在、市の人口は2万1701人。炭鉱が全盛期だった1960年の半分を割り込み、県内10市で最少になった。有田町(2万1415人)と同規模で、みやき町(2万6286人)や白石町(2万5923人)より少ない。


 必要経費に対する自主財源額を示す財政力指数は0・384(2009年度決算)。太良町、白石町に次いで県内で3番目に低く、市の財政状況は厳しい。


 高齢化率は27・12%と県平均を3%近く上回る。少子化も深刻で、今春、市立小学校に入学した1年生は全7校で170人。2013年の開校を目指し、三つの中学校区ごとに小学校を統合して小中一貫校をつくる計画が進む。市議会は、これまでに計約20億円の事業予算案を可決した。


 07年、炭鉱跡地に立つ温泉娯楽施設「ゆうらく」が経営悪化のため閉館。09年には市役所近くの大型商業施設「コーリー」からもテナントが相次いで撤退し、昨年2月の閉店以降、巨大な空き店舗になっている。


 市内各地から買い物客を運んだコミュニティーバスは、民間バス会社が市内の赤字路線を廃止した後、市が走らせていた。残った路線で運営を続けるコミバス事業は今も、年平均1500万円の持ち出しがある。


   ◇


 定住促進策として市は07年、市内で住宅を得た人への奨励金制度を設けた。これまで計181件(613人)に交付されたが、市の見通しを下回る。この4月には新婚世帯を対象に、賃貸住宅の家賃補助も始まった。子ども医療費や不妊治療費の助成も手厚い。


 企業誘致にも熱心で、長崎自動車道多久インター近くに工業団地を自前で整備。「初期投資を抑えたい」という企業に応え、最初の10年間は1坪(3・3平方メートル)あたり年100円で貸している。ここ20年ほど、進出企業数25件を維持していたが、折からの不景気に加え、東日本大震災の影響が追い打ちをかける。


 市商工観光課の職員は「人口減と、企業や店舗の撤退の悪循環。まちを活性化するにも、どこから手をつけるべきなのか。今後は大型施設に頼らず、住民とともに身の丈に合った街づくりを考えていかなければ」と話す。(谷川季実子)


    ◇


 少子高齢化や中心市街地の疲弊が進む地方都市。24日に市議選が投開票される3市は、どのような課題を抱えているのか。地域の声を聞いた。

2339チバQ:2011/04/24(日) 18:56:31
http://mytown.asahi.com/saga/news.php?k_id=42000001104200003
3市の課題(中) 新幹線論争しぼむ声
2011年04月21日

 4年前。鹿島市議選では、九州新幹線西九州(長崎)ルートの建設に反対する候補者と賛成する候補者が真っ向からぶつかった。選挙の結果、建設に反対する桑原允彦・前市長派の議員が多数を占めた。
 だが、今回の市議選には建設反対派の多くが、それぞれの事情で立候補せず、引退。新幹線長崎ルートを巡って市長派、反市長派が市を二分したのは過去の話という印象だ。
 これまで建設に反対していたある候補は「新幹線の扱いをどうするのかという争点は終わった。現在の市長の手腕は手堅いと、就任後の約1年間を見て分かった。市政には是々非々の立場で臨む」と話す。別の候補も「いまは鹿島市の浮揚が一番の関心事。最大の課題は1次産業や市経済の浮揚をどう再構築していくかだ」と話す。
 その最も分かりやすい具体例は、隣の太良町の「道の駅太良」の盛況ぶりだ。大型バスが駐車でき、一般車両の駐車スペースも広い。それに比べ、わずか数キロ離れた「道の駅鹿島」は駐車スペースも狭く、「活気が無い」という人は少なくない。この格差は、新幹線受け入れを決めた太良町への「見返り」として、国や県から多くの予算がついた地域振興策の結果と、鹿島市民の多くが分かっている。
 鹿島市の振興策が遅れた現状について、今回の県議選の鹿島市・藤津郡区で3選を果たした土井敏行県議は「桑原前市政は壁に向かって球を投げていたが、投げたときのまま戻ってきてしまった。その視点がやや欠けていた」と分析する。
 一方、そう指摘された桑原前市長は「実を取る方向に鹿島市はかじを切ったのだろう。だが、大政翼賛会のような形ではなく、議会のチェック機能を果たしてほしい」と注文する。
 長崎ルートの先行きを懸念する有権者も少なくない。「東日本大震災で状況は一変した。建設費や長崎線複線化、フリーゲージ車両の開発費など大震災前と同額の予算がつくか分からない」
 今回の市議選の争点について樋口久俊市長は「新しい風をという市政への思いは吹き始めてきた。議会とは諫早干拓、TPP、震災後をどうするかの議論をきちんと続けたい。新幹線問題は長い経過を経てきた。賛否どちらかではなく、推移を見守っていくだけ、と就任当初から今でもノーコメントを貫いている」。
 その上で、「今年度からJR肥前鹿島駅のエレベーター設置の工事が始まる。今後4年間で約12億円が投入される見込みで、市にふさわしい玄関口が整備される」と、市の浮揚への一歩となる「果実」を誇った。(長沢豊)

