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九州・沖縄 地方議会・首長,政治・選挙スレ

2054チバQ:2011/03/06(日) 15:21:09
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 ●後継は小川 議会と対立 知事の闘い

 1月16日、福岡市中央区にある九州電力の施設「城南クラブ」。九州経済連合会、福岡商工会議所、創価学会の幹部たちが小川を囲んでいた。

 出席者の人脈は太い線で一点に交わる。知事の麻生渡。「知事が動かないと集まらないメンバーだ」と関係者は解説した。

 麻生渡は年明けから、経済界を中心に小川支援の足場を着々と築いた。

 だが、知事選の主導権を握りたい自民党、民主党の県議から猛反発を食らった。「院政だ」。ずっと良好だった県議会との関係がきしみ始めた。

 1月21日の臨時議会。麻生渡は珍しく答弁原稿を読み誤った。1度ではない。「心中穏やかじゃないでしょう」「もうね、穏やかじゃないんですよ」。閉会後、県議に冷やかされて笑い返したが、言葉通りに4期16年の任期中にはなかった政治闘争に突き進む。

 小川が自民党県連に推薦願を出した1月27日、麻生渡は東京で麻生太郎と会った。最後まで小川でいく−。強い姿勢を見せる麻生太郎。「分かりました」。麻生渡の考えも同じだった。

 自民党県連の蔵内推薦内定から一夜明けた2月6日午前。麻生渡は福岡市博多区のホテルで蔵内と向き合っていた。

 「このままでは県政が混乱する」。蔵内にくぎを刺されても、麻生渡は意に介さなかった。両者の協調関係は完全に崩れた。自民党は「予告」通り、その後の県議会で知事批判を繰り広げた。

 県議会と対立しながらも、民主、自民、公明の3党相乗りを小川で実現した麻生渡。3月2日の取材にこう話した。

 「1月から激しく動いて、結果的にこうなったが、シナリオがあってできるもんじゃない。誰が知事に一番適切か。私の行動基準はそれだけだ」

   ◇   ◇

 ●「独自候補 勝算はゼロ」 民主の弱気

 「相乗りはしない。堂々と推薦する候補者を決めて戦う。それが民主党だ」。有無を言わさぬ口調だった。

 昨年11月6日夜。福岡市を訪れた民主党幹事長の岡田克也は「相乗り禁止」の方針を強調した。このころ福岡県連は、他党に先駆けて候補者選考を始め、小川洋、谷口博文ほか2人を対象に挙げた。政権与党の名に懸けて「独自候補擁立」に向かっていた。

 8日後、事態が暗転する。福岡市長選で推薦した現職が自民、公明両党の支援する新人に大敗。「尖閣問題」を契機に菅内閣の支持率も急落し、激しい逆風に民主党は候補者選考を中断した。

 「後出しじゃんけんが有利」とばかり、自民党の出方を見る県連。支持団体の連合福岡の幹部は、いら立ちをあらわにした。「時間切れでゲームオーバーだ」。有力労組の幹部は、公然と相乗り論を唱え始めた。

 1月30日、谷口の推薦要請を受けた民主党県連は約50日ぶりに選考を再開し、「谷口が軸」と打ち出した。自民党との相乗りを想定していた。

 思惑は外れた。谷口は自民推薦から漏れた。

 2月6日、民主党県連は方針を一変させる。最有力だった谷口をあっさりと見限って「小川を主軸に検討する」と発表し、預かっていた推薦願を受理した。昨年11月の段階で一度は選考対象から外したにもかかわらず、小川相乗りを求める連合の意向を無視できなかった。わずか数日で「支持」が決まった。

 2月16日、東京の国会議員会館。前日に小川と面談した衆院議員は自嘲気味に語った。「主戦論を貫きたかったけれど、いま民主党が独自候補を立てて勝てる確率なんてゼロだよ、ゼロ」


=2011/03/05付 西日本新聞朝刊=


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