2340チバQ:2011/04/24(日) 18:56:58
http://mytown.asahi.com/saga/news.php?k_id=42000751104210001
EPZ拡大 望む住民 伊万里市 
2011年04月22日
 伊万里市波多津町木場(こ・ば)。九州電力玄海原子力発電所(玄海町)から12キロ。山林に囲まれたこの田園地区は、市内では原発から最短距離に位置する。29人の候補者の顔が並ぶ、バス停近くの市議選ポスター掲示場前を新顔の選挙カーが原発には触れずに通り過ぎた。
 原発のある玄海町に唐津市が隣接、伊万里市はさらにその隣だ。原発事故に備えた「防災対策を重点的に充実すべき地域の範囲」(EPZ)は、県の地域防災計画では原発から半径10キロ圏内となっている。
 一部が圏内に入る唐津市は、市の地域防災計画の中に原発災害対策を盛りこみ、避難経路や28カ所の避難場所を指定している。玄海原発との間には「ホットライン」があり、トラブルがあれば24時間ファクスなどで市に情報が入る。
     ◆
 だが、伊万里市は最短の木場でも圏外となるため、特別な対策はとられていない。
 木場の約60世帯の住民たちは、原発について「恐ろしい」「なか方がよか」と率直に語る。土木従業員の井本東太さん(52)は「今まで安全安全できたが、福島の事故を見て、こちらでも事故が無いとはいえない。故郷がのうなってしまう」と表情を曇らせた。
 木場から曲がりくねった国道204号を1キロ余り行くと唐津市との境界に出る。区長の山口政志さん(55)は「事故があったときにどう対処したらいいか。九電にちゃんと説明してほしい」と語る。
 市民の声を背景に、塚部芳和市長は5日に佐賀市であった県市長会で(1)EPZの拡大(2)福島第一原発事故の原因究明などを織り込んだ緊急決議を提案した。さらに他の市長たちの意見も取り入れて、5月19〜20日に長崎県壱岐市で開かれる九州市長会に提案する予定だ。
 塚部市長は「何で10キロなのかと不思議でならなかった。福島原発事故で20キロ、30キロ、さらにそれ以上のところまで飛び火しているのでEPZの拡大を考えなければならない」と力を込める。
     ◆
 市議選候補たちのEPZ拡大についての取り上げ方は様々。一般質問などでこの問題を取り上げてきた現職候補は「10キロ圏外も原子力防災の対象にするよう県に要請していく」と決意を表明。一方、「避難地域を広げるより、原発の安全総点検を」「太陽光、風力、水力などへエネルギー源のシフトを」と訴える候補もいる。
 木場が地元の現職候補は「これまでEPZの蚊帳の外にいた。今からは蚊帳の中に入れてもらわなければならない」と、市長と歩調を合わせる構え。10キロ圏外からの声は、県や国に届くだろうか。(田中良和)

2341チバQ:2011/04/24(日) 19:01:00
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110420-00000189-mailo-l44
県都の課題:大分市長選 客足が遠のく中心街 県との連携どう図る /大分
毎日新聞 4月20日(水)14時44分配信

 24日投開票の大分市長選。県都として中心市街地活性化など課題は多い。その現状をレポートする。【佐野優、梅山崇】
 1月31日、JR大分駅前の大分パルコが33年の歴史に幕を下ろした。かつては若者の文化発信地としてにぎわいをみせたが、郊外に大型ショッピングセンターが相次いで建設され、売り上げは徐々に減少した。
 閉店から2カ月半経過したが、シャッターは下ろされたまま。ビルを所有する大分開発は「地方の経済環境は厳しいが、街の人に良い形になれば」と複合施設も視野にテナント探しは続く。
 また、09年には大分サティ(大分市中央町)が閉店し、新たなテナントが入ったのは約1年半後。地元のセントポルタ中央町の阿部満理事長は「商店街の人通りも減った。市が3セクで買い取る方法もあった」と感じる。
 市によると、市中心部の土日の通行量は00年度の約47万4000人から10年度は約31万8200人に落ち込んだ。中心市街地の小売業年間販売額も97年度の1480億円から07年度は852億円。中心部の魅力が薄れ、郊外に人が移っている。
 しかし、市も手をこまねいているわけではない。中心市街地活性化基本計画で61事業を計画。さらに、13年夏には、駅南にコンベンションホールなどを備えた複合文化交流施設を建設。JR九州も、早ければ3年後にも商業施設の入った新大分駅ビル建設の計画を持つ。市商工労政課は「中心市街地の魅力になる」と力を込め、阿部理事長は「駅ビルから人を呼び込める商店街を作りたい」と意気込む。
 市は12年度には土日の通行量35万人、中心市街地の小売業年間販売額880億円−−と目標を掲げる。地域と行政が一体となり、魅力ある街を作れるか。描く夢はあるが、クリアすべき課題も多い。
   ◇  ◇
 昨年5〜10月、県内で5件相次ぎ、計335人が発症したサルモネラ菌の卵食中毒。いずれも大分市の採卵養鶏場が原因と推定された。拡大を食い止められなかった背景には、大分市と県の情報共有不足があった。
 県が担う保健所事務だが、中核市の大分市だけは市が担う。市保健所は4人が発症した1件目段階で疑わしい養鶏場を特定していたが、「他の原因の可能性もある」として、養鶏場を指導する県家畜衛生飼料室に知らせず、県側も食中毒が起きたことを知りながら市側に問い合わせず、情報共有できたのは秋になってからだ。
 保健所以外にも中核市が担う県事務は数多い。県は昨年9月、09年度の「大気汚染、水質汚濁、ダイオキシン類及び自動車騒音調査結果の概要」を発表したが、大分市のデータは含まれていなかった。県環境保全課は「大分市だけは独自に調査しているので」と話し、10年度の概要の公表方法についてもまだ大分市と調整していない。
 県、市ともに原因がある風通しの悪さ。昨年11月、約4億円を折半することで合意した県営新大分球場の改修でも、そうした面が透けて見える。球場がある大洲総合運動公園は04年、県が大分市に無償移管方針を伝達。本来なら大分国体(08年秋)前の移管完了を望んでいた県と、老朽化ゆえの補修や維持コストの問題でやや及び腰の市。話は前に進んでいない。
 自治体の自立と連携。どう折り合わせるかが問われている。

4月20日朝刊

2342チバQ:2011/04/24(日) 19:08:03
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2011unity/main/20110423/20110423_0004.shtml
社民 市町村議選岐路に 県議選 九州で苦戦
2011年04月23日 12:37  全国的な党勢衰退の中で一定の勢力を維持する九州の社民党が、今回統一地方選で岐路に立たされている。10日投開票の県議選で、福岡県で64年守り続けた議席を失い、宮崎県でも議員を減らした。24日投開票の市町村議選では、あえて党派色を薄める候補もいる。

 福岡県田川市議選(定数20)には公認3人が立候補。田川地区は「社民の牙城」とされ、市議選では1951年に1人が当選し、59年と63年には4議席を得た。市長も社民党系が続いたが、2003年選挙で推薦候補が敗退。今回の統一選の県議選では田川市と、隣接の田川郡で推薦、公認候補が落選しており、同市議と周辺の町議の現有議席は「最後のとりで」。だがジレンマもある。

 「今後も市民の切実な声の代弁者としての姿勢を貫く」。選挙終盤の22日、ある公認候補は街頭演説で訴えた。だが「社民」の言葉は聞かれず、リーフレットにも「社民」はない。「市議選では地域のつながりの方が大事。党派色を前面に出すと抵抗を感じる有権者もいる」と打ち明けた。

 全国最多の73人が立候補した宮崎市議選(定数46)。改選前、5議席の社民党は新人1人を含む4候補を擁立した。宮崎県では自治労が社民党を支援していることなどから一定の党勢を維持するが、それでも県議選は県連合副代表を含む2人が落選、3議席になった。

 自治労が主な支援組織という現職候補は、危機感を隠さない。宮崎県出身の福島瑞穂氏の党首効果も「連立離脱後はなくなった」。ただ「反原発や、労働者など社会的弱者の側に立つ社民的な考え方は、今だからこそ受け入れられるのではないか」と期待もしている。


=2011/04/23付 西日本新聞朝刊=

2343チバQ:2011/04/24(日) 19:15:52
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20110422-OYS1T00184.htm
選挙期間中 演説ネット中継、福岡市議選候補が毎日
地方選
 10日に投開票された福岡市議選で南区から立候補、落選した無所属新人の本山貴春・元候補(29)が、選挙期間中、インターネット上の無料動画配信サイト「ユーストリーム」を利用し、政策についての演説や支援の呼びかけなどを毎日生中継していたことがわかった。

 候補者が選挙期間中にブログやホームページなどを更新して問題となるケースはあるが、ネットを使った生中継は極めて異例。

 総務省によると、公職選挙法では、選挙期間中は法定はがきなどを除き、候補者や政党に関する「文書図画」の頒布が禁じられている。ネット上の文書や画像、動画も「文書図画」に該当するとされ、選挙期間中の更新は公選法に抵触する恐れがある。

 本山元候補によると、生中継は告示日の1日から投開票日前日の9日まで毎日午後9時から10〜15分程度実施。名前入りのたすき姿で東日本大震災の復興支援策について持論を展開したり、「ご支持、ご支援を賜りますようお願い申し上げます」と投票を呼びかけたりした。それぞれ数十件のアクセスがあったという。

 さらに、生中継した動画は自分のブログから閲覧できるようにしており、動画以外にもブログや簡易投稿サイト「ツイッター」を使った活動もしていた。

 この間、福岡県警から4、5回にわたって映像やブログの記述を削除するよう口頭で警告を受けたが、従わなかったという。

 本山元候補は元放送通信会社員。南区には定数11に対し15人が立候補し、本山元候補は1901票で最下位だった。読売新聞の取材に対し、「ネット選挙については公選法に規定がないと認識している。金もかからず、利用しても公選法の精神には反しない。選挙を変えて政治を変えたかった」と話した。

(2011年4月22日 読売新聞)


